ディーン・フジオカ&岩田剛典の月9ドラマ『シャーロック』のネタバレ・あらすじと感想についてまとめています。
犯罪専門コンサルタントの獅子雄と若宮のコンビ。実は若宮には不正をして医者になった過去があった・・・!?
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
- 1 登場人物&俳優キャスト
- 2 『シャーロック』ネタバレ・あらすじを最終回ラスト結末まで
- 2.1 1話:医師の謎の転落死、若宮の7年前の過去に隠された秘密
- 2.2 2話:成り代わり遺体の謎、弁護士・青木藍子(菅野美穂)登場
- 2.3 3話:地面師詐欺の首謀者・守谷(モリヤ)
- 2.4 4話:ボクシング世界王者の失踪、空白の1分とオレンジの傘の謎
- 2.5 5話:歩く死体!?パワハラで自殺した息子の復讐
- 2.6 6話:前世殺人の記憶?守谷の影
- 2.7 7話:昭和の鼠小僧が監禁されたある場所
- 2.8 8話:前世殺人の犯人・S.Aの正体は安蘭世津子(長谷川京子)、サットンの影の支配者は守谷
- 2.9 9話:メイン料理が出せないイタリア料理店、隠された副料理長の死体
- 2.10 10話:都知事の息子誘拐事件
- 2.11 最終話:獅子雄VS守谷、海に消えた2人
- 3 『シャーロック』感想
登場人物&俳優キャスト
■ 誉獅子雄(ディーン・フジオカ)
犯罪捜査専門のコンサルタント。若い頃から不可解な事件や事象の謎を解いてきた“天才”である一方、一歩間違えば自身も犯罪者になりかねないという犯罪衝動を抱えた危険な男。
■ 若宮潤一(岩田剛典)
精神科医。不正をして国試を突破し、医師になった。
■ レオ(ゆうたろう)
獅子雄の協力者であり、諜報係。
警部。順調に出世してきたが、常にサボり癖があり、自身に推理力は備わってはいない。原作のレストレード警部役。
■ 小暮クミコ(山田真歩)
巡査部長。冷静沈着で優秀。
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『シャーロック』ネタバレ・あらすじを最終回ラスト結末まで
1話:医師の謎の転落死、若宮の7年前の過去に隠された秘密
誉獅子雄(ディーン・フジオカ)は頭脳明晰で容姿端麗な、犯罪捜査専門のコンサルタント。
難事件の捜査を、警視庁捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)から特別に依頼され、請け負っている。
罪と悪に興味があり、謎解きは彼の生きがいでもある。だが、その性格は難ありで、一般の人が対等に渡り歩けることは、まずない。
都内の十益中央病院で、ある一人の勤務医が屋上から謎の転落死を遂げた。
死亡したのは、消化器内科医の赤羽栄光(中尾明慶)。
第一発見者の看護師・水野麻里(松井玲奈)が、赤羽の助けを求める声を聞いていたことで、何者かに突き落とされたことが疑われる。
江藤たち捜査一課は病院関係者を集めて事情聴取を始めた。
通報者で警備員の石井太(木下ほうか)が、やはり赤羽の声を聞いて現場に駆けつけたと話すと、突然、白衣を着た獅子雄が「嘘つけ!」と遮る。
水野と石井の発言の矛盾点を次々と指摘し、論破していく獅子雄に、周囲は唖然となる。
水野によれば、昨夜、赤羽は誰かと揉めている様子だったという。
そして獅子雄は、遠巻きに様子を伺っていた精神科医の若宮潤一(岩田剛典)についても見逃さなかった。
若宮は赤羽と同期で、大学時代は同じサークルに入っていた親友だ。2週間前、様子がおかしかった赤羽に精神安定剤と睡眠導入剤を処方していた。
しかも、若宮は転職を考えていたり、どこか様子がおかしい。
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獅子雄は江藤たちとともに、赤羽家を訪れ、妻の汀子(松本まりか)や赤羽の両親から話を聞いた。
赤羽の父親は慶應大医学部の元教授で、警視総監とも懇意にしている。一刻も早い犯人逮捕を江藤に望んだ。
大学を出ておらず、コンパニオンをしていた汀子に、赤羽の両親の当たりは強かった。
その後、獅子雄は若宮の母校・榎原医科大学を訪ね、今井茂樹(平泉成)教授からも話を聞くことに。
赤羽は成績は下の方で、国家試験もギリギリに見えたが、民間の病院に移ってから活躍していた。
一方の若宮は苦学生で、父親を早くに亡くし、奨学金で大学に通い、バイト三昧の日々だったという。
赤羽は臨床研究サークル未来医学研究会というサークルの部長だった。
優秀なサークルだったが、1人だけ医者になっていない男がいた。
ジャーナリストの郡司貴生(淵上泰史)だ。
郡司は2週間前の9月16日に、ブログに「学生時代の思い出」という記事を上げていた。赤羽が薬を処方され始めた時期と一致する。
水野に確認したところ、郡司は外来で赤羽の元を訪れていた。
赤羽家から悲鳴が聞こえ、外で張り込みをしていた江藤たちが駆け付けると、汀子が若宮に襲われそうになったという。
赤羽は死ぬ前に、アルバムの若宮の写った写真を破っていた。
汀子によれば、結婚前、若宮に告白されたことがあるというのだ。
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若宮は水野に呼び出され、カフェへと向かった。
実は、赤羽と言い争っていた相手は若宮だった。
水野はそのことを目撃していたが、若宮のファンだから警察には話さないと若宮を脅す。
若宮は「君になんか助けられたくない」と、水野の申し出を突っぱねた。
水野の密告を受け、江藤たち警察は若宮の取り調べを行うことに。
一方、獅子雄は波止場で、9月23日にクレオパトラ号に汀子と郡司の3人で乗船した記録を見つける。
真犯人の正体がわかった獅子雄は、若宮は犯人ではないと釈放させる。そして、若宮に汀子を呼び出すよう告げた。
汀子は場所をクレオパトラ号に指定した。
翌日、若宮は汀子に、自分たちが犯した7年前の罪を打ち明ける。
若宮と赤羽は、研究会と称し、医師国家試験の問題を出題者から手に入れていた。
郡司の親の知り合いで、1人200万。コピーを取ることは許されず、携帯のつながらない海の上が選ばれた。
こうして不正をして医者になった若宮と赤羽だったが、ずっと罪の意識にさいなまれてきた。
5年前の国試問題漏洩事件で、他の大学で3人の医師が医師免許をはく奪された。
若宮はその時、医師免許を返上しようとしたが、できなかった。
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研究会に参加していながら1人だけ合格できなかった郡司は、医者として成功した赤羽を脅していた。
不正をして医者になったことを打ち明けられていた汀子は、一緒にクルーザーで郡司に会った。
そして、金を受け取りなおも強請ってくる郡司に沸かしていた湯をかけ、赤羽に消化器で殴り殺すよう指示した。
汀子「一生たかられていいの!?やって!やれって言ってんのよ!」
汀子に言われるまま、赤羽は郡司を消化器で殴り殺した。そして、遺体はそのまま海に遺棄した。
ならば赤羽は誰が殺したのか。
汀子は飲み物に睡眠薬を盛り、若宮の意識を失わせた。そして、海に遺棄しようとした時、漁船で追って来ていた獅子雄が乗り込んできた。
実は、赤羽は他殺ではなく、自殺だった。
赤羽には防御創がなかった。妻と娘に保険金を残すための、赤羽の一人芝居だったのだ。
だが保険金に目がくらんだ汀子は、写真を破り、口説かれてるとウソをつき、若宮を赤羽殺しの犯人に仕立て上げようとしていた。
手掛かりは胃の中に残っていたバターとパセリだ。
赤羽は死ぬ前、ファミレスで家族と最後の食事をしていた。父親としての最後の仕事として、娘が残したパセリをバターを付けて食べたのだ。
そして、誰かに襲われているかのように装って、屋上から飛び降りた。
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汀子は沸騰した鍋の湯をかけ、獅子尾と若宮を殺そうとした。獅子雄は華麗に避け、熱湯がかかった若宮は飛び起きた。
若宮は睡眠導入剤を飲んだふりをしていただけだった。
なぜ赤羽の自殺を止めなかったのか、若宮は汀子を責めた。
郡司を殺し、自首するという赤羽に、汀子は「死んで?」と告げた。
汀子「わかる?医者やめて、ただの犯罪者になったあなたに何の価値もないのよ。死んで?」
妻の言葉に絶望した赤羽は、屋上から飛び降りたのだ。
だが汀子を警察に突き出せば、カンニングして医者になったことがバレる。
警察に行くか、医者を続けるか。獅子尾は若宮に判断を任せた。
喪服のタグから、獅子雄は汀子が赤羽が死ぬことを知っていたことを見抜いていた。
そして、写真の破り口。写真を破った人間は左利きだった。赤羽は右利きだ。
キッチンの調理道具は全て左利き用で揃えられていたのに、娘には厳しく右手で食べるよう躾けていたのは、自分は左利きだったからだ。
若宮は病院を辞めた。
引っ越そうと考えていた若宮のところへ、自宅が水没した獅子雄が乗り込んできた。
獅子雄「若宮ちゃん、一緒に暮らそう」
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2話:成り代わり遺体の謎、弁護士・青木藍子(菅野美穂)登場
事務所兼住居が上の階からの水漏れにより宿無しになった獅子雄は、医者をやめて職無しとなった若宮のマンションに勝手に移り住んだ。
翌朝、若宮が大きな音で目覚めると、獅子雄が怪しげな実験をしていた。早速同居を始めたことを後悔する若宮。
そこへ、捜査一課の江藤から連絡が入った。
新宿駅で列車に轢かれて亡くなった女性の話をし始める江藤に、興味を持てない獅子雄。だが、江藤は、”魅力的なホトケ”だと獅子雄を誘い出す。
獅子雄は、遺体安置室で女性の遺体と対面した。
江藤に獅子雄と一緒にコンビを組むのか問われた若宮は、即座に否定する。
獅子雄は小暮にとがめられながらも、勝手に遺体を調べ始めた。遺体の手首には”0314″と番号が貼られている。
遺体は、所持品から高橋博美という女性とみられると江藤から説明があるも、獅子雄は身元が推測されながらも、身元不明遺体を示す番号が付けられている矛盾点に気づく。
そして、それが江藤の言わんとする”魅力的なホトケ”であると指摘。高橋博美として死んだ女性は、全くの別人なのだ。
果たして、死んだ女は一体誰なのか?そして、本物の高橋博美とは?
こうして成り代わり遺体の謎を追うこととなった獅子雄は若宮を助手扱いして、博美の身辺捜査を始めた。
婚約者の佐々木守(内村遥)や、過去のある一件で博美の弁護を担当した弁護士・青木藍子(菅野美穂)たちに話を聞きに行く。
青木の事務所で、獅子雄は、アルバイトの河本美沙(岸井ゆきの)の様子を見て彼女をマークし、若宮を絡めたある計画を始動させる。
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3話:地面師詐欺の首謀者・守谷(モリヤ)
獅子雄が若宮相手に怪しげな実験をしていると、江藤がやって来た。
身元不明の死体を見てきたと上着をバタバタと払う江藤に、若宮は自宅に臭いを移されてはたまらないと注意。
江藤は謝りながらもキッチンで手を洗い、そこにあったタオルで手を拭くはでやりたい放題だ。
獅子雄が殺しかと尋ねると、江藤はつまらない事件だと答えた。
しかし、獅子雄は江藤がつまらないと言うと、逆に面白そうだと状況を尋ねる。
すると、江藤は渋谷の空き家で、身元不明の老人の死体が発見されたと教えた。
獅子雄は空き家であったことに食らいつく。
早速、現場に向かう獅子雄たち。
空き家は一等地の邸宅だが、江藤は「いわくつきだ」と話し始める。
そこは5年前に21億円を騙し取られた地面師詐欺の舞台になった邸宅だった。
事件後に、詐欺被害に遭った大邸建設の社長が首をくくって自殺したため、空き家になっている。
持ち主の坂東は伊豆の老人ホームで悠々自適の生活をしているそうだ。
話を聞いた獅子雄は遺体があった場所を検分する。
すると、遺体の手に当たる部分に3本の折れた木の枝があることに気づく。
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江藤は壁にあるリースの枝が落ちたのだろうと言うのだが、獅子雄は枝の折れた断面が新しいことを訝しむ。
獅子雄たちが遺体安置所で科捜研職員から検死報告を聞いていると、小暮が死体の身元が割れたと報告に来る。
死んだのは5年前の地面師詐欺犯人グループの1人・吉野正夫(六平直政)だった。
そこに、捜査二課の市川利枝子(伊藤歩)たちが現れ、二課のヤマに手を出すなと江藤に告げる。
地面師グループの主犯は守谷(もりや)。誰も顔をみたことがないという。
吉野は出所してから、何度も坂東家の元家政婦・細川保奈美(山口いづみ)を訪ねていた。
吉野は坂東になりすますため、細川保奈美からあれこれ聞き出していた。
しかし、謝罪し、頭を下げる吉野を細川保奈美は許し、何度か食事までする仲になり、吉野は細川保奈美の誕生日に手作りの木彫りの箱をプレゼントしていた。
一方、獅子雄は、5年前の地面師詐欺に遭った物件を担当していた古田和人(岡田義徳)の元を訪ねる。
部長から、古田が新たに13億円で渋谷区東のマンション用地の取り引きをまとめてきたことを打ち明けられる。
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渋谷区東は5年前の地面師詐欺と同じ場所だ。
部長は古田が地面師グループとグルではないかと懸念していた。
古谷よると、5年前の取り引きも、そして今回の取り引きも、前の会社の先輩・丹波に世話してもらっていた。
実は、丹波こそが地面師グループの一味だったのだ。
そして、市川もまた、丹波たち地面師グループとつながっていた。
市川は古田の名前をあえて挙げることで、吉野殺しを古田の仕業に見せかけようとしたのだ。
遠洋漁船に乗っていた吉野は、緊急時の時のためにモールス信号を学んでいた。
死の間際に声をあげることも電話することも出来なかった吉野は、近くにあった枝を使って「ホ」としか伝えることができなかったのだ。
折れた枝「-・・」が意味するのは「ホ」。
すなわち、細川保奈美だ。
細川保奈美にプレゼントした木箱の二重底に、市川と丹波が接触している写真を隠していたのだ。
市川「守谷は、人間とは何かを知ってる」
守谷のためなら何だってできると言う市川。
獅子雄もモリヤという男に興味を抱き始めていた。
もう一つ、獅子雄が気にしていた現場に落ちていた煙草のパッケージは、古田だった。
ヘビースモーカーだった社長のために、古田がタバコを備えていたのだ。
獅子雄は、この坂東邸は古田にとって最悪の思い出の場所ではないのかと尋ねた。
だからこそ、来なきゃいられない気分になる時があると、古田は答えるのだった。
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4話:ボクシング世界王者の失踪、空白の1分とオレンジの傘の謎
獅子雄は、若宮とボクシングの試合観戦。
ボクシングのこととなると熱くなる獅子雄が飛ばすキツい野次に辟易する若宮。
この日のメインイベントは、二階級制覇の世界チャンピオンである梶山裕太(矢野聖人)の初防衛をかけた注目の一戦だった。
観客のボルテージも最高潮となる中、リングアナウンサーが派手にコールするも、梶山は一切姿を現さない。
異様な状況に観客がどよめき始めると、梶山急病による試合中止のアナウンスが流れた。
騒然とする観客席を後に、獅子雄は若宮の制止も聞かず、梶山の選手控室へと入って行ってしまう。
すぐに獅子雄は、梶山の急病は嘘と見抜き、ボクシングジム会長の石橋卓也(金子ノブアキ)に梶山を出せと迫る。
そこへ江藤が現れ、梶山の行方を捜しているという。
一時間ほど前に、近くの坂で、ある男性の遺体が発見され、付近で梶山の姿が目撃されていたのだ。
世界チャンピオンから一転して殺人事件の重要参考人となった梶山は一体どこへ消えたのか。
そんな中、獅子雄は梶山の控え室に置かれたプレゼントの山の中に、女性物のオレンジ色の傘を見つけた。
被害者は村川正輝(コーシロー)。
村川には前科があり、大学2年の時に千都公園のアスレチック遊具のロープを面白半分で切り、何も知らずに利用した人間が大怪我を負った。
殺意が立証できず、傷害と器物障害で懲役3年。執行猶予がついていた。
その事故の被害者の一人・細谷優子は、頚椎損傷で何年も入院した後、昨年37歳で亡くなっていた。
細谷優子は、梶山の高校の時の担任で、恋人だった女性だ。
実は細谷優子は梶山の子供を身ごもり、そのことは告げずに梶山の前から姿を消していた。
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5話:歩く死体!?パワハラで自殺した息子の復讐
同居しているくせに、家賃も生活費も一銭も払っていない獅子雄に、若宮は文句を言うが、「細かいことを言うな」と取り合わない。
そんな獅子雄に手を焼いていると、江藤がやって来た。
いつものように事件解明を獅子雄に委ねたい江藤。今回も奇妙な事件だ。
彼氏の留守中、部屋に入った女性からの110番通報で警察が駆けつけると、そこはスプラッター映画のような惨状。
室内には大量の血液と破れたシャツ、バスルームには血塗れのタオルと凶器と思われる包丁とのノコギリが残されていた。
しかし、被害者が見当たらない。周辺の目撃証言や、運び出された痕跡もない。
部屋の持ち主、町田卓夫(永井大)を江藤と小暮が取り調べるが、本人は知らないの一点張りだ。
さらに、町田は政治家の息子だったため、江藤は上層部から解放するよう指示されてしまう。
なんとか町田の鼻を明かしたい江藤は、獅子雄をたきつける。捜査協力費用を得たい若宮も加勢した。
「死体が歩いたのかも」と言う若宮の言葉に、獅子雄は
獅子雄「死体は誇り高い。生きてる人間みたいにウロチョロしない」
と否定。歩く死体の謎に乗り出すことに。
現場に残されたシャツに、町田と同じ会社で働く乾貴之(葉山奨之)のイニシャルが確認された。
貴之は2日前から行方不明で、家族から捜索願も出ている。
江藤は、貴之の母・千沙子(若村麻由美)から、「息子は町田のパワハラを受けていた」と聞く。
社員たちはパワハラを否定するが、獅子雄は町田の不自然さを見逃さなかった。
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6話:前世殺人の記憶?守谷の影
その日は高遠綾香(吉川愛)の17歳の誕生日だった。
綾香がロウソクの火をふき消すのを待つことなく、仕事の忙しい父親と母親は出掛けていこうとした。
その時、綾香はある殺人の記憶がフラッシュバックし、「じゅんちゃん」を殺したと告白した。
実際に綾香が言った場所を捜査すると、白骨化した遺体が発見された。
しかし、遺体は死後20年以上が経過していた。
綾香は自らが生まれる前の殺人について、前世で殺害したと証言したのだ。
江藤ら捜査本部は、綾香が誰かから聞いた話を自分の記憶と混同していると考えていた。
獅子雄は過去に発生した前世の記憶について語り、前世殺人だったら盛り上がると飛びついた。
獅子雄は若宮、江藤とともに綾香を訪ねた。
娘を罰するつもりで来たのかと憤る母親の美樹(霧島れいか)に対し、父親の一也(二階堂智)は冷静に対応する。
獅子雄は前世の記憶を持つと言われる人間が存在したことを綾香に話して心を開き、話す機会を得た。
綾香の部屋に入って話を聞く獅子雄は、彼女が不眠症であることを見抜く。
綾香は塾帰りに男に襲われそうになったことから、PTSDになり、不眠症を患い大学病院でカウンセリングを受けていた。
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綾香を治療していたのは、PTSD治療の権威、平田初雄教授(伊藤洋三郎)。
しかし、平田は定年でもないのに、3か月前に退官していた。
獅子雄たちは平田が勤めていた大学病院を訪ね、准教授の宇井宗司(和田正人)に会う。
平田は心臓病が悪化し、自宅療養することになったという。宇井は平田の退官後、平田の患者を引き継いでいた。
獅子雄は、宇井が研究室で飼っているカナリアが気に掛かる。
一方、歯の治療痕から、遺体の身元が判明した。名前は田島順子(夕帆)。確かに綾香が言った「じゅんちゃん」だ。
獅子雄は再び宇井を訪ねた。
宇井は島根県出身で、高校を中退し、医大に入ったのは25歳と異色の経歴だ。
獅子雄は、カウンセリング以外の治療法として、記憶操作を指摘。
綾香の前世殺人の記憶は、操作されたものではないかと考えいてた。
記憶操作を「下手なSF」と言う獅子雄に、いつも冷静な宇井が珍しく声を荒げて反発した。
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獅子雄がカナリアを持って平田の家を訪ねると、平田は遺書を残し、練炭自殺していた。だが平田の死因は一酸化炭素中毒ではなく、心筋梗塞だ。
江藤は自殺を試みる中で心筋梗塞を起こしたのだろうと考えていた。
死んだのは前世殺人が報道された翌日だ。
平田の自殺の理由は、病気ではなく1本のビデオテープだった。
獅子雄は、綾香の前世記憶が平面だったことから、自分で体験したことではなく、誰かに映像を見せられたのではないかと見抜いていた。
ビデオテープの内容は、1999年12月13日に撮影された、イニシャル「S.A」の女子学生の殺人の告白だった。
「私人を殺したんです。あの方に命じられて」
「あの方」に渡された薬を飲ませ、田島順子を殺害したという。
「私あの方の言うことなら何でも聞くんです」
テープはそこで途切れていた。
平田は遺書で、医師の守秘義務を守り、警察に通報しなかったことを悔いていたこと、そして退任前に記憶操作の研究成果を試すため、綾香に記憶を植える実験をしたことを告白していた。
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だが、平田は記憶操作に反対していた。
遺書は、平田を死なせた宇井が書いたものだ。
初めて 宇井が近づくとカナリアは鳴き止んだ。まるで、異臭に反応した炭鉱のカナリアのように。
カナリアは人間より有毒ガスに弱い。宇井の体から、一酸化炭素を感知していたのだ。
宇井は、今後の研究に活かすようにと、平田からカウンセリング記録のビデオテープを引き継いでいた。
だが、平田は、宇井が無断でカウンセリングの記録を使ったことを「患者を何だと思っているんだ」と激しく咎めた。
その最中、心臓発作を起こした平田に、宇井は薬を渡さず、見殺しにした。
そして、練炭での自殺工作を行った。
綾香の母親・美樹は、島根にいた高校時代にストーカーの被害届を出していた。ストーカーは宇井だ。
だが、それは美樹のでっち上げだった。
告白してきた宇井を、美樹はストーカーだと言い放った。
宇井が高校中退をしたのは、そのせいだった。
しかし、娘の治療に付き添って再会した美樹は、自分のことを全く覚えていなかった。
宇井「傷付けられた者は記憶を引きずり苦しんでいるのに、傷付けた方は記憶にすら残らず幸せに暮らしている。これはPTSDの典型的構図だ」
だから宇井は娘を使って復讐した。
宇井は実験は成功したと思っていたが、綾香は記憶を操作されたフリをしていただけだった。
仕事ばかりの母親、姉の司法試験に夢中の父親。親のくせにいつも人任せな両親を困らせるために。
若宮「家だけが君の世界じゃないよ。親を頼らなくても、生きていける」
現実には記憶操作などできない。綾香の方が一枚上手だったのだ。
獅子雄はカナリアの世話と引き換えに、20年前テープの女に殺人を命じた人物の正体を尋ねた。
その人物こそ、地面師事件の首謀者・守谷壬三(もりやじんぞう)だった。
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7話:昭和の鼠小僧が監禁されたある場所
若宮が獅子雄にプリンを食べただろうと責めると、獅子雄は自分が食べたという証拠を出せと反論。
獅子雄は、若宮自身が食べたことを習慣としての固定概念から失念したのではないかとさえ言い出した。
獅子雄は自分が小学生の時にクラスで起きた盗難の例を話した。
田中くんの給食袋がなくなった事件だ。
獅子雄は、教師が固定観念から行った犯人探しを覆し、田中が遅刻ギリギリで家に給食袋を忘れたという真実を突き止めた。
それを聞いて、若宮はイヤなガキだとため息をついた。
そこへ、羽佐間虎夫(山城琉飛)という少年が訪ねて来た。虎夫は獅子雄に依頼に来たと告げる。
だが、獅子雄は若宮に任せて奥の部屋へ引きこもってしまう。
仕方なく若宮が獅子雄を名乗って虎夫の依頼を聞いた。
虎夫は、行方不明になった祖父、寅二郎(伊武雅刀)を捜してほしいという。
虎夫は河川敷で、寅二郎が持ち歩く小袋を発見していた。
本気で取り合おうとしない若宮に、虎夫は本物の獅子雄を出せと迫る。
若宮のうそを見抜いた虎夫に、獅子雄は「合格」と宣言。「若宮ちゃんより賢いな」と虎夫の依頼を受けることに。
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寅二郎が落とした小袋の中には、白い砂が入っていた。
獅子雄は、寅二郎は危険人物かもしれないと、虎夫に発見場所へ案内するよう促した。
小袋の発見場所である河川敷には、3人分の足跡が残されていた。しかし、途中で2人になっている。
タイヤ痕もあることから、寅二郎は2人組に襲われ、車で連れ去られたと推測される。
だが、付近のホームレスたちは不審な車は見なかったと証言。
獅子雄と虎夫は、寅二郎が行方不明当日に出かけたデイサービス「シニアハウス江戸川の森」の施設へ向かった。
寅二郎の担当は、長嶺加奈子(黒沢あすか)。施設長の寺島雄平(遠山俊也)も姿を見せ、虎夫に頭を下げた。
寅二郎は、16時40分頃に歩いて施設を出たという。
送迎はいつも施設長と長嶺がやっている。その2人の靴には、泥がついていた。
獅子雄は虎夫に下駄箱の土の採取を命じた。
虎夫の母親から連絡があり、寅二郎が見つかったという。母親が自転車で捜していると、寅二郎は河川敷を歩いていた。
だが、寅二郎は認知症の症状が出ており、何も答えない。
寅二郎の右手の親指には☓印の刺青があり、母親が生まれる前に彫ったものだという。
獅子雄は「話す気になったら連絡をください」と名刺を渡し、羽佐間家を後にした。
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寅二郎が獅子雄を訪ねて来た。
実は、寅二郎は自身が抱えている大きな秘密を誰かに話しても問題視されないように、芝居で認知症の振りをしていただけだった。
あの日、寅二郎は二人組に後ろから袋のようなものを頭に被せられ、かつがれて車に乗せられた。
手足を縛られ、どこかに連れ去られた。
車に乗っていたのは約2時間。車内ではラジオがかかっていたため、時間を知ることができた。
車からおろされると、目の前に金庫があり、指示が紙に書かれていた。
この金庫を開けろ。余計な真似はするな。中身も見るな。見たら殺す
寅二郎は昭和の鼠小僧だった。
金庫破りの道具一式と、水と食料、トイレまで揃えられていた。
サルの鳴き声のような奇妙な音を聞いたという。
2日経って金庫は開き、寅二郎は解放された。
「現役の頃なら2時間で開けられた」という寅二郎に、獅子雄は寅二郎が右手の親指をあえて使っていないことを指摘。
右手の親指を使わなかったから、金庫を開けるのに48時間もかかったのではないかと。
獅子雄はどこに監禁されていたのか、その場所を探すことにした。
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獅子雄はスクラップブックをめくり、1950年代に活躍した大泥棒「須磨寅の大鼠」の記事を探した。
二人組の「須磨寅の大鼠」は、1959年9月27日を境に、ぱったりと姿を消している。
獅子雄は、寅二郎は今回の一件にかつての相棒が絡んでいると考えていると見ていた。
さらに、老人が倒れた時、とっさに「だいじ?」と声を掛けていたことから、長嶺の地元が栃木だと見抜いていた。
寅二郎が聞いたサルの鳴き声のような奇妙な音は、強風で揺れたシャッターの音だった。
実は、寅二郎が監禁されていたのは、「シニアハウス江戸川の森」の施設だったのだ。
寅二郎は車でラジオを聞かされ、2時間乗っていたと思い込まされていた。
実際は近所をぐるぐる走っていただけだ。
逃げようとした施設長と長嶺を、駆けつけた江藤らが確保した。
寅二郎の持っていた小袋に入っていた白い粉の正体は、鼠小僧の墓石の粉だ。
金庫の中身は、血のついた聖徳太子と金庫破りの道具だった。
1959年9月に、寅二郎と相棒の須磨銀次(螢雪次朗)が、山守組の事務所から盗んだ金だ。
だが盗んでいたところを見つかり、銀次は寅二郎をかばって右手の親指を失った。
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金庫破りにとって親指は命同然だ。
2人は足を洗い、離れ離れになった。あの金は、手が不自由になった銀次に全部くれてやった。
銀次と同じく、右の親指はないものとする。それが寅二郎が自分に課した罰だった。
寅二郎は、今回の一件は銀次が仕組んだことではないかと疑っていたが、銀次は既に亡くなっていた。
長嶺は銀次の介護士だった。
銀次は長嶺に金庫のことを話し、中の金の半分は寅二郎に半分を渡すよう頼み、後の半分は長嶺にやると言った。
それを聞いた長嶺は欲を出し、金を独り占めしようと、男女関係にあった施設長と結託し、今回の犯行に及んだのだった。
寅二郎は銀次の墓にすがり、銀次を疑ったことを泣いて侘びた。
後日、江藤は獅子雄に連絡した。届け出のあった被害額は4,000万。だが、押収できたのは3,800万だ。
実は、獅子雄が残りの200万をくすねていた。
獅子雄は虎夫に寅二郎の正体を話し、今回の捜査料として、200万の請求書を渡した。
同時に200万の宝探しの地図も渡し、獅子雄は姿を消した。
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8話:前世殺人の犯人・S.Aの正体は安蘭世津子(長谷川京子)、サットンの影の支配者は守谷
獅子雄に、江藤が経産省のエリートを含む男性二人の心中事件の動機解明を依頼に来た。
発見された遺体は、経産省勤務の柴田雅樹(久保田悠来)と永田町のテーラーに勤務している三崎雄一(佐伯大地)。
心中など現代には存在しないと関心を示さない獅子雄に、江藤は現場に残されていた2枚のライオンの写真を見せる。
一枚は吠えていて、もう一枚は死んでいる。
若宮が「なぜライオンの写真なのか?」と疑問を投げると、江藤はライオンではなく”獅子”だと獅子雄をあおった。
さらに、写真の裏には暗号らしき文面が書かれていた。
江藤は遺書だというが、獅子雄はこれがヴィジュネル暗号であることを見抜き、遺書に隠された「SUTTON ARAN SECRECY」というメッセージを読み解く。
サットンビジネススクールを告発しようとしていたのか。
獅子雄はなぜ死んだライオンの写真の裏だったのかが気に掛かる。
獅子雄と若宮は、サットンビジネススクールを訪ね、秘書の北山彩(谷村美月)の案内で校長の安蘭世津子(長谷川京子)と面会する。
北山は柴田、三崎の同期で、サットンを卒業後、講師として安蘭世津子を手伝っていた。
獅子雄の名前を聞き、なぜか激しく動揺する北山。獅子雄は北山の反応を見逃さなかった。
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柴田の葬儀で、獅子雄は異母兄の誉万亀雄(高橋克典)に接触する。柴田の情報を得るためだ。
弟の意図を察した亀雄は、獅子雄が手を出さないことを条件に、サットンについて話すことに。
サットンは元々イギリスのエリート養成塾で、1977年に日本に持ち込まれた。
新しい日本のリーダーを育てる目的で、人材を募り、財界も金を出した。
最初は20人の精鋭で、以降の入塾ルールは2つ。一つは、卒業生の紹介でしか入れない。そしてもう一つは、卒業生は1人しか紹介できない。
つまり、塾生は常に20人を超えることがない。
その狭き門が功を奏して、3人の総理、数多くの大臣、そして多くの経済人を輩出した。
しかし、2010年に別の経営者がサットンを買い取り、入塾ルールも変わった。
安蘭世津子は、卒業生が紹介できる数を1人から2人とした。たったそれだけの違いだが、生徒はどんどん増え続ける。
サットンはわずか数年で、開校当初の面影もない、ただの金儲けの機関に成り下がった。
いわゆるネズミ講、マルチだ。
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高学歴のエリートを集めて高い授業料を取る。入学金は300万。
優秀な生徒は講師に引き上げて羨望をあおる。エリートはプライドを刺激されると弱い。高いものほど見返りがあると思いたがる。結果、さらに金を払う。次の生徒を紹介する。
法律スレスレだ。
経産省でも調査に入っており、柴田はサットンの金の流れを調べるため、経産省から送り込まれたスパイだったのだ。
さらに獅子雄は、安蘭世津子のバックに守谷がついていると踏んでいた。
2010年当時、安蘭世津子はまだ30代前半だ。サットンの経営を引き継げるような財力があったとはとても思えない。
だが亀雄は、たとえ兄弟でもその質問にはうなずけないという。
獅子雄は、心中現場にライオンの写真があることを知っていたことから、2人に毒を飲ませたのは北山ではないかと睨んでいた。
遺書を現場においたのは北山だ。
目的は二つ。内定を命じた経産省に警告を与え、手を引かせること。もう一つは、自分をおびき寄せるためだ。
獅子雄はライオンの写真の裏にメッセージを書き、レオに安蘭世津子への伝言を伝えさせた。
それを見た安蘭世津子は、獅子雄をサットンの別棟へと招いた。
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あの遺書を作ったのは安蘭だ。ヴィジュネル暗号はいわば罠。安蘭はなぜ自分を餌にしたのか。
安蘭世津子。1978年生まれ。高校時代からある人物の元で経済及び政治を学んだ。32歳の時、その人物からサットンの経営を命じられた。
安蘭の役割は、サットンをマルチ商法の学校にし、エリートたちを食い物にすることだった。
それは見事なほどに上手くいった。
2年前、ある優秀な生徒が入学した。それが柴田雅樹だ。
安蘭は柴田を気に入り、取り立てた。柴田もまたその期待に応え努力し、運営を手伝うまでになったが、安蘭は柴田の正体が経産省のスパイと知り、怒り狂った。
そして、柴田が好きだった北山を利用し、柴田を殺害して証拠隠滅を図った。
安蘭は、獅子雄に白と黒のチョコレートを差し出した。
あの2人に食べさせたものだ。どちらかに毒が入っている。
獅子雄は両方とも毒入りだとにらんでいた。
獅子雄は、北山に自分の代わりにチョコレートを選んでくれと頼んだ。北山は、白を選んだ。
獅子雄は食べる前に、なぜ死んだライオンの写真の裏に暗号が書かれていたのか、話し始める。
答えは獅子雄をおびき寄せるためだ。ではなぜ獅子雄なのか。
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前世殺人に関わり、その後も調べ続けている獅子雄の捜査がどの程度進展しているのかを知るためだ。
高遠綾香が平田教授のカウンセリングで見せられていたビデオテープで、田島順子の殺害を告白していたS.Aこそ、安蘭世津子だ。
サットンの影の支配者は、守谷壬三。
1980年代以降日本で起こった経済犯罪のほとんどに関与していると言われる人物だ。
獅子雄は北山に「まだ間に合う、目を覚ませ」と告げる。
獅子雄の言葉を合図に、江藤たち警察が踏み込んできた。
獅子雄は守谷とのつながりを吐かせようとするが、安蘭は黒いチョコレートを自ら口に含み、自殺した。
守谷について、そして20年前の殺人について何一つ話すことなく、安蘭世津子はこの世を去った。
逮捕された北山は、事情聴取で自身の犯行について話し始めた。
柴田が三崎と付き合っていることを知り、ショックを受けた北山は、安蘭の依頼を引き受けた。
そして、柴田に青酸カリ入りのチョコレートを食べさせたのだ。
その後、帰宅した三崎は、柴田の死にショックを受け、残っていたチョコレートを口にし、自殺した。
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9話:メイン料理が出せないイタリア料理店、隠された副料理長の死体
リストランテ「エレナ」の開店前の厨房で、オーナーシェフの古賀智志(大友康平)とセコンドの新井伸吾(郭智博)が揉めていた。
一方、謎の宿敵、守谷壬三に繋がっていた安蘭世津子に目の前で死なれた獅子雄の衝撃は小さくはなかった。
そんな獅子雄を、若宮と江藤は小暮の誕生日をダシに、外へ連れ出そうと計画。
若宮はベッドで毛布に包まる獅子雄に声をかけるも断られるが、絶対に来いと先に出た。
若宮、江藤、クミコが集ったのは、本格的なイタリアンレストラン「エレナ」だ。
獅子雄がなかなか来ないことに苛立つ若宮。
そこへ、ソムリエの加藤茂(田邊和也)に案内されて獅子雄がさっそうと登場し、いつものように嫌味を告げながらオーダーへ。
身銭を切る江藤は一番安いコースを促すが、獅子雄はアラカルトを頼みだす。
セコンドにスペシャーレの「うずらのカチャトーラ」を頼もうとするが、あいにく今日は用意が出来ないという。
その時、加藤が個室の客、高津みずえ(遊井亮子)に呼ばれた。
個室には有名な料理評論家、大石万作(升毅)とカメラマンもいた。
「前菜も味がぼやけており、先月と全然味が違う」と不満をもらす大石は、シェフの古賀は不在なのかと問うが、加藤は店の体制はいつもと同じだと答えた。
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その声に、客の不破凛子(島かおり)、達彦(綾田俊樹)は不快な表情を示す。
さらに別の客、中原聖子(峯村リエ)も、声を落として欲しいと高津に注意した。
ギスギスした店内で、若宮は盛り上がって来たと獅子雄をうかがう。
予約も取りにくい有名店の味が変わり、名物料理が出せないのはなぜか?その謎を推理してみようと言う若宮。
すると、獅子雄は、今日この店がオープンした直後に、何か異常事態が起こったと指摘した。
シェフのおまかせコースのカードは後で貼り付けたものだ。その下には昨日まで使われていたコースメニューが残されており、その中にはスペシャーレとして「うずらのカチャトーラ」があった。
今日になって「うずらのカチャトーラ」が出せなくなったのだ。
「うずらのカチャトーラ」はSNSで火がついた「エレナ」の名物料理だ。
出せないのはよほどの理由があるに違いない。
江藤は、厨房でシェフが殺されたのではないかと言い出した。小暮は、「職業病だ」と吐き捨てるが・・・。
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結婚記念日のディナーを楽しんでいた不和夫妻だったが、妻の凛子がイヤリングを失くしてしまったと声を上げる。
それを聞いた獅子雄は、自分が探そうと申し出た。
凛子は1時間くらい前に前菜の後、店の表で娘と孫に外で電話を掛けたという。
イヤリングは、銀婚式の時に店で夫がプレゼントしてくれたものだ。
達彦は小さな工務店を経営しており、昔は社内の忘年会にシェフの古賀に出張してもらったこともあるという。
凛子の行動から、獅子雄はトイレの周辺も探し始めた。すると、床に落ちていたイヤリングが見つかった。
獅子雄が掃除用具入れの中を見ると、頭から血を流した男の遺体があった。触れると、体温がまだある。死後2時間以内だ。
席に戻った獅子雄は、わざと若宮にぶつかり、ワインをこぼさせた。
その後、達彦がトイレに席を立った。
味が変わった原因は殺人事件だ。
獅子雄の話を聞き、江藤が確認に向かうと、遺体が消えていた。誰かが移動させたのだ。
席に戻ろうとすると、女子トイレから
中原聖子「新井は消しました」
と話す中原の声が聞こえてきた。
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被害者の名前は「新井」だとわかった獅子雄たちは、厨房のメンバーを一人ずつテーブルに呼んで話を聞くことに。
まず呼んだのはパスタイオの西岡啓介(伊藤祐輝)だ。
西岡のメガネはなぜか割れている。言葉を濁す西岡。
次はパティシエの佐伯斗真(古屋呂敏)。獅子雄が、パティシエなのにじゃがいもの皮むきをさせられていたことを指摘すると、佐伯は「今日は一人休みだ」と打ち明ける。その一人が、副料理長の新井だと判明した。
小暮は現場保全のために所轄を手配しようと席を立った。獅子雄は、くれぐれもコースが終わるまでは穏便にと忠告した。
最後にシェフの古賀があいさつにやって来た。新井は昨日いっぱいで店を辞めたという。
セコンドピアットの鶏のディアボロだが、獅子雄は少し塩気が強過ぎると指摘。
使っている塩は、モンゴル産のジャムツダウスだ。
ジャムツダウスは他の岩塩に比べて塩分が濃く感じられる。旨味はあるが、その分量の加減がとても難しい。全てはシェフの味覚次第だ。
だが殺されたのは副料理長だ。シェフがいるのだから味は落とさず作れるはずだが・・・。
帰ろうとした中原に、獅子雄は一杯飲み直さないかと誘う。
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獅子雄は、デザートの前に客たちにその場から動かないように命じ、店で起きた殺人事件の真相解明に乗り出した。
スペシャーレの「うずらのカチャトーラ」は、新井がいなくなったから作れなくなったのだ。
高津は、新井が考案し、新井が作っていた料理だと主張。
新井と個人的に関係を持っていた高津は、新井に頼まれて今日大石を取材に連れて来ていた。
一方、中原は新井を引き抜こうとしていたが、新井は別の店の引き抜き話に応じていた。
ほとんどの客が店の外に出され、厨房のメンバーと不破夫妻だけが店内に残った。
すると、突然古賀が「自分がやった」と名乗り出た。
新井はわざと取材を呼び、オープン直前に店を辞めると言い出した。古賀と店を終わらせるために。
店を出ていった新井は、西岡にレシピ帳を持ってくるよう命じていた。
西岡は新井に金を借りており、言いなりになるしかなかった。
西岡がレシピ帳を持ち出したことを知った加藤は、自分が話をつけてやるからレシピ帳を戻すよう告げた。
だがそこへ新井が現れ、揉み合いになり、西岡のメガネが床に落ちて割れた。
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最初に加藤が注いだワインを、獅子雄は「芝生のような匂いがする」と言っていたが、あれはドライフラワーの匂いだった。
加藤は、若い時に喧嘩で人を死なせた前科があった。働き口のなかった加藤を雇ってくれたのが古賀だった。
だから、加藤は古賀に恩義を感じ、古賀からもらった古いソムリエナイフを大事にしていた。
新井「俺がいなくなればこの店も古賀も終わりだ」
と新井に挑発され、加藤はドライフラワーを入れていた花瓶で、新井を殴り殺してしまった。
実は、その現場を不破凛子が目撃していた。イヤリングを失くした時、不破凛子は全てを聞いていたのだ。
だがそのことを黙っていたのは、これが最後の晩餐だったからだ。
新井の遺体を移動させたのは、不破達彦だ。
妻から遺体が掃除用具入れに入っていることを聞いて、達彦はトイレに立った。
この店を施工し、店の構造に詳しかった達彦は、掃除用具入れの奥のスペースに遺体を動かしたのだ。
不破凛子の携帯の履歴にはたくさんの着信があった。ほとんどが金融関係や登録されていない番号だ。何度もしつこく電話を掛けてきたところをみると、借金の取り立てだろう。
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夫の会社は負債を抱え、何年もこの店で外食をする余裕などなかった。
最後の贅沢として、凛子は精一杯着飾り、オパールのイヤリングは身に付けても、靴までは手が回らなかった。だから擦り切れた古い靴を履いていたのだ。
不破夫妻は、今夜の食事が終わったら、2人で死ぬつもりだった。最後の贅沢として古賀の料理を食べに来た。
だから達彦は、ディナーの間だけでも新井の遺体を見つからないようにしたかったのだ。
古賀が「自分がやった」と言ったのは、加藤をかばうためではない。加藤と新井が揉めている現場を見ていながら、止めなかった。
加藤に罪を犯させたのは、自分のエゴだという古賀。
若宮が古賀の両手を見せてもらった際、左手がやや下がっていた。
両手の高さが揃わなかった原因は、脳梗塞だ。日常生活に問題はないが、塩分がわかり辛くなったのだろう。
獅子雄「料理は芸術だ。それは、エゴによって磨かれる」
獅子雄は、古賀にデザートを所望した。
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10話:都知事の息子誘拐事件
鵜飼昇平都知事(大鶴義丹)の息子が誘拐された。
鵜飼のもとには、息子を預ったという脅迫メールが届いており、江藤は獅子雄に協力を頼む。
すると獅子雄は、珍しく報酬を取ると明言して引き受けた。
不思議に思う若宮。獅子雄は世話になったので少しは若宮に金を払っておかないと・・・と、意味深な言葉を告げる。
獅子雄は若宮と江藤、小暮と鵜飼の息子、椋介(浦上晟周)が通う高校の寮へと向かった。
迎えたのは、鵜飼の第二秘書、津崎洋平(松島庄汰)だ。
津崎の案内で、獅子雄たちは椋介の部屋へ。
そこには、同部屋で椋介と同じバスケットボール部の竹内(佐久間悠)がいた。
竹内は昨夜23時ごろまで椋介は部屋にいたが、その後は自分も寝てしまい分からないと証言している。
その後に椋介がいなくなったのだが、竹内は室内で誰かと争うような物音は聞いていないと言う。
江藤と若宮は、椋介と犯人が知り合いか、椋介自身が自ら出て行ったと推測。
しかし獅子雄は、裏口には誰も通った形跡がないことを確認していた。
事務室で正門の防犯カメラを確認すると、椋介が出て行く姿が映っていた。
次に、獅子雄たちはバスケットボール部のコーチ、灰田聡(増田修一朗)に話を聞きに行く。
生徒への指導を見ていた若宮は、灰田に関してある疑念を抱く。
灰田は生徒をいたぶり、彼らがやめれてくれと懇願するのを見て楽しむサディストだった。
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これまでの功績により、江藤は捜査一課長に、小暮は3係係長に昇進した。
獅子雄は火災を装い、寮の天井裏に隠れていた椋介を見つけ出した。
今回の誘拐は、誘拐を計画した人間と、実行した人間が違っていたのだ。
誘拐を計画したのは鵜飼の愛人の息子・津崎だ。
本来なら自分が鵜飼の長男として脚光を浴びるはずだった。
そして、津崎の椋介への嫉妬心を巧みに利用したのが鵜飼だった。
マジシャンズセレクト。
鵜飼は自身の支持率を回復させる方法を津崎に考えさせた。
それが今回の誘拐事件だったのだ。
その時、元捜査二課の市川利枝子が脱走したというニュースが流れた。
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最終話:獅子雄VS守谷、海に消えた2人
市川利枝子ら男女4人が拘置所から脱走した。
脱走したのは、春日ひとみ、田中摩周、そして守谷壬三。
実は、江藤が地面師事件の後に二課を出し抜いて、密かに守谷を逮捕していたのだ。
守谷は政界に利益供与を持ちかけていた。
副総監と刑事部長は、ひるまず逮捕すべきだと江藤に指示。
しかし、最近になって前公安部長が金を受け取っていたことが判明した。
今回の脱走は守谷の脅しだ。事実を明かしてもいいなら捕まえてみろと。
警察は二千人体制で守谷の行方を追っている。
脱走者は社会に不安を与える存在だ。死んでも世間の批判は免れる。
つまり、守谷を殺せというのが上の指示だった。
守谷が拘置所にいたという情報を話さなかった江藤を、獅子雄は責めた。
しかし守谷の死を手土産に捜査一課長に昇進することを決意した江藤は、獅子雄には情報は一切渡さないと宣言。
獅子雄は単独で守谷の捜索を開始した。
一方、守谷たちの脱走に協力した看守の月岡が警官に足を撃たれ、重症で十益中央病院に搬送された。
十益中央病院は若宮の古巣だ。
獅子雄は病院に忍び込み、情報を得てくるよう指示。
若宮は医師としてもぐりこみ、月岡に接触。すると、月岡に「一日待ってほしい」と言われる。
しかしその夜、月岡は病院で自殺した。
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月岡は娘が病気で、手術費用が必要だった。だから守谷の脱獄に協力したのだ。
脱走犯の一人・春日ひとみが、鵜飼の事務所に爆発物を持ち込んだ。
獅子雄は、鵜飼も守谷から金を受け取っていたのではないかと推測。
今回の爆破は、鵜飼が知事をおりることになった失態に対する脅迫だと睨み、鵜飼に接触。
鵜飼は、そんな獅子雄に
鵜飼「君はもう危険に足を踏み入れている。気をつけろ」
と忠告する。
レオから田中摩周の居場所についての情報が届いた。
獅子雄は直接乗り込み、守谷の居場所について尋ねる。
オレオレ詐欺の主犯で逮捕された田中摩周は、守谷に何か目立つことをやれと言われ、銀行強盗を目論んでいた。
「あんたはただの使い捨てだ」と獅子雄に言われ、田中摩周は
その時、田中摩周が男に刺され、死亡した。
田中摩周を殺した男も、その場で自分の首を切って自殺した。
そんな中、獅子雄の兄・万亀雄が守谷たちに拉致された。
すぐさま指定された場所へ向かう獅子雄と若宮。
江藤は、万亀雄が民自党につながっている因縁のせいで狙われたと推測。
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そこで市川利枝子が待ち受けていた。
市川利枝子は、獅子雄を自分たちの仲間にならないかと誘う。
兄を使ったのは、獅子雄に一番響くと考えたからだ。
人並み外れた頭脳を持つ獅子雄が、なぜ貧乏探偵をやっているのか。
獅子雄の父親・誉辰雄は、金融業で財産を築いた資産家だった。
長男・万亀雄は皆の愛を受けて育ったが、若くして母が事故死し、新しい母親が来た。
彼女は弟・獅子雄を産んだ。
兄弟は2人とも優秀で、何不自由なく育ったが、万亀雄が25歳、獅子雄が18歳の時に、父・辰雄が亡くなった。
その時万亀雄は知った。
かつて事故死したと思っていた母は、父と獅子雄の母が愛人関係にあったことを悲観して自殺したことを。
万亀雄は、獅子雄の母を誉家から追い出した。
ほどなく、獅子雄の母親は病死。獅子雄は誉家を出て姿を消した。
かくして頭脳明晰な獅子雄は大学に行くこともなく、海外を点々とした。
そして5年前、香港滞在中に起こったグロリアスコット号事件に捜査協力したのを契機に日本に戻り、探偵業を始めた。
行政と警察が犯罪を作り出しているのではないかと考えた。
自分と獅子雄は同じだという市川。
一緒に脱走した田中も春日も、他のたくさんの信奉者も、守谷に魅せられた。獅子雄もまた、守谷に惹かれている。
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ロンドンの英子さんは、空に吊るされて海を見ている
市川からの暗号を解いた獅子雄は、小型帆船アリシア号の前で守谷と対峙する。
持たざる者だった守谷が苦しんだのは、貧困でも孤独でもなく、退屈だった。
再度脱走事件が起きる準備が整った。
今度は東京管区内の10の刑務所だ。
凶悪な犯罪を犯すより、刑務所の治安が保たれないという事実の方が世間は恐怖を感じる。
守谷は告げる。
守谷「私とゲームをしましょう。ルールは 簡単だ。あなたに与えられた選択肢は2つ。私を止めるか、私の使徒になるか」
悪を知りたいのは、悪を生きることと同じだという守谷に、獅子雄は
獅子雄「俺は ずっとあんたという謎が解けなかった。だが、今その答えがはっきりわかった。ただの幻だ」
獅子雄は、守谷と共に海へ消えた。
結局その後の捜索に進展はなく、獅子雄と守谷の遺体があがることもなく、2人の生死は不明のままとなった。
若宮は獅子雄がふらりと戻って来るその日まで、獅子雄のバイオリンを大切に取っておくことにした。
獅子雄の親友として。
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『シャーロック』感想
第1話
佐々木蔵之介がポンコツ刑事系かあ~~~~。
予告見た段階ではキレキレ系かと思ってたんですが・・・くー。残念・・・。
『モンテ・クリスト伯』スタッフはクルーザーとにかく好きな。
おディーン様をクルーザーに乗せたがり過ぎな。
1回見たら飽きるっつーの・・・。
1話から『SUITS』で見た経歴詐称に近い不正国試突破問題。
ワトソンが医学博士号を持ち軍医としての従軍経験もあるれっきとしたドクターだったから。
断じてまがい物ではなく、しかも精神科医て・・・!
どこで役に立つねーん。
ワトソンを侮辱してるんですか?というくらいこの意味不明な設定は何なんでしょうか・・・。
普通の医者じゃ駄目だったのか・・・?
医者にしてはジーパンクソおしゃれ。
岩ちゃんだからって衣装派手すぎよ・・・。医者っぽくない・・・!
松本まりかのワンパターン演技ももういいです・・・。
『ブラックスキャンダル』で完全に飽きた。
なんていうか・・・必死なのはわかるんですけど、なんでこんなリアリティないの・・・?
アニメ見過ぎじゃない?
中二病キャラが過ぎる・・・。
第3話
出たよ、モリアーティ。
もう『IQ246』といい、このモリアーティもじりやーめーろー!
ラスボスすぐわかるから!!
第8話
最近日曜の『ニッポンノワール』がとにかく見るのが苦痛なので、月曜の『シャーロック』に超癒やされます。
仕事して帰ってきて、あんな殺伐としたの見たくないよ・・・。
日曜劇場にしておけば良かった・・・。
それはさておき、
マイクロフトがまさか高橋さんとは・・・!!
さすが月9、豪華ですね~~~。
眼福極まりない。
めっちゃでっかい声で「シイイイッ」って言われた(笑)
けどマイクロソフトだからって亀雄(まきお)はやめたげて・・・。
弟獅子雄なのに差きつくない・・・?
どこうなったら守谷は織田裕二降臨してほしい・・・!!
『IQ246』つながりで!
チョコの二択は『SHERLOCK(シャーロック)』でも見たしホームズネタでは外せないのか?というくらいおなじみですね。
たぶん前世殺人が表に出て一番ビビったのは安蘭世津子じゃないかと思います。
思わぬところからナックルボールが飛んできた感じ。
そもそも守谷は絶対的な完全犯罪を信条としてるでしょうから、田島順子を殺したのが表に出た時点で、守谷に切り捨てられるのは覚悟してたんじゃないかなあ・・・。
しかし谷村美月って毎回こんな感じですよね・・・。
『相棒17』の鬼束祥かと思った。
いくらなんでも演技の幅が狭すぎるんじゃなかろうか・・・。
第9話
獅子雄はいいとして、江藤に紹介されて若宮がドヤ顔してんの腹立つわ~~~。
これほど必要ないワトソンも珍しいなと・・・。
もうシャーロック一人でいいじゃんね・・・。
全然名コンビではないぞ・・・。
あと、死ぬ気ならもうイヤリングとかどーでもいいと思います。
本気で死ぬ気ならね。
そしていくら最後の晩餐とはいえ、遺体を動かした手で平然と食べられる神経もどうかと・・・。
もう一線超えちゃってる気がする。
殺人レストランでふつーに食事してる獅子雄たちも獅子雄たちですが。
最終話
・・・・・・誰だ。
いやもうほんと・・・・・・誰???????
守谷・・・・・・え、守谷???
11話も引っ張って顔隠して実は刑務所にいて脱走して何もせずに海へドボーンって・・・ええええ???
顔出ししてしゃべったの15分くらいじゃない??
『ニッポンノワール』並にひどくない??
ラスト、せっかく30分拡大なのにグダグダでションボリでした・・・。
大家さんがかたせ梨乃とか、俳優の無駄遣いだけは半端なかったのになぜ守谷があのキャスト・・・??
長谷川京子をあの死に方させるモリアーティがなぜ・・・。
とりあえず『絶対零度』楽しみだね!