中山七里の新作・新刊情報を、単行本・文庫本別にまとめました。
映画化、ドラマ化された映像化作品のあらすじもあわせてチェックしていきます。
目次
中山七里の単行本新刊情報
- 『人面島』(2022年3月18日発売)
- 『鑑定人 氏家京太郎』(2022年1月20日発売)
- 『おわかれはモーツァルト』(2021年12月18日発売)
単行本の新刊を新しい順に3冊紹介していきます。
人面島
隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人の謎
相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。
ある日、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島」。村長の鴇川行平が死亡したため財産の鑑定を行う。島の歴史を聞いた六兵は驚く。ここには今も隠れキリシタンが住み、さらに平戸藩が溜め込んだ財宝が埋蔵されている伝説があるという。
一方、鴇川家にも複雑な事情があった。行平には前妻との間に長男・匠太郎と後妻との間に次男・範次郎がいる。だが二人には過去に女性をめぐる事件があり、今もいがみ合う仲。さらに前妻の父は島民が帰依する神社の宮司、後妻の父は主要産業を統べる漁業組合長である。
そんななか、宮司は孫の匠太郎に職を継ぐべく儀式を行う。深夜まで祝詞を上げる声が途切れたと思いきや、密室となった祈祷所で死んでいる匠太郎が発見された。ジンさんは言う。「家族間の争いは醜ければ醜いほど、派手なら派手なほど面白い。ああ、わくわくするなあ」戸惑いながらも六兵は調査を進めるが、第二の殺人事件が起きて――。
毒舌人面瘡のジンさん&ポンコツ相続鑑定士ヒョーロク、今度は孤島の密室殺人に挑む!
シリーズ一覧⇒「人面瘡探偵シリーズ」読む順番!続編「人面島」まであらすじを完全網羅
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鑑定人 氏家京太郎
民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉。所長の氏家は、女子大生3人を惨殺したとされる猟奇殺人犯の弁護士から再鑑定の依頼を受ける。容疑者の男は、2人の殺害は認めるが、もう1人への犯行は否認している。相対する警視庁科捜研との火花が散る中、裁判の行く末は——驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!
おわかれはモーツァルト
2016年11月。盲目ながら2010年のショパンコンクールで2位を受賞したピアニスト・榊場隆平はクラシック界の話題を独占し人気を集めていた。しかし、「榊場の盲目は、自身の付加価値を上げるための芝居ではないか」と絡んでいたフリーライターが銃殺され、榊場が犯人として疑われてしまう。事件は深夜、照明の落ちた室内で起きた。そんな状況下で殺人ができるのは、容疑者のうち、生来暗闇の中で暮らしてきた榊場だけだと警察は言うのだ。窮地に追いやられた榊場だったが、そんな彼のもとに、榊場と同様ショパンコンクールのファイナルに名を連ねたあの男が駆けつける――! 累計160万部突破の『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊。
『岬洋介シリーズ』の8作目です。
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中山七里の文庫本新刊情報
- 『カインの傲慢』(2022年6月10日発売)
- 『人面瘡探偵』(2022年2月4日発売)
- 『ヒポクラテスの試練』(2021年12月10日発売)
- 『ふたたび嗤う淑女』(2021年8月6日発売)
文庫本の新刊を、新しい順に4冊紹介していきます。
カインの傲慢
臓器を抜き取られ傷口を雑に縫合された死体が、都内で相次いで発見された。司法解剖と捜査の結果、被害者はみな貧しい環境で育った少年で、最初に見つかった一人は中国からやってきたばかりだと判明する。彼らの身にいったい何が起こったのか。
臓器売買、貧困家庭、非行少年……。いくつもの社会問題が複雑に絡み合う事件に、孤高の敏腕刑事・犬養隼人と相棒の高千穂明日香が挑む。社会派×どんでん返しの人気警察医療ミステリシリーズ第5弾!
2020年刊行の犬養シリーズ1作目が文庫化です。
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人面瘡探偵
名探偵は肩にいる!? 不可解連続殺人の謎。
三津木六兵には秘密がある。子供の頃に負った右肩の怪我、その傷痕がある日突然しゃべりだしたのだ。人面瘡という怪異であるそれを三津木は「ジンさん」と呼び、いつしか頼れる友人となっていった。
そして現在、相続鑑定人となった三津木に調査依頼が入る。信州随一の山林王である本城家の当主・蔵之助の死に際し遺産分割協議を行うという。相続人は尊大な態度の長男・武一郎、享楽主義者の次男・孝次、本城家の良心と目される三男・悦三、知的障害のある息子と出戻ってきた長女・沙夜子の四人。さらに家政婦の久瑠実、料理人の沢崎、顧問弁護士の柊など一癖ある人々が待ち構える。
家父長制度が色濃く残る本城家で分割協議がすんなり進むはずがない。財産の多くを占める山林に希少な鉱物資源が眠ることが判明した夜、蔵が火事に遭う。翌日、焼け跡から武一郎夫婦の焼死体が発見された。さらに孝次は水車小屋で不可解な死を遂げ……。一連の経緯を追う三津木。そんな宿主にジンさんは言う。
「俺の趣味にぴったりだ。好きなんだよ、こういう横溝的展開」
さまざまな感情渦巻く本城家で起きる事件の真相とは……!?
2019年刊行の人面瘡探偵シリーズ1作目が文庫化です。
シリーズ一覧⇒「人面瘡探偵シリーズ」読む順番!続編「人面島」まであらすじを完全網羅
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ヒポクラテスの試練
偏屈だが解剖の腕は超一流の光崎藤次郎教授が率いる浦和医大法医学教室に、城都大附属病院の内科医・南条がやって来た。前日に搬送され急死した前都議会議員・権藤の死に疑問があるという。肝臓がんが死因とみられたが、九カ月前に受けた健康診断では問題がなかった。捜査に駆り出された埼玉県警の古手川は、権藤の甥が事故米を使って毒殺を目論んだ証拠を掴む。しかし、光崎が司法解剖から導き出した答えは恐るべき感染症だった! 直後、権藤の周囲で新たな不審死が判明。感染源特定に挑む新米助教・栂野真琴が辿り着いた驚愕の真実とは――!?
2020年刊行の『ヒポクラテスの誓い』シリーズ3作目の文庫化です。
シリーズ一覧⇒「ヒポクラテスの誓い」シリーズを読む順番!最新「悔恨」やドラマまで完全網羅
ふたたび嗤う淑女
この悪女、制御不能!
シリーズ累計12万部突破の大ヒット作、待望の文庫化!
巧みな話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせるーー稀代の悪女・蒲生美智留が世間を震撼させた凶悪事件から三年。
「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員・柳井耕一郎の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は、
恭子の指南を受け、不正運用に手を染めるが……金と欲望にまみれた人々を弄ぶ恭子の目的とは!?
どんでん返しの帝王が放つ、戦慄のミステリー!
2019年刊行の嗤う淑女シリーズ2作目が文庫化です。
シリーズ一覧⇒嗤う淑女シリーズを読む順番!続編まで3作品のあらすじを完全網羅
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中山七里の映像化最新情報
映画化『護られなかった者たちへ』(2021年公開)
『護られなかった者たちへ』を原作に、佐藤健主演、阿部寛共演で映画化されています。
あらすじ
東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置されて餓死させられるという不可解な殺人事件が相次いで発生。被害者はいずれも、誰もが慕う人格者だった。刑事の笘篠は、別の事件で服役し、刑期を終えて出所したばかりの利根を追い詰めていくが・・・。
スタッフ・キャスト
- 笘篠誠一郎:阿部寛
- 円山幹子:清原果耶
- 蓮田智彦:林遣都
- 三雲忠勝:永山瑛太
- 城之内猛:緒形直人
- 楢崎肇:岩松了
- 鈴木将:波岡一喜
- 笘篠紀子:奥貫薫
- 菅野健:井之脇海
- 宮原:宇野祥平
- 支倉:黒田大輔
- 宮園真琴:西田尚美
- 国枝:千原せいじ
- 春子:原日出子
- カンちゃん:石井心咲
- 東雲:鶴見辰吾
- 櫛谷貞三:三宅裕司
- 上崎岳大:吉岡秀隆
- 遠島けい:倍賞美津子
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ドラマ化『作家刑事 毒島真理』(2020年放送)
『作家刑事毒島』を原作に、佐々木蔵之介主演でドラマ化されています。
毒島真理(ぶすじましんり)
あらすじ
出版プロデューサー百目鬼が刺殺体で発見された。捜査一課の警部・麻生(吹越満)と犬養隼人(徳重聡)とともに現場入りした新人・高千穂明日香(新川優愛)は、初めての殺人事件に気合が入る。百目鬼には、新人賞の審査を巡り、脅迫状が届いていた。そこで犬養は高千穂を、売れっ子作家・毒島真理(佐々木蔵之介)のもとに向かわせる。毒島は元捜査一課警察官で、今は刑事技能指導官でもある。そんな毒島が、出版界の闇を巡る事件に、ずば抜けた推理力と毒舌で切り込む!
スタッフ・キャスト
- 高千穂明日香 – 新川優愛
- 犬養隼人 – 徳重聡
- 麻生警部 – 吹越満
- 羽衣サヤ – 遊井亮子
- 只野英郎 – 塚地武雅
- 天童九一郎 – 高橋洋
- 牧原汐里 – 宮崎香蓮
- 御厨 – 小松和重
- 班目彬(編集者) – 水橋研二
- 百目鬼二郎 – コトブキツカサ
- 井伏(文壇バーのマスター) – 村松利史
- 白金かおり – YUMI
- 赤瀬川マミ – 佐藤侑梨
- 浩子 – 小野木里奈
- 桜井(編集者) – 越村友一
- 久坂(バーテンダー) – 寺井文孝
- ある犯罪者 – 山本浩司[要曖昧さ回避]
- 制服警官 – 岩城達也
- 奈月セナ
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中山七里のシリーズ一覧と読む順番
中山七里はシリーズものが非常に多いです。
各シリーズの読む順番を一覧にまとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ピアニストの岬洋介が、周りで起きる音楽関連の事件を解決するシリーズ。
- 『さよならドビュッシー』(2010年1月8日発売)
- 『おやすみラフマニノフ』(2010年10月2日発売)
- 『さよならドビュッシー 前奏曲』(2011年10月7日発売)
- 『いつまでもショパン』(2013年1月10日発売)
- 『どこかでベートーヴェン』(2016年5月25日発売)
- 『もういちどベートーヴェン』(2019年3月20日発売)
- 『合唱 岬洋介の帰還』(2020年4月17日発売)
- 『おわかれはモーツァルト』(2021年12月18日発売)
埼玉県警捜査一課の渡瀬班長&古手川刑事が主人公のシリーズ。
- 『連続殺人鬼カエル男』(2011年2月4日発売)
- 『テミスの剣』(2014年10月24日発売)
- 『ネメシスの使者』(2017年7月21日発売)
- 『連続殺人鬼カエル男ふたたび』(2018年5月11日発売)
警視庁刑事部捜査一課刑事・犬養隼人が主人公のシリーズ。
- 『切り裂きジャックの告白』(2013年4月27日発売)
- 『七色の毒』(2013年7月31日発売)
- 『ハーメルンの誘拐魔』(2016年1月29日発売)
- 『ドクター・デスの遺産』(2017年5月31日発売)
- 『カインの傲慢』(2020年5月29日発売)
- 『ラスプーチンの庭』(2021年1月29日発売)
浦和医大に勤める研修医の栂野真琴が、ある事情から法医学教室に入ることになり、遺体の解剖を通して真実を明らかにしていく法医学ミステリー。
- 『ヒポクラテスの誓い』(2015年5月4日発売)
- 『ヒポクラテスの憂鬱』(2016年9月13日発売)
- 『ヒポクラテスの試練』(2020年6月11日発売)
- 『ヒポクラテスの悔恨』(2021年5月12日発売)
現在は作家で、元は検挙率1番の敏腕刑事だが退官後すぐに刑事技能指導者として再雇用されたという異色の経歴をもつ毒島真理が主人公のシリーズ。
- 『作家刑事毒島』(2016年8月10日発売)
- 『毒島刑事最後の事件』(2020年7月22日発売)
- 『毒島刑事の嘲笑』(未発売)
東日本大震災後の復興が進む仙台で発生した連続殺人事件を巡り、日本の生活保護制度の欠陥に迫る社会派ミステリ。
- 『護られなかった者たちへ』(2018年1月25日発売)
- 『境界線』(2020年12月16日発売)
- 『さよならドビュッシー 前奏曲』(2011年10月7日発売)
- 『静おばあちゃんにおまかせ』(2012年7月12日発売)
- 『静おばあちゃんと要介護探偵』(2018年11月28日発売)
- 『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』(2020年10月12日発売)
- 『嗤う淑女』(2015年1月31日発売)
- 『ふたたび嗤う淑女』(2019年1月25日発売)
- 『嗤う淑女 二人』(2021年9月6日発売)
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中山七里の売上ランキング
1位:『さよならドビュッシー』シリーズ
発行部数:シリーズ累計160万部(Amazonより)
祖父と従姉妹とともに火事に遭い、全身大火傷の大怪我を負いながらも、ピアニストになることを誓う遥。コンクール優勝を目指して猛レッスンに励むが、不吉な出来事が次々と起こり、ついに殺人事件まで発生する……。ドビュッシーの調べも美しい、第8回『このミス』大賞・大賞受賞作。
シリーズ一覧⇒さよならドビュッシーシリーズを読む順番!続編~ドラマ・映画まで完全網羅
2位:刑事犬養隼人シリーズ
発行部数:シリーズ累計40万部(SAKIDORIより)
東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した――。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
シリーズ一覧⇒犬養シリーズ読む順番!最新刊「ラスプーチンの庭」や映画「ドクター・デス」まで完全網羅
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3位:護られなかった者たちへ
発行部数:累計35万部(ニュースサイトより)
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?誰が被害者で、誰が加害者なのか──。
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
この国の制度に翻弄される当事者たちの感情がぶつかり合い、読者の胸を打つ!第三の被害者は誰なのか?
殺害された彼らの接点とは?
第三の被害者は?
本当に“護られるべき者”とは誰なのか?
最新ランキングは⇒中山七里の売れ筋ランキング(Amazon)