沢村一樹主演ドラマ『刑事ゼロ』ネタバレあらすじと感想についてまとめています。
京都府警捜査一課の敏腕刑事だった時矢は、ビルから転落したことで刑事になってからの20年の記憶を失ってしまう。自分は何のために刑事になったのか?時矢の思い出したくない記憶とは・・・。
最終回ラストまでネタバレしていきますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
登場人物&俳優キャスト
■ 時矢暦彦(沢村一樹)
京都府警捜査一課刑事。敏腕刑事だったが、刑事になってから20年分の記憶を失っている。
■ 佐相智佳(瀧本美織)
時矢と新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事。
■ 福知市郎(寺島進)
時矢の元相棒。
■ 内海念也(横山だいすけ)
巡査部長。福地の相棒。
■ 奥畑記子(財前直見)
弁護士。時矢の別れた元妻。
■ 生田目守雄(武田鉄矢)
時矢の伯父。京都市内で小さな診療所を営んでいる医師。
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『刑事ゼロ』ネタバレあらすじをラスト結末まで
1話:20年分の記憶を失った敏腕刑事・時矢
京都府警捜査一課刑事・時矢暦彦は、“京都府警に時矢あり”といわれるほど優秀な刑事だった。
だが、容疑者・能見冬馬(高橋光臣)を追跡中、廃工場の貯水プールに転落してしまう。
病室で目を覚ました時、時矢は刑事になってから20年間の記憶を失っていた。
時矢の記憶は刑事になる前の1999年の状態に戻っていたのだ。
時矢は見舞いにやって来た元相棒・福知のことを暴力団関係者と誤解するばかりか、新たにコンビを組むよう命じられた新人女性刑事・佐相から、深夜に女性府議会議員・椎名蒼が刺殺されたことを聞いてビビりまくる。
現場に残されていたのは、アルファベットなのか記号なのかわからない、謎の図形が血文字で書かれた紙だ。それを見せられても、まるでピンとこない時矢。
だが、時矢はその証拠品から微かな匂いを感じ取る。
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病室の鏡を見て自分の変わり果てた姿に驚愕した時矢は、叔父の生田目の元へ駆けつける。
生田目によれば、時矢の記憶喪失が事故の衝撃による健忘症、逆行性健忘だとすれば、20年の記憶がないというのは長過ぎる。強い心理的な衝撃による解離性健忘か。治療法も特効薬もない。ある日突然記憶が戻ることもあれば、一生戻らないかもしれない。
生田目は刑事になるために生まれてきたような時矢に、記憶喪失を隠しつつ刑事を続けるため、経過観察として、ノートを手渡し自分の状態を記録するよう言う。
そうして時矢は新たに発生した殺人事件の初動捜査に当たることとなった。
被害者のフリーライター・今宮賢は公園の鉄棒に吊るされていた挙げ句、鉄棒と遺体の前面には色付きの粘着テープが奇妙な形で貼られていた。それは椎名蒼の現場に残されていたのと似た図形を形どっていた。
このテープが示す図は、犯人からのメッセージなのか。粘着テープに顔を近づけた時矢は、「同じ匂いがする」と驚愕の一言を発する。
実は、失った記憶の代わりに時矢は五感が研ぎ澄まされ、嗅覚が鋭くなっていた。備わった時矢は、そこに議員殺害現場の遺留品と共通する匂いを嗅ぎ取ったのだ。
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敏腕刑事と周囲には思われている時矢のつぶやきがきっかけとなって、あれよあれよという間に合同捜査本部が設立されることになった。
しかし有名な府議会議員としがないフリーライターの間に接点はなく、2つの事件が同一犯による連続殺人であるという根拠は他に何も見当たらず、捜査は難航。時矢の立場は、本部内で微妙なものになっていく。
そんな中、殺された今宮賢の両親に聞き込みに行った時矢は、後妻の今宮鈴代に香道の趣味があることを知る。
一方、今宮賢の部屋には高名な小説家・鳴島恭三(小林稔侍)の作品が全て揃っていた。鳴島恭三の最新刊『郭公の庭』は、波乱に満ちた作家人生の集大成と評価が高く、今年の書店アワードの最優秀賞に選ばれていた。
さらに、椎名蒼にも香道の趣味があったことが判明。お香の専門店を聞き込んだ時矢は、5種類の匂いをきき分け、図形を使って答える「源氏香」という遊びを知る。犯人が現場に残していったのは「源氏香図」だったのだ。
第1の事件現場に残っていたのは、「若葉下」。第2の事件は「匂宮」だ。
時矢は香道を教えている師の元を訪ねる。20年前、香道を教えていた市民サークルで、源氏香をやった時の答えがまさに今回の事件の通りだった。その時のメンバーが今宮夫婦、鳴島桜子、そして今回の被害者、椎名蒼もいた。椎名蒼は当時ドクターだったという。
源氏香は、「若葉下」「匂宮」、さらに「柏木」「浮舟」「幻」と続いていた。つまりあと3件、殺人が起きるということだ。
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ついに第三の事件が起き、今宮隆司が殺害された。「柏木」現場の屋上には鳴島恭三の息子・鳴島芳孝の血痕が残されていた。
鳴島芳孝は半年ほど前に父親に初めて書いた小説を燃やされ、家出中で行方がわからない。
その矢先、神社の石段から鳴島桜子が何者かに突き落とされた。
卯木弁護士を訪ね、今宮隆司の遺言書を盗み見た時矢は、今宮隆司と鳴島芳孝が親子関係にあることを知る。鳴島芳孝は、20年前の香道サークルで出会った今宮隆司と鳴島桜子の間にできた不義の子供だったのだ。
源氏物語を不義の子を巡る悲劇の物語として今回の事件を読み解いた時、一つの関係性が浮かび上がる。
鳴島恭三が「光源氏」、鳴島桜子が光源氏の正室・「女三宮」、密通相手の「柏木」が今宮隆司、その結果生まれた不義の子「薫」が鳴島芳孝だ。今宮隆司の遺産を巡るライバルだと考えれば今宮賢は「匂宮」、産婦人科医として鳴島芳孝を取り上げた椎名蒼は薫の出生の秘密を知る「小侍従」。
犯人は20年前の源氏香図が示す物語の内容に相応しい人物を、順番通りに殺害している。最後に狙われるのは鳴島恭三だ。
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鳴島恭三が書店アワードの授賞式から突然姿を消した。妻から電話で「あなた、助けて」と呼び出され、鳴島恭三が向かった先は「幻」の源氏香図を形どる場所だ。
5つの源氏香図を見立てに用いて行われた今回の連続殺人事件の犯人は、鳴島芳孝だ。
物語になぞらえるなら、浮舟は死んではいない。4件目の被害者だけは生きていて、5件目の殺人を実行する。それこそが最大のトリックだったはずだが、そのトリックを実行する鳴島芳孝は3件目の事件で今宮隆司に刺され、既に死亡していた。
だから母親の鳴島桜子が息子の犯行を引き継いだのだ。
今宮隆司が妻に邪念を抱いているのを知った鳴島恭三は、無理やり妻を襲わせた。全ては小説のために。そうして書かれたのが『郭公の庭』だ。
鳴島恭三の運命の呪縛から逃れるため、鳴島芳孝が命を賭して書き上げた小説が、5つの源氏香図を用いた連続殺人『虚空の薫り』だ。「これなら父さんも絶対認めるはず」と言い残し、鳴島芳孝は息を引き取った。
鳴島恭三を殺し、自らも命を絶とうとする桜子を、時矢は止める。鳴島芳孝に代わって復讐を遂げるのではなく、鳴島芳孝の記憶を、思い出を、この世に留めるべきだと。
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2話:7年前の冤罪、密室殺人のトリック
時矢の20年分の記憶は消えてはいなかった。だが、刑事としての記憶はまだ思い出せないままだ。
そんな時矢は、別れた妻で弁護士の奥畑記子から、いきなりある書類を渡される。
そこには、7年前に時矢が逮捕した犯人には冤罪の可能性があるとして、近々仮釈放されるのに合わせて再審請求の準備をしていると記されてあった。
しかし、刑事拝命以来の20年間の記憶を失った時矢は元妻との出会いも別れも覚えておらず、もちろん7年前のこともすっかり頭から消え去ってしまっていた。
佐相によると、7年前の事件とはファイナンス会社社長・逢沢省三(剣持直明)が自身の別荘の階段から転落死したというもので、時矢は別荘を設計した建築士・芹野泰夫(中村靖日)が突き落としたとして逮捕していた。
刑務所に出向き接見した時矢に対し、芹野は「真実はすべて僕の記憶の中にある。刑事さんがたどり着いた結論だけが唯一の真実ではない」と、まっすぐな眼差しで語り掛ける。
もしかしたら自分が冤罪を生んだのかもしれないと考えた時矢は、佐相と共に再捜査を開始。
現場となった別荘は当時、密室状態だったが、再訪したところ、隣の別荘に住む出版社社長・円城明日香(いしのようこ)から意外な真実を告げられる。
はたして7年前の事件は冤罪だったのか、それとも・・・。かつての自分が解き明かせなかった密室殺人の真相に挑むこととなった時矢。
そしてついに芹野が仮釈放された。
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3話:逆回転誘拐に隠された兄弟のきずな
京都市内の地下駐車場で、1億円の現金が強奪される事件が発生した。
被害者は、貴金属買取チェーンの会長・夏富輝一郎(竜雷太)。
海外バイヤーとの取引のため現場を訪れたところ、買い取り資金として用意してきた1億円を、バイクに乗った男に強奪されたという。
時矢と佐相は、輝一郎の娘婿・武臣(佐伯新)から昨夜、奇妙な電話がかかってきたことを聞き出す。
「身代金は受け取った。誘拐した息子は解放する」
という内容だったが、武臣と妻・紗輝子(中原果南)のひとり息子で高校生の輝(中島凱斗)には何事もなく、いたずら電話かと思っていたという。
しかし、もっと奇妙なことが起きる。
夏富家の郵便受けに1枚の1万円札が投函され、そこに
「現金1億円を夏富会長に持たせて駐車場まで来い」
というメモと数本の縮れた毛髪が挟まれていたのだ。科捜研で鑑定したところ、その毛髪はアジア系男性のもので、夏富家の誰とも一致しなかった。
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ところが、郵便受けに入っていた1万円札はその日の朝、強奪された1億円の中の1枚だったことが判明する。
それを聞いた時矢は、誘拐から身代金要求、人質解放へと続く通常の誘拐とはまったく逆の流れで一連の出来事が起きている「逆回転誘拐事件」ではないかと推測。
つまり、誘拐事件はこれから起きるというのだ。
時矢が戸籍を確認したところ、実は武臣と紗輝子夫妻にはもう一人「永久」という息子がいた。
家政婦に話を聞いたところ、子宝に恵まれなかった夫婦は、武臣の同級生の加瀬の子供を養子に迎えていた。
妻を亡くしたばかりで工場の経営も赤字続きだった加瀬は、「永久」という名前は変えないこと、そして養子であることは本人が成人するまで教えないことを条件に、養子に出した。
だがその3年後、実子である輝が生まれた。
輝一郎はあからさまに永久と輝を差別し、家族写真にも入れることはなかった。
そればかりか、輝一郎は永久を最初からいないものとして扱い、永久は開かずの部屋に引きこもることとなった。
1万円札と一緒に送られてきた縮れ毛は、永久のものだったのだ。
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加瀬の工場を訪ねると、加瀬は1か月前に交通事故で亡くなっていた。加瀬の姉は、通夜で永久の姿を目撃していた。
そんな中、今度は輝が誘拐された。犯人の要求は3億。
犯人は永久と考えた輝一郎は、猟銃を持って身代金の受け渡しに向かう。
時矢たちもGPSで追跡し、別荘で換金されている輝を見つけ、解放する。一月前に家を出た永久は別荘で暮らしていた。
時矢は、今回の逆回転誘拐を考えたのは輝だと見抜いていた。
養子であることを知って傷ついた永久のために、輝は本当の家族を探すことにするが、その時には既に加瀬は亡くなっていた。
引きこもっていた永久は、本当の父親に会いに行くも、記帳できずに立ち去る。
永久「俺にはもう、名前がないんだ」
10年前、名前も、家族も、時間も奪われた兄のために、夏富家に復讐するために、輝は逆回転誘拐を提案する。
だが、輝を誘拐した犯人は、運転手の茂木だった。茂木は永久の仕業に見せ掛け、4億を奪うつもりだったのだ。
時矢は福知らと協力して茂木を確保。輝は「こんなもののせいで永久兄さんがどれだけ苦しんだか」と、金を橋から投げ捨てた。
取り調べ室で、時間を奪われた永久に、同じく記憶を奪われた者として、時矢は寄り添うのだった。
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4話:透明人間の犯行?但馬と時矢の過去
深夜、京都市内の中古品買取店で、時価500万円の純金の延べ棒が盗まれる事件が起きた。
事件当夜、偶然店の前を通りかかり、怪しい男を見かけた時矢は、捜査の行方が気にかかる。
店長・高沢真浩(弓削智久)から防犯カメラが作動していたことを聞きつけ、サイバー犯罪対策室の主任・但馬正樹(野間口徹)が現れる。
但馬は時矢たちに「これは単純な窃盗事件ではない」と言い放つ。
但馬にうながされ、防犯カメラ映像を確認すると、金の延べ棒が空中を浮遊して画面から消える映像が残されていた。
まさに“透明人間”の犯行のように見える映像に、時矢と佐相は驚くばかりだ。
実は、この店が警備会社から導入している防犯カメラは、年齢や性別などの条件を設定すれば、その条件に合致する客を映像から消すことが可能なものだった。
つまり、犯人は警備会社のシステムに外部からハッキングし、自らが映らないように条件を設定していたのだ。
同時に、通用口のロックや非常ベルを解除して店内に入り、堂々と延べ棒を盗み出していた。
但馬は前代未聞のハッキングによるサイバー犯罪と位置づけ、13係も捜査に参加することになった。
この防犯カメラ映像解析ソフトの開発者でもある警備会社社員・北浦菜月(西原亜希)も全面協力を申し出るが、その矢先、店で高沢が殺害された。
また、時矢はまったく覚えていなかったが、3年前、一時だけ13係で時矢とコンビを組んでいた但馬は、なぜか時矢に強い恨みを持っているようで・・・。
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5話:八咫神様の天罰?村人の謎の転落死
時矢は佐相と共に、京都の山奥にひっそりとたたずむ「八咫神村」に足を踏み入れた。
八咫神村は、神様が棲むといわれる村だ。そこで転落死亡事故が起きたと聞き、興味を抱いたのだ。やる気満々な時矢に対し佐相は、「記憶を失う前の時矢刑事なら考えられない」ことと呆れる。
崖の上から転落死したのは村役場の職員・浅木浩太郎(大高洋夫)。
第一発見者は村の住人・小野千秋(大後寿々花)と羽山敬太(尾上寛之)。
所轄署は、足を滑らせて落下したものと断定。事件性はないと判断するが、村長の森幸介(佐戸井けん太)は「八咫神様の天罰が下った!」と叫び、村は騒然となる。
八咫神とはこの村に古くから伝わる鳥の神様で、村人たちは代々、八咫神様が崖の上に建つ鳥居の上から村を見守ってくれている、と信じてきたという。
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森村長によると、500年前、村の乗っ取りを企んだ野武士が突然、苦悶しながら鳥居に向かって走り出し、まるで鳥のように崖から飛び降りたという伝説が村ではまことしやかに伝えられており、伝説どおりのことが村では度々起きていると打ち明ける。
そんな中、1年前にも村の消防団長だった飯田透(太田雅之)が村を裏切るような怪しげな行動を取りはじめた。
その矢先、飯田が同じ崖から転落死し、村長は天罰としか思えないと断言する。
一方、福知は時矢の鼻を明かそうと、未解決事件の再捜査を開始していた。
半年前、身元不明の女性が殺害された事件を改めて調べはじめたところ、八咫神村と意外なつながりが判明する。さらに村では第二の事件が起こった。
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6話:3つの偽名を使う女の正体
進学校として有名な私立中学の校長・須藤公彦(阪田マサノブ)の刺殺体が、雑居ビルの屋上で発見された。
事件直後、犯人と思われる女(森口瑤子)が屋上から飛び降り自殺を図ったが、植栽がクッションとなったため奇跡的に軽傷だった。
遺体に突き刺さったままのナイフにはその女の指紋が付着しており、傷痕の状態から被害者に強い恨みを抱いていたことがうかがわれた。
ところが、取り調べを受ける彼女の様子を見た時矢は、衝撃を受ける。なんと容疑者の女は事件のショックから記憶を失ってしまったらしく、自らの名前さえ覚えていなかったのだ。
DNAや指紋のデータベースには該当者が見当たらず、女の素性すらわからない上、被害者との接点も不明のまま。
“すべてが謎の女”に困惑した福知らは、状況証拠は彼女の犯行を裏付けているのだから、さっさと送検して終わりにしようと言い出す。
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しかし、同じく刑事拝命以来20年間の記憶を失くしている時矢は自らの状況を重ね合わせ、「彼女の記憶が戻らない限り、真相はわからない」と主張。「これは自分が解くべき事件だ」と心に決め、佐相と共に彼女の記憶のかけらをつなぎ合わせるべく奔走する。
彼女が弁当の移動販売をしていたことから、履歴書「杉田陽子」という戸籍は存在しない。自宅住所を訪ねてみると、生活感のない押入れに地図が貼られ、須藤を長期間に渡って監視していたことが判明する。
さらに彼女は弁護士、記者などいくつもの名刺を使い分け、3つもの偽名を使い分けていたことが分かる。
時矢と佐相は須藤が1年前まで勤めていた大阪の城光学園を訪ねた。すると、城光学園で1年半前に生徒がいじめを苦に投身自殺していたことがわかる。
その生徒こそ、彼女の息子・真崎翔太だったのだ。
彼女の本当の名前は真崎薫。広島の病院に勤務する医師だった。真崎薫は1年前に自殺した息子の自殺の原因を調べるために整形し、顔を変えていたのだ。
そして弁護士として息子をいじめていた生徒たちに接触した真崎薫は、須藤が自分の保身のためにいじめがあったことをもみ消していたことを知る。
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息子は2度殺された。
真崎薫は2度殺された息子への供養のため、須藤をすぐには殺さず、社会的に抹殺しようと付け狙っていた。
しかし、須藤を殺したのは真崎薫ではなかった。犯人は学年主任の関口成美。須藤との関係を断ち切るため、関口成美を殺害していた。
その現場を目撃した真崎薫は、自らの手で息子の復讐をとげられなかった強い精神的ショックから、記憶喪失になってしまったのだ。
全てを思い出してなお、真崎薫は「自分が殺したことにしてほしい」と泣き崩れた。息子のために何もしてやれなかった無念。
釈放された真崎薫の元に、時矢は息子・翔太の卒業文集の手書きの原稿を届ける。
彼の将来の夢は、母親と同じ、医者になること。
母親が頑張っている背中を、息子はしっかりと見ていたのだった。
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7話:Vチューバー「月影カレン」の正体、集団自殺事件の真犯人「セブン」
記憶を失う前とは打って変わってズボラな性格になった時矢を、佐相は見かねて注意。そんな佐相に時矢は反発し、2人はケンカになってしまう。
そこへ、「月影カレン」という女性が何者かに連れ去られたという知らせが入り、佐相は時矢を置いて内海と現場に急行する。
そんな中、警視庁捜査一課の山之辺裕作(阿部進之介)が時矢を訪ねてきた。
山之辺によると、2日前に東京、京都、仙台で発生した同時自殺事件が、以前時矢と共に捜査に当たった事件と酷似しているという。
それは3年前の冬、全国で7人の女性が同日同時刻に自殺を図った事件で、いずれの現場にもイギリスの詩人、ウィリアム・ブレイクの詩集『無垢の予兆』が残されていたという。
やがて、自殺者たちが失恋者専用のサイトにアクセスしていた事実が発覚。「セブン」と名乗るサイト管理人・川上昇(亀山貴也)が言葉巧みに自殺をほう助していたことが判明したものの、彼はパソコンのデータを全て消去した上、逮捕直前に服毒自殺してしまう。
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事件は被疑者死亡で幕引きとなったはずだった。
ところがつい2日前、またしても3人の女性が同時自殺を図り、現場に『無垢の予兆』が残されていたという。時矢は模倣犯の可能性も疑うが、詩集の件はマスコミには伏せられていた。
かねてから真犯人は別にいると考えていた山之辺は、3年前、同意見だった時矢に協力を依頼。時矢は、山之辺と共に捜査に乗り出した。
一方、連れ去り事件の捜査を開始した佐相は、被害者は女性ではなく、Vチューバーの田所健三(須藤公一)だと知って驚く。
田所は「月影カレン」というキャラクターになりきって動画配信を行っていたのだ。佐相は、彼の自宅で認知心理学者・兵藤幸雄(石橋蓮司)の写真を見かける。
そんな中、「月影カレン」が生配信を開始。だがその生放送中に、川上は何者かに殺害されてしまう。
時矢が動画の窓から見えた景色からホテルを特定。急行し、犯人の榊原を確保した。
そして残されたパソコンのデータから、川上が「セブン」だったことが判明した。
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またしても被疑者死亡のまま送検かと思われたが、事件はまだ解決してはいなかった。
榊原は、「月影カレン」の正体が田所だとオンラインサロンで知ったという。榊原の言葉は全て、兵藤の受け売りだ。さらに実は田所も川上も、兵藤のオンラインサロン「兵藤塾」に参加していたことが判明する。
兵藤を訪ねた時矢は、驚くべき推理をぶつける。「兵藤塾」の初期メンバーの数人、あるいは全員が「セブン」なのではないかと。
兵藤のサロンの1期生の中に、熱心に活動に参加する7人がいた。メンバーは敬意を込めて彼らを「セブン」と呼んだ。しかしいつの間にか「セブン」はサロンに顔を出さなくなった。
兵藤はサロンを通じて参加者に人々の心を操る方法を教えた。だが、集団は時に暴走する。その7人がネット上に集まり、力を試した。
そう、犯人は7人いたのだ。
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兵藤塾で出会った7人の集合知。それこそが「セブン」だった。
山之辺は「自分が全ての元凶だと認めろ」と、兵藤に銃を向ける。3年前の事件の唯一の生存者・橘みずきは、山之辺の実の妹だった。橘みずきはずっと昏睡状態が続いており、いつ亡くなってもおかしくない状態だ。
このままでは事件は闇に葬られてしまう。
早くに両親を亡くし、離れ離れで生きてきた山之辺にとって、橘みずきは唯一残された家族だった。
今回の集団自殺事件を起こした犯人は山之辺だ。
いつ亡くなってもおかしくない橘みずきのために、1日でも早く真犯人を見つけたかった山之辺は、自ら「セブン」になりすまし、当時と同じ方法で集団自殺事件を起こした。真犯人をあぶり出すために。
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その目論見は成功し、「セブン」の一人だった田所は動いた。
田所は3件の自殺事件を榊原からの脅迫状と結びつけ、危険を感じてホテルに身を隠した。だが自己顕示欲の強い田所は、自分が本物の「セブン」の一人であるということをアピールするために、ネットに新しい動画を投稿した。
時矢がずっと覚えていた違和感の正体。被害者のハードディスクがすぐに復元できたこと。今回の被害者は全員自殺サイトに出入りしていたこと。被害者の趣味が全員映画鑑賞だったこと。
全ては犯人が山之辺であることを示していた。
時矢は、理由はどうあれ山之辺のしたことは「セブン」と同じだと批判する。
お互いをかばい合う時矢と佐相の姿に、「羨ましいな。俺たちはできなかった」と山之辺は涙し、銃を時矢に渡した。
時矢は残り5人の「セブン」を特定することを山之辺に約束するのだった。
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8話:犯人は佐相の父親!?17年前の真実
精密ガラスメーカーを定年退職したばかりの元専務取締役・三宅鎮男(篠塚勝)が自宅で殺害され、元部下の金戸直実(小倉久寛)が逮捕された。
驚いたことに金戸は、佐相の実の父親だった。
捜査から外された佐相の代わりに、時矢は福知と組んで捜査を開始。金戸は事件当夜、7時に三宅の自宅に呼ばれていたが、直前になって近所のスポーツバーで待っていてくれとメールが届いたと主張。ところが9時まで待っても三宅が現れなかったため自宅を訪ねたところ、すでに殺されていたと話す。
金戸はスポーツバーで相席になった女性がいると打ち明けるが、事件の夜、バーは大混雑しており、店員は誰ひとり金戸や女性のことも覚えていなかった。
もし、金戸のアリバイを証明してくれる女性が見つからず、金戸が殺人罪で起訴されれば、その娘である佐相も刑事をやめなければならない。
時矢は佐相を救うために、正体不明の謎の美女探しに奔走する。
そんな中、金戸は17年前、被害者の部下だった時代に機密流出に関与したとして会社から告発され、退職を余儀なくされた過去があると判明した。
そのため、佐相の母で京都地検の公判検事・貴和子(かとうかずこ)とも離婚し、妻子とは離れて暮らしてきたらしい。
貴和子は冷徹な検事として有名で、金戸の無実を信じる時矢に対しても、先入観を持って捜査をするな、とクールに言い放つ。
その矢先、佐相の元を奥畑弁護士が訪ねてくる。
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9話:タロット殺人の再来、犯人は獄中の能見冬馬?
奥畑弁護士に記憶喪失であることがばれ、時矢は1週間以内に職を辞するよう宣告されてしまう。
すぐにでも記憶を取り戻そうと、開業医の叔父・生田目から退行催眠療法を受ける。
だが、追跡中の容疑者に殺されそうになったことが強いショックとなっているようで、うまくいかない。
そんな中、河川敷で女性の変死体が見つかったという知らせが入る。
被害者は手足を縛られ、周囲にまいた灯油に火をつけられるという残忍な手口で殺害されていた。しかも、頭上にはキューピッドの人形、足元には男女の別の人形が置かれているなど、タロットの第6番カード『恋人』の図柄が再現されていた。
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実は昨年、今回と同様にタロットカードの図柄を模した猟奇殺人が3件発生し、記憶を失う直前の時矢が容疑者を逮捕していた。その容疑者こそ、時矢を殺害しようとした能見冬馬。時矢の記憶喪失を引き起こした男だ。
能見が殺害した3人の被害者は、過去に何らかの形で殺人に関与していたものの結果的に罪に問われなかったという共通点があった。
時矢たちが調べたところ、今回の被害者も夫を焼死させた容疑で逮捕されながらも保釈されていたことが判明。
だが、能見は逮捕後に素直に犯行を認めて送検され、現在も勾留中だ。ということは、今回女性を殺害したのは模倣犯なのか。
手がかりを求め、時矢は佐相と能見が勤めていたインターネットニュース配信社を訪ねる。その矢先、勾留中のはずの能見から奇妙なメールが届いた。
さらに手がかりを求めて、時矢と智佳は、犯罪心理学の権威・藤林経子(南果歩)に会いにいく。藤林教授は、能美の精神鑑定を担当していた。
鑑定内容は明かせないとしながらも、心神喪失の可能性は低いということを話してくれた。
だが藤林教授は、時矢たちに話したのとは全く逆の鑑定書を京都府警に提出しようとしていた。
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最終話:刑事の罪と「女教皇」の正体
3件の猟奇殺人で世間を震撼させた能見冬馬と同じく、タロットカードの図柄を再現する手口で2件の殺人に走ったのは、能見と同じインターネットニュース配信社に勤務する外山直澄(粟島瑞丸)だった。
だが外山は時矢たちに追い詰められ、持っていた拳銃で自殺してしまう。
しかも、家宅捜索を行ったところ、外山は「これまでの5件の殺人はすべて自分ひとりの犯行で、能見に罪を着せた」とする遺書を自宅のパソコンに残していた。
もし遺書の内容どおり、5件の猟奇殺人が外山の単独犯行だとすれば、時矢が逮捕した能見は無実ということになってしまう。13係に動揺が走る。
そんな13係に追い打ちをかけるように、衝撃の事態が発生した。なんと外山の遺書がネットニュースに晒されたのだ。
その直前、根本係長が記者会見で遺書の存在を否定していたため、京都府警には非難が集中。能見は処分保留で釈放されることになってしまう。
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時矢は記憶を失う直前、能見が自分に告げた言葉を思い出せば、彼が何をしようとしているかわかるはずだと考えるが、なかなか記憶はよみがえらず、焦るばかりだ。
そんな中、能見を勾留していた留置場の看守・草場友喜(今野浩喜)から連絡が入る。草場によれば、能見は拘置室の壁にローマ数字を掘っていた。
壁に残された数字は、「Ⅲ(3)」「Ⅻ(12)」「Ⅵ(6)」「ⅩⅥ(16)」「XIII(13)」。
驚くべきことに、能見が6件目の殺人を予告していたのだ。
時矢たちが慌てて能見の自宅に駆け付けると、能見は既にタロットの第13番カード『死神』になぞらえて殺されていた。6番目の被害者は、まさかの能見自身だったのだ。
相次ぐ失態に、13係は無期限謹慎を藤倉刑事部長から言い渡されてしまう。
だがこれが刑事最後の事件になる時矢は、それでも捜査に向かう。佐相も時矢の後を追って飛び出した。
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奥畑弁護士の元へ向かった時矢。実は、藤林経子は、時矢たちに話したのとは全く逆の鑑定書を京都府警に提出しようとしていたことが判明する。
能見は事件当時、心神喪失状態にあった可能性が高く、その刑事責任能力を問うことは不可能であると考えざるを得ないと。
藤林経子は、その逮捕者が殺すに値するかどうか自分の目で見て確かめるために、精神鑑定や聞き取り調査を重ねていたのだ。
そんな中、能見と外山の共通点が見つかった。
能見はまだ6歳だった31年前、自宅に強盗が押し入り、母親と姉二人を殺害された。外山も20年前、危険運転に巻き込まれ 両親を交通事故で失っていた。 二人とも犯罪被害者の遺族だったのだ 。
能見の母親と姉二人を殺害した男は、近くの山に逃げ込み、逃げ切れないと判断して自ら命を絶った。一方、外山の両親を死亡させたトラックの運転手も、その事故で大怪我を負い、収容先の病院で息を引き取っている。
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そして藤林経子は、20年前の通り魔事件で夫を失っていた。犯人は鎌を振り回して夫を殺害、駆け付けた警察官に射殺されている。
いずれも加害者は罪を償うことなく死んでしまったのだ。
そんな中、但馬の協力により、藤林経子と能見、そして外山が「THE HIGH PRIESTESS(女教皇)」というサイトを通じて繋がっていたことが判明する。
能見に突き落とされたビルで、時矢はついにあの時の記憶を取り戻す。
能見「俺たちを生んだのは、あんたたち刑事の罪なんだよ」
直後に時矢は佐相の前から姿を消し、ようやく見つかった時には、京都中央大学の藤林経子の殺害現場でナイフを手にしていた。時矢は殺人容疑で拘束されてしまう。
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しかし、時矢が隠しカメラで撮影していた映像から、時矢が京都中央大学の研究室に着いた時には藤林経子は既に殺害されていたことがわかる。
時矢が釈放された日、マスコミに紛れて何者かが時矢をナイフで刺した。
だが時矢は真犯人の意図を読み、防弾チョッキを着てそれを防いだ。タロット連続殺人の真の黒幕「女教皇」の正体は、藤林経子ではなく草場だったのだ。
リストのここ6年の逮捕者は全員、烏丸署の留置所に入っていた。犠牲者のリストを作り上げたのは草場だった。
妻と娘をストーカーに刺殺されていた。その犯人もまたその後に死亡している。草場には2つの権利がある。その1つの権利を行使して藤林経子を殺害、さらに2つ目を使って時矢を殺そうとした。
「立法の書」を拡大解釈し、「刑事の罪」をあがなわせるために。
時矢「君がやったことは、どんなに言い繕っても復讐だ。犯罪だ。刑事の罪は、誰かに裁かれるものでも、それを裁いてくれる人間がいるわけでもない。自分で心に刻み込むしかないんだよ 。そしてその罪がある限り、俺たちは刑事で居続けるしかないんだ」
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事件は無事解決し、13係の無期限謹慎は解かれた。
しかし、時矢の記憶は戻らないままだ。生田目によると、今の状態が脳にとっては居心地がいいのかもしれないという。
このままだと刑事を辞めなければならなくなると焦る時矢。
そんな時矢に、奥畑弁護士は司法取引を持ちかける。
時矢に依頼人である能見の精神鑑定の結果を話してしまったことを黙っていることを条件に、時矢の記憶喪失も口外しないと。
20年間の刑事の経験と知識すべてを失うことは、刑事としての死を意味する悲劇だ。歴史は繰り返す。一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。
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『刑事ゼロ』感想
1話
戸田山雅司さんだったので結構期待していたんですが・・・
古いな~~~~。
事件の構成が昭和。
話が20年位前の話みたい。時矢刑事と一緒にタイムスリップでもしたのかっていう。
火サスとか古いドラマも好きなんですけど、
せっかくこの時代にしかもゴールデンでやるのに昭和ドラマ構成って・・・。
源氏香図の見立て殺人がもう古い。
源氏物語を知ってればトリックの予想はつくし、
知らなくてもキャスト的に一瞬で犯人わかるテレ朝の作りもそろそろ飽きてきました・・・。
あと登場人物多すぎ!!
初回なのに情報過多過ぎです。
初回は京都府警の人間関係周りだけでも把握すること多いのに、事件関係者膨大過ぎて、しかも密通しまくってて「・・・え?」という関係性が多すぎて整理しきれない。
小林稔侍が昭和の小説家過ぎるだろ・・・。
沢村一樹は
『DOCTORS~最強の名医~』の相良浩介みたいに、ヘラヘラっと見せかけて実は切れ者
みたいな役よりも
『警視庁失踪人捜査課』の高城賢吾みたいにガチで冷たい切れ者
の時の方が大好きです。
最近は『未解決の女』も『絶対零度』もヘラヘラ系だったから、ぜひともクール系期待したんだけども、またヘラヘラ系かあ~~~。
旧時矢刑事がガチでみたい・・・!!
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7話
佐相さんの言ってた「おっさん子供」はある意味正しい(笑)
20代に戻ってるというよりはなんか幼児退行だもん・・・。