恩田陸の小説『理瀬シリーズ』を読む時はどんな順番で読むのがいいのか?
シリーズが多すぎて、どれから読めればいいのかわからない・・・!
そんな初心者のあなたに、おすすめの読む順番とあらすじ、時系列を紹介します。
目次
恩田陸の小説『理瀬シリーズ』とは?
奇妙な全寮制の学園に転校してきた水野理瀬が、不可思議な事件の謎を解いていくシリーズ。
理瀬を中心としたシリーズは、本編と外伝含め、全8作あります。
理瀬シリーズの刊行順一覧
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水野理瀬が初登場するのが、『三月は深き紅の淵を』。
彼女が主人公となった長編が、『麦の海に沈む果実』以降の本編です。
外伝となっている3作は短編集で、理瀬に関する話が収録されています。
理瀬シリーズを読む順番はコレだ!
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理瀬シリーズを読む順番は、『三月は深き紅の淵を』→『麦の海に沈む果実』→『黒と茶の幻想』→『黄昏の百合の骨』→『薔薇のなかの蛇』。
まず理瀬が登場する本編シリーズを読んでから、外伝の短編を『図書室の海』→『朝日のようにさわやかに』→『謎の館へようこそ 黒』と読み進めるのがおすすめです。
そうするとネタバレなく、理瀬シリーズを楽しめます。
時系列順に読むとかなりのネタバレを含んでしまうため、まずは刊行順に順番に読んでいくのがおすすめです。
理瀬シリーズの時系列一覧
- 睡蓮(『図書室の海』収録):理瀬の幼少期
- 『三月は深き紅の淵を』第四章 回転木馬
- 麦の海に浮かぶ檻(『謎の館へようこそ 黒』収録)
- 麦の海に沈む果実:理瀬の中学時代
- 水晶の夜、翡翠の朝(『朝日のようにさわやかに』収録)
- 黄昏の百合の骨:理瀬の高校時代
- 薔薇のなかの蛇:理瀬の大学時代、イギリス留学中
- 黒と茶の幻想:パラレルワールド
時系列は、理瀬の幼少期を描いた「睡蓮」が一番先になります。
『三月は深き紅の淵を』は、実は、厳密には時系列には属しません。
『麦の海に沈む果実』らしき物語の構想を練る話がありますが、『麦の海に沈む果実』とは話の展開が微妙に異なります。
なので、独立した時系列と考えてください。
「麦の海に浮かぶ檻」は、『麦の海に沈む果実』の直前の話です。
「水晶の夜、翡翠の朝」は、理瀬が学園を去った翌年の物語です。
『黒と茶の幻想』は、理瀬シリーズのパラレルワールド的立ち位置の作品です。
『麦の海に沈む果実』から約10年後の物語で、理瀬の友人が登場します。
『麦の海に沈む果実』と時系列が地続きかどうかは解釈が分かれており、読者の想像に委ねられています。
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理瀬シリーズのあらすじ
三月は深き紅の淵を
鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に2泊3日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、10年以上探しても見つからない稀覯本(きこうぼん)「三月は深き紅の淵を」の話。たった1人にたった1晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
第一章 待っている人々 / 第二章 出雲夜想曲 / 第三章 虹と雲と鳥と / 第四章 回転木馬
水野理瀬が初登場するのが、「第四章 回転木馬」です。
麦の海に沈む果実
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。2月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。
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黒と茶の幻想(上・下)
太古の森をいだく島へ――学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理(ゆうり)を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。
雨の音を聞きながら、静かな森の中を進んでいく大学時代の同窓生たち。元恋人も含む四人の関係は、何気ない会話にも微妙な陰翳をにじませる。一人芝居を披露したあと永遠に姿を消した憂理は既に死んでいた。全員を巻き込んだ一夜の真相とは? 太古の杉に伝説の桜の木。巨樹の森で展開する渾身の最高長編。
理瀬は回想シーンのみの登場です。
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黄昏の百合の骨
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす美貌の叔母2人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は――。
薔薇のなかの蛇
変貌する少女。呪われた館の謎。
「理瀬」シリーズ、17年ぶりの最新長編!英国へ留学中のリセ・ミズノは、友人のアリスから「ブラックローズハウス」と呼ばれる薔薇をかたどった館のパーティに招かれる。そこには国家の経済や政治に大きな影響力を持つ貴族・レミントン一家が住んでいた。美貌の長兄・アーサーや、闊達な次兄・ディヴらアリスの家族と交流を深めるリセ。折しもその近くでは、首と胴体が切断された遺体が見つかり「祭壇殺人事件」と名付けられた謎めいた事件が起きていた。このパーティで屋敷の主、オズワルドが一族に伝わる秘宝を披露するのでは、とまことしやかに招待客が囁く中、悲劇が訪れる。屋敷の敷地内で、真っ二つに切られた人間の死体が見つかったのだ。さながら、あの凄惨な事件をなぞらえたかのごとく。
可憐な「百合」から、妖美な「薔薇」へ。
正統派ゴシック・ミステリの到達点!
イギリス人のアーサー・ハミルトンの視点から、イギリス留学中の理瀬が描かれます。
パートナーであるヨハンも登場。
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【外伝】図書室の海
あたしは主人公にはなれない――。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる〈サヨコ〉伝説に関わる使命を……。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。
理瀬の幼少期、小学校時代を描く短編「睡蓮」が収録されています。
【外伝】朝日のようにさわやかに
葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ……(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。
理瀬が「学園」を去った翌年の物語がヨハン視点で描かれる短編「水晶の夜、翡翠の朝」が収録されています。
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【外伝】謎の館へようこそ 黒
「館」の謎は終わらない――。館に魅せられた作家たちが書き下ろす、色とりどりのミステリの未来!収録作品:はやみねかおる『思い出の館のショウシツ』恩田 陸『麦の海に浮かぶ檻』高田崇史『QED~ortus~ ―鬼神の社―』綾崎 隼『時の館のエトワール』白井智之『首無館の殺人』井上真偽『囚人館の惨劇』
『麦の海に沈む果実』直前の物語が描かれる、「麦の海に浮かぶ檻」が収録されています。
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恩田陸のシリーズ一覧【全6シリーズ】
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