【相棒17】第4話ネタバレと感想 バクハンの不正?角田課長VS杉下右京

水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン17第4話「バクハン」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに朝倉あきが登場。
タコライス弁当を売っている女店主が抱える秘密と、殺人犯が探していた物とは?店主に恋する冠城亘が、彼女をかばって刺される!?
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒相棒シーズン16を見逃した人はまずこちらをチェック!

第4話「バクハン」ゲスト俳優キャスト

■ 源馬 寛(中野英雄)
組織犯罪対策四課の賭博担当、通称「バクハン」の課長。

■ 百田 努(長谷川公彦)
生活安全部の刑事。

■ 久我雄作(崎本大海)
生活安全部の刑事。

■ 和氣健也(水石亜飛夢)
組関係の人間に賭博で儲けるノウハウを教えるコンサルタント。

第4話「バクハン」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:右京と角田課長の不協和音

組織犯罪対策四課の賭博担当、通称「バクハン」の課長・源馬の指揮の下、過去最大規模の裏カジノ一斉摘発が行われ、右京と冠城も摘発に駆り出された。

一斉摘発の結果、広域指定暴力団・武輝会の資金源に大ダメージを与えることに成功する。

しかし右京は摘発を逃れた店があったことに気づき、源馬が裏で手引きしているのではないかと疑い始める。

組対五課の角田課長(山西惇)は、戦友のような源馬をかばい、手を引くよう釘を刺すが、右京は捜査を続けることに。

そんな中、賭博業者との癒着で源馬をマークしているという生活安全部保安課の刑事・百田久我が、特命係に協力を要請して来た。

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保安課は風営法に基づいた 認可を担当している。パチンコ店や風俗店、ゲームセンターなどで行われるカジノ行為は、金銭のやり取りなしを前提に認可され、「許可店」と呼ばれている。 

それ以外の無許可のカジノ行為を取り締まるのは組対四課、保安課は担当外のはずだが・・・。

百田は源馬たち「バクハン」が特定の賭博業者から莫大な金をもらい、警察の内部情報を漏らして、摘発時には彼らだけ切り取って生かしていると明かす。何とかしたいが、保安課も掌握されており、仲間が必要だという。

右京はこの申し出を受け入れた。

一方の久我はキャリアで、カジノ法案の成立を受けて賭博の取り締まりの現場を勉強するために警察庁から保安課に出向していると言っているが、その実副総監閥の人間だ。

久我は、右京が百田と共に捜査を開始したことをすぐさま副総監に報告に向かった。

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承:バクハンの不正、冠城と右京が別行動に

源馬が指揮をとった浄化作戦では、過去にも休業で摘発を逃れた店があった。

過去の一斉摘発を休業中で免れた店舗の経営者はそれぞれ異なり、3人につながりはない。右京は実質的な経営者が別にいると読んでいた。

ビルに出入りする人間を防犯カメラで調べていると、一人の男が浮かび上がる。

みかじめ料を払うのが嫌で、百田のネタ元となっているゲームセンターの経営者・柏崎によると、イタリアンスタイルの服装のその男の名前は、和気健也。組関係の人間に賭博で儲けるノウハウを教えるコンサルタントだ。

角田課長に止められるも、「僕は行きます」という右京に対し、冠城は

冠城「僕は行きません。組織には組織の論理がある。角田課長を裏切るわけにはいきません」

と宣言する。

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右京と百田が尾行していると、和気が持って来たアタッシュケースを、焼肉屋から源馬が受け取って出てきた。

中身は金だ。

裏カジノの資金源を絶たれ、飢えている武輝会系暴力団員を金で揺さぶるため、源馬はその金をネタ元に巻くよう、部下たちに指示する。

今が潰すチャンスだと裏カジノ摘発で潰れた資金源の穴埋めに、武輝会はでかい麻薬取引の計画をしていた。これを契機に、武輝会に頂上作戦を仕掛けたいと角田課長に頼む源馬。

2人が固く握手を交わしたところへ、大河内監察官が乗り込んできた。

源馬の監察官聴取が行われることとなり、既に組対四課のPC、スマートフォンは抑えられている。

スマホを提出する前に、和気に連絡しようとする源馬だったが、既に和気の元にも大河内監察官の部下が任意聴取に向かっていた。

しかし、話をする前に、和気は引き出しから拳銃を取り出し、自殺を図ってしまう。

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転:源馬と角田課長、組対の思い

源馬は監察官聴取で、仲間を守るため「全ては自分一人でやった」と言い、

源馬「俺は辞める。それで幕引け」

と告げる。さらに、上層部の何人かにも随分貸しがあり、相談してみろと脅す。

源馬「お前出世にしか興味ない人間だろ?誰かさんと違ってよ。正義ヅラすんな。頃合い見て幕引けよ。無理すんな」

現場を辞職に追い込めそうだと喜ぶ百田。

源馬の辞職に、「お前は人材の死神だな」と激昂する角田課長。

源馬がいなくなれば、組織暴力に対する捜査力が大きく減退する。源馬が抑えている連中が暴れることになるのだ。

杉下右京「代わりに違法捜査はなくなります」

角田課長「違法なんて簡単に言うなよ!俺たち素体がどういう連中を相手に戦ってると思ってる。源馬がどういう思いで・・・。俺たちの捜査は綺麗事じゃ済まないんだ。ネタ元との関係は必要悪なんだよ」

杉下右京「必要悪ですか。本当にその悪が必要だと言うならば、僕が潰したところで、必ず残るでしょう」

自分にもネタ元はいる。自分のことも挙げてみろと言う角田課長。右京は「あなたが罪を犯し、その証拠があればその時は」と毅然と答える。そんな右京に、角田課長は決別を宣言するのだった。

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源馬の辞職で、全て幕引きではなかった。実は、百田もネタ元と癒着している可能性があった。

右京は柏崎のゲームセンターに、会員制のVIPルームがあったのが気に掛かっていた。柏崎は2年前に現在の店の認可が下りた後、都内に3店舗開店している。通常の営業で開店資金が稼げるとは思えない。

柏崎は本当にカタギなのか?保安課が認可した店なら、シマ意識が強い組対も疑わない。

冠城も久我が気に掛かっていた。衣笠副総監の派閥の人間である久我が近づいてきたのには何か意図がある。そして、右京が百田とネタ元を告発する際に、組対との関係を保っておく必要があると、右京から離れたのだった。

冠城は角田課長と共に、和気の元を訪れる。柏崎はプロの悪よりもタチが悪いという和気。柏崎は保安課をケツ持ちにするも、許可店の売上げなどたかが知れている。会員制のVIPルームで違法賭博をしているウワサがあった。

しかも、その資金が武輝会に流れている可能性がある。

許可店だったためノーマークで、源馬と和気も出し抜かれていたのだ。

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結:百田の末路、源馬の選択

和気にVIPルームに入れるよう手配してもらい、裏カジノに伊丹と芹沢が潜入した。そして、組対五課が乗り込んで来た。柏崎は常習賭博罪の現行犯で逮捕された。

そこへ百田が乗り込んで来た。「ネタ元との関係は必要悪だ」と説く百田。

杉下右京「必要悪ですか。皆さんそうおっしゃいますね。しかし僕には、必要な悪があるとは思えません」

自分がやり取りしていた相手が武輝会の人間だと知った百田は、ガサ入れの絵を書いた人物の名前を問われるも明かさず、「これで関係は終わりにしたい」と告げる。

だが直後、白昼の公園で、百田はヤク中の女に金づちで殴り殺されてしまう。

百田の死に久我は、保安課からの移動を衣笠副総監に願い出る。衣笠副総監は久我に、

衣笠副総監「恐れるならなるな。なるなら恐れるな。警察官とはそういうものだよ」

と告げる。

衣笠副総監「警察官は皆覚悟しているんだ。その上で、それぞれの正義を貫いている」

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退職の日、源馬は右京に自身の過去を明かす。

かつて、武輝会系暴力団員をひどく追い込んだことがあり、随分反感を買った。

質の悪いチンピラが妊娠中の妻に付きまとい、妻は階段から転落。子供を流産してしまった。

それが原因で離婚し

源馬「俺達が戦ってる相手は、そういう奴らなんだ」

武輝会の壊滅に刑事人生を捧げた源馬。そんな時、父親を武輝会に殺された和気に出会った。「強くなって2人で武輝会をぶっ潰すんだ」

子を殺された父親と、親を殺された息子。

和気は服装まで源馬を真似て、父親のように慕っていた。親子同然だという源馬に、

杉下右京「だとすれば余計に許し難い。親が子を復讐に巻き込むことが正義ですか」

和気は源馬との秘密を守るため、自ら命を絶とうとした。右京は、和気をそこまで追い詰めたのは源馬だと言い放つ。

杉下右京「あなたのために命を捨てようとした。それがあなたが犯した一番の罪です」

「俺にはこの道しか選べなかったんだ」と言う源馬。あともう一歩のところで、武輝会壊滅作戦をふいにした右京に落とし前をつけると、しかし突き出した拳を止める。

源馬「俺も警察官なんだよ」

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源馬は入院中の和気に、伝言を頼む。

源馬「二度とお前には会わない。罪を償ったら、静かに暮らせ。幸せにな」

それが、最後の命令だと。
右京から伝言を聞いた和気は、涙する。

全て終わった後、角田課長は自分も源馬のことを心配していたと、右京に明かす。

あのまま突っ走れば、命を落とすかも知れないと。だが止められなかった。

角田課長「結果的に、お前があの2人を救ったのかもな」

そして「最後まで俺に付き合えよ」と告げるのだった。

5話ネタバレは⇒【相棒17】第5話「計算違いな男」ネタバレと感想 天才物理学者VS杉下右京!

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第4話「バクハン」感想

久々に相棒らしい濃密なストーリーでした・・・!!

最初陣川くんに引き続き角田課長まで殺す気かよとヒヤッヒヤでしたけども。

脚本誰だったんだろうと調べてみたら真野勝成さん。
『陣川という名の犬』という相棒史上最低クソ話の方でびっくりです。

ジゴクバチを使った『ドグマ』といい、
幸子の恋愛を描く『さっちゃん』といい、
相棒の中ではトリックがポンコツ話が多く嫌いだったんですが、今回は良かった・・・!

というかこれは中野英雄さんの力かなあ。
すごいハマってました。
山西さんとの相性、右京さんとの対比も良かったです。

右京さんがスマートなブリティッシュスタイルなら、
源馬課長は泥臭いマフィアのイタリアンスタイル。

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右京さんは常に絶対的に正しいんですけど、世の中そうは言ってられないんだよという理不尽さ。
復讐目前だった源馬課長の無念さはいかばかりか・・・。
しかしそれを割とサラッと演じてくれたのが、逆に染みました。

でも今回右京さんの正義の一番の犠牲者は和気ですね。
その正義のせいで、和気から二度も父親を奪ったことになるんだぞ。
右京さんが正義を頑として貫いた時に、対局で大量に血を流させられせる人がいるのは実に相棒らしいんだけど、何度見ても辛い・・・。

確かに右京さんは正しい。正しいけど・・・!

しかし

源馬「今日で足を洗います」

ってヤ◯ザかよ。辞職でしょ!?