新海誠監督の映画『天気の子』で『君の名は。』のキャラたちのその後が判明しますが、実は時間軸を考えると、瀧と三葉が四谷の階段で再会できない可能性があります。
瀧の結婚写真がおばあちゃんの立花富美の家に飾られていましたが、瀧の結婚相手は三葉ではなかった・・・!?
『天気の子』と『君の名は。』の世界の時間軸の関係について考察していきます。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
参考⇒瀧と三葉の奇跡の恋をもう一度見たい人はまずこちらをチェック!
目次
【考察】『天気の子』と『君の名は』の時間軸はどっちが先?階段で瀧と三葉は再会できない!?
帆高と陽菜が出会うのは、2021年の夏です。
帆高と陽菜がお天気ビジネスを始めた際、作中のSNSに「2021/08/11」という日付が出てくるので、これは確定です。
対して、瀧と三葉が再会するのは、2022年の春です。
・・・これが何を意味するか?
『天気の子』の世界では、瀧と三葉が再会できないパラレルワールドに突入してしまうということです。
2021年の途中で帆高が「世界の形を決定的に変えてしまった」ことにより、2022年に瀧と三葉が四谷の階段で再会する未来そのものがなくなってしまう可能性が出て来たんですよね。
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『君の名は。』で瀧と三葉の再会までの時系列まとめ
『君の名は。』はいつの話だったのか?簡単に振り返っておきます。
瀧と三葉の年齢もややこしいので一緒に書いておきますね。
- 2013年9月2日:最初の入れ替わり
- 2013年10月2日:最後(11回目)の入れ替わり
- 2013年10月3日:三葉(17)が瀧(14)に会いに東京へ行く
- 2013年10月4日:隕石落下の日(彗星災害)
- 2016年10月:瀧(17)が糸守町へ
- 2022年春:瀧(22)と三葉(25)が再会
2人の入れ替わりは3年ずれて起きていたので、
瀧と三葉は、一見同じ17歳の高校2年生のように見えますが、
実は3歳年の差があります。
⇒【君の名はネタバレ解説】三葉と瀧の年齢差の秘密!記憶が失われたラスト結末を考察
瀧と三葉の再会が2021年4月だと考えている人もいますが、
原作小説『君の名は。』に
俺は大学を卒業し、なんとか手にした就職先で働いている。
と描写があるので、二人の再会は2022年の春で確定です。
もっと詳しく⇒【君の名は】ネタバレ時系列を徹底解説!最初の入れ替わりは9月5日じゃない!?
『天気の子』で帆高と陽菜の再会までの時系列まとめ
『天気の子』で帆高と陽菜が水没した東京で再会するまでの時系列をまとめると、
- 2021年8月:帆高(16)と陽菜(15)が出会う。
→世界のあり方を決定的に変える。
※帆高が瀧(21)、三葉(24)と出会う。 - 2022年春:瀧と三葉は再会できない?
- 2024年3月:帆高(18)が大学へ進学、水没した東京へ再度上京。高校生の陽菜(17)と再会。
※この時、立花富美の家に孫の瀧の結婚写真がある。
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帆高と陽菜の選択が瀧と三葉を再会できなくした?
陽菜が人柱として消えた場合、
東京には晴れ間が戻ってくるので、瀧と三葉が再会する未来はそのまま進行します。
しかし、帆高が陽菜を連れ戻したことにより、世界のあり方が変わり、東京は水没してしまう。
『天気の子』と『君の名は。』がクロスオーバーした結果、
『君の名は。』の階段で再会するラストは実現しなくなってしまうんです。
別の時間軸で進んでれば、全然『君の名は。』の世界単体で成立するんですが・・・。
世界は最初から狂っていたわけじゃない。僕たちが変えたんだ。あの夏、あの空の絵で僕は選んだんだ。青空よりも陽菜さんを。大勢のしあわせよりも陽菜さんの命を。そして僕たちは願ったんだ。世界がどんなかたちだろうとそんなことは関係なく、ただ、ともに生きていくことを。
この「大勢のしあわせ」には瀧と三葉のしあわせも含まれるのではないかと。
・・・とすれば、3年後の水没した東京で、
帆高が引っ越した瀧のおばあちゃん、立花富美を訪ねるシーンで、
瀧の結婚写真が飾られていましたが、
⇒【天気の子】原作小説ネタバレ 瀧と三葉の結婚写真がおばあちゃん家に!?『君の名は』のその後
瀧は三葉以外の女性と結婚したのかもしれません・・・。
だから映画で描かれなかったのか・・・。
もちろん、水没した東京で瀧と三葉は再会できているかもしれませんが、
東京都の面積の1/3が水の下に沈んでしまった世界でそんなことあり得る・・・?
『君の名は。』は一体何だったんだ?というよもやの展開・・・。
彗星災害で故郷の糸守町を失い、さらに移り住んだ東京も水没してしまう三葉がかわいそう過ぎる・・・。
根性で二人が別の形で再会して結婚している可能性もゼロではないですが、
「え、『君の名は。』って一体何だったの?」と思わせるには十分な世界の改変でした。
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瀧と三葉が帆高の恋を応援したことで再会できなくなる伏線設定?
陽菜の誕生日プレゼントについて、瀧が帆高に
瀧「誕生日!それはプレゼントあげなきゃだね」
とアドバイスし、三葉が
宮水三葉「君、ここで3時間も迷ってたもの。私だったら、すごく嬉しいと思う。きっと大丈夫、喜んでくれますよ!」
と背中を押します。
しかし実は、二人が帆高と陽菜の恋愛をサポートすることで、自分たちの再会の可能性を潰しているという皮肉・・・。
『天気の子』で『君の名は。』のキャラクターを登場させたのが、ファンサービスではなく、『君の名は。』潰しだったとすれば、
新海監督の
新海誠監督「『君の名は。』に怒った人が、もっと怒ってしまうような映画。それが今作の最初のイメージだったかもしれません」
という言葉通りですね・・・。