ディーン・フジオカ主演ドラマ『モンテ・クリスト伯』3話で、暖がすみれにふるまわれたシフォンケーキを外で自ら吐いたのはなぜなのか?そして幸男のマネージャーの愛梨が、暖にナイフを向けた理由は?考察していきます。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
暖がすみれのケーキを吐いたのはなぜ?
理由①復讐心が薄れてしまうから
おそらく最大の理由は、復讐心が薄れてしまうからだと思います。
15年ぶりに再会したすみれは、立派な邸宅で娘も生まれ、料理研究家として仕事もして、幸男と家族3人幸せに暮らしていました。
シフォンケーキをふるまわれた際も、暖の目の前で幸男とすみれは夫婦として仲睦まじそうに会話しています。
その幸せを目の当たりにした暖は、当然揺れたはずです。
愛した女、それも結婚までしたはずの女が、他の男と幸せになっていること。
そしてその彼女の幸せを、これから自分が壊すこと。
迷う暖に、愛梨は自分の分のケーキを切り分けた後、
愛梨「では真海さん、ごゆっくり」
とナイフを暖の方に向けて去ります。
向けられた刃に、暖はラデル共和国の刑務所で受けた拷問の日々、そして獄中での14年を思い出します。
自分は何のためにここに来たのか?
暖「長年の夢を叶えるために」
南条家の外に出た暖は、あたたかい家の明かりを見つめながら、食べたケーキを自分で手を突っ込み、吐きます。
復讐の決意を固めるために。ぬるい情が湧き上がらないようにするために。
幸せの味を捨てるために、すみれのケーキを吐いたのではないでしょうか。
すみれが作ったシフォンケーキの味は、想像以上に甘かったのでしょう。
自分が持てなかったはずの幸せの味だったはずです。
だからこそ、暖はケーキを吐き、そしてパーティーの際は全く口にせず、手もつけていません。
これはもう揺れないという決意の現れだと思います。
スポンサーリンク
理由②すみれを恨んでるから
「俺を裏切ったあんな女の作ったものなんか食えるか!」と吐いた。
まあこれも大いにアリですね。
いくら暖が遠い国で投獄され、帰ってこないとはいえすみれも結構えげつない裏切りをしていますから。
スポンサーリンク
マネージャーがナイフを暖の方に向けたのはなぜ?
すみれ「愛梨さんもどうぞ」
愛梨「自分でやります」
幸男のマネージャー・愛梨は、自分の分のシフォンケーキを取り分けた後、ナイフを暖の方に向けて立ち去ります。
なぜか?
実は、愛梨が暖の協力者だったからです。
3話ラストで、
暖「私のやり方は、不満か?」
愛梨「こんな回りくどいことをする必要があるんですか?あの3人を直接狙った方が早いのに」
と愛梨は暖に言います。
つまり、あの場で幸男を殺してしまえば良かったのに、ということ。
だから暖にナイフを使うよう、向けたのでした。
スポンサーリンク
暖と愛梨、幸男の関係は?
また、愛梨は幸男に「杀人犯(人殺し)」とFAXも送っています。
原作小説からネタバレすると、愛梨は香港の中国人の父親と日本人の母親の間に生まれたハーフで、ある事件で両親を亡くしています。
愛梨の両親を殺した犯人こそ、南条幸男です。
暖が投獄された後、幸男は香港映画のオーディションのチラシを見ていました。
幸男は香港へ渡り、現在のスターへの道を手にしたわけですが、実はその裏である事件に絡んでいます。
愛梨の父親の信頼を裏切り、財産を奪い取ったのです。
原作小説では王家のはずのエデが奴隷の身分にまで貶められてしまうので、
⇒モンテクリスト伯原作小説ネタバレあらすじ 復讐劇のラスト結末は?
愛梨も水商売をさせられるくらいまで落とされたのかもしれません。
最終的に幸男は愛梨に過去の罪を告発され、現在の芸能人としての地位も名声も全て失うことになります。
ラスト結末ネタバレは⇒モンテクリスト伯ネタバレ最終回結末 ドラマと原作ラストの違いは?