【ネタバレあり】『黒鉄の魚影』感想!コナン映画でダントツNo.1だけどウォッカとジンはポンコツ

コナン映画『黒鉄の魚影』のネタバレ&感想です。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

※ラストまでネタバレしていますので、ネタバレ・結末を知りたくない方はくれぐれもご注意ください。

【黒鉄の魚影】感想!コナン映画でダントツNo.1

演出が神過ぎる

コナン映画の劇場鑑賞は1作目の『時計じかけの摩天楼』以来の鑑賞なんですが・・・

メチャクチャ面白かったです。マジで。

コナン映画の中では過去一と言ってもいいんじゃないでしょうか。

そのくらい、上質なエンターテインメントでした。

これはコナンの興行収入が毎年100億に近付くにつれ、制作スタッフにも気合が入ってるのか、映像美がダンチです。ハリウッド映画並み。

毎度おなじみ、「オレの名前は工藤新一」の紹介ムービーから演出が凄い。

潜水艦内を影で移動していって、メチャクチャ凝ってる。

パシフィック・ブイのCGとか、これはミッション・インポッシブルか?と見紛う程に、すんげー世界観と設定。

スンバラシイです。これぞ映画だよね、っていう演出。

コナン映画を映画館で見なくなったのは、自分自身が大人になって、
「映画館で見るほどじゃなくない?」となってしまったのが原因なんですが、
今作は絶対映画館で見た方がイイ。

ラストの潜水艦VSパシフィック・ブイの魚雷発射して→デコイでかわす、とかもう大好きなシーンなんですが、
あの映像の迫力は音響含め、絶対映画館じゃないと味わえないので、観に来て良かったな~~~という映画でした。

逆に来年は家でいいと思う(笑)

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哀ちゃんが可愛すぎる

今回の映画が面白かったのは、いつもうっとうしい蘭の出番が圧倒的に縮小されて、
哀ちゃんにスポットがメチャクチャ当たったことが大きいと思います。

子供の頃から蘭がす・・・・・・・・っごく苦手で、
「新一、新一」ってもううっせーなあ!で、明らか相思相愛なのにウジウジぶってるとこも腹立たしいし、
まあまあ戦える力持ってるくせにすーぐ「助けて新一!」とか言っちゃうのもうっとうしいなあで、
で、その対局として登場したのが哀ちゃんなんですよね。

自分の命も未来も、全部諦めてるくせに、
新一のためなら悩むことなく博士の発明品掴んで海底へ突っ込んでいっちゃうところとか・・・
もう可愛すぎるんですよ・・・!!!!

「蘭」っていう、新一の絶対的な嫁がいて、
でもさあ・・・あんな風に助けられたらさあ・・・(バスジャック事件参照)
惚れてまうやろーーー!!!
なんですよ・・・!!

せっかく好きにならないように距離取ってんのに、ガンガンに距離詰めてくるし、
何コイツ!っていうね・・・。

どうして・・・あなたはいつも・・・そんな顔ができるのよ・・・

←ホントそれ。

ラスト、蘭を出し抜けたのに馬鹿正直に返しちゃうあたり、
もうカッコよすぎ!潔すぎ!

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ラストの名言は青山剛昌節全開

ラストの灰原哀の名言「ちゃんと返したわよ・・・あなたの唇」はめちゃくちゃ青山剛昌さんっぽいなあ・・・と思ってたら、脚本の櫻井さんのインタビューで

「ラストの灰原のセリフは青山先生からの言葉です」

で、いやっぱりかーーー!!!と。

なんでこう、青山先生はいつまでもお若いんでしょうか。
おっそろしいですよ、もう。

コナンの良さって、おそらくは青山剛昌さんの理想の女性像であろう、昭和の古き良き時代の女性達が、時代が進もうが、ガラケーがスマホに変わろうが、徹頭徹尾描かれていて、それは青山イズムが全くブレることなく、根底に流れているからだと思うんですけど、

「それは・・・人が生まれながらにして天より授かった・・・ 終生不変のエンブレム・・・ 万人不同のため犯罪捜査において最も信頼される証拠・・・指紋なんだろ?」

とかもそうですけど、よくこういうネームが思いつくなあ・・・と、ほんとすごい。

なんなら原画もそうなんじゃなかろうかと。
でも最近のコナン映画の原作再現度は凄まじいですよね。
青山さんの細かいクセまで忠実に再現してる。すごい。

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相変わらずツッコみどころは満載です

というわけでお約束のツッコミどころいきます。
どんなにいい映画でもツッコミどころはあるのよ。
というか、そこを含めて圧倒的に面白いのよ。

グレースのバッキバキ犯人フラグ

グレースは最初のカップの口紅ふきふきしてたシーンで、「あ、コイツ犯人じゃん」とバッキバキにフラグ立ってたんですが、
今回黒ずくめの組織サイドにも結構スポットが当たってたので、パシフィック・ブイ内での事件はさっさと畳むためか、容疑者候補のフラグがすげーわかりやすかったです。

やましいところが1ミリもないのに、なぜか警察への提出を拒否ったり、怪しい動きをする牧野局長。
もうね、ブラフ感がえぐいんです(笑)

事前情報は全く入れずに行ったんですが、局長からそこはかとなく漂う浅見光彦臭に、「声沢村一樹っぽいなあ・・・」と思ってたら、やっぱり沢村一樹さんでした。

『絶対零度』の井沢とか『刑事ゼロ』の時矢とか、沢村一樹さんの声ってなんていうか・・・刑事側っぽいんですよ。
だがらどれだけブラフっぽく振る舞っても、「味方だよね」っていう。

で、逆にバキバキカマセフラグが立ってたのが諏訪部さんですね~~~~。
レオンハルトのカマセ感がエグい・・・!!
メインルームに入った瞬間、「あ、ガイルがいる」と思ったら、諏訪部さんで。
直近で見た諏訪部さんは『ブルーロック』の馬狼なんですけど・・・最近マジこういう役な!?諏訪部さん。

そしてやっぱり物語半ばで殺される始末・・・。
ああやっぱりカマセだった・・・・・・・(笑)

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なぜか日本に建設されたユーロポールの最新施設「パシフィック・ブイ」

予告を見た時、一番疑問だったのが、

ユーロポールの最新施設を、なんで日本の、しかも八丈島沖に建設すんの?

ってこと。

脚本の櫻井さんがおっしゃっている通り、「警視庁の管轄であることが大前提」なので、まあそこは突っ込んじゃいけないんですけども。
目暮警部とか来れないしね。

なのにラインハルトがすんげー日本人差別してるのがなあ・・・。

日本の領海内に作ってんだからつべこべ言うな!と言いたい・・・。

んでもってこんなバカでかい潜水艦に、東京が射程内に入る領海内に侵入されてるのに気付かない警察と自衛隊のポンコツさ加減。こわっ・・・。

これがリアルに、「某北の国の潜水艦が東京湾内に侵入してたけど自衛隊は全く気付いてませんでしたー」ってなりそうで、マジで怖い。
最近の自衛隊のニュースを見る度、思います。怖い、ホントに。

安室さんが「海自が来る前に済ませろよ!」って言ってましたが、ガチで潜水艦が日本の領海内に侵入した場合、米軍に対処してもらう以外、対処法はないんだろうなあ・・・という描写が、すんげーリアルでした。

組織の戦闘員と互角の蘭

ホテルのバルコニーから飛び降り、車のボンネットにドン!と着陸する蘭。しかも裸足。

どんな脚力よ・・・。
コナン達の部屋って何階だったっけな・・・???
そもそも蘭、今の今まで寝てたよな・・・????

そしてたかが女子高生に押されまくってるピンガ。

組織のメンバーとして戦闘力低過ぎないか・・・?
ドイツのユーロポールの防犯カメラネットワークセンターにも侵入してたので、おそらくピンガは諜報方なのかなあと思うんですが、それにしても戦闘力低いよね。

あとベルモットと対峙した際も思ったんですけど、銃弾に蘭はビビらなさすぎ。
自分には絶対的に当たらないと確信している人間の動きでもう・・・。
いや、そりゃあ主人公の恋人なので100%当たって死ぬことはないんですけど、それがセオリーだしお約束なんですけど、
ここまでやられると違和感すげえ・・・。

愛すべきポンコツ・ウォッカ

懇切丁寧に魚雷発射管とレバーの仕組みを説明してくれるウォッカ。

「そうだったわね。忘れてたわ」というキールに、「おいおい、大丈夫か?お前」←いやいや、お前が大丈夫か?と全力でツッコみたくなる。

しかも拉致した灰原にはきっちり潜水装置着せてくれるのに、自分はそのままスーツ(しかもハットかぶったまま)で海にドボン。なんて優しいんだウォッカ・・・!!

組織内でシェリーを拘束する時には手錠使ってたくせに、確実に抜けられるであろうロープを使用。やさしっ・・・!

そして案の定逃げられる始末ですよ。

相変わらずのクッソポンコツ・・・!!!www

ウォッカにクソ甘いジン

常にニコイチなのに、珍しく別行動を取っているジンとウォッカ。

シェリーの幼児化の可能性を知らされるも、「今から行って自分で確認する」。

・・・・・・はい??

ウォッカに画像でもムービーでも送ってもらえば一瞬で確認できるじゃん・・・。
ドイツでしょ??アンタ・・・。

我が眼で確認しないと意地でも信じない男。

今回ピンガの偽造したディープフェイク映像を見るに、こういう物が作れる以上、自分の肉眼で確認しない限り信用出来ないのは納得なんですけどね・・・。
でもさあ・・・来葉峠で我が眼で確認しても騙されてたじゃん?基本ポンコツじゃん?ジン。
なのに新一もジンの評価高いですよね。
「ジンならこんなヘマはしねぇ」ってするよ。めちゃくちゃするよ。つーかアイツヘマしかしてないよ。

で、ジンはわざわざドイツからヘリ来んだりしてるわけですよ。
(てゆーか、ドイツからならヘリより飛行機の方が断然早い、もとい楽じゃない・・・?)

『遊戯王』の海馬よろしく、ヘリから飛び降りて潜水艦に着陸すんのか!?と思いきや、

非常階段みたいな通路をカンカンと降りて来るジン・・・。

絵面が地味・・・!!

で、ようやくその子供の面が拝めると思ったら、逃げられてるポンコツっぷり。

なのにウォッカにはさりとてお咎めなし。うおーい!!!

あれだけ短気で直ぐ射殺するジンがウォッカにはゲロ甘なのなんでなんですかね???
なんかとんでもない弱みでも握られてんのか・・・。

「会いたかったぜ、シェリー」というジンのセリフは、もう100万回聞いてる気がする・・・。

「会いたい」と言いつつ、ピスコといいピンがといい、シェリーの正体にたどり着いてる=真相を知っている人間はガンガン殺し、頑なにシェリーの幼児化など信じないジン。

「シェリーは死んだと思いたい病」か何かなのかお前は・・・!!

かつての恋人への矛盾と葛藤がすごい。

普通「幼児化」の可能性が提示された時点でちょっと調べるだろ・・・。
「幼児化」を1ミリも疑わない辺り、ポンコツなのかご都合主義なのか・・・。

老若認証システムの穴→ベルモット変装技術高すぎ案件

エンドロール後の落ちで一番おののいたのは、

老若認証システムが検知したシェリーの画像が全て、ベルモットの変装だったってことです。
いや、ベルモットの変装なのはわかってたんですが、
変装を見抜けない老若認証システム・・・

 

とんだクソシステムじゃねぇか・・・!!!!! byジン

 

・・・・・・運用早すぎたんじゃないでしょうか・・・。

前からコナンの世界における変装技術の高さにはかーなーり、違和感を覚えていて、
まあ現実にメイクして変装したら『探偵左文字』の水谷豊よろしく、一瞬でバレるクソポンコツな変装になるわけですよね。

で、ヘアメイクの技術の革新を考慮して、
『ローグ・ネイション』のイーサンの変装でギリなんですよ。
まああれも身長が自分より低い人間(=体格の違う人間)に変装できてる時点でギリアウトなんですが・・・。

『ウィンストン・チャーチル』のゲイリー・オールドマンの特殊メイクは本当に素晴らしかったですけど。
あれはアカデミー賞を受賞した辻一弘さんの技術が凄まじいですよね。
でもCG処理した『エンドゲーム』のソーは違和感ひどかったしなあ・・・。

話が逸れましたが、何が言いたいかっていうと、変装をAIが見抜けないのはどうなのよってことです。

それがシステムの欠陥だと言ってしまえばそれまでなんですけど・・・
「結局シェリーの正体はバレてないよ。めでたしめでたし」への結末のゴリ押し感が納得いかね~~~~。

とりあえずボールは蹴っておきたい

ラストの「やべえ!」っていってコナンがブイ(だったのか??)を蹴るシーン、
あれたぶん津波止めたのかな、と思うんですが、一瞬「え、何がヤバいの?」という感じで、何が起こってるのかわからなくてちょっとショックでした。
だって曲流れてるし、明らかクライマックスシーンなのに、何が起こってるかわからんとか自分の読解力低すぎて泣ける・・・!!(涙)

でも帰ってレビュー見て「わからん」って人が結構いて、「だよね!?わからんよね!?」と。

ラスト5分になって、「あ!今回ボール蹴ってない!」と気付き、とりあえず蹴っとこう的なシーンだったのかなあ・・・と思わなくもない。
演出ド派手ですしね。入れたいよね。
でもボールの威力と津波が相殺できたとして、それはそれで「???」ではある。

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※本ページの情報は2023年5月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
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