【SUITS/スーツ】ネタバレ最終回結末 13年前の冤罪を追う織田裕二&中島裕翔VS國村隼

織田裕二&中島裕翔の月9ドラマ『SUITS/スーツ』ネタバレあらすじと感想についてまとめています。
エリート弁護士・甲斐とフリーターの大貴は、ある秘密を共有する運命共同体となり、バディとして数々の訴訟に挑んでいく。
最終回結末は原作の海外ドラマシーズン1と同じ、無罪の男の釈放をめぐる弁護士と検事・國村隼の戦いになるのか?
ラストまでネタバレしていきますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

登場人物&俳優キャスト

幸村・上杉法律事務所

■ 甲斐 正午(織田裕二)
敏腕弁護士。企業案件を専門に取り扱う。東京大学に入学後、ハーバード大学に留学した経緯をもつエリート。
  
■ 鈴木 大貴(中島裕翔)
甲斐とバディを組む天才フリーター。
  
■ 幸村 チカ(鈴木保奈美)
所長兼代表弁護士。甲斐と鈴木の上司。
  
■ 勅使河原 純矢(安藤政信)
フローライト芸能1部チーフマネージャーで亜梨沙の元恋人。フローライトの社長・勅使河原友和の一人息子。
  
■ 蟹江貢(小手伸也)
弁護士。甲斐の同僚で、甲斐をライバル視している。
  
■ 聖澤 真琴(新木優子)
パラリーガル。父親が敏腕弁護士で、幼い頃から弁護士を目指していたが、本番の試験で実力を発揮できずにいる。
  
■ 玉井 伽耶子(中村アン)
甲斐の秘書。
  
■ 館山健斗(岩井拳士朗)
アソシエイト弁護士。

■ 谷元 砂里(今田美桜)
遊星の妹。兄とは正反対の正義感の強い性格の持ち主。大貴に淡い恋心を抱いている。

■ 谷元 遊星(磯村勇斗)
大貴の悪友。

■ 畠中美智瑠(山本未來)
甲斐の後輩。スタンリー法律事務所のエース弁護士。

■ 柳 慎次(國村隼)
次長検事。甲斐の元上司。

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「SUITS/スーツ」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

1話:敏腕弁護士×”ニセ”弁護士

フェイクニュースのパワハラ記事を出版社に止めるよう、AI企業「テクノーツ」の若手社長であるダイス・スズキが顧問弁護士の甲斐正午を訪ねてやって来た。

所長の幸村が対応するが、甲斐の不在に憤慨するダイス。被害女性・梅宮茜の代理弁護士、木次谷公一(橋本さとし)が『幸村・上杉法律事務所』を訪ねて来た。

木次谷はPTSDになって未だに寝たきりという医者の診断書を提示し、ダイスを攻め立てる。金で解決しようとするダイスに対し、金で被害者を買収しようとしたという録音をも公表すると木次谷は脅す。

そこへ、梅宮茜がスパイだったという証拠を持って甲斐が戻って来た。

ダイスは政府系ベンチャーキャピタルから80億の大型融資が内定していた。それを阻止したいライバル社のAIトラストが梅宮茜をスパイとして送り込み、スキャンダルをでっち上げようとしたのだ。

その証拠に梅宮茜はAIトラストの関連会社に再就職し、表向きは病気療養中だが、オペラ座の怪人の公演を観に行くほど元気だ。しかも、木次谷はAIトラストの顧問弁護士をしている。

それを甲斐に突かれ、木次谷は記事を差し止めざるを得なくなった。

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甲斐は今回の件を機に、出資者としての地位を持ち、経営にも参画するシニア・パートナーへの昇格を狙っていた。

だが、勝つためなら強引な手段もいとわない。実は、甲斐は梅宮茜のパソコンを盗み見ようとするも、パスワードのロックが開けられなかったため、彼女がスパイだったメールを証拠として捏造していた。

そのことを知った幸村は、これまで大口案件しか扱わず、ファームの業務にも一切参加してこなかった甲斐に、その態度を改めるよう命じる。そして昇進の条件として、パートナーとして働く若手の弁護士「アソシエイト」をつけ、ファームの望む仕事をこなすことを挙げた。

事務所の稼ぎ頭として、甲斐を激しくライバル視する蟹江は甲斐の昇進に大反対だ。

気乗りしないものの、その条件を受け入れた甲斐は、ホテルで新人採用の面接会を開くことにした。

その頃、鈴木大貴は司法試験の予備試験の替え玉受験をしていた。

大貴は六法全書を2回読んだだけで丸暗記でき、高校2年生で予備試験に受かったほどの天才的頭脳の持ち主だが、悪友の遊星に頼まれ、先輩の代わりにセンター試験を替え玉受験したことで本試験の受験資格を失ってしまった。

高校中退し、弁護士への道が絶たれた後は目標を見つけられず、ボロアパートに住み、ロードバイクでの配達で生計を立てていた。

そんな大貴に、遊星はでかいビジネスを立ち上げようと考えていると持ち掛ける。一旦は遊星の仕事を断った大貴だったが、地元静岡で暮らす祖母が骨折して入院したと連絡が入る。

祖母の施設への入居費用を稼ぐため、遊星に頼まれ、中身のわからないケースの運び屋を100万で引き受けることにした。

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ケースの中身が気になった大貴は、指定されたホテルのトイレでケースのロックを解除して中身を確認した。すると、三千万の現金が入っていた。

一方、駐車場で待つ遊星の元に暴力団が借金の取り立てに現れた。実は遊星は麻薬の取引に手を出そうとしていたのだ。しかも、今回遊星が手を出したのはおとり捜査だ。

大貴はその驚異的なすれ違った清掃員やカップル、ホテルマンたちが麻薬取締官による変装と見抜き、ホテルの部屋には入らず階下へと逃げ、偶然面接会場へと逃げ込んだ。

持っていた多額の現金の事情を聞き、その能力に興味を抱いた甲斐は、警察に通報する代わりにアソシエイトとして大貴を採用することにした。

甲斐のクライアントのダイスは、ハーバードのロースクールを出て弁護士になったものの、そのキャリアを捨て起業家に転身していた。

シンガポール在住でほとんど日本には帰って来ないダイスは、関西弁護士会に所属したままだ。ダイスの本名は鈴木大輔。

甲斐は大貴に「鈴木大輔」に氏名変更し、「鈴木大輔」になりすますことを命じる。

一方、蟹江が梅宮茜に接触したことにより、木次谷が甲斐がメールを捏造したことに気付いてしまう。そのせいでダイスの記事が週刊誌に出ることとなり、窮地に立たされた甲斐は、大貴を解雇する。

木次谷の身元を洗わせていた甲斐は、木次谷の息子のスキャンダルを知り、大貴の犯罪歴をまとめた資料を見返すと、再び大貴を呼び戻した。実は、木次谷の息子は大貴が司法試験の替え玉受験をした相手だったのだ。

無事スキャンダルを乗り切ったダイスは、シンガポールに戻り、永住権を取得するという。

こうして大貴は「鈴木大輔」として、弁護士の道を歩むことになった。

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2話:VS大病院院長、セクハラ訴訟に勝て!

甲斐は、クライアントである『いろは銀行』の佐橋哲平(米村亮太朗)から内部告発を受ける。部長の谷川好昭(長谷川公彦)が預金を不正流用し水商売の女性に貢いでいるというのだ

同じころ、大貴は甲斐に命じられ、プロボノの仕事に取り組んでいた。

プロボノって?
無料法律相談会。

そこで大貴は、勤めていた病院の院長から愛人にならないかと誘われたが、それ断ったせいで不当に解雇されたという看護師・河瀬今日子(関めぐみ)の相談を受ける。

河瀬に同情した大貴は、法廷で闘うべきだと告げ、甲斐にもその旨を伝えた。甲斐は、クライアントに同情するなと言って一度は反対する。だが、相手が東都医科大学病院院長の海部政継(中村育二)だと知ると、すぐに先方に連絡するよう命じる。

海部は日本医師協会の次期会長候補だ。スキャンダルを嫌って示談に応じるはず、という甲斐の読みだった。

海部の代理人弁護士・館林憲次(小須田康人)は、甲斐の予想通り、大貴が提示した金額での示談に応じる。交渉成功を喜ぶ大貴。だが、玉井は、物事が上手くいきすぎているときは必ず不吉なことが起こる、と大貴に忠告する。

その予言通り、大貴は、アソシエイトを監督する立場でもある蟹江から、仕事に関しては逐一報告書を提出するよう命じられる。さらに、海部のセクハラ疑惑を報じるネットニュースが流れた。

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これに対し海部は、示談交渉ではなく、河瀬を名誉毀損で訴えると宣言。同じようにセクハラ被害にあって退職した宝田里美の元を訪れる。

資金繰りに困窮している宝田に、「上手くいけばあなたの分の慰謝料も請求できるかもしれない」と金をちらつかせ、証言を取り付ける。

さらに、宝田は2年前に海部の子供を中絶していた。その情報を手に再び甲斐は交渉に臨み、セクハラの訂正記事を出すことを条件に示談を提案。

甲斐は大貴に、示談が成立するまでは宝田を監視し、病院側から接触があれば録音するようボイスレコーダーを手渡す。

だが祖母の介護施設への手続きなどで大貴が目を放しているすきに、病院側が宝田に接触。経営が行き詰まっていた宝田は金で抱き込まれ、証言を拒む。

その様子を録音していたボイスレコーダーを手に、甲斐は再び交渉へ。実は、谷川部長が愛人に貢いでいた証拠写真を突きつけ、銀行から追い出すことに成功した甲斐は、代わりに佐橋に宝田に融資させていた。そのため、宝田が再び証言を了承したのだ。

示談は成立し、こちらが提示したとおりの示談金が支払われることになった。

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3話:老舗時計メーカーでのクーデーター

甲斐は、一緒にクライアントの元へ行きたがる大貴に、必要ないと言い放つ。甲斐に同行することはおろか、会議への参加も認めてもらえない大貴は、パラリーガルの真琴に、仕事が欲しいと愚痴をこぼす。それを聞きつけた 蟹江は、大貴を外に連れ出した。

甲斐は、社長の加宮忠が急死した老舗時計メーカー『KAMIYA』を訪れていた。KAMIYAでは、娘の静佳(東風万智子)と取締役の安樂孝志(久松信美)が葬儀を巡ってもめていた。臨終に立ち会ったという古株の工場長・岡林達樹(きたろう)も不機嫌だ。

同じころ、大貴は総合格闘技の道場で蟹江のスパーリング相手を務めていた。そこに、世界的なゲームメーカー『BPM』のCEO兼チーフクリエーター・藤ヶ谷樹(柳俊太郎)がやってくる。

蟹江の狙いは、ハーバード大学で藤ヶ谷と同期だった大貴を利用して自分を売り込むことだった。

しかし、ハーバード入学直後にゲームが売れ始めた藤ヶ谷が授業どころではなかったことを知った大貴は、ほっと胸をなでおろす。BPM社のゲームで『三つ目小僧』として世界ランキング入りしたこともある大貴は、それがきっかけで彼と意気投合する。

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一方、甲斐は、社長が亡くなる前から安樂たちが国内工場を閉めて東南アジアに生産拠点を移そうと暗躍していたことを知る。

甲斐は、取締役会で安樂が新社長に任命される前に、他の社長候補者を見つけようと動き出すが、なかなか適当な人物が見つからない。

甲斐は静佳に緊急取締役会を開かせ、取締役を2人増やし、取締役会で安樂を社長にしないよう画策する。だがそれは弁護士としての越権行為だという幸村が、蟹江に安樂をバックアップさせ、甲斐の目論見は崩れ去ってしまう。

元々安樂を『KAMIYA』に招き入れたのは甲斐だった。伝統的に技術屋が強く、品質ばかり追求し売上が伸び悩んでいた。そんな会社の経営再建を進める代わりに、『KAMIYA』の根幹であるマニュファクチュールだけは絶対に守るというのが亡き社長との約束だった。

しかし安樂は社長が死んだ途端その約束を破り、海外に工場を移そうとしていた。

そんな時、藤ヶ谷が顧問契約を結びたいと「幸村・上杉法律事務所」を訪れる。それを知った甲斐は、『KAMIYA』の熱心なコレクターである藤ヶ谷に『KAMIYA』を買収してくれるよう頼む。買収条件はマニュファクチュールを継続できる、岡林を次期社長として据えることだ。

岡林のような勤続35年以上の社員は、取締役会に異議申し立てができる。『KAMIYA』の筆頭株主である静佳は、買収に応じることを了承した。

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4話:依頼人は代表のかつての夫と不倫相手!?

甲斐は、幸村と製薬ベンチャー『ナノファーマ』代表の辛島悠紀夫(小市慢太郎)がデートしているところをバーで偶然目撃する。

その後、甲斐は東大法学部教授の退職を祝う会に出席し、大手ファーム『スタンリー』のエースである後輩弁護士・畠中と再会する。

甲斐の目的は、訴訟を起こされたナノファーマに関する情報を得ることだった。

一方、大貴は、蟹江が主催したクイズ大会で同じアソシエイトの館山との決勝戦に臨んでいた。しかし大貴は、ハーバード大トリビアのクイズに答えられずに敗れ、蟹江に「モグリではないか?」と疑われてしまう。

2位の賞品として、大貴は蟹江からボランティア案件を任せられる。それは、支払い催告を無視して3か月の家賃を滞納し、オーナーから訴えられた春日友加里(生越千晴)の弁護だった。

友加里は、マンションの管理状態が悪いせいで飼っていたウサギがストレス死し、自身もうつ病になってしまい、仕事も辞めることになったと主張し、法廷で闘うという。

翌日、甲斐は幸村から『ナノファーマ』を助けるよう命じられる。実は辛島は、幸村の元夫だった。

辛島は、研究者の立花理乃(中原果南)と共同で、難病である関節骨化症の特効薬『レミゼノール』を開発した。だが、薬の副作用で肝機能障害を起こしたという患者8名から訴えられていた。

甲斐は、被害者の会の弁護士・福原太一(渡辺憲吉)に、見舞金を支払うことで和解したいと提案する。

だが福原の損害賠償請求額は50億だ。福原は弱者救済を掲げながら、過去に医薬品の副作用被害を理由に、複数の大手製薬会社から多額の賠償金を得ていた。風評被害を嫌う製薬会社は、「訴訟を起こす」と脅され、賠償金を支払わざるを得なかったのだ。

辛島はレミゼノールと副作用の因果関係は証明されていないと主張する。立花も治験者300人の全データに改ざんはないと言うが・・・。

友加里の裁判で、彼女がウサギが死ぬ1年前からうつ病を患っていたという新たな証拠を当日に提出されてしまい、大貴は敗訴してしまう。

相手が畠中だと知った甲斐は、大貴に控訴するよう命じる。スタンリーのエースである畠中が関わっている以上、この案件には何か裏があると踏んでいた。

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ナノファーマの裁判では、福原は治験内容に大きな問題はないものの、資料上部の識別番号141番のデータだけが抜けており、不利になるデータだけを隠蔽したのではないかと主張する。

つまり、隠蔽したデータこそが、肝機能障害を起こした治験者のデータだったのではないのかというのだ。

なぜ証拠資料をごまかしたのか、甲斐は立花に詰め寄る。しかし立花は隠蔽した理由を話そうとしない。

甲斐は、立花が心を開こうとしない原因は幸村にあると推測する。というのも、幸村が自分で弁護しないのは、公私共にパートナーである立花が幸村の弁護を拒否したためだった。

そして、立花は幸村と離婚が成立する以前から、辛島と不倫関係にあった。つまり、そのことを暴露されるのを恐れているのではないか。

甲斐からそう指摘された幸村は、立花に会い、辛島が当時ある病気と戦っていたことを知らされる。

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友加里は、悪臭被害より前からシラミに悩んでいたことを大貴に打ち明ける。

それを聞いた大貴は、悪臭・シラミ被害にあった被害者の会を開催する。実は、友加里と同じような被害にあい、引っ越しを余儀なくされた人がたくさんいた。しかも同じオーナーの買い取り物件だ。

それを見た甲斐は、被害患者8名を集め、ある関節骨化症の患者のプライベート映像を公開する。

それは辛島の映像だった。20年前、辛島も関節骨化症に苦しむ難病患者だった。立花が訴訟の際に提出しなかったデータは、辛島のデータだったのだ。

辛島のデータは、立花との極めて個人的な記録だったため、証拠提出をためらってしまった。レミゼノールを飲み始めて3年後、辛島は驚くほどの回復を見せる。

同じ難病を克服した経験者として、他の患者を治したいと訴える辛島。集まった被害患者8名は、辛島への協力を承諾した。

オーナーは買い取り再販業者で、中古マンションを買い取り、今風にリノベーションして販売しており、ここ数年凄まじい勢いで中古物件を買い漁っていた。それで強引な立ち退きを要求していたのだ。

友加里は、マンションに備え付けられていたカーペットにレジャーシートを敷いて生活していた。都立感染症研究所にそのカーペットを持ち込んで調べたところ、大量のシラミが発見された。

同時に防虫剤の効果を調べたいと、定期的に研究用のシラミを入手していた男の存在も判明。警察に通報するという大貴に、オーナーは「何でもする」と頭を下げるのだった。

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5話:遊星との決別

『幸村・上杉法律事務所』で2018年上半期の決算報告会が行われた。甲斐は、扱った案件数こそ蟹江に譲ったものの、売り上げはNO.1だった。幸村は、甲斐と蟹江にある賞品を手渡す。

そんな折、大貴の元に遊星が傷害事件を起こして逮捕されたとの知らせが入る。大貴は祖母の結衣(田島令子)が転倒して怪我をしたと嘘をつき、遊星の元へと向かおうとした。すると甲斐は、自身が個人で契約している車を使うよう大貴に指示する。

大貴は運転手の赤城達男(ブラザートム)に事情を打ち明け、警察署へ向かう。ところがその途中、赤城がトラックと追突事故を起こしてしまう。事故の相手は、運送会社の運転手・糸井公一(半海一晃)

大貴は糸井に名刺を差し出し、体調を心配した。しかし糸井はそれには答えず、「甲斐正午はまだここにいるのか?」と返す。赤城は大貴を気遣い、車を拾って警察署に向かうよう告げる。

大貴は、遊星の身柄を引き受けた。遊星は、飲食店で他の客と口論になり暴れたらしい。店側からは壊れた食器の弁償を求められていた。しかし遊星は、マンションや車を失った上、まだ借金も抱えており、借金取りに追われていた。

甲斐は、事故現場を離れただけでなく、嘘までついていた大貴を非難し、この機会に遊星との関係を決着させるよう命じる。

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甲斐は、赤城から糸井が示談を拒否していると報告を受ける。

実は、事故相手の糸井は甲斐の因縁の相手だった。

2年前、糸井が経営していた糸井ベアリングは、小規模ながら高品質で国内トップシェアを誇った会社だった。しかし、新開発した低摩擦ベアリングが、大手メーカーから類似品だとクレームが入った。

特許侵害で訴えられかけるも、大手メーカーの顧問弁護士だった甲斐が過去の申告漏れや取引先とのリベートの事実を指摘し、社長だった糸井に訴訟を断念させたのだ。

甲斐は糸井の元を訪ね、示談を申し入れるが、糸井はこれを突っぱねた。さらに録音した音声を都合よく録音を編集し、「大手法律事務所の敏腕弁護士が一般市民を脅迫した」とネットニュースに流した。

これにより、甲斐との顧問契約を見直したいという大口顧客も出てきてしまう事態に。

量より質が流儀の甲斐が、「赤城は私のスタッフです。彼を守るのは私の仕事です」と赤城を守ろうとする姿勢に、幸村は玉井に甲斐が赤城と知り合った経緯を尋ねる。

赤城は甲斐が検事時代に、強盗傷害事件の弁護側の証人だった。被告は、当時バンドマンをしていた赤城のバンドメンバーで、所属事務所は弁護士を通じて赤城に偽証を強要した。だが赤城はそれを拒否、甲斐の尋問で全てを話した。

結果的に赤城は音楽業界にいられなくなり、甲斐がドライバーとして赤城を拾ったのだった。

甲斐が一二三物流を訪ねると、事故の日だけドライブレコーダーのSDカードのデータを入れ忘れたという。

訴訟で負けて賠償金が発生すれば糸井の会社は倒産してしまう。だから訴訟を断念させたのだが、どの道会社はなくなってしまった。「余計な気遣いだった」と悔やむ甲斐。

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大貴が証拠の映像を見つけてきた。実は、糸井の運転するトラックのすぐ後ろを走っていた掃除代業者のドライブレコーダーに、糸井が一時停止の標識を無視して道路に飛び出していく様子がはっきりと映っていのだ。

明らかな道路交通法第43条違反、しかも、動画から換算したトラックの速度は法定速度を超過していた。

配送業でまた会社をおこしたかった糸井は、事故の過失が自分の側にあるとは認めたくなかったのだ。甲斐が全面的に非を認めたのに、欲が出た糸井は過去の因縁を持ち出し、難癖をつけて来たのだった。

甲斐「私はこれからもクライアントを守るためならあらゆることをしますよ。例えあなたと100回争っても、100回勝つ」

一方、大貴は遊星の借金取りとの交渉へ向かう。貸金業法も利息制限法も無視した金貸し行為を行う彼らの違法性を指摘し、違法の闇金行為に加えて拉致監禁、暴行、恐喝で懲役になると警告。「5分以内に戻らなければ上司が警察に通報することになっている」と、借金取りを退けた。

そして大貴は遊星に決別を告げた。

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6話:甲斐と蟹江の共闘、20億を取り戻せ

甲斐は幸村から、日本有数の資産家で慈善事業にも尽力している内海財団の会長・内海真須美(ジュディ・オング)を紹介される。

内海は、轟フィナンシャルが手がけるインドネシアの発電所建設に20億円を投資していた。だが、建設計画が頓挫してしまったため、資金を回収したいという。幸村は蟹江と組んで対処するよう甲斐に指示する。

蟹江は大貴に轟フィナンシャルの資産をあぶり出すよう命じるが、甲斐が別件で大貴を連れ出す。

甲斐に相談を持ち掛けてきたのは、リゾート開発会社『アテナリゾート』の藤原一輝(大澄賢也)だった。藤原の娘で大学院生の華名(佐久間由衣)が、社員証を偽造して会社に侵入していたという。実は華名は、会社の口座から1億円以上を別口座に移していた。

大貴は華名に会いに行く。華名は、アテナリゾートが不都合な環境予測データを隠蔽して人口500人ほどの小さな島にホテルを立てたことが許せないと話す。

一方、蟹江は轟フィナンシャルの経理部長・小堺晴彦(春海四方)と弁護士の毛利徹(小松和重)、アソシエイト弁護士の米倉和博(宮田佳典)と面会。小堺が香港に口座を作り3000万円の資金を移したことを掴んでいた蟹江は、彼を厳しい口調で責め立てた。すると小堺は急に体調を崩し、そのまま息を引き取ってしまう。

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死んだ小堺に横領の罪をかぶせ、三千万円の和解で押し切ろうとする轟。

甲斐は小堺の妻の元を訪れ、何か轟に関する手掛かりがないか探ろうとするも、蟹江が現れ妻の怒りを買ってしまう。

名誉挽回するため、蟹江はランニング中に接触した米倉から轟フィナンシャルの裏帳簿を手に入れるが、毛利から「内部情報を売ろうとしているスパイをあぶり出すための偽物だ」と言われてしまう。

一方、華名はハッカーとしての腕を駆使して大貴の経歴詐称と本名まで見抜き、この件から手を引かなければ全てバラすと脅される。

そんな中、大貴は藤原と華名の確執の原因を藤原から聞き出した。

華名が1億を盗んだのは、島の住民のためでも環境のためでもなく、母親ががんを発症して闘病中だった時、リゾート計画にかかりきりだった父親が許せないからだった。

だが、実は、あの島にリゾートホテルを建てたいと言い出したのは母親だった。しかし計画が始まってすぐがんが見つかってしまい、妻の存命中に何とかホテルを完成させるため、藤原は環境審査で不正を働いたのだった。

娘が母親のことまで憎まないよう、藤原はそのことを黙っていたのだ。

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誤解が解けた華名に、大貴は轟のクレジットカード情報と、轟フィナンシャルの帳簿データをハッキングしてもらう。

すると、蟹江が手に入れた裏帳簿は本物だったことが判明した。だから毛利は苦し紛れに偽物だと言ったのだ。甲斐は金融犯罪に詳しい蟹江の協力を仰ぐことに。

轟フィナンシャルから海外に流れた金は全部で19億2741万5938円。内海財団から騙し取った額とほぼ同じだ。轟は今年に入って14回もシンガポールに渡航しており、シンガポールの銀行に金を隠している可能性が高いが、シンガポールに銀行は100以上もある。

だが蟹江は「全てを調べる必要はない」と言う。大半の銀行は以前に開示請求に応じたことがあり、轟は間違いなく避けるだろうと読む。さらに日本の企業と取引のある銀行や、準備金が少ない銀行を省くと、残りは8つ。

金は必ず分散して隠すため、轟は複数の口座を持っているだろう。19億2741万5938円と合致する組み合わせを探せばいい。

無論簡単ではないが、「朝までにはわかるさ。このチームなら」と言う甲斐。

8つの銀行を突き止めた甲斐と蟹江は、「刑事告訴しないと約束するなら金は返す」と轟から20億全額返金させることに成功する。

だが、華名と大貴の会話を盗み疑義していた館山が、幸村のデスクに「鈴木大輔が経歴詐称している」と匿名で告発文を置いていた。

甲斐と大貴を呼び出し、「ここで確認してみましょうか」とハーバードの卒業生名簿を確認する幸村。だが、なぜか写真は大貴のものになっていた。

実は、華名がハーバードのアーカイブにアクセスし、写真を差し替えてくれていたのだった。

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7話:過去最強の敵に甲斐がまさかの敗北!?TOBへの奇策

甲斐は、クライアントの『桜庭リゾート&ホテル』社長・桜庭庸司(髙橋洋)に会いに行く。

桜庭は、ここ10年の間に13ものホテルを造り上げており、そのうちの4ヵ所は五つ星の評価を得ることが既に決まっていた。

そんな桜庭のもとに、大手ホテルグループ『KJO』社長のジーン・クライン(クリス・バテン)から合併の提案があったという。

『KJO』の代理人弁護士は、大手ファーム『弁護士法人セイント』に移籍した木次谷だった。

一方、大貴は、司法試験を目指しているものの受験恐怖症に悩んでいた真琴に協力を申し出る。大貴と真琴は、さっそく試験対策に取り組み始める。

同じころ『幸村・上杉法律事務所』では新人弁護士の採用面接が行われていた。そこで大貴は、真琴と談笑していた女性・町田日向子(石橋静河)の姿を見つけ驚く。

実は大貴は、司法試験で日向子の替え玉受験をしていたのだ。事情を知った甲斐は、本人が替え玉のことを話すわけがないから心配ないと大貴に告げる。

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甲斐は、合併交渉を優位に進めるため、木次谷の息子の替え玉受験をしたことがある大貴をともない、『セイント』を訪れる。

そこで大貴は、『セイント』の代表が真琴の父・聖澤敬一郎(竹中直人)であることを知る。

聖澤は強気な姿勢で交渉に臨み、甲斐も譲らず、最初の交渉は決裂してしまう。普段は甲斐のそういう態度をたしなめる幸村だが、今回ばかりは甲斐に乗るという。

というのも、幸村と聖澤の間には浅からぬ因縁があった。『幸村・上杉法律事務所』に不在の上杉と、聖澤は大学時代の同期で、無二の親友だ。幸村が上杉を追放し、現在は休職扱いとなっていることを聖澤は快く思っていなかった。

一方、甲斐に命じられて『KJO』グループを調べていた大貴は、グループがタイに所有するホテルで従業員のストライキがあったことを掴む。

原因は、アジア統括マネージャーの横領事件だ。『KJO』グループがアジア圏で所有しているホテルは12軒、グループ全体の1/3だ。統括マネージャーの横領であれば、おそらく残りの11軒でも被害は出ているはずだ。しかもそのことを『KJO』グループはプレスリリースしておらず、隠蔽している。

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そんな中、聖澤が偶然を装って幸村に接触してきた。しかも譲歩を匂わせている。

甲斐は聖澤が焦って合意に持ち込もうとしていると踏み、強気な条件で交渉に臨む。そもそも今回の合併は『KJO』が不祥事を隠したいという思いが裏にあると読んだ甲斐は、4つの5つ星を誇る超優良ホテル『桜庭リゾート』が『KJO』グループの再建に乗り出すというストーリーを描いていた。

聖澤は前向きに検討すると言い、詳しい資産情報の入ったUSBを交換した。だが直後、『KJO』が桜庭リゾートに敵対的買収、TOBを仕掛けて来た。

TOBとは?
株式公開買い付け。
会社の経営権の獲得などを目的に、株を買い集める行為。

『KJO』グループはダミー会社を幾つも使って桜庭リゾートの株を買い漁っていた。

合併はただのブラフで、内部情報を出させ、桜庭リゾートの詳しい資産情報を把握するのが目的だった。つまり、合併に見せかけた買収が狙いだったのだ。

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買い付け自体は交渉の前から5%未満の小口で人数をかけて少しずつ行っており、インサイダー取引にもならない。

このTOBに対し、甲斐は東京、京都、金沢、沖縄五つ星の決定している4つのホテルを、『KJO』グループのライバル社であるモリーザ・ホテルへの売却を決定するという奇策を仕掛けた。そうなると桜庭リゾートの資産価値は半分以下になってしまう。

ジーンは合併の話の戻したいと言い、聖澤は「もう一度交渉させてほしい」と甲斐に頭を下げるのだった。

一方、町田から替え玉受験の聞いた真琴は自身も替え玉を依頼し、大貴に接触しようとしていた。だが、待ち合わせ場所に大貴が現れたことで、大貴こそが替え玉受験を請け負っている人間だと見抜く。

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8話:裏切り者は聖澤?あぶり出された情報漏えい者

甲斐は、大貴、真琴らとともに、大手建設会社『烏丸建設』を相手取った集団訴訟に取り組む。この案件は、烏丸建設が一時期使用していた有害性塗料による健康被害を訴えた、原告団総勢462人の大きな訴訟だ。だが、一審で東京地裁は原告団の請求を棄却していた。

甲斐たちは、さっそく原告団代表の水原美咲(矢田亜希子)、佐藤鈴子(宍戸美和公)たちから話を聞く。

そこで、一審を担当した原告団の弁護士が、裁判の直前になって過去のスキャンダルで叩かれ、ついには廃業にまで追い込まれていたことを知る。それには、烏丸建設の顧問弁護士で、甲斐の後輩であるスタンリー法律事務所の畠中が関わっているという噂もあるらしい。

甲斐は、畠中が代理人となった過去の裁判を徹底的に調べるよう大貴たちに指示した。

一方、大貴とともに甲斐のサポートをしていた館山は、膨大な情報を読み込んでいく大貴の姿に圧倒されつつも、真琴に向かってある疑念を口にする。館山は、以前、大貴が「ダイキ」と呼ばれているのを聞いたことがあるというのだ。

そんな折、甲斐の元に突然畠中が現れた。畠中は、甲斐たちが作成した原告団情報を含む社外秘の資料を持っていた。何者かから送られてきたのだという。

この密告を受け、幸村は蟹江に情報漏えい者の調査を命じた。

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9話:突然解雇されたニセ会計士、隠された会計事務所の秘密

ついに甲斐が『幸村・上杉法律事務所』の経営にも参画するシニアパートナーへ昇格した。

そのお披露目パーティーの席上で、幸村は『YURI綜合会計事務所』所長の華村百合(石田ひかり)と事務所のエース会計士・大河原忠(西村まさ彦)を甲斐に紹介する。

百合の事務所は、『幸村・上杉法律事務所』の顧問会計事務所であり、クライアントでもあった。しかも百合は、幸村の大親友だ。

そこで百合は、チカと甲斐に、大河原を解雇したいから助けてほしい、と頼む。

甲斐は大貴を連れてファームに戻ると、百合の事務所の定款と雇用契約書を頭に叩き込めと指示する。実は大河原は、出身大学を偽り、無資格にも関わらず会計士として働いていたのだ。

それを知った大貴は、大河原と自分の境遇を重ねてしまい、なかなか仕事に集中できない。

あくる日、甲斐は、大河原を呼び出し、解雇を告げる。百合の事務所は大河原を訴えず、十分な額の退職金も用意するという条件だった。しかし、25年も事務所に尽くしてきた大河原は突然の解雇に納得できない。

そのやり取りを聴いていて我慢できなくなった大貴は、これまでの功績を考えればこんな解雇の仕方なんておかしい、一度百合と話し合うべきだ、とつい口をはさんだ。すると大河原は、大貴に同調して百合を批判し、不当解雇で訴えると言い残して席を立ってしまう。

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今日中にサインさせるよう、幸村に言われた甲斐は再び大河原の説得に向かった。もし大河原が訴訟を起こせば、クライアントが一斉に損害賠償請求を起こす。どれほどの巨額になるか、とても大河原に払いきれる額ではない。退職金を受け取って第二の人生を生きるべきだと諭す。

しかし大河原がサインしようとしたところへ、大貴が電話を掛けてきた。

事務所が大河原の身辺調査を行ったのは10年前だ。百合所長が、大河原の経歴詐称を知っていたにもかかわらず、なぜ今解雇したのか。実は、3年前にも大河原と同じように不当解雇された香西さな恵という会計士がいた。

理由を探ろうとする大貴だが、甲斐に電話を切られてしまう。大河原は所長と話し合う必要があると言いながらも、結局大河原はサインに応じた。

不当解雇で訴訟を起こすも、うやむやで立ち消えになっていた。

本当の解雇理由について、大貴は百合所長に直談判に訪れるが、裁判のことを大河原に話したとなれば、機密情報を漏洩したということになる。

百合所長は今後の対応次第では付き合い方を考え直すと言い放ち、幸村は甲斐の監督責任を問う。

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香西さな恵を訪ねると、「彼も気付いてしまったんですね」と意味深な言葉を口にするも、もう関わりたくないと大貴を追い返す。

一方、大河原も「偽物の私に異議を唱える資格などない」と大貴を追い返す。

大河原は25年間で1,300もの案件に携わった、『YURI綜合会計事務所』功労者だ。

大河原にも大貴と同じく、人並み外れた記憶能力があった。大河原は大学進学どころか高校進学もままならない貧しい境遇から、個人の会計事務所で事務として働き始め、人一倍努力して本物以上に働いてきていた。

「今思えば、無資格だと気付いた上で、いつでも捨てられる駒として拾われたのかもしれない」という大河原。

大河原「しょせん、偽物は偽物なんだよ」

彼女もまた、『YURI綜合会計事務所』にとって都合の悪いことに気付いてしまったから解雇されたのだ。

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幸村・上杉法律事務所とYURI綜合会計事務所の財務について調べた甲斐は、『YRコンサルティング』に毎月コンサル料が支払われていたことを掴む。

一方大貴は、3年前の香西さな恵の訴訟を担当した、リゲル法律事務所の弁護士・袴田美波に接触する。甲斐のシニア就任パーティで蟹江にアプローチしていた女性だ。

大貴は砂里とダブルデートを企画するも、なかなか袴田美波に近づけずにいた。

そんな大貴を見かねて、砂里が袴田美波のカバンから社員証を盗み、大貴はそれを使ってリゲル法律事務所に侵入する。だが資料を閲覧している最中、警備員に見つかってしまった。

賄賂を要求する警備員に、大貴を迎えに来た甲斐が金で解決し、何とか事なきを得た。

甲斐が旧知の仲の裁判官に接触して調べたところ、百合所長はペーパーカンパニーを幾つも作り、作っては壊しを繰り返していた。最近では2日前に消滅した『YRコンサルティング』がそれにあたる。

さらに大貴が見た資料によると、百合社長は『YRコンサルティング』以外にも12社ほどペーパーカンパニーを作り、コンサル料の名目で料金を上乗せし、別会社に入金させていた。明らかな違法行為だ。

だが百合所長は経協連の理事でもある。戦うなら120%の勝算が必要だ。幸村は甲斐と大貴に、何としても物証を手に入れるよう命じる。

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袴田美波は、幸村・上杉法律事務所から真島ホールディングス税務訴訟についての資料を手に入れるため、蟹江に近付いたことが判明する。

それを知った大貴は、直接袴田美波に会い、大貴は事務所から資料を持ち出したことに目をつぶる代わりに、2015年YURI綜合会計事務所の不当解雇訴訟についての資料を要求する。

だが既に資料は廃棄されてしまっているという。そして、これ以上この件は追わないよう忠告される。

どうしても物証となる証拠が見つからない中、大貴は聖澤の力を借りて、リゲル法律事務所で見て来た資料を文字に起こすことに。

そして百合所長に10年以上に渡り水増し請求していた事実を突きつけ、大貴が作った資料を証拠として提示する。さらに、大河原が証人として現れた。

大河原も香西もそのことに気付いたから切り捨てられたのだ。

甲斐は百合所長が側近の会計士を切り捨ててでも隠したかった金の流れについて、法廷で明らかにすると宣言する。経協連も賄賂を受け取り、見て見ぬ振りをして来た。

内密にすませてほしいと懇願する百合所長に、幸村は「戦友だからこそ裏切りは許さない」と告げる。

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10話:VS検察、柳の証拠隠しで甲斐が生んでしまった13年前の冤罪

甲斐のもとに、最高検次長検事の柳が現れる。

柳は、検事時代の甲斐の上司だが、汚職疑惑で週刊誌を賑わせている渦中の人物でもあった。柳は、食事の誘いを断る甲斐に、「もし私が有罪になったら君だって困るだろう?」と告げる。

幸村は遊星の密告により、ついに大貴の素性を知る。甲斐を責め、警察に突き出すべきだと主張する幸村。しかし甲斐は、すでに実務をこなしている大貴のことが表沙汰になればファームは終わりだと言い放つ。

そして、甲斐は柳の件を幸村に報告した。柳は、13年前に裁判を有利に進めるために証拠隠しをしていた

だが当時柳は地検のエースで、甲斐は下っ端に過ぎない。告発しても上層部が守ってくれるはずはなかった。だから甲斐は検察を辞めた。

幸村は柳の件は責任を持って処理するよう命じ、大貴のことは自分が預かると甲斐に告げる。

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幸村は蟹江と大貴を呼び出し、ある案件を任せる。病に倒れ、寝たきりの状態になった与謝野ホールディングス社長から、ふたりの娘に資産を分配してほしいと頼まれたのだという。だが、姉の藤代(町田マリー)と、妹の雛子(本仮屋ユイカ)は犬猿の仲だった。幸村は、蟹江に藤代の、大貴に雛子の相談役を任せる。

今回の件は幸村が大貴を首にするための口実作りに過ぎないと気付いた甲斐は、絶対に勝つよう大貴に命じるのだった。

そんな折、甲斐のもとに、柳のことを調査している最高検監察指導部の澤田仁志(市川海老蔵)がやって来た。

澤田は甲斐の検事時代の後輩だ。

澤田は、柳と師弟関係にあった甲斐の存在は自分たちにとってジョーカーだと告げる。「何も知らない」と協力を拒む甲斐に、澤田は「黙ってると先輩も同罪だと思われますよ」と挑発するが、甲斐は取り合わない。

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甲斐は仕方なく柳に連絡を取るが、監察指導部が動いているにもかかわらず、柳は「ただの脅した」と余裕だ。というのも、柳は今回の事態を検察内部の権力闘争に過ぎないと見ていた。

最高検の次期トップに柳の名前が出た途端に例の記事が出た。つまり、柳にトップを取られたら困る人間がいるということだ。

柳が甲斐を呼んだのは、いざという時自分の味方でいるか、確認するためだ。

柳は甲斐を自身の後継者にするつもりで育ててきた。その甲斐が獅子身中の虫とあっては堪らない。

もし柳の証拠隠しの証拠があるなら、とうの昔に特捜が動いている。だがあんな記事で疑惑をほのめかすだけで、捜査は一向に始まらない。つまり証拠は何もないということだ。監察指導部は甲斐の証言に頼るしかない。

甲斐「心配いりませんよ。あなたを裏切ることはない。ただ、味方でもない。それはあなたの元を去る時に決めたことです」

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藤代と雛子は母親違いで、雛子は後妻の連れ子だった。自分の母親が追い出されてしまった藤代は、雛子を激しく憎んでおり、「妹に財産を渡すつもりは一切ない」と言い放つ。

服飾デザイナーをしていた雛子の母親のために、与謝野社長はアパレル部門を立ち上げていた。

藤代はアパレル部門を売却しようとしており、一方で雛子にとってアパレル部門は母親が残した宝物だった。財産分与の争点はアパレル部門となるが、蟹江は一歩も譲らず、妹が折れるよう要求する。

そんな時、澤田が直接に『幸村・上杉法律事務所』に乗り込んで来た。

幸村は手順を踏むよう澤田に告げるが、あくまでも非公式なもので、甲斐と話をしたいだけだと告げる。幸村は甲斐の代理人弁護士として聴取に同席することを要求した。

澤田は甲斐を完全に共犯者扱いする一方で、甲斐が検察を辞めたのは柳の不正を知ったからではないかと考えていた。

澤田は、甲斐がもし柳譲りの不正な手段で連戦連勝しているのであれば、最高検としては見逃すわけにはいかないと脅す。協力しないのであれば、弁護士資格を失うこともあり得ると。

しかし、柳が不正をしていた状況証拠は山程あるが、証拠は何一つない。

幸村はありのままに証言してはどうかと諭すが、甲斐は断固「証言はしない」と拒否する。検察側が大した証拠もないのに柳を追い込もうとしていることに疑問があり、検察内の内部抗争に利用されるのはまっぴらだからだ。

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甲斐は証言する代わりに、状況証拠となる資料を見せるよう、澤田に交換条件を出した。澤田から提供された資料の中には、甲斐が検事時代に担当した殺人事件の資料も含まれていた。

甲斐は柳の元を訪ね、世田谷で起きた女子高生殺人事件について切り出す。被告は栗林紡(淵上泰史)。二十歳の青年だった。

「無残に殺された人たちの無念を晴らせるのは検事だけだ」というのが柳の信念であり、柳はそれが検察の使命だと考えていた。

柳「殺された被害者は弁護人を雇って弁解することもできない。残された遺族もだ。彼らの無念に寄り添えるのは我々だけだ」

栗林には傷害の前科があり、起訴しなければ彼は必ず若い女性を殺していただろう。柳に「有罪判決は当然だ」と言い放つ。

過去の凶悪事件を例に、正義を貫くには時として小さな悪に目をつぶらなければならないこともあると言う柳に、甲斐は「彼は無実だ。許されることじゃない」と反論する。柳は「弁護士らしい見解だ」と一蹴した。

柳「私の元で国のために働いていれば君は立派な検事になれた。だが君は、金持ち共を相手にして金を儲ける道を選んだ。高級スーツを身に付けて、正義の味方気取りか。君がそんな安い人間だとは思わなかったよ」

甲斐は最高検トップの座を諦め、身を引くよう柳に進言するが、「検察を改革できるのはこの私だけだ」と柳は甲斐を追い返すのだった。

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大貴と蟹江の勝負は、大貴はアパレル部門を手放したと見せかけ、直後に新会社を作って社員を全員引き抜こうと、蟹江に罠を仕掛けていた。

だが蟹江はその罠を読んだ上で先手を打ち、アパレル部門の主要メンバーと契約を結び直していた。

大貴は次の手として、『U&T』から買収オファーがあるというメールを蟹江にあえて見せ、U&Tの社長に雛子を就任させた。

「騙したのか」と大貴に詰め寄る蟹江。互いの書類を盗み見しないというルールを破った蟹江に柳を重ね、「卑怯なのはどっちだ」と激昂する甲斐。

だが、蟹江はアパレル部門を『U&T』に法外な値段であえて売っていたことが判明する。

元々採算の取れていないアパレル部門に加えて、営業利益の数倍の買い物をさせられた『U&T』まで抱え込む羽目になった妹の会社は、最初から借金まみれの泥舟だ。姉の復讐は達成されたのだ。

大貴の完全な敗北だった。

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玉井は「もうあんな甲斐先生を見たくありません。これで先生を救ってください」と、幸村に柳の隠蔽の証拠が入ったボイスレコーダーを託す。

幸村はボイスレコーダーを手に、柳に接触。すぐに辞表を出して検察庁を辞めるよう柳に告げた。そして、甲斐には証言をする必要はなくなったと伝え、「もうこの話は終わったの」と宣言する。さらに約束通り、蟹江に負けた大貴にはファームから即刻出ていってもらうと告げる。

だが甲斐は、「あと一つ。あと一つだけ目をつぶってもらえませんか」と幸村に頼む。

実は柳は、甲斐の担当した事件でも証拠隠しをしていたのだ。

13年前の世田谷女子高生殺人事件で逮捕され、甲斐が起訴した栗林は無実だった。

無実の人間を13年も服役させてしまったことを知った甲斐は、激しい自責の念にかられる。見過ごすことはできない。

柳を敵に回しても、13年前の世田谷女子高生殺人事件の真相を暴き出し、栗林を刑務所から救い出すため、大貴の力を借りて、最後の裁判に挑むことを決意するのだった。

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最終話(11話):13年前の事件の真相と真犯人の正体は

13年前、世田谷で名門私立高校に通う女子高生・東珠里が惨殺された。

強姦目的の殺人として逮捕されたのは、前科がある無職の男・栗林紡だったが、本来検証されるべき新証拠が柳によって甲斐の目に触れないところに置かれていた。

甲斐は栗林の再審請求することを決意する。

自ら起訴した事件を、自らが再審請求、弁護する前代未聞の事態に法曹界は騒然となる。

手紙を知らなかった。
新証拠は手紙と被害者のキャミソールだ。

栗林は被害者と交際関係にあり、キャミソールに残されていた血痕のDNAは栗林のものではなかった。

被害者は殺害された日、同じ高校の男子高校生2人と遊んでいた。カラオケに行った後自宅近くまで送ってもらい、その直後に殺害されていた。

それが曽我部一也と蜂矢勇気だ。甲斐はこの2人が真犯人ではないかと睨んでいた。曽我部は大手不動産会社「曽我部エステート」の御曹司だ。

だがまだ未成年だったためDNAの採取はできず、すぐに容疑者リストからも外された。2人にはアリバイがあったのだ。

再審請求のハードルは高いが、キャミソールについていたDNAと2人のものが一致すれば、裁判所も新証拠として認めざるを得ない。

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当時曽我部と蜂矢には学校内で違法薬物を売りさばいていたという噂があった。

甲斐は遊星から情報を取れないか大貴に頼み、大貴は遊星に再び会いに行った。

一方、澤田がこの件で甲斐が検察を敵に回すことになると忠告しにやって来る。再審を諦めるよう迫り、もし甲斐が言うことを聞かなかった場合は「検察は本気で先輩を潰しにかかりますよ」とはっきりと脅される。

官僚たちに媚びへつらわず、現場のために戦ってきた柳の信奉者は山ほどいる。柳の派閥はまだ健在なのだ。彼らがボスを降格させた甲斐を許すはずがない。

さらに柳や澤田の手引きなのか、警察の邪魔さえも度々入り、甲斐は窮地に追い込まれていく。

甲斐はもしこの再審請求が失敗すれば弁護士をやめる覚悟だった。一方で大貴もまた、これが弁護士として最後の案件であるという覚悟で臨んでいた。

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玉井が証拠を渡していた件で、甲斐は「上司に黙って動くような秘書と一緒に働けない」と玉井に解雇を言い渡す。それを幸村がかばい、「玉井を責めるのはお門違いよ」と諭すが、甲斐は譲らない。

担当検事はこれが初裁判という新人の藤嶋だ。検察は完全に舐めきっていた。

検察に出向いた甲斐はm検事室から出てきた曽我部と蜂矢と出くわすが、曽我部は「いくら騒いでも裁判にはならない」と余裕だ。

藤嶋は調査の結果、手紙については恋愛関係のもつれで栗林が殺害に至ったのではないかと言い、キャミソールについても2人がDNA鑑定を拒否したため、再審するほどの根拠はないと告げる。

さらに、栗林本人も再審を望んでいないという。警察から接触があり、模範囚扱いで残り2年の刑期を半年に短縮すると言われたのだ。栗林に接触したのは甲斐と一緒に栗林を挙げた刑事だ。

遊星の調べで曽我部と蜂矢が高校時代に違法薬物をさばいていたのは事実であり、2人にアリバイ作りを頼まれた人物がいることが判明する。

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甲斐は警察の名を騙って2人を呼び出し、酒瓶を入手した。そしてそれを科学鑑定センターでDNA検査技師をしている蟹江の甥に鑑定してもらい、藤嶋に提出するも、今度はキャミソール自体被害者の物か判別できないと言い出した。13年前にキャミソールを所轄署から検査施設に運んだ際の記録の残っていないというのだ。

もはや残るは容疑者の自白しかない。

甲斐は違法行為をしてでも、自白を取ることにした。遊星が覆面をして蜂矢の自宅に侵入し、曽我部に頼まれて口封じに来たと脅し、蜂矢の口を割らせた。やはり殺したのは曽我部だ。

甲斐は柳の元を訪れ、真犯人がわかったことを告げる。

柳「有罪率99.9%。この数字の影で、約6割の刑事事件が起訴すらされずに処理されてる。出世と保身に汲々としている検事たちが無罪判決を怖がって戦う前に敵前逃亡してるからだ。そんな腑抜けた状況を変えられるのはこの私しかいない」

甲斐はそれを認めた上で、柳にうちのファームに来ないかと誘い、外からそれを変えるのはどうかと提案する。

甲斐はなぜ澤田が手紙とDNA、2つの新証拠を自分に見せたのか疑問に思っていた。13年前当時、澤田は甲斐の助手をしていた。柳に命じられて証拠隠しをしたのは澤田で、澤田なりの正義だったのではないのか。だが澤田は「買いかぶり過ぎですよ」とかわす。

DNAに自白が加わり、再審手続きは開始された。そして、ついに栗林が釈放された。

ファームの弁護士全員を集め、過去の案件全てを洗い出し、不正を見つけ出した甲斐はそれを幸村に突きつける。これらの不正に目をつぶる代わりに、幸村にも大貴のことについて目をつぶってほしいと頼む。

そして甲斐は、大貴に2年の猶予を与え、真の弁護士資格をボストンで手にしてくるよう告げるのだった。

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「SUITS/スーツ」原作ドラマ

『SUITS/スーツ』の原作は、アメリカの海外ドラマです。

ガブリエル・マクト&パトリック・J・アダムス共演の超人気ドラマで、
2018年現在シーズン7(108話)まで放送されています。

あらすじ

ハーヴィー・スペクターは、マンハッタンの大手法律事務所「ピアソン・ハードマン」で働く敏腕弁護士だ。難しい訴訟を解決に導くクローザーとして一目置かれる存在だが、部下を持ちたがらず、面倒も一切見ない一匹狼だった。
  
そんな彼を見るに見かねた所長のジェシカは、シニア・パートナーへの昇進と引き換えに部下のアソシエイトを雇うことを命じ、仕方なくハーヴィーはアソシエイトの面接を始める。
  
マイク・ロスは、たったひとりの肉親である祖母の入院費を稼ぐため、友人の勧めでマリファナの運び屋まがいの仕事を引き受けていた。それが警察の罠であることを見抜いたマイクは、偶然ハーヴィーの面接会場へと逃げ込んだ。
  
マイクが天才的な頭脳を持っていることを見抜いたハーヴィーは、アソシエイトへの採用を決める。
しかし、「ピアソン・ハードマン」にはハーバード大学のロースクール出身者しか採用しないという伝統があった。
  
ハーヴィーはマイクの経歴を詐称することを提案。2人は秘密を共有する運命共同体となり、数々の訴訟に挑んでいく。

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海外ドラマがスマホでいつでもどこでも見られるって、なかなか便利ですよ~!
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「SUITS/スーツ」感想

1話

話がムチャクチャ過ぎる・・・。

日本の法曹に持ってくると無理が目立ち過ぎて酷かったです・・・。えげつないほどの原作改変。
別人になりすますってムチャクチャ過ぎるだろ・・・!!
氏名変更の上に別人になりすまして弁護士って・・・。犯罪者の面が割れてるというのに?

履歴書に書いただけで経歴詐称はまず不可能な上、
甲斐があの一瞬でググってわかる程度の情報なら事務所の人間もすぐ気付くっつーの・・・!

一番問題なのが弁護士バッジです。甲斐はどうやってバッジを手に入れたんだよ・・・。
甲斐の罪が重すぎて引きます。違法行為を助長するなんて元検事とは思えない。

『SUITS』がギリギリ成立するのは、舞台となるニューヨーク州には弁護士バッジがなく、
かつアメリカでは日本のような大げさな金バッジをやっていないからです。

そしてマイクがやってるのは学歴詐称だけなんですよ。しかも最終的には審査会で認められてちゃんと本物の弁護士になる。

そもそも替え玉受験なんかしたら有印私文書偽造罪で一発で弁護士への道が絶たれるのわかるだろ・・・!!
大貴が何が何でも弁護士になりたかったとは思えません。
つまり大貴にまっっっ・・・たく感情移入できない。
全部遊星のせいにしてるけどやったのお前だろ、と。そこに自分の意思はなかったと?

マイクがハーバードへの編入取り消されたのとはわけが違う。
いたる所でマイクのバックボーンに対する改変がひどすぎて・・・。

あとオリジナルのスタイリッシュさ完全に消えたね・・・。
オリジナルのテンポの良さや各キャラの面白さどこいった・・・。

これみて『SUITS』にガッカリした人はとりあえずオリジナル見てください。シーズン1だけでいいので。

『ブラックペアン』の黒崎准教授のオールバックが印象的だったせいで橋本さとしさんのサラ毛が気になって仕方なかった・・・。

2話

『IQ246』の時と同じく、視聴率はジリ貧なんじゃないか・・・という不安しかない。
もちろん織田裕二さん応援したいので頑張って見るんですけど・・・!!

カタルシスが弱すぎる・・・。
依頼人にも大貴にも感情移入できねえ~~~。

勝手にリークするならなぜ法律事務所に来た・・・。しかもいくら無料相談とはいえこんな敷居の高そうな事務所に・・・。
「金も払わず悩みを聞けって方が無責任だと思わないか?」
『リーガルV』の小鳥遊が金で動くのはある意味真理だから納得できるんです。
一方で青島の「正義を貫きたい」信念も。
大貴は何もかもが中途半端過ぎる。

汚い金であれ何であれ、遊星の金であることに代わりはなく、なんでもっと早く返してやらないんだろう?と思ってたら、
三千万はお前の保険かよ・・・!
マジでクソ過ぎる・・・。

家庭の事情を言い訳に仕事がこなせないのは社会人として最低で、
いくら与えられた天賦の才があっても、そういう性根だからまともに働けないんだろうなコイツ・・・。

甲斐がそうまでして一体大貴の何を買ってるのか?さっぱりです。

『半沢直樹』の時の中西も大概クソだったけど脇だったから。
こういうキャラがメインに来たらストレスがハンパない。

「他人の人生心配してる余裕なんてないの。それでも戦うって決めたんなら、他人巻き込まずに勝手に頑張って」っていうのはごもっとも。
しかし中絶は・・・セクハラか??
睡眠薬を盛られてホテルに連れ込まれたならそれはもはや犯罪で、合意だったならばただの愛人じゃねーかよ、ということで慰謝料どころかこの人に同情の余地はなく、中絶までしてたら家庭崩壊してもおかしくないのに・・・ともういろいろ設定がムチャクチャ過ぎる。

そして結局依頼人はどうしたかったのか??
最終的な落とし所が示談なら、結局はお金でしょ?と。
セクハラやパワハラを訴える時はこちらが潰れるか相手を潰すかしかなく、つまりは辞める時にしか言うタイミングはないわけで、訴えたところでその後左遷されまくる不当人事が待っている。
多分この彼女も医療業界でウワサが立って、結局働き続けることは無理なんじゃないかと思います。

ドラマなのにそういう理不尽な現実を突きつけられるだけっていうのが・・・ツラい・・・。

3話

織田裕二がえげつないほどカッコよかった・・・。

ええもう。完璧過ぎる。何なの、甲斐先生。ちょっとパーフェクトヒューマン過ぎるわ・・・。
あの一糸乱れぬ前髪が乱れる時は来るのだろうか・・・。

「俺は酒に飲まれるやつは大ッ嫌いだ」と言い放ちながらオフィスで酒を飲むのは許される謎。
勤務時間外ならいいのか・・・?
基準がわからないぞ、甲斐先生・・・。

同じファーム内でこうも争うのは日本ではちょっとな~~~という感じはします。
しかし幸村はなんであんなカニに肩入れするの!?

甲斐「カニは黙ってカニ食ってろ

前クール『ハゲタカ』で散々見たせいか、持ち株比率→友好的買収の流れはやっぱりと。
『下町ロケット』でも今ちょうどやってますけど、最近の時代の流れはやっぱりTOBより友好的買収なんでしょうね・・・。

砂里&遊星兄妹は案の定、大貴の呪いとなりそうですね。
真琴ちゃんに嫉妬して絶対砂里邪魔してくるよも~~~。
圧倒的アキレス腱。
めんどくせっ。

「幸村・上杉法律事務所」で最もクレバーさを感じさせてくれる真琴ちゃんがパラリーガルに甘んじてる理不尽・・・。

4話

今回の案件は2つとも無理あるな~~~という内容でしたね。

まず辛島が独立して間もない頃に関節骨化症になったのであれば、治験第一号患者であり、ナンバーは1のはず。あるいは0。
中途半端ななぜ141にした??

そして不貞を働いて離婚した夫の裁判をなぜ引き受けた・・・。
確かに依頼してくる方も面の皮が厚いけど、受ける方も受ける方だ・・・。

マンションの方は
部屋全体にカーペットが敷かれているならなくはないでしょうが、あんな一部だけのカーペットが備え付けってあり?
ウィークリーマンションやマンスリーマンションでもないのに??
それ痒くて悩んでるなら捨てりゃよくない?

何より気になるのが、どうやってオーナーがシラミを仕込んだのかってことです。
シラミを仕込んだカーペットを備え付けにわざわざ行ったの?
でもそうすると、下水の管理は雑なのにカーペットの取り替えはしてるという、訳のわからん事態になるわけです。

子供の頃から住んでいたマンションならカーペットだけ敷きに来たら絶対怪しいと思うだろ、普通。
そもそも詐病してる時点で同情の余地ナシなので、とりあえず「初体験の相手」というフレーズを使いたいだけな回だったなと。

5話

もう遊星はほんと消えてくれていい。
大貴は大貴で、ウソつきすぎでうんざりする・・・。
バーで顧客の封筒出すとか脳みそ沸いてるにもほどある。コイツは根本的に仕事を舐め腐ってるんだと痛感。
セットで消えてほしい・・・。

7話

竹中直人の最高の無駄遣い・・・!
メガネがオシャレ過ぎる。

女性の替え玉受験までやってたのは無理あり過ぎない・・・?
どんだけ日本の国家試験がヌルヌルなんだよ・・・。
『SUITS』の設定でいくと大貴が逮捕されたセンターの替え玉が一番厳しくて、国家試験はヌルヌルです、みたいなことに・・・。

そしてそれを知って依頼する依頼する聖澤も聖澤。
何のための試験なのか。知識のない人間が替え玉でパスしてその職業に就くことがどれほど恐ろしいかわかってんのか?

大貴が人間的にペラッペラ過ぎて、彼の吐く言葉も、周りの人間も、総じて人間性が死んでる・・・。
とりあえず衣装とかセットとか、目で楽しむドラマですね、コレは・・・。
『下町ロケット』『リーガルV』の対極。
別にネタが被っても仕方ないのでいいんだけども、
あまりにも人間性がクソすぎる・・・。
蟹江も結局「仕事=金」だし。

9話

最後の最後まで足引っ張ってくるクソ兄妹がうっとうしいったらありゃしない・・・。

ここまで大貴の経歴詐称引っ張るのが、全然ストーリーが進展してる感じがしなくてダルいんですよね・・・。

これほどの爆弾を抱え込んでるのに、なんで甲斐は大貴にクソ甘いのか??謎すぎます。
「すいませんでした」じゃなくて「申し訳ありませんでした」くらい言えないか?

あと瞬間記憶能力みたいなの持った能力者ってそんなバンバンいるんですね?この世界。

違法な手段をアッサリ使う時点で、大貴の性根が腐り切ってんな・・・と。
他の弁護士ファームに勝手に忍び込むとか、ムチャクチャ過ぎる。

中村アンさんのドレスはすごく素敵でした。
9話はほんとそれだけ。

10話

やーーーーっと國村隼さんキターーー!!!

もうほんっと、國村隼さん大好きなんですけど、今回も期待を裏切らないですね~~~。
『アウトレイジ』の池元みたいな姑息系より、『相棒』の副総監のように、己の正義に徹する役を演じている時の國村隼さん、最高すぎです。
くっそカッコいい・・・!!

一般的には行き過ぎなんでしょうが、柳のように己の絶対的信念に基づき、粛々とそれを遂行する人間、惹かれます。

あと今回は蟹江。
ラストの静かな反撃には拍手でした。

織田裕二の演技は上手いんです。
上手いんですけど、ぶっちゃけ『踊る大捜査線』の時と何も変わってなくないか?と今回思ってしまった。
コメディとシリアスの境界線をバシッと引ける、小手伸也の方がめっちゃ光ってたんですよね。

大人は大事な場面でギャンギャン吠えたり叫んだりはしません。
甲斐は上から目線で偉そうなことを言う割に、肝心なところで及び腰で柳の正義に対し告発もできない。

ならシンプルに、それこそ『リーガルV』の小鳥遊みたいに金で動くと言い切ってしまえばいいのに、そうも振り切れない。
精神年齢が小学生というか・・・とにかく幼稚に見えて仕方ない。

海老蔵の立ち居振る舞い、所作の美しさよ・・・。
歌舞伎役者さんって、姿勢が本当に美しいので、歩くシーンがめちゃくちゃキレイですよね。
その後対照的にきったねえ走りが映されてゲンナリしました・・・。いくらヒール履いてるったってな・・・。

結局ラストは冤罪なのね・・・。
あえて『リーガルV』にぶつけてきた感が否めない・・・。
甲斐・大貴から、小鳥遊並の奇策は絶対に出てこないと思います。

まあ國村隼さんと海老蔵の戦いが見れたらもうそれで何も言うことはない。

11話

言いたいことは山程あるんですが、とりあえず、
裁判せいよ・・・。

こんなのらくらのらくらやってて裁判できる?と思ってたらまさかの裁判シーンなし・・・!!
なんだこの肩透かし・・・。
真摯に証拠捜しをし、最後、裁判で正々堂々争った『リーガルV』に完全に軍配です。

そもそも甲斐はなんで栗林に対してそんなに偉そうなの!?
13年ですよ13年。そんな途方もない時間を犠牲にさせて、「俺は証拠の存在を知らなかったから仕方ない」態度をよく取れるな・・・!?
額をこすりつけて土下座されても許せない相手なのに。

柳と澤田はなんだったんだ・・・。
もう國村隼最高の無駄遣い・・・。

最後まで違法捜査って・・・
結局このファームの人達に主義や信念はなく、冤罪事件も全部アクセサリーなんだな・・・。

藤嶋「言っちゃ悪いですけど、弁護士ってお金が全てですよね。私は国家の繁栄と安寧のために働きたいので」

これめっちゃ当たってるじゃないですか。
マニュキア検事だけど信念はあるし仕事もできる。

甲斐「あれじゃ柳さんは生殺しだ。柳さんの進退を考えるのは私の役目です」

って結局お前はどっち側なんだよっていう。

藤嶋「なんでそんな言い方するんですか?文句があるなら私じゃなくて警察に言ってください」

ごもっとも。

最終回で面白かった蟹江シーン。

蟹江「2分くれ。2分で馬場くんを解雇する」

とりあえず馬場くんかわいそう・・・!!

蟹江「Yes, my majesty.」

お前は神聖ブリタニア帝国にでも仕えてるのかあ。

ハンバーガーまで蟹江が折れる理由もわからん・・・!!

ラストは本家でマイクが審査会で認められて本物の弁護士になる、骨格だけは踏襲したんでしょう、が。

続編は見ない。

あと『科捜研の男』!マリコさんにケンカ売るなんて許さんからな・・・!