【相棒17】第6話ネタバレ 連続殺人犯の女詐欺師の狙い

水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン17第6話「ブラックパールの女」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに西田尚美が登場。
連城弁護士が「モンスターにはモンスターを」と、右京を連続殺人犯として拘留中の女詐欺師・遠峰小夜子の元へ誘う。小夜子はなぜか事故死した男性を調べるよう仕向ける。果たして真珠養殖詐欺に隠された真実とは・・・。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒相棒シーズン16を見逃した人はまずこちらをチェック!

第6話「ブラックパールの女」ゲスト俳優キャスト

■ 遠峰小夜子(西田尚美)
女詐欺師。連続殺人事件の被告。

■ 連城建彦(松尾諭)
連城法律事務所の弁護士。season15第16話で、連続殺人犯・北一幸の弁護を担当していた。season16第6話で再登場。

■ 谷岡邦夫(谷藤太)
バイオ技術研究者。

■ 谷岡麻子(宮田早苗)
谷岡の妻。

■ 野添絵里香(上野なつひ)
東都バイオラボの研究員で、谷岡の秘書。

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第6話「ブラックパールの女」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:連城の依頼、女詐欺師からの頼み

ある日、右京は弁護士の連城から奇妙な依頼を受ける。

連城が顧問弁護士を務めている出版社が、連続殺人事件の被告として拘禁中の遠峰小夜子に名誉毀損で訴えられていた。小夜子は和解の条件として「有能な刑事と話がしたい」と不可解な要求をしてきたという。

小夜子は真珠養殖詐欺を行い、返金を迫った被害者を自殺や事故に見せかけて殺害した疑いを掛けられていた。

冠城と共に面会に出向いた右京は、小夜子から気になる話を聞く。シンガポールに行く飛行機の中で知り合った谷岡という科学者に、若い女性向けの黒真珠のネックレスを紹介したという。谷岡は、数日前、風呂場で溺死したことが報じられた世界的なバイオ技術の研究者だ。

小夜子がなぜ、わざわざ刑事を呼んでそんな話をしたのか、興味を抱いた右京は、事故死として処理されている谷岡の一件も調べ始める。

特命係を捜査に駆り出した狡猾でしたたかな女詐欺師の目的は一体何なのか。

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承:ブラックパールの行方

谷岡の妻・麻子によると、谷岡は去年の11月、学会でシンガポールへ行っていたという。

だが東都バイオラボに確認すると、妻と旅行に行くと言って4連休を取っていた。

青木が調べたところ、谷岡はシンガポールに着いた翌日、確かに12,270シンガポールドル、日本円で約100万円のブラックパールのネックレスを購入していた。

冠城は谷岡がネックレスを贈った相手は秘書兼女性スタップの野添絵里香で、不倫関係ではないかと推測するが、彼女が付けていたのは自分でネットで買ったイミテーションの貝パールだった。

東都バイオラボは実績のある研究所だが、実際はワーキングプア状態で、給料は安かった。さらにバイオ工学分野は人材もだぶついており、どの大学もポスドクを抱えていた。

国際競争力で今圧倒的に勢いがあるのはシンガポールだと言う。科学技術の基礎研究に国が多額の予算を注ぎ込んでおり、日本とは研究環境が大違いだ。

絵里香に見せてもらったシンガポールのラボの写真で、右京はプラックパールのネックレスを身に着けている女性を見つける。

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転:谷岡の死の真相

再び谷岡家を訪れ、パソコンを調べた右京は、谷岡が亡くなった日の到着指定で10kgものドライアイスを購入していたことを知る。

研究で使うのであればラボに送るはずだ。受け取ったのは妻の麻子だ。

ドライアイスは二酸化炭素が固体化したもので、-75度を超えると気化が始まる。つまり、すぐにクーラーボックスなどで保管しないと溶けてしまう。

大量のドライアイスを一体何に使ったのか?

右京は浴室の天井の点検口がずれていた。天井裏に大量のドライアイスを隠し、谷岡の入浴中に点検口の蓋がずれ、すきまができていたとすれば、二酸化炭素は空気より重いため、天井裏で気化したドライアイスはその隙間を通って浴室に溜まる。

高濃度の二酸化炭素を吸引すると、意識障害を引き起こすことがある。谷岡は高濃度の二酸化炭素を吸い、バスタブの中で意識を失った結果、溺死したのだ。

原因は麻子が天井裏に潜ませたドライアイスだ。

ドライアイスは素手で触ると凍傷になるため、手袋が必要だ。そして、手袋で触れた場所には手袋痕が残る。点検口の蓋から手袋痕が採取され、麻子は逮捕された。

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麻子は貧乏学者だった谷岡と結婚し、25年も尽くしてきたのに、谷岡に裏切られたことが許せなかった。ブラックパールの宝石店のレシートを見て、よその女のために買ったと思ったという麻子。

実は、谷岡が買った100万もするブラックパールのネックレスは若い愛人へのプレゼントではなかった。

谷岡はシンガポールの研究ラボへ転職を考えており、ブラックパールは人事の採用担当の役員である女性へ贈るための賄賂だったのだ。世界中から転職希望者が殺到するため、採用のハードルは高い。谷岡は一計を案じ、彼女にプレゼントを贈った。

この賄賂は功を奏し、おそらく谷岡が生きていれば、転職できていただろう。

伊丹と芹沢は、転職が決定するまでは話せなかったのではないかと諭す。

伊丹「奥さん、どうして問いただしてみなかったんです。ちゃんと話していれば、不幸な誤解でご主人を殺すこともなかったのに」

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結:ブラックパールのネックレスに隠された真相

右京と冠城は再び東京拘置所の小夜子を訪ねた。

小夜子は右京たちを使い、自身の推理が正しいか確かめるために、何の関係もない赤の他人である谷岡の死の真相を暴こうとしていた。

小夜子は飛行機で乗り込んでくる谷岡を見かけ、翌日ジュエリーショップで高価なブラックパールのネックレスを買う谷岡を見た、ただそれだけの関わりだったのではないかと推測する。

1年後、拘置所で雑誌の記事を見て谷岡が浴室で亡くなったことを知り、谷岡が同じ飛行機に乗っていたことを思い出した。

小夜子は一度会った人の顔は全て覚えてしまう、並外れた相貌認識能力の持ち主だった。詐欺の被害にあった人たちの証言には共通する特徴があった。知り合ってすぐに話があった、自分のことをわかってくれた、趣味が同じで驚いた、と。

小夜子は人間の好みがわかる様々な場所で顔を見た覚えがある人が狙って声を掛けていた。だからこそ、最初から話を合わせることができたのだ。

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そして実は、真珠養殖詐欺の被害者の中に、浴室で亡くなった人がいた。

そう、自身も同じやり方で男性を溺死させたからこそ、小夜子は谷岡の死亡記事を見てピンと来たのだ。谷岡の妻が仕組んだのではないかと。

だが小夜子が溺死させたことを立証する術はもはやない。あくまで「殺してない」と言い張る小夜子。

さらに小夜子は「拘置所の中にいても人を思い通りに動かせるかどうか、試したかった」と語る。そんな小夜子に、右京は

杉下右京「言っておきますが、いつもあなたの思惑通りに事が進むとは限りませんよ」

と釘を刺す。

独房で、小夜子「あの二人使える」一人ほくそ笑むのだった。

次は⇒第7話「うさぎとかめ」ネタバレと感想 国交省の闇、2年前の談合疑惑の真相

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第6話「ブラックパールの女」感想

いい話の後の低空飛行続行中~~。

「並外れた相貌認識能力」が出てきた時点でシーズン16第9話「目撃しない女」と同じ脚本家?と思ったら案の定・・・。

なんかファンタジーちっくなのであんまり相棒向きじゃない気がするんですよね、この設定・・・。
前の相貌失認でギリギリ。

西田尚美さんの演技力で十分だったので、
獲物を物色するそういう無駄な特殊能力設定はなくて良かったんじゃないかと。

特に真珠養殖進め方がすんごいいやらしくて、ありゃあハマるわ・・・。
青木の色仕掛けはほぼほぼ当たってたじゃん、という感じですね。

そして青木の

青木「あなたみたいにストライクゾーンがだだっ広ければ僕の経験値も上がるんですけどね」

が最高でした。
ストライクゾーンがだだっ広い冠城(笑)

8話は伊丹のリアル「特命係の亀・・・」が楽しみすぎる・・・!