『エンドゲーム』のタイムトラベルを徹底解説&考察!ロキは生きてる?

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(アベンジャーズ4)でトニーたちが量子の世界を通じて行ったタイムトラベルについて、徹底解説&考察していきます。
サノスが6つのインフィニティ・ストーンをそろえ、宇宙から全生命の半分が消滅した2018年から5年後の2023年。
失われた命を取り戻すため、スコットから情報を得てアベンジャーズはタイムトラベルを試みます。
しかしこのタイムトラベルがかなり複雑でややこしいので、気になったことを考察してみました。
ラストまでのネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒エンドゲームをおさらいしたい人はまずこちらをチェック!

『エンドゲーム』のタイムトラベルを徹底解説

『エンドゲーム』のタイムトラベルのルール

『エンドゲーム』におけるタイムトラベルは、
これまでのタイムトラベルものと一線を画します。

「過去は変えずに未来だけを変える」からです。

これはかなり新しい切り口です。

これまでのタイムトラベルものは、過去のある時点で起こった出来事を起こらないように過去を改変します。
その出来事によって愛する人や大事な人が失われるからなんですが、
この問題点は

過去を改変→その出来事が起こらない→未来の自分は「過去を改変した」という記憶を忘れる

という構図をたどってしまうこと。

それゆえ、『君の名は』の瀧と三葉のように、お互いの記憶を失ってしまったりするわけです。
『デジャヴ』でもデンゼル・ワシントン演じるダグは、あれだけ必死にテロを防ぎ、クレアを助けようとした記憶を失ってしまった。

今回の『エンドゲーム』のタイムトラベルの「この5年は変えず、失われた命を取り戻す」縛りは、ひとえにトニーの娘・モーガンを生かすためだけにあると言えます。

2018年に戻り、サノスより先にインフィニティ・ストーンを集め、サノスの指パッチンそのものを防いでもいいんですが、それだとモーガンの存在が失われてしまいます。

だからこそ、「この5年は変えず、失われた命を取り戻す」。

通常、死んでしまった命を生き返らせることはできないので、過去を改変するしかないんですが、インフィニティ・ストーンがあれば未来の時点でも失われた命を取り戻せる。
インフィニティ・ストーンが存在するMCUならではの解決策です。

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ロキの生死は『インフィニティ・ウォー』で確定している理由

バナーが言っていた

バナー「君の現在が君の過去になるだけだ」

はどういうことなのか?

なぜ「過去を変えてはならない」という発想が生まれるかというと、
通常過去を改変すれば、その地点から世界はパラレルワールドに分岐してしまいます。

この典型例が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。
マーティが過去へ行ったことによって、お父さんの未来が大きく変わりましたよね。
これが過去を変えたことによる分岐です。

「過去を変えずに未来だけを変える」タイムトラベルの良い点は、タイムパラドックスを完全に無視できる点。

ローディやスコットが散々言っている、親を殺すと自分も消滅し、すると自分が過去へさかのぼらず親が死ぬこともない「親殺しのパラドックス」のようなものがそもそも起こらないのです。

過去をどう変えようと、未来に影響は全くありません。

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というのも、
バナーがエンシェント・ワンを説得する時に言っていたように、
インフィニティ・ストーンを元の場所に戻せば、結局その後どれだけ世界がその地点からパラレルワールドに分岐しようが、最終的に再び一つの世界に戻せるからです。

もちろんエンシェント・ワンの言うように、死ねば石を戻せず、「生きて石を戻せる」前提に立った仮説にはなりますが。

つまり、過去は変え放題。
だからトニーやキャップがやりたい放題なわけです。
そもそも過去の自分との接触がタブーとされているタイムトラベルで、スティーブは自分自身と戦い、ネビュラは自分自身を殺しますからね。

一方で、変えるのは未来だけなので、過去は全く変わりません
トニーが四次元キューブをハルクにぶつかって確保しそこね、ロキに取られてロキが消えても関係ありません。
ロキに奪われる前に元に戻すので、「ロキがキューブを持つ事態がそもそも起こらない」ことになります。

あれで一瞬「ロキは実は生きているのでは?」と期待した人もいたかと思いますが、
2023年以前の過去は確定
=ロキの死はサノスにステイツマンが襲われたあの時点で確定
しているので、ロキはやはり『インフィニティ・ウォー』で死んでいます。

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タイムトラベルの縛りはピム粒子の数

一方で無制限に過去にタイムトラベルできるかというとそうではなくて、ピム粒子の残りの数に縛られます。
ピム博士が消滅しているからですね。

ピム粒子は1人1往復分しかありません。
つまり、残された生き残ったメンバー10人 ✕ 2 = 20本。

これがローディの提案「赤ん坊のサノスを殺しに行くのは?」がダメな理由です。

確かに赤ん坊のサノスを殺せば2018年の指パッチンは起きませんが、
過去の改変になるので、
モーガンの存在がなかったことになります。

そもそも、サノスがいつどこで産まれたのか?正確な情報は誰もわからないからです。
おそらく養女のネビュラですら知らないでしょう。

つまり、正確な座標がわからなければ、量子トンネルを通じてその地点へ飛べない。

ピム粒子は1人1往復分しかない=失敗は許されません。

となるとやはり、6つのストーンを揃える方が確実です。
ある程度情報は出そろっていますからね。

「残酷すぎるぞ」とバナーは止めていますが、
こういった点でも「赤ん坊のサノスを殺しに行く」案はアウトです。

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まずはインフィニティ・ストーンのありかをおさらい

1人1往復しかできないので、
どの時代のどの地点に飛ぶのが一番効率よくストーンを集められるか?考える必要があります。

これが「タイム泥棒会議」です。
メンバーはそれぞれに、これまでに登場したインフィニティ・ストーンの情報を共有し合います。

インフィニティ・ストーンのありか
  • スペース・ストーン(四次元キューブ):2012年時点、シールドが保管していたのをロキが奪う。(『アベンジャーズ』
  • マインド・ストーン:2012年、ロキがサノスからもらった杖に入っていた。(『アベンジャーズ』
  • リアリティ・ストーン(エーテル):2013年、ジェーンが偶然発見。アスガルドでジェーンを保護。(『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』)
  • パワー・ストーン(オーブ):2014年、クイルが惑星モラグから盗み出す。(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』)
  • タイム・ストーン:ストレンジがエンシェント・ワンの後を継ぎ、ニューヨークのサンクタムで保管。(『ドクター・ストレンジ』)
  • ソウル・ストーン:2018年、サノスが惑星ヴォーミアでガモーラの魂を犠牲に入手。(『インフィニティ・ウォー』

インフィニティ・ストーンの詳細は⇒インフィニティ・ストーンの種類・色・能力まとめ

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6つの石を3チームで一度に奪う

情報共有の結果、
ナターシャが2012年にニューヨークには一時的に3つのストーンがあったことに気付きます。

3つのチーム分け
  • トニー、スティーブ、バナー、スコット:2012年のニューヨークへ。トニーとスコットがスペース・ストーン、スティーブがマインド・ストーン、バナーがタイム・ストーンを回収。
  • ソー、ロケット:2013年のアスガルドへ。リアリティ・ストーンを回収。
  • ローディ、ネビュラ、ナターシャ、クリント:2014年の惑星モラグへ。ローディとネビュラがパワー・ストーンを回収。ナターシャとクリントは惑星ヴォーミアへ向かいソウル・ストーンを入手。

ナターシャとクリントがまずローディ、ネビュラと一緒にモラグへ飛び、そこからヴォーミアへ向かったのは、ネビュラの力を借りなければ直接ヴォーミアへは行けなかったからですね。

この中で宇宙に詳しいのは、ガーディアンズのロケットとネビュラのみ。

モラグの状況がわかるのはロケットかネビュラですが、
アスガルドでジェーンの体内からエーテルを取り出すには、ロケットの技術が必要になります。
つまり、ロケットはアスガルドにソーと共に行くしかない。

すると、ネビュラの飛ぶ先はモラグかヴォーミアですが、ネビュラがヴォーミアに行ってしまうと、地球人メンバーだけでオーブの入手は厳しい。
そこで取った策が、まず4人でモラグに行き、そこでネビュラが座標を入力→ナターシャとクリントが宇宙船でヴォーミアへ向かう。

すごくよくできた配置です。

でも実は、ここにナターシャのミスが一つあります。

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タイム・ストーンはストレンジではなくエンシェント・ワンから入手

ストレンジに関する情報がなさすぎて、
ナターシャは彼がニューヨークのサンクタム・サンクトラム(ニューヨーク市グリニッジ・ビレッジ、ブリーカー通り177A)で暮らしていることは知っていましたが、2012年時点でストレンジがまだドクターだったことは知りません。

エンシェント・ワン「5年ほど早かったですね。ストレンジは向こうで手術中です」

とエンシェント・ワンが言っている通り、
ドクター・ストレンジが魔術師になるのは、2016年に事故にあってから。

でも2012年のこの時、運良くチタウリが来襲してたんですよね。
だからエンシェント・ワンがタイム・ストーンを持ってニューヨークのサンクタムの防衛に来ていた。

これがラッキー。というかめちゃくちゃ上手いところです。
チタウリが来ていなければ、エンシェント・ワンは本来カマー・タージにいるはずなので。

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マルチバース(多元宇宙)の概念

アストラル体となってもなおも食い下がるバナーに、エンシェント・ワンはマルチバースについて説明します。

今、この世界はインフィニティ・ストーンは6つ揃った状態にあります。

すると、石を一つでも動かせば、別の世界(パラレルワールド)へと分岐。
バナーが持ち出したタイム・ストーンが存在する世界と、
残る5つのストーンが存在する世界に分かれます。

実際には6つのストーンを動かしているので、かなりの数に世界は分岐しているはずです。

で、エンシェント・ワンが懸念しているのはこの点。
この後、この世界は暗黒次元・ドルマムゥとの戦いを控えています。
タイム・ストーンがなければストレンジは勝利できません。

でも、最終的に石を元の場所に戻せば、
インフィニティ・ストーンは6つ揃った世界に戻るので、過去に影響はありません。

つまり、
サノス襲来前の出来事=過去はそのまま
⇒暗黒次元・ドルマムゥとの戦いにタイム・ストーンを使ってストレンジは勝利することができます。

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トニーの四次元キューブ入手失敗は帳消し?

トニーはハルクにぶつかって四次元キューブの入手に失敗しますが、
残された2本のピム粒子を使って、スティーブ共に1970年へ再びタイムトラベルします。

1970年なら、まだシールドに在籍していたピム博士と、トニーの父親ハワードが一緒に軍施設にいたはず。
賭けではありましたが、トニーの見込み通り、2人は同じ場所にいました。

そこで、四次元キューブの入手に成功します。

スティーブが4本のピム粒子を盗んだ理由は?

一方、スティーブは、ピム粒子を4本盗みます。

トニーと自分が2023年へ戻るためだけなら、2本でいいはず。
でもスティーブが手にとったのは4本。なぜか?

おそらく、この時からスティーブは自分の人生を生きることを考えていたのではないかと思います。
もしもこの戦いに勝利し、全てのストーンを元に戻し、自分の役目を終えることができたなら、自分の人生を生きてみようと。

ハルクの指パッチンで失われた命が戻った後は、
ピム博士が生き返っているので、
スティーブが6つのストーンを戻しに行くためのピム粒子はピム博士が用意してくれたはずです。

となると、やはり残り2本を使ってスティーブは自分の人生を生きるための時代へ向かったはずです。
そう、ペギーとの約束の時へですね。

そして、2016年にペギーの死を看取ってから、
2023年へとタイムトラベルしてきた。
この時に使ったのがラスト1本です。

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※本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。