スター・ウォーズスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ネタバレと感想です。
アメリカでの興行収入は不調で、「つまらない」「面白くない」と評価やレビューが低いハンソロ。多くのファンがダメ出しした理由を考察していきます。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
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目次
ハン・ソロが面白くない理由を考察してみた
アメリカでの興行収入を見ると、明らかにコケた映画『ハン・ソロ』。
「無難すぎてつまらない」
「シリーズ疲れを感じさせる初めてのスター・ウォーズ作品だ」
と評価やレビューも散々。観客の満足も低く、スター・ウォーズファンがダメ出ししたのは理由はなぜなのか?
実際に見て「ああ~・・・」と思ったところを考察していきます。
キャラの関係性や情報整理がしんどい
全体通じてとにかく情報量過多です。
スター・ウォーズにはない要素がたくさん出てくるので、キャラの関係性や情報整理が大変です。
「ホワイト・ワームズ」とか「クリムゾーン・ドーン」とかプロキシマとかネストとか、犯罪シンジケート組織やら盗賊やらが次から次へと出てきて、人名と組織名が混乱します。
特に前半、すごく疲れました・・・。
強いて言うなら最初の「遠い昔・・・」の導入文からちょっと嫌な予感はしていた・・・。
カードゲーム「サバック」
ハンがミレニアム・ファルコンを賭けてランドと勝負する、「サバック」というカードゲーム。
たぶんポーカーみたいなゲームだと思うんですが、こっちにはカードの手の意味が全くわからないため、ハンとランドの勝負にハラハラしません。
勝ってるんだか負けてるんだか際どいんだかわからないんだから駆け引きもクソも・・・。
そしてイカサマとはいえ負けた上に船の話も大嘘だったハンにお咎め無しなのはなぜ・・・。
犯罪組織シンジケート
スター・ウォーズでシンジケートって・・・!!
『ミッション:インポッシブル』の4と5で散々見たやつ・・・!!
急にスペースオペラから現実に・・・。
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タイトル『ソロ(SOLO)』の意味がさみし過ぎる
仲間集め→目的達成のために共に行動
展開は王道ですが、これって仲間集め部分がダルいんですよね・・・。
『ジャスティス・リーグ』がいまいち面白くなかった理由がこれで、仲間集めに時間を割き過ぎて、仲間同士の関係性を深めるまでいかなかったから。
逆に『インフィニティ・ウォー』はこれまでの単体シリーズで登場させたキャラを一気に同じフィールドにブチ込んだから面白かった。
『エピソード8/最後のジェダイ』でもコード破りのDJを探しに行くシーンでちょっと中だるみしてたので、またかあ・・・と。
しかも今回キーラ→チューバッカ→トバイアス→ドライデン→ランドと出会いシーンが多い・・・!
コアクシウムを積んだ帝国の列車を襲うあたりから面白くなってくるんですけど、
キャラの使い捨てが凄まじく、ようやくちょっと感情移入できたと思ったらヴァルもリオも死んじゃうし、
わざわざ惑星を移動して集めてるにもかかわらず、最終的に仲間にならないのがもう・・・。
ランドは逃げるし、ベケットはドライデンと通じてたし、キーラはボスがダース・モールだし、
裏切りに次ぐ裏切りで結局ハンに仲間はほぼほぼ(チューバッカのぞいて)いなかったという・・・。
行動目的がわかりにくい上、メンバーがそれぞれ自分の目的のために動いてただけって・・・!
ラストになって気付いたのが
「あ、これハンがソロ(独り)で戦う話だ」
ってことです。だから原題タイトル「SOLO」なんだよ・・・!
「家族がいないからソロね」と名付けた帝国アカデミーもどうよ・・・。名前の由来が寂しすぎる・・・!
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ハン・ソロがハリソン・フォードじゃないと嫌だ
「それを言っちゃあおしまいだよのび太くん」なんです、が!
ハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライクは、ハリソン・フォードを意識したと感じるシーンが多々あります。ニヤケ顔とか。
「似てるかも」と思う瞬間が何回か。
でももうこれ「似せてる」時点で駄目なんだろうなあ・・・。
本家オリジナルに寄せるなという方が無理なんでしょうが・・・。
ハン・ソロであってハン・ソロでない感。
ハン・ソロが悪党じゃなくてただの正統派ヒーロー風味だったのも残念でした。
もっとずるくて汚いハン・ソロが見たいんだ・・・!!
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キーラが要らない
ハン・ソロであってハン・ソロでない感を最も醸し出すのがキーラ。
ポッと出の女のためにハン・ソロが冒頭から体張りまくりなので、完全に置いてけぼりを喰らいます。
一応設定はあるんですけど、ハンはレイアとセットでこそハン・ソロ。
「実は過去にすんごい想い人がいました」って今さら後出し設定されても・・・。
仕事仲間のヒロインくらいじゃ駄目だったのか・・・。
とっとと再会させてハンと行動をともにさせたいのはわかるんですが、再会早くね?
普通の女の子だったキーラがどうやってドライデンに取り入り、クリムゾーン・ドーンのナンバー2にまで上り詰めたのか?
しかもランドとも関係持ってるってどういうこと??
早過ぎる&説明不足の再会に感動も何もなかったです。
キーラが無事生きてるのはポスターやら予告やらで想像できましたし・・・。
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ダース・モール登場はハン・ソロ2への伏線ではなく蛇足!?
「ダース・モールが実は生きていた」設定は『クローン・ウォーズ』や『反乱者たち』を見ていないと知らないネタバレなので、
ダース・モール登場がファンサービスなのはわかりますが、何故ここで出す・・・!?
スピンオフの醍醐味は本編キャラがどこで登場するかだと思うんですが、ダース・モールは正直要らんかった・・・。
小物のボスはやっぱり小物だったにしかならない・・・。
『ハン・ソロ』がまさかここまでコケるとは思っておらず、バリバリ2を作る気満々だったんでしょうね・・・。
ダース・モールの登場で伏線が匂わされ、キーラとの関係も明かされぬまま、モヤモヤするラストでした。
これは2で回収するんじゃなくて、スピンオフだからこそローグ・ワンのようにきれいに完結させてほしかった・・・。
そしてライトセーバーの登場シーンがないからって通信ホログラムでライトセーバーを見せびらかしてくるダース・モール。
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ドライデンの小物臭がハンパない
登場した瞬間からポール・ベタニーの死亡フラグがすごい。
今回一番衝撃だったのがコレです。
一瞬「あれ、ハックス将軍?」と見紛うほどのキャラ被りっぷり。
『インフィニティ・ウォー』でサノスにしてやられたヴィジョンを見たからか・・・。
「ヴィジョン=弱い」がいつの間にやら「ポール・ベタニー=弱い」のフィルターに・・・!?
いやポール・ベタニー好きなんです。好きなんですけども・・・!
ラスボスなのにカマセ感が凄まじい・・・。
どうした・・・。
全身から死臭が立ち込めてやがるぜ・・・!
『カジノ・ロワイヤル』で車から降り立ったル・シッフルを見た時とめちゃくちゃかぶります。
ル・シッフルはまさにカマセだったんですが、そこはさすが007。
ドライデンはバックにいたのがダース・モールだしなあ・・・。
脇の脇による話にしか見えない・・・。
そして仮にもクリムゾーン・ドーンの顔役なのに体術イマイチ、頭脳イマイチでなぜトップに立てたのか謎すぎるドライデン。
副官のキーラに「どう思う?」っていちいち聞く決断力に欠けるドライデン。
武器はライトセーバーに憧れてるとしか思えない謎のナイフ、ドライデン。
「最も信じていた人間に裏切られた」って、そりゃあどこの馬の骨ともわからない女を拾って育てたんだから、裏切りは折り込んどけと。
飼い犬に噛まれた気分は理解するけども。
だから顔傷だらけなんですか?
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ネストのマスクの謎、ただのファッション?
ネストは帝国軍に目を付けられないためにマスクしてたのか?と思いきや、
マスク外してドライデンの部下たちがひと目で「ネストじゃない!」とわかるということは、そもそも面割れてたんじゃあ・・・?
何のためのマスクなの・・・?ファッション・・・?
何でもかんでも仮面かぶってりゃあいいってもんじゃない。
強いて言うならマスク外すシーン自体食傷気味です。
そんなドヤ顔でマスク外されてもな・・・。
『エピソード7/フォースの覚醒』でカイロ・レンがマスク外すシーンも「・・・・・・え?」でしたし。
ただのファッションならマスクやめろや・・・。
ダース・ベイダーがマスクを脱いだ時にあれほど感動的だったのは、
最後に生命維持装置であるマスクを外してでも、息子ルークを肉眼で見たいという、父親アナキンの思いがあったればこそ。
ルーク「父さんを救うんだ」
アナキン「もう救ってくれたんだ、ルーク」
父と息子のスター・ウォーズのテーマが凝縮されたセリフだからこそ、観客の心を揺さぶったんです。
マスクを外すシーンなら何でもいいってわけじゃあない・・・!
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いろいろ言ったけどその辺の映画よりは断然面白い
そうは言っても腐ってもスター・ウォーズブランド、映像美は素晴らしいし、面白いシーンもたくさんありました。
L3とキーラのやり取りとか。
L3が「ランドに惚れられて困ってんのよ」ってウソだろ(笑)と思ってたら、
ケッセルでL3を助けるために飛び出して行ったランドにびっくり。
仲間としてかは別ですが、惚れ込んでたのは確かですね。
しかしスピンオフであれ何であれ、スター・ウォーズの名前を冠する以上、もれなく世界中のファンのハードルは恐ろしく釣り上がります。
もはや、普通に面白いんじゃ満足できないんだ・・・!!
物足りなさを感じるのは、『ローグワン』で期待値が上がっちゃったせいでしょうか・・・。
私自身監督のロン・ハワードとあまり相性が良くないのもあるんですが・・・。
ただ、夏休み映画は今後『ジュラシック・ワールド2』『ミッション:インポッシブル6』『アントマン&ワスプ』と大作目白押しなので、かなりかすむのは確かでしょうね・・・。
意外と公開がすぐ終了してしまうかもしれませんので、映画館で見たい方はお早めに・・・。
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