インフィニティウォーの続編『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)のネタバレ・あらすじについてまとめています。
サノスが6つのインフィニティ・ストーンをそろえ、宇宙から全生命の半分が消滅した。絶望から5年後、量子世界から戻ったスコットが一筋の希望をもたらした。
散り散りになったアベンジャーズメンバーを結集すべく、ナターシャは東京でローニンとなったクリントと再会する。
再び集ったアベンジャーズは、今度こそ世界を救うため、サノスより先にインフィニティ・ストーンを6つ揃えるため、量子世界を通じて過去へのタイムトラベルへと旅立つ。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
参考⇒インフィニティ・ウォーをおさらいしたい人はまずこちらをチェック!
目次
登場人物&俳優キャスト
2019年アメリカ映画
上映時間?分
原題:Avengers: Endgame
監督:アンソニー&ジョー・ルッソ
インフィニティ・ウォー不参加だった、ジェレミー・レナーとアントマン役のポール・ラッドが参戦します。
■ トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)
アイアンマン。巨大企業「スターク・インダストリーズ」オーナーにして天才科学者。
■ ソー(クリス・ヘムズワース)
オーディンの息子でアスガルドの王子。ムジョルニアを失うも、真の雷神として覚醒。
■ ブルース・バナー(マーク・ラファロ)
怒ると強大な緑色の巨人・ハルクに変身。そのパワーは地上最強。
■ スティーブ・ロジャース(クリス・エバンス)
キャプテン・アメリカ。第2次世界大戦中の軍の超人兵士計画唯一の成功例。氷漬けになり、70年を経て復活。
■ ナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)
ブラック・ウィドウ。元はロシアの暗殺者。ブルースとは恋人同士?
■ クリント・バートン(ジェレミー・レナー)
ホークアイ。特製のアタッチメントを付けた弓矢を自在に操る百発百中のアーチャー。家族思い。
『エンドゲーム』ではローニンとして登場。
■ スコット・ラング(ポール・ラッド)
アントマン。特殊スーツによって、身長のサイズを自在に操る。娘のヒーローでありたいと思っている。
■ キャロル・ダンヴァース(ブリー・ラーソン)
キャプテン・マーベル。フォトンブラストを操る女性スーパーヒーロー。
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ヴィラン(敵役)ゲスト
■ サノス(ジョシュ・ブローリン)
宇宙最強の敵。
『エンドゲーム』生き返りキャスト
『インフィニティ・ウォー』ラストで一時的に消滅していたキャストです。
■ ワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)
スカーレット・ウィッチ。ヒドラに改造された超人で、テレキネシスと心理操作能力を持つ。
■ バッキー・バーンズ(セバスチャン・スタン)
キャップの親友だが、ヒドラに洗脳、改造されて、暗殺者「ウィンター・ソルジャー」になっていた。
■ サム・ウィルソン(アンソニー・マッキー)
ファルコン。元米空軍兵士。
■ ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
魔術師。事故で手の機能を失った天才外科医。
■ ピーター・パーカー(トム・ホランド)
スパイダーマン。クモの力と超感覚を手に入れた高校生。
■ ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)
ブラックパンサー。ワカンダの国王。
■ ピーター・クイル(クリス・プラット)
スター・ロード。幼い頃に地球から誘拐されて宇宙で育つ。
■ ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)
S.H.I.E.L.D.の元長官。アベンジャーズ計画の発起人。
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『エンドゲーム』ネタバレ・あらすじをラスト結末まで
起:失われたインフィニティ・ストーン、生きていたスコット
『エイジ・オブ・ウルトロン』でのウルトロンとの戦いを最後に、アベンジャーズを引退したクリントは、隠れ家で家族との団らんを楽しんでいた。
妻のローラと3人の子供たち。ライラ、クーパー、そしてピエトロ。
クリントはライラに弓を教えていた。ライラが放った矢は的の中央に命中。ホークアイを継ぐに相応しい腕前だ。
だが幸せな家族は一瞬にして消え去る。
ローラにご飯だと呼ばれ、一瞬目を離したすきに、ライラの姿が消えた。
ローラ、クーパー、そしてピエトロまでも。
サノスの力はここにも等しく及んでいた。
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『インフィニティ・ウォー』でサノスが6つのインフィニティ・ストーンをそろえ、宇宙から全生命の半分が消滅した。
地球ではバッキー、ティ・チャラ、サムの身体が、塵となって消滅。
ニック・フューリーとマリア・ヒル、
そして、量子の世界を探索中だったスコットのナビゲーターをしていたホープ、ピム博士、ジャネットも消滅した。
惑星タイタンではクイル、ピーター、そしてストレンジが次々と消え、一人取り残されたトニーは、残された宇宙船でネビュラと共に宇宙を航行していた。
感染症はネビュラのおかげで助かるも、燃料が尽きようとしていた。イオンチャージを逆流させ、48時間だけ持つようにしたが、それももう終わりだ。
かろうじて起動するアイアンマン・スーツで、トニーはペッパーに最期のビデオメッセージを残そうとしていた。
当てもなく宇宙を漂い、食料と水は既に4日前に底をついていた。明日には酸素もなくなる。
トニー「今日も君の夢を見るよ」
そうして目を閉じたトニー。最近やけに眠くなる。着実に死が迫って来ていた。
突然、目の前をまばゆい光が包んだ。
フォトンブラストをまとったキャロルが、宇宙空間に現れたのだ。
ニックが消える直前に救援を要請していたキャプテン・マーベルことキャロルが、『キャプテン・マーベル』ラストで地球へと帰還した。
事態を把握したキャロルは、直ぐ様トニーを迎えに出た。そして、宇宙船ごとトニーを無事地球へと届けてくれた。
生きていたペッパー、そしてスティーブ、ナターシャ、ローディがトニーを出迎えた。
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だが地球でトニーを待っていたのは辛い現実だった。
サノスが去ってから23日。各国政府の多くはその機能停止を余儀なくされ、残った行政機関が調べたところ、サノスの宣言通り地球の人口は半分に減らされていた。
多くの命が失われた現実に耐えきれず、トニーは胸のアーク・リアクターをむしり取り、スティーブに「君が使え」と渡してしまう。
トニーを鎮静剤で眠らせた後、キャロルは再び宇宙ヘ発とうとしていた。
失われた命の中には、フューリーもいた。かつて記憶を失ったキャロルと共に旅をし、クーリーを撃退した仲間の死に、キャロルは「サノスを殺しに行く」と言う。
だが、サノスの居場所がわからない。地球からスペース・ストーンを使って消えた先は。
ツテを辿ってサノスの居場所を探るというキャロルに、ネビュラが「サノスの居場所を知っている」と告げる。
ネビュラに改造手術を施しながら、サノスはよく大いなる計画について話した。父を喜ばせたくて、ネビュラはいつも尋ねた。全てを終えたらどうするのか。サノスの答えはいつも同じだった。農園だ。
2日前、地球と同じくインフィニティ・ストーンを使った形跡のある星があった。サノスはそこにいる。
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サノスを倒しインフィニティ・ストーンを手に入れたところで、失われた命は戻るのか、わからない。
だが世界を元に戻す可能性を信じ、スティーブら生き残ったアベンジャーズメンバーはサノスを追って宇宙へと向かう。
ロケットとネビュラが操縦する宇宙船で、サノスがいる惑星に辿り着いた。キャロルが先に偵察に向かうと、この星にいるのはサノス一人だ。
サノスが身を置くあずま屋へ、キャロルがまず突入し、次いで全員でサノスの身柄を拘束した。
ソーがストームブレイカーでガントレットをはめた左手を切り落とす。
だが、サノスのガントレットに、インフィニティ・ストーンはなかった。一体ストーンをどこへやったのか。サノスは既にストーンは原子に戻ったと告げる。使命を果たした今、残ったストーンは災いでしかない。2日前の反応は、ストーンを壊すためにストーンを使った反応だったのだ。
サノス「私は絶対なのだ(I am Inevitable)」
信じられない思いのメンバーはサノスの言葉を疑うが、
ネビュラ「父はいつも嘘だけはつかない」
確かに2度もインフィニティ・ストーンを使ったサノスの体は激しく蝕まれていた。インフィニティ・ストーンは失われてしまったのだ。たった一つの希望がついえた。
ソーがサノスの首を狩った。サノスは死んだ。だが世界は、もう元には戻らない。
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5年後。
35億人が取り残された世界で、それでも人々は前へ進もうとしていた。
スティーブはセラピーで人々に諭す。世界はこの手の中にある。生きて、前へ進む。でなければ生き残った意味がない。
しかしかつて幾度となく地球の危機を救ってきたヒーローたちも為す術なく、この絶望からどう立ち上がれば良いのか、わからずにいた。
それでもナターシャは信じていた。失われた人々を取り戻す奇跡を。
かつてのアベンジャーズ施設に残り、各地に散った仲間たち、ローディ、キャロル、オコエ、ロケットらと連絡を取り合いながら、何とかこの世界を変えようと戦っていた。
担当範囲の広いキャロルは、この先しばらく連絡が取れなくなる。
「チャンネルは開けておくから何かあったら知らせを」と伝え、会話を切ろうとしたところで、現在メキシコにいるローディから、クリントが暗殺者として麻薬組織を壊滅させたことを知らされる。「あんなクリントを見つけるのが怖い」と言うローディに、ナターシャは彼の次のターゲットを調べてくれるよう頼む。
ローディとの通信を切った後、涙を堪えきれないナターシャ。かつて自分を助け、生かしてくれた戦友すらも変わってしまった。
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そこへスティーブが訪ねて来た。来る途中に橋でクジラの潮吹きを見たと。「物事のいい面も見ろって?」と返すナターシャに、スティーブは「つい癖で」と返す。
役目は終わったのかもしれない。しかし、ナターシャは「仕事は続ける」と答える。
家族のいないナターシャにとって、アベンジャーズが家族だ。何もなかった自分が、この仕事を通じて、家族と仲間を得た。たとえ仲間と離れ離れになっても、いい人間であり続けたい。
スティーブ「自分の人生を生きる選択はないのか」
と問うスティーブに、ナターシャは「お先にどうぞ」と返した。
そんな時、死んだはずのスコットがアベンジャーズ本部を訪ねて来た。
スコット「覚えてる?ドイツで一度会ったろ」
確かに『シビル・ウォー』時、サムがスコットを助っ人として呼び、一度会っている。だが。
スティーブは一瞬過去の映像かと疑うが、画面の向こうのスコットは本物だ。今、施設の外に、いる。
『アントマン&ワスプ』ラストで、量子の世界に取り残されたスコットが、現実世界に戻って来たのだ。
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物語はサンフランシスコのトランクルームにさかのぼる。
ピム博士、ジャネット、そしてホープが消えたことで、スコットは量子の世界に取り残されたまま、ルイスのバンはトランクルームに押収されていた。ネズミが通り、偶然量子装置が起動した。そして、スコットは現実世界へ戻ってきた。
しかし一歩外へ出て、スコットは世界のあまりの変わりように愕然とする。行方不明者のポスターが至るところに貼られている。一体何が起こったのか。
消息不明者の名前が刻まれた慰霊碑を見つけ、スコットは「どうかキャシーだけは」とキャシーの名前がないようにと願いながら必死で探していた。しかし次の瞬間、スコットはあるはずのない名前を見つける。
「スコット・ラング」。よもや、自分の名前が刻まれていようとは。
スコットはかつての自分の家へ走った。ドアを叩くと、大きく成長したキャシーが出迎えてくれた。キャシーは生きていたのだ。親子の再会を喜び合う二人。
そしてその後、スコットはアベンジャーズ本部へとやって来たのだ。
スコットによれば、量子の世界では時間の流れが違う。量子世界にいたのは5時間くらいだが、現実世界では5年経っていた。いや、そもそも5時間だったのかどうか。
量子世界を通じてなら、過去のある時点へと行くことも可能かもしれない。
そう、つまりは35億人が失われる、サノスがインフィニティ・ストーンを6つ揃える前の世界へ。
「タイムマシンか」というスティーブに、もっと科学的で現実的な話だと言うスコット。トニーとバナーの協力があれば、確かにタイムトラベルは可能かもしれない。
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スティーブはナターシャ、スコットと共にトニーの家を訪れた。
トニーは生き残ったペッパーとの間に娘モーガンが産まれ、森の奥の一軒家で静かに暮らしていた。
トニーはスティーブたちの「タイムトラベル」提案を断る。
タイムトラベルはドイチェの定理に引っかかる。スコットが現実世界に戻れたのは十億分の1のマグレに過ぎない。「タイム泥棒」する気のスコットに、「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を地でいくとでも?」と告げる。
しかしスコットも食い下がる。トニーには妻も娘もいる。だが自分は愛する人を、大事な人たちを失った。35億人の命が失われたのだ。帳消しにできる可能性があるならやるべきだ。
スティーブも「これはセカンドチャンスだ」と説得するが、トニーは
トニー「全滅するのがオチだ。量子物理学的に無理だ」
と断ってしまう。
トニーに断られようと、ここで諦めるわけにはいかない。スティーブたちは、アベンジャーズのもう一つの頭脳、バナーの元へ向かった。
驚くべきことに、バナーはハルクの姿のまま、シャツを着てレストランで食事をしていた。
スコットはその異様な光景に驚きを隠せない。
しかも、子供たちに写真を求められれば笑顔で応じる。一体あの凶暴なハルクはどこへいってしまったのか。
サノスにハルクとしても負け、そしてブルースとしても負け、二度の敗北を喫してしまった彼は、1年半かけて脳と筋肉を融合させることに成功していた。
量子物理学は専門ではないが、バナーはスティーブたちの提案を受けた。
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承:ローニンとなったクリントとの再会、量子世界へタイムトラベル
スティーブたちがやって来た夜、彼らの提案を断ったものの、トニーは落ち着かない。
皿洗いをしていると、棚に飾ってあったピーターの写真が目に入った。ピーターのためにも、やはり、このままでは終われない。トニーはフライデーを起動し、ひらめいたことをシュミレーションさせてみる。
メビウスの輪を裏返しにして、スペクトル解析を行う。
トニーは思わず腰を抜かした。成功だ。
「Shit!」と口にしたのを、モーガンが口真似する。こっそり起きていた娘が階段に座っていた。
汚い言葉を使ったのをペッパーに内緒にする代わりに、アイスキャンディーをねだるモーガンに、「それ脅しだぞ」と言いながらも渡すトニー。
ベッドに入っても「お話して」と寝ようとしないモーガンに、「昔々、おやすみ」とすませ、もう寝るように諭す。電気を消して部屋を出ようとしたトニーに、モーガンは
モーガン「3000回愛してる」
と伝えるのだった。
リビングに戻るとペッパーは肥料の本を読んでいた。トニーは、失われた命を取り戻す方法のシュミレーションに成功したことを告げる。だが、タイムトラベルはリスクを伴う。全員は救えない。だが今のままなら家族は守れる。このまま寝てしまえとも思う。
ペッパー「そう思わせたとしたら、私の数少ない過ちの一つ」
ペッパーは「ゆっくり眠れる?」とトニーに聞く。だが、気付いてしまった以上、眠るわけにはいかなかった。
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バナーはタイムトラベルのテストを開始した。
スコットが若返って、今度は老人になり、ついには赤ん坊になり、失敗を繰り返していた。時を移動したいのに、これではスコット自身が時を行き来してしまっている。一筋の希望が見えたと思ったのに、これではとても成功とは言い難い。
スティーブは一度外の空気を吸いに施設から出た。
すると、爆速でこちらへ向かってくる一台の車が見えた。トニーだ。
「赤ん坊になったろ」とトニーはテストの失敗を言い当てた。EPRパラドックスだ。時が彼を超えた。「誰かが止めるべきだった」と言うトニーに、スティーブは「君は止めた」と返した。
トニーは完成した時空をこえるGPSを見せた。これで量子世界の正確な座標を知ることができる。
トニー「幾つか優先事項を言っておくぞ。失った命を取り戻す、今の生活を守る。・・・できるだけ、死ぬな」
そしてトニーはトランクから盾を取り出し、「仲直りしたい」とスティーブに差し出した。「受け取れない」というスティーブに、トニーは「父が君に作った」と盾を手渡す。
スティーブ「ありがとう」
『シビル・ウォー』以来の二人のわだかまりが、ようやく溶けた瞬間だった。
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仲間を全員再集結させるため、バナーはロケットと共に、ニュー・アスガルドへ向かった。
ヴァルキリーが出迎えてくれるが、ソーの状態は酷いものだという。1か月に1度、ビールを取りに来る以外は部屋から出てこない。
ソーの部屋を訪ねると、コーグとミークもおり、ネットゲームに興じていた。
その横で飲んだくれ、暴飲暴食を続けるソーは、完全にその面影を失っていた。彫刻のように鍛え抜かれた体は変わり果て、ビール腹でぶくぶく太ってしまっている。
だがソーは貴重な戦力だ。バナーは、全てを元に戻す方法が見つかったことを告げ、手伝ってほしいと頼む。
「自分が何をできたか、アスガルドの民に尋ねてみるといい」と言うソー。サノスを殺したのは自分だ。他の誰にもできなかったことだ。だが何も取り戻せなかった。ソーはサノスを恐れていた。バナーは自分もそうだったことを明かし、
バナー「でも助けられた。君だよ。君に助けられた」
とソーを説得する。
一方、日本の東京で、ナターシャは”ローニン”となったクリントと再会を果たしていた。家族を失い、変わり果てたクリントの姿に、ナターシャは
ナターシャ「もっと早く私が来ていれば」
とクリントの手を握るのだった。
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トニーの指示で、量子装置の制作は急ピッチで進められた。
タイムトラベルを前に、ローディとスコットはタイムパラドックスが気になって仕方がない。『ターミネーター』や『タイムアフタータイム』、『ある日どこかで』『ビルとテッドの大冒険』などの映画で見たように、過去を変えたら未来も変わってしまうのでは?
バナーは、それは映画の中だけで、実際には過去を変えても未来は変わらない。「君の現在が君の過去になるだけだ」と言う。ネビュラも「その通り」と同意する。
いまいち理解できないローディは「それより赤ん坊のサノスを殺しに行くのは?」と提案するが、「残酷すぎるぞ」とバナーに却下される。
ピム粒子は1人1往復分しかない。テストに使えるのはあと2回。慎重にならざるを得ないが、スコットが1回小さく縮んで無駄遣いしてしまった。
スコットに代わり、クリントが「俺がやろう」とテストに志願。
タイムトラベルは無事成功した。
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重要なのは計画だ。どうインフィニティ・ストーンを集めるか。どの時代のどの地点に飛ぶのが適切か。
「タイム泥棒会議」を開き、メンバーはそれぞれに、これまでに登場したインフィニティ・ストーンの情報を共有し合った。
- スペース・ストーン(四次元キューブ):2012年時点、シールドが保管していたのをロキが奪う。(『アベンジャーズ』)
- マインド・ストーン:2012年、ロキがサノスからもらった杖に入っていた。(『アベンジャーズ』)
- リアリティ・ストーン(エーテル):2013年、ジェーンが偶然発見。アスガルドでジェーンを保護。(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)
- パワー・ストーン(オーブ):2014年、クイルが惑星モラグから盗み出す。(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)
- タイム・ストーン:ストレンジがエンシェント・ワンの後を継ぎ、ニューヨークのサンクタムで保管。(『ドクター・ストレンジ』)
- ソウル・ストーン:2018年、サノスが惑星ヴォーミアでガモーラの魂を犠牲に入手。(『インフィニティ・ウォー』)
インフィニティ・ストーンの詳細は⇒インフィニティ・ストーンの種類・色・能力まとめ
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ナターシャがふとあることに気付く。
もし2012年時点で、ストレンジが住んでいるサンクタムにタイム・ストーンがあったとすれば、ニューヨークには一時的に3つのストーンがあったことになる。
これでどの時代に飛ぶかが決まった。
6つの石を3チームで一度に奪う。
トニーとスティーブ、バナー、スコットは2012年のニューヨークへ飛び、スペース・ストーンとマインド・ストーン、そしてタイム・ストーンの3つを回収することに。
ソーとロケットは、2013年のアスガルドへ向かい、ジェーンの体内からリアリティ・ストーンを回収。
ローディとネビュラは、2014年の惑星モラグへ向かい、クイルが盗む前にパワー・ストーンを回収。そしてナターシャとクリントは、惑星ヴォーミアへ飛び、ソウル・ストーンを入手する。
任務は石を見つけ、取り戻すこと。何を犠牲にしても。旅は一度。失敗は許されない。スティーブは「互いを守れ」と指示を出す。
それぞれの無事を祈りながら、メンバーは1分後に再会を誓う。地球の、そして宇宙の命運をかけたタイムトラベルへと出発した。
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2012年のニューヨークに降り立ったトニーとスティーブ、バナー、スコット。
ちょうどアベンジャーズがチタウリ軍と交戦中だ。石は北に2つ、南に1つ。
トニーとスティーブ、スコットの3人は、当時のスターク・タワーへ向かい、トニーは四次元キューブを、スティーブはロキの杖をそれぞれ確保することに。
トニーがパワードスーツでタワーの中に潜り込んだ。ちょうどアベンジャーズがロキを取り囲み、身柄を拘束していた。
「僕が指揮を取る」と走って行ったスティーブに、ロキは姿を変え彼のモノマネをしてみせ、「反吐が出ないか」と言う。そのせいでソーに口を塞がれてしまった。
過去のトニーが四次元キューブをアタッシュケースに収め、エレベーターに乗り込んだ。
ロキの杖はラムロウたちシールドに潜り込んだヒドラ党が持ち去ろうとしていた。現在彼らの乗ったエレベーターは80階を通過中だ。
トニーからそれを聞いたスティーブは、エレベーターに乗り込み、「ハイル・ヒドラ」と自身もヒドラであることを装い、ラムロウから杖を奪うことに成功する。
スティーブが14階で降りた時、目の前に過去の自分が立ちはだかった。しかも、さっきの一件のせいで、過去のスティーブは未来の自分をロキの変装だと思っている。そのせいで全力で攻撃を仕掛けて来た。
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まさかの未来のキャプテン・アメリカVS過去のキャプテン・アメリカの戦闘となった。
チタウリとの戦いであれだけ消耗していたにもかかわらず、「まだやれる」と言う過去の自分に、「知ってるよ」と返す。よもや自分自身と戦う羽目になるとは。
過去の自分がペギーの写真に気を取られたすきに、ロキの杖を手にするスティーブ。後ろから羽交い締めにされるが、「バッキーは生きてる」と口にして一瞬のすきを作り、杖で過去の自分を眠らせた。
何とかスティーブが無事マインド・ストーンを確保した。
一方、過去のトニーたちが乗ったエレベーターは1階に到着した。
トニーは警備に扮して侵入。小さくなったスコットが、過去のトニーの体に入り込み、アーク・リアクターのプラグを抜いて軽い不整脈を起こさせ、ケースを奪う作戦だ。
だがエレベーターを降りたところで、フューリーの上役のピアース理事が現れた。ピアース理事は、ロキはまず地球で裁くと言い、アスガルドで裁くというソーと対立。
彼らが揉めているすきにスコットはプラグを抜き、過去のトニーが倒れた。全員の気がトニーに反れたところで、キューブの入ったアタッシュケースの奪取に成功した。
しかしそこで想定外の事態が起きた。
重量オーバーでエレベーターに乗れず、嫌いな階段を使ってはるか地上まで降りてきたハルクが、怒りながら突進してきたのだ。ハルクに吹っ飛ばされてしまうトニー。四次元キューブはアタッシュケースから飛び出し、ちょうどロキの前へ。
すかさず、ロキは四次元キューブを使って姿を消した。最悪の事態だ。
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転:ナターシャの死、揃った6つのインフィニティ・ストーン
スコットはトニーのせいだと責めるが、今はそんなことを言い争って場合ではない。石が6つ揃わねば、失われた命は救えない。だがピム粒子は1人1往復分しかない。
トニーは気付いた。ある。両方手に入れる方法が。キューブとピム粒子は、ある時期ある地点に両方揃っていた。その言葉にスティーブも気付く。だが確証はない。止めるスコットに、
トニー「信じるか?」
スティーブ「信じるとも。行こう」
スコットにマインド・ストーンを持って先に戻るよう告げ、2人は1970年へ飛んだ。
ニュージャージー州の軍施設。キャプテン・アメリカ誕生の地。正確には計画が発案された場所だ。
トニーは博士、スティーブは新兵に変装にし、キューブとピム粒子を探しに施設内に潜り込む。
トニーは四次元キューブを見つけ、アタッシュケースに収めた。これでゲーム再開だ。すぐさま立ち去ろうとするが、運悪く父親のハワードに見つかってしまう。とっさにMITから来た「ハワード・ポッツ」と偽名を名乗り、やり過ごすトニー。
だがキューブの入ったアタッシュケースをイスに忘れるほど動揺していた。「忘れ物だぞ」と、ハワードは親切にもそれをトニーに手渡した。
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エレベーターに乗り地上へと向かう間、しばしトニーは父親と会話を交わす。
ハワードはマリアへの花束をトニーに持っていてくれるよう頼み、ネクタイを直した。間もなく息子が生まれる予定のハワードは、少しナーバス気味だ。
子供がいるというトニーに、「子供が生まれた時緊張したか」と尋ねた。「とても緊張した」と答えるトニー。子育ても手探りの連続だが、父のやり方を参考にしていると。
「金で時間は1秒も買えない」
それが父の口癖だった。「立派な父親だ」というハワード。ハワードは大義のために個人の幸せを犠牲にしてきた。トニーは父に、
トニー「大丈夫ですよ。感謝しています。この国のために尽くしてくれて」
そう伝えた。
ハワードは車で待っていたジャーヴィスに花束を手渡しながら、「他人とは思えん」と言うのだった。
一方、スティーブはピム博士を電話で誘い出し、そのすきに研究所へ忍び込んで4本のピム粒子を確保した。廊下へ出ると、エレベーターに同乗していた女性が見たことない顔の2人を怪しみ、憲兵を呼んでいた。止むを得ず、とりあえず手近な部屋に身を隠すスティーブ。
と、デスクにはかつての自分の写真が飾られていた。・・・まさか。振り返ると、ドアに書かれたこの部屋の主は、マーガレット・カーター長官。
ペギーの部屋だったのだ。ブラインド越しに、ペギーを見つめるスティーブ。果たせなかった約束が蘇る。彼もまた、大義のために個人の幸せを犠牲にしてきた一人だった。
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ニューヨークのサンクタムでは、エンシェント・ワンがチタウリの軍勢を退け、サンクタムを守っていた。
そこへバナーがやって来た。サンクタムの中へ入ろうとするバナーを、エンシェント・ワンが止める。ストレンジに会いに来たというバナーに、
エンシェント・ワン「5年ほど早かったですね。ストレンジは向こうで手術中です」
そう。2012年はまだストレンジがドクターだった頃。カマー・タージを訪れ、魔術師となる前だ。
だがバナーが目的とするタイム・ストーンは、エンシェント・ワンがアガモットの目として身に付けていた。バナーは石を貸してほしいと頼む。当然、渡せないと断られるが、「力ずくでも」というバナーに、エンシェント・ワンはバナーの精神を肉体から切り離し、アストラル体にしてしまう。
エンシェント・ワン「やり直しますか?」
アストラル体となってもなおも食い下がるバナーに、エンシェント・ワンはマルチバースについて説明する。
インフィニティ・ストーンは6つ揃った世界にある。
タイム・ストーンを切り離せば、別次元へと川は流れ始め、持ち出したタイム・ストーンが存在するバナーの世界は救われても、5つのストーンが残るこちらの世界では、迫り来る危機に対処できない。この後世界はドルマムゥとの戦いを控えているのだ。
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だが、バナーは言う。石を使った後は、直ぐに元の場所へ戻す。だから次元は切り離されない。川は一つのままだ。
エンシェント・ワン「最大の問題を忘れていますよ。死ねば石は戻せない」
しかし、ストレンジは自ら手放した。それを聞いて、エンシェント・ワンは驚く。そして、あることに気付く。「ストレンジの判断ミスかも」と言うバナー。だが、
エンシェント・ワン「あるいは、私の・・・」
判断ミス。
そう、『ドクター・ストレンジ』でエンシェント・ワンは死ぬ直前、ストレンジに告げていた。
エンシェント・ワン「この先は見えない」
もし自分が見えない先の未来が、ストレンジには見えていたとしたら。あるいは、自分がタイム・ストーンを渡さなかったことで、世界を救えなかったのか。
エンシェント・ワンはアガモットの目からタイム・ストーンを取り出し、バナーに託した。
エンシェント・ワン「頼みましたよ」
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2013年、アスガルド。
ソーとロケットは、牢に幽閉されたロキの前を通り、ジェーンのいる部屋へと向かう。ちょうどその時、ソーの母フリッガが侍女たちと廊下を歩いているところに出くわした。フリッガは今日ダークエルフの手に掛かって死ぬ。
生きている母親を前に、またしても後ろ向きになってしまったソーに、ロケットは平手打ちをくらわせる。
ソーの母親は死んだ。石とは無関係に。それは変えられない。受け入れるしかないのだ。だがロケットの家族、クイル、グルート、ドラックス、そしてマンティスは、生き返る。取り戻せる命があるなら、やるべきだ。
「お前ならできる」とソーに言い聞かせるロケット。
ソーがジェーンの気をひき、そのすきにロケットがリアリティ・ストーンをジェーンの体内から取り出す。侍女たちが出ていき、ジェーンが部屋に一人になった。今がチャンスだ。ロケットはソーに合図するが、後ろを見るとソーがいない。あれだけ言ったのに、尻尾を巻いてどこかへ逃げてしまったのだ。
「あの野郎・・・」とこぼしながら、ロケットは仕方なく一人でリアリティ・ストーン確保に向かった。
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一方、ソーは柱の陰に隠れていたところをフリッガに見つかった。「どうしたの?ロキみたいな真似をして」と言うフリッガに、ソーは動揺を隠せない。
だがフリッガは、「私の知っているソーではないわね」とすぐにソーの正体を見破る。ソーの右目にも気付き、「未来は優しくなかった?」と尋ねた。魔女に育てられた彼女には、見えないものも見える。
ソー「未来から来たんです。母上と話したくて」
と明かす。「話しましょう」とフリッガは優しくソーを抱きしめた。
王になろうとした。上に立たねばと。でもできなかった。そんなソーに「出来損ないね」と母は手厳しい。
誰もが理想と現実のはざまで苦しむ。良き人はありのままの自分を受け入れると、フリッガはソーを諭す。
そこへ、ロケットがリアリティ・ストーンを入手して走ってきた。だがアスガルドの兵たちに追われている。もう時間はない。
ソーは母に迫る危機を伝えようとするが、フリッガはそれを必要ないと制止し、「自分の未来を心配しなさい」と告げる。
フリッガ「あなたが望む自分におなりなさい」
量子スーツを起動し、タイムトラベルしようとするロケットに、ソーは「待て」と目を閉じて、左手を伸ばした。ロケットは「何してんだ?」と意味がわからない。フリッガは「少し待ってあげて」と言う。
ムジョルニアがソーの手に飛んできた。
ムジョルニアがまだ自分を認めてくれている。「俺はまだできる」と自信を取り戻したソーに、「めんどくせえ」と呆れるロケット。
別れ際、「野菜も食べなさいね」とフリッガは優しく息子に言うのだった。
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2014年、モラグ。
ローディとネビュラをモラグで降ろし、ナターシャとクリントは宇宙船でヴォーミアへ向かった。ネビュラが座標を入力してくれた。あとは墜落しないかだけだ。
ローディとネビュラは、パワー・ストーンを盗みに現れるクイルを待ち伏せすることに。「気をつけて」とローディに忠告するネビュラ。2014年は、姉ガモーラと過去の自分、そして父サノスも石を狙っている。
クイルが現れた。音楽を口ずさみながら踊るクイルを昏倒させると、彼の道具を奪って、神殿の中へ。
相変わらず映画の見過ぎでトラップを警戒するローディに、気にせずネビュラは中へ進み、石を確保した。だが、石を取る際、機械の左腕が酷い損傷を負った。
「昔は機械じゃなかった」というネビュラに、ローディは
ローディ「自分もそうだった。でも受け入れるしかない」
と返す。
量子スーツに身を包み、シンクロして元の時代に戻ろうとするが、ネビュラだけ取り残されてしまった。
一方、サノスの命令で石を探す過去のネビュラとガモーラは、ちょうど敵と交戦中だった。ネビュラのピンチをガモーラが救い、倒れたネビュラに手を差し伸べるが、ネビュラは「助けなんて頼んでない」とその手を払いのけた。
直後、ネビュラがマシンの異変を感じて倒れた。そして、突然記憶映像が映し出された。
同時代にネビュラが2人存在し、同時にネットワークにアクセスしたせいか、マシンがトラブルを起こしたのだ。しかも、それをサノスに察知されてしまった。
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記憶ファイルで意識を共有させ、ネビュラの記憶映像を見たサノスは、アベンジャーズがタイムトラベルによりインフィニティ・ストーンを6つ揃えようとしていることを知る。
まだ何もしていない。だが彼らは未来の自分がしたことを消し去ろうと、過去にやって来た。大義は達成されたのだ。それを知ったサノスは満足気な笑みを浮かべる。これは、自分の運命だ。
そして、サノスは目ざとくアベンジャーズメンバーの中にいたネビュラに気付く。
「ネビュラが2人」と驚くガモーラに、「これは同じネビュラだ」とサノスが言う。ただし、未来の。
タイムスタンプによれば、9年後の未来。
「自分は裏切っていない」と恐れおののく過去のネビュラに、サノスは「証明するチャンスをやろう」と告げる。
そして、モラグへ向かい、残りの記憶も見せろとマウに命じた。
サノスにタイムトラベルのことを知られた。ネビュラは急ぎ、ナターシャとクリントにそのことを知らせようと連絡を取るが、反応がない。直後、上空にサンクチュアリIIが現れ、ネビュラはサノスにとらわれた。
未来の自分を暴行し、「弱い」と言うネビュラ。だが、使える。頭部のカバー裏に隠していたピム粒子を奪い、過去のネビュラはそれをサノスに渡した。
ネビュラはガモーラにこの先彼女の身に起きることを話し、「止めなければ。あんただって止めたいはずよ」と説得する。
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クリント「はるかブダペストから」
惑星ヴォーミアを訪れたナターシャとクリントの前に、レッドスカルが現れた。
サノスの時と同様、二人を崖まで導く。
ネビュラの話では、具体的な入手方法まではわからなかった。しかしガモーラが戻らなかったことから、予想はついた。
魂(ソウル)には魂(ソウル)を。
どちらか一人の命を差し出す必要がある。石がないと何十億人も死んだままだ。だが今ここで死ねば、インフィニティ・ストーンの力をもってしても生き返ることはできない。
ナターシャ「この5年、私の目的は1つ。人々を取り戻すこと」
クリントは「家族を頼む」と言い残すも、「自分で会って」とナターシャは言い返す。
どちらが犠牲になるか、一歩も譲らない二人は、崖に向かって激しい戦闘を繰り広げる。
そして二人共崖から転落し、クリントの弓で辛うじてぶら下がった。だが二人分の体重を支えては長くは持たない。下にいたナターシャが告げる。
ナターシャ「行かせて。これでいい」
ナターシャは笑って壁を蹴り、クリントの手を離した。
崖下へと落ちていくナターシャに、これ以上為す術はなかった。
泉で目覚めたクリントの手にはソウル・ストーンが握られていた。ガモーラを犠牲にしたサノスと同じように。
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結:サノスが9年後の世界へタイムトラベル、アイアンマンの最期
6つのインフィニティ・ストーンが揃った。
タイムトラベルに出てから1分後、再びメンバーは現在に戻ってきた。だが、ナターシャの姿がない。メンバーはすぐに悟る。ナターシャが石を手に入れるための犠牲となったことを。
ナターシャを失った悲しみに暮れるメンバー。
スティーブは家族のいないナターシャが、自分たちを家族だと言っていたことを伝える。
だからこそ、何としても失われた命を取り戻さねば。彼女は誰よりもそれを望んでいた。
トニーが作ったアイアン・ガントレットに、6つのインフィニティ・ストーンを収めた。後は指を弾くかだ。だが誰が使うのか。あのサノスですら傷を追う程だ。生身の人間が使えば無事では済まない。ソーはこの中で一番強い自分がはめると立候補するが、万全の態勢ではない。
石のパワーはガンマ線だ。
バナー「だからこれは僕の役目だ」
トニーは”バーンドア・プロトコル”を発動。石のエネルギーが外へ漏れないように、アベンジャーズ施設全域がシャッターで閉じられた。全員が臨戦態勢を取る。
この5年は変えず、失われた命を取り戻す。
バナーがアイアン・ガントレットを腕にはめた。猛烈なバワーに襲われ、苦しみながらも何とか指を弾いた。
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失われた命は果たして元通りになったのか・・・。
クリントのスマホが鳴った。相手は妻のローラだ。ローラの声を聞き、家族が生き返ったことが判明した。
外に出て成功を喜ぶスコット。だが次の瞬間、上空にサンクチュアリIIが出現し、爆撃を仕掛けて来た。
実は、メンバーが量子装置を離れたすきに、ネビュラが装置を作動させていた。戻ったのは、未来のネビュラが持っていたピム粒子を奪った過去のネビュラだったのだ。
そして、メンバーが石に集中しているところを見計らい、装置を使って2014年からサノスを呼び寄せた。
時間のしっぺ返しがやって来たのだ。
サンクチュアリIIの爆撃でアベンジャーズ施設は跡形もなく破壊され、メンバーは全員瓦礫の下に埋まってしまった。
9年後の世界に降り立ったサノスは、ネビュラにガントレットを持ってくるよう命じる。自分はここで待つという。
一方、閉じ込められたネビュラの元に、ガモーラがやって来て、
ガモーラ「教えて。この先私たちはどうなるの」
と尋ねる。
ネビュラ「あんたを殺そうとする。その後・・・友達になる。姉妹になる」
ネビュラの答えを聞いたガモーラは、「一緒にお父様を止めよう」とネビュラに手を差し伸べた。
ネビュラは、あの時払いのけたガモーラの手を、今度はしっかりと握り、立ち上がった。
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いち早く脱出したクリントは、瓦礫の中に見つけたガントレットを抱え、襲い来るアウトライダーズの群れを弓でしのぎながら、細い通路をひた走った。
上層階へと逃げのび、やっと一息ついたところへ、ネビュラが現れた。
クリントはネビュラを信用してガントレットを託すが、ネビュラはサノスに「手に入れました」と報告する。
クリントが違和感を覚えた直後、ガモーラと現在のネビュラが現れた。ネビュラは過去の自分に言う。「変われる」と。だが過去のネビュラは「父が許さない」と拒絶する。
過去のネビュラが撃つより一瞬早く、現在のネビュラが過去の自分を殺した。
一方、ガントレットを使い、重症を負ったバナー、ローディ、そしてロケットが閉じ込められていた地下に、水が押し寄せていた。このままでは3人共溺死してしまう。
なぜか小さく縮んでしまったスコットが救出に向かうも、激しい水流にのみ込まれてしまった。
何とか地上へと脱出したトニー、スティーブ、ソーは、ガントレットを待つサノスの元へ向かう。
サノス「敗北に耐えきれなかったか。だから私の元へ来た」
サノスは宣言する。
宇宙の不均衡を正すため、半分を消滅させ、残り半分を救う。それではトニーたちのような過去を知る者が、新しい世界を拒絶する。だから宇宙を原子レベルまでこなごなにし、新しい世界を作ると。
最後の戦いが始まった。
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ソーはストームブレイカーとムジョルニアの二刀流で猛攻を仕掛けるが、インフィニティ・ストーンを持たずともサノスの圧倒的な力は変わらない。しかもこちらは奇襲をくらい、手負いだ。
トニーはソーとの連携攻撃で雷撃のパワーを加えたエネルギー波を放つも、サノスの武器で防がれ、弾き飛ばされてしまう。
仕掛けたソーが逆にサノスに押し返され、サノスが押し戻すストームブレイカーの刃があわやソーに食い込みかけたその時。
ムジョルニアがサノスを攻撃し、スティーブの手に握られた。
ソー「やっぱりな」
ムジョルニアを扱えるのはソーだけのはずだ。
だが『エイジ・オブ・ウルトロン』の時、パーティの余興でソーのハンマーを誰が持ち上げられるか比べた際、スティーブが触れるとムジョルニアはわずかに反応を示していた。
そして今、スティーブもムジョルニアを扱えるようになったのだ。
スティーブはサノスをムジョルニアでふっ飛ばし、渾身の雷撃を食らわせる。しかしサノスは物ともせず、猛攻を仕掛ける。
剣と盾を持ってしても、スティーブが下がってゆく。
そしてついに、地球最強の鉱石「ヴィブラニウム」でトニーに託された盾の半分が砕かれた。
サノス「白状しよう。これまでの私の征服、虐殺の全ては、大義のためだった。だが、お前たちの星の破壊は・・・楽しませてもらう」
おびただしい数のサノスの軍勢が、地上に降り立った。
もはや、これまでか。
しかしそれでも、キャプテン・アメリカは立ち上がった。砕かれたもう半分の盾のベルトを締め直し、歯を食いしばって、たった一人で。
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その時、声が聞こえた。
サム「聞こえるか、スティーブ」
サムの声だ。
次の瞬間、空間に光の輪が走った。無数のゲートウェイが開き、世界中、いや宇宙中から援軍が集まって来た。
生き返ったティ・チャラ、シュリ、オコエらとワカンダの戦士たち、
ヴァルキリーとアスガルドの戦士たち、
サムにワンダ、
パワードスーツをまとったペッパー、ワスプ。
そしてストレンジ、ピーター、クイルらガーディアンズが、タイタンから戻った。
トニーの姿を見つけたピーターは駆け寄っていく。
ピーター「スタークさん!宇宙へ行ったの覚えてる?僕あのまま気を失って、気が付いたらドクター・ストレンジが『5年経った』って・・・」
再会するなり相変わらずのマシンガントークのピーターを、トニーは力いっぱいハグした。ピーターが生きていてこそ、タイムトラベルのリスクをおかしたかいがあった。
「これで全員か?」と問うストレンジに、「足りないって?」とウォンが返す。そこへ、巨大化したスコットがバナーとローディ、そしてロケットを抱えて地下から現れた。
スティーブ「Avengers Assemble!」
最後の総力戦だ。
ストレンジが見た1400万分の1の勝算。「これがそれか」と尋ねるトニーに、ストレンジは微妙な面持ちで「今明かしたら実現しない」と答える。
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クイルのピンチに現れたのはガモーラだ。クイルは惑星ヴォーミアで死んだはずのガモーラが生きていることに感激するが、今ここにいるのはピーターと恋人になる前のガモーラだ。「私に触るな」と冷たくあしらわれ、あまつさえ金◯マを蹴られてしまう。
クイル「1発目はハズレ、2発目は両方命中」
この状況下でジョークをかますクイルに、「こいつが?私と?」と自分が信じられないガモーラに、ネビュラは「こいつか木の2択だった」と返すのだった。
サノスの狙いはガントレットだ。今度こそ石を奪われるわけにはいかない。
しかし、石を破壊するわけにもいかない。バナーがエンシェント・ワンと約束した通り、過去の世界を変えないためには元の場所にストーンを戻す必要がある。
だが戻す手立てがない。
スコットが「ある」と答えた。
軽快なメロディが鳴り響いた。ルイス愛車のバンのクラクションの音だ。ピム博士の量子装置を乗せたバンが近くにある。いち早くそれを見つけたのはヴァルキリーだった。しかし戦場のど真ん中、ひどいところにある。
ホープとジャネットがバンに向かい、他のメンバーがガントレットをバンまでリレーで運ぶことに。
限界のクリントに、「私に任せろ」とティ・チャラがガントレットを受け取り、走り出した。ブラックパンサースーツのパワーでアウトライダーズを弾き飛ばしながら突き進む。
その行く手を、『インフィニティ・ウォー』でストレンジを苦しめたマウが阻む。
そこへピーターが駆け付け、ティ・チャラからパスを受ける。ピーターはアイアン・スパイダーを即死モードに設定、アウトライダーズを蹴散らすも、直ぐ様大ピンチに。
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ピーターをペッパー、ヴァルキリーと空中でリレーして運ぶ。
しつこくそれを追うサノスの前に、ワンダが立ちはだかった。
ワンダ「お前は私のすべてを奪った」
愛するヴィジョンを犠牲にマインド・ストーンを破壊するも、サノスはタイム・ストーンで全て無に帰した。『エイジ・オブ・ウルトロン』で双子の兄ピエトロを失ったワンダにとって、ヴィジョンはたった一つの拠り所だったのだ。
だがサノスは、無情にも告げる。
サノス「お前が誰かも知らない」
ワンダ「教えてあげるわ」
ワンダの能力が完全に覚醒した。そのテレキネシスでサノスを圧倒、刃を受け止め、押し返し、体を拘束する。
サノスの体が宙に浮き、次々と鎧がはぎ取られてゆく。サノスはワンダ本体を攻撃するため、爆撃の雨を指示する。グレイブは自軍も巻き添えを食うことを懸念するが、サノスは強行を命じた。
無数の爆弾が地上に降り注ぐ。
しかしなおもピーターが迫り来るアウトライダーズの波にのみ込まれた。「助けて!」というピーターの叫びに応えようとするスティーブだが、あまりにも距離が遠い。
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突如、サンクチュアリIIがその全砲台を空に向け、猛爆撃を始めた。突然の事態に、何が起こっているのか事態が飲み込めない。
トニー「何を撃ってる!?」
空から一筋の閃光がこちらに向かって走ってくる。キャロルだ。
スティーブ「任せたぞダンヴァース」
キャロルはそのフォトンブラストでサンクチュアリIIを全方位から貫き、サンクチュアリIIは撃墜された。
そして、ピーターの前に降り立ったキャロルは、
キャロル「私が運ぼうか?」
と提案する。
「大丈夫?」と心配するピーターに、
「大丈夫。私達が援護するから」
キャロルの周囲に女性ヒーローが集結した。ペッパー、ワンダ、オコエ、シュリ、ヴァルキリー、ワスプ、そしてガモーラ、ネビュラ、マンティス。
彼女たちが先導する中、キャロルが突き抜ける。
バンを目前にした時、キャロルを追って来たサノスが自分の武器を投げ、量子トンネル装置を破壊した。
量子エネルギーの放出でキャロルも吹き飛ばされた。サノスはこの機を逃すことなくガントレットを奪いに来る。サノスがはめる。だが全ストーンのエネルギーが行き渡る前に、キャロルが再びガントレットを奪いに掛かる。
その時、ストレンジが静かに人差し指を立てた。1400万分の1の勝算。その時が来たのだ。トニーは全てを理解した。
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サノスがついにガントレットをはめた。
サノス「私は絶対なのだ(I am Inevitable)」
サノスが指を弾く。だが何も起こらない。6つのインフィニティ・ストーンは、トニーの右腕に移っていた。トニーは返す。
トニー「それなら・・・私はアイアンマンだ(I am Iron Man)」
そして、指を弾いた。
サノスの軍勢がチリとなって消えてゆく。
だが、それを使ったトニーの命も同時に尽きかけていた。
ローディが「勝ったぞ」と声をかけ、ピーター、そしてペッパーがトニーの周囲に集まる。
ペッパーがフライデーに呼びかける。生命危機状態。ペッパーは
トニー「何も心配しなくていい。大丈夫だから。ゆっくり眠って」
そう優しく言うと微笑んだ。
ペッパーの手に自分の手を重ね、トニーは静かに息を引き取った。
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ハッピーエンドが良いと言うだろうが、そうじゃない場合もある。
トニーはモーガンにビデオメッセージを残していた。
これを流すなら、世界に平和が戻った後がいいと。10年前なら宇宙人なんて信じられなかったが。光と闇が入り交じる世界。よくも悪くも、モーガンはその世界で生きていく。
危険過ぎるタイムトラベルに、トニーは自身の死を覚悟していた。だから、モーガンにこのビデオメッセージを残したのだ。かつて、父ハワードが自分にそうしてくれたのと同じように、モーガンの光となることを願って。
怯えた表情のモーガンに、トニーは言う。
トニー「何を怖がることがある?3000回愛してる」
そうビデオメッセージは締められた。
トニーが最初に作ったアーク・リアクターには、
「トニー・スタークにも心がある」
と刻まれていた。
それを見守る仲間たち。
その中には、トニーをアベンジャーズ計画へと引き込んだ、フューリーの姿もあった。
ハッピーは「お腹空いた」というモーガンに、何が食べたいか尋ねる。
モーガン「チーズバーガー」
そう、トニーもチーズバーガーが大好きだった。ハッピーは笑って「好きなだけ食べて」と答えるのだった。
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ソーはアスガルドの王をヴァルキリーに託し、ガーディアンズと共に宇宙へ旅立つことにした。あるべき自分ではなく、ありのままの自分でいるために。
ソー「1000年で初めて道筋のない旅だ」
6つのインフィニティ・ストーンとムジョルニアを過去の元の場所に戻すべく、スティーブは再び量子スーツに身を包んでいた。
バナーは自分が指を弾いた時、ナターシャも生き返らせてくれるよう願ったが、叶わなかった。
「一緒に行こうか」というサムに、「これは僕の役目だ」と返すスティーブ。
スティーブ「僕がいない間、バカするなよ」
バッキー「バカをする相手がいないだろ」
今回のタイムトラベルは5分。
しかし5分後、装置を作動させても、スティーブは戻らない。「戻せ」と焦るサム。
ふと、バッキーが人影に気付き、サムに呼び掛けた。
いつからそこにいたのか。湖のほとりのベンチに、1人の白髪の老人が座っていた。
サムがベンチに駆け寄ると、それは年を取ったスティーブだった。
スティーブ「全てのストーンを元に戻した後思ったんだ。自分の人生を生きてみるのもいいかと」
スティーブはその人生を国のために捧げ、人々を守り続けたキャプテン・アメリカではなく、スティーブ・ロジャースとしての自分の人生を生き、年を取ったのだ。
サム「キャプテン・アメリカがいない世界は寂しいけど・・・」
そんなサムに、「一つ思い出したんだ」と、スティーブはケースから取り出した盾を、サムに差し出した。「受け取れない」と言うサムに、スティーブは
スティーブ「だから君に託すんだ」
バッキーが頷いた。
サムは盾を受け取り、その手にはめてみた。キャプテン・アメリカが背負ってきたその盾の重みを感じ、サムは「何だか借り物みたいで・・・」と返す。
スティーブ「君のものだ」
そう手を重ねたスティーブの薬指には、指輪が光っていた。
「彼女とどうなったか聞いても?」と尋ねるサムに、スティーブは「それは胸にしまっておこう」と答える。
ダンスの約束を果たすスティーブとペギーの姿で、アベンジャーズの物語は幕を閉じた。
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【解説・考察】四次元キューブを持って逃げたロキの生死はどうなった?
トニーがハルクにぶつかられて、四次元キューブの入手に失敗してしまいますが、
その四次元キューブをすかさず持って逃げたロキは生きているのでしょうか?
実は、ロキの生死は『インフィニティ・ウォー』時点で確定しています。
なぜか?⇒『エンドゲーム』のタイムトラベルを徹底解説&考察!ロキは生きてる?
『エンドゲーム』感想
むちゃくちゃ長くなってしまったので・・・
⇒『エンドゲーム』初日の感想 涙腺大決壊、ラスト結末の感動を語り尽くす
11年分の感謝と、
トニーへの愛を語ります・・・!!
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