水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン17第5話「計算違いな男」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに木村了が登場。
完全犯罪を目論む天才物理学者・星野VS杉下右京の知恵比べ!16年前に起きた爆発事故の真相とは?
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
第5話「計算違いな男」ゲスト俳優キャスト
■ 星野 亮(木村了)
天文物理学者。
■ 若月雄也(安部賢一)
星野の高校時代の同級生。あることをネタに、星野を脅している。
■ 白川恵美(梶原ひかり)
星野の助手。星野の婚約者。
■ 三田真一(松田洋治)
開英高校の校長。事故当時の物理研究部の顧問。
第5話「計算違いな男」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで
起:天才物理学者VS杉下右京
証拠品のコンタクトレンズを捜索するため、夜の神社にやってきた右京と冠城は、不審な行動をしている男と遭遇する。
慌ててその場を立ち去った男の状況から、右京は、彼が完全犯罪で誰かを殺害しようと動いている可能性に気付く。
凍っていた神社の石段からは酢酸ナトリウムが検出され、街灯には虫が好む液体が塗られていた。男がいた場所から強いライトで目を狙えば、通り掛かった金髪の男性は階段から転落していたかもしれない。
しかも、その日は数時間後に大雨の予報が出ており、雨が降れば、酢酸ナトリウムなどの証拠は消えてしまう。
調べると、男は星野亮という優秀な天文物理学者で、イギリスの研究チームにスカウトされていて、プライベートでも結婚を控えていることが判明した。
幸せの絶頂にいるはずの星野がなぜ、誰を殺そうとしているのか。
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承:再び完全犯罪を目論む星野
星野は、ある理由から若月という男から金を強請られていた。
若月を殺すため、星野は再び完全犯罪を目論み、屋上に装置を仕掛ける。
不確定要素は全て潰したと思っていた星野だったが、若月を第3ビルに呼び出したつもりが、誤って第2ビルに呼び出していた。
しかも、そこへ右京が現れた。
研究室のホワイトボードに消し残っていた数式や塩化ナトリウムの化学式、440ボルト、電気ケーブルの長さから、右京にトリックを見抜かれていた。
1998年マニラのビルで、劣化した440Vの電気ケーブルに男性が触り、感電死した。事故死だと思われたが、犯人がビルの屋上で工事中だった看板のブルーシートでケーブルを隠し、男性が触るように仕向けて、殺害したことが判明した。
もう一つは、2003年ブラジル、送電所で男性が電線のメンテナンス中感電死した。犯人があらかじめ被害者を通電しやすい塩化ナトリウムに触れさせていた。
右京は、星野がこの2つの事件を模倣しているのではと推察し、犯行のビルを絞り込んだのだった。
過去の殺人事件を模倣し、完全犯罪を目論んでいるのではないかと追求する右京。だが、「証拠がない」と、バッグの中身の確認を拒否して、星野はその場から立ち去ってしまう。
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転:若月が謎の転落死、犯人は星野か?
右京と冠城が星野の母校を訪ね、高校時代、星野が所属していた物理研究部の顧問だった三田から話を聞く。
南雲千佳という女子生徒の17回忌の集まりの写真から、星野が狙っているのは若月雄也という男だと判明した。
南雲千佳が亡くなった原因は、爆発事故だった。リボリウムと塩酸を合成する実験をしていたが、塩酸ではなく硫酸を注いでしまい、事故は起きた。それがきっかけで物理研究部は廃部となり、部室は当時のまま閉鎖されていた。
星野と若月が揉めていたという。
若月「南雲を殺したのはお前だ。南雲のこと、お前のせいだ」
星野が狙っているのは若月だ。16年前に起きた悲劇的な爆発事故の真相が露呈すれば、イギリス行きも結婚もなくなる。
しかしなぜ16年も経った今になって星野は若月と揉めているのか。
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右京に止められたにもかかわらず、星野は若月に三度目の罠を仕掛けた。その後、若月が死んだことをネットニュースで確認し、「これでやっと研究に集中できる」喜ぶ星野。
だが直後、星野は二人も人を殺してしまった罪悪感にさいなまれ始める。
星野の研究室を訪れた右京は、「HCL・H2SO4 間違えたのはお前だ」という手紙を発見する。HCLは化学式で塩酸、H2SO4は硫酸だ。さらに、ホワイトボードにふぐの毒テトロドトキシンの構造式や体重と落下距離の関係式が書かれていたことから、右京は星野が完全な自殺を狙っていると推測する。
青木の力を借り、星野の居場所の特定にかかる冠城。一方、右京は南雲千佳の実家を訪ね、彼女が残した実験ノートや寄せ書きを見せてもらう。そこで右京は、あることに気付く。
物理研究部の部室で、を飲んで自殺しようとしていた星野を、冠城が間一髪止めに入る。
そしてそこへ、三田が現れた。
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結:16年前の爆発事故の真相
実は、星野は誰も殺してはいなかった。
物理研究部の部長だった南雲千佳は、実験ノートに備品管理の記録も書き残していた。爆発事故が起こる数日前、整理のため備品を移動し、塩酸も別の棚へ移され、部員全員に通達済みだった。にもかかわらず、事故は起きた。
実験を担当したのは、南雲、星野、若月。取り違えるとすれば、星野か若月だ。
そう、塩酸と硫酸を取り違えたのは、南雲ではなく若月だったのだ。
実は、三田は密かに南雲と付き合っていた。南雲が死んだ後、恋人も作らず独身を貫いてきた三田は、南雲が事故で亡くなったことがどうしても納得できずにいた。
そして、南雲千佳の実験ノートを見て爆発の原因が星野か若月にあることを知った三田は、「HCL・H2SO4 間違えたのはお前だ」という手紙を二人に送り、17回忌の集まりで犯人をあぶり出そうとした。
三田は若月が自分にも届いた手紙のことを伏せ、星野を脅すのを見て、取り違えたのは若月だと確信した。
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右京は再び星野が仕掛けたトリックを暴いてみせる。
参考にしたのは、1992年のメキシコで男性がマンホールに転落死した事故、実はマンホールが落ちるように細工されていた。もう一つは1969年福岡、1万円札を地面の上に置き相手を足止めし、ビルの上から鈍器を落下させ、殺害した事件だ。
星野はまず若月を非常階段の5階に呼び出し、電話で階段を下りるよう促した。あらかじめ階段の2段目と3段目の端を塩酸で溶かし、体重80kg近い若月が一定の時間乗ったら落ちるよう、細工をしてあった。そしてその段で立ち止まるよう、金の入った封筒を置いた。
だが階段は落ちてはいなかった。
若月を殺したのは三田だ。南雲千佳の死の真相を確かめようと若月を問い詰めた際、若月が「あれがあの女の寿命ですよ。死ぬ運命だったんですよ」と彼女の死を冒涜したのに激昂した三田は、若月を階段から突き落としたのだった。
6話ネタバレは⇒
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第5話「計算違いな男」感想
良かった話の後はだいたい「ああ~・・・」って感じの話になるんですが、案の定・・・。
右京さんの
杉下右京「あなたは計算違いばかりしている」
言葉通り、ビルを間違えたり、殺す相手を間違えたり、本当に天才なのかよ・・・と疑いたくなる星野のポンコツっぷり。
ホワイトボードの消し残しを右京さんに見られるのはもう絶対アウトのやつ。
ていうか、そんな殺人計画自宅でひっそりとノートにでもしろよ・・・。なぜに人目に触れる研究室のホワイトボードでするのか。
三田先生犯人説は、意外性があるというより若月の言う通り、リアルに「ちょっとキモッ」でした・・・。
う~~ん、『中学聖日記』もそうだけど、実写でこういうのやられるとちょっと引きますね・・・。
そして青木はひとりランチが嫌なの??
女子か!!
角田課長と右京さんが何事もなかったかのように仲良しに戻ったのはいいことですけど・・・何事もなさ過ぎない・・・?