『アナベル 死霊館の人形』ネタバレ&あらすじをラスト結末まで 悪魔の狙いはリアの魂

映画『アナベル 死霊館の人形』のネタバレ・あらすじと感想についてまとめています。
エド&ロレイン夫婦の元に持ち込まれた呪いの人形「アナベル」の前日譚を描く物語。
新婚夫婦ミアとジョンの隣の住人、ヒギンズ夫妻が娘に殺害されるという恐ろしい事件が起きる。娘の名前はアナベル。
娘のリアが生まれ、新しい土地で新生活を始めたミアたちだったが、奇妙な怪現象は続き、アナベルの幻覚に悩まされ、ついには悪魔に命を狙われ始める。
『死霊館』シリーズでの時系列や、前作『死霊館』と続編『アナベル 死霊人形の誕生』へのつながり・伏線についても徹底考察&解説。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

登場人物&俳優キャスト

2014年アメリカ映画
上映時間98分
監督:ジョン・R・レオネッティ

■ ミア・フォーム(アナベル・ウォーリス)
人形好き。アナベル人形を手に入れたことから奇妙な出来事に巻き込まれていく。

■ ジョン・フォーム(ウォード・フォートン)
ミアの夫。医者。人形好きの妻にアンティークのアナベル人形をプレゼントした。

■ ペレズ(トニー・アメンドーラ)
神父。

■ エブリン(アルフレ・ウッダード)
オールドタウン書店の店主。ミアたちと同じアパートに住んでいる。ミアと友達に。娘を亡くした過去がある。

■ クラーキン(エリック・ラディン)
ヒギンズ夫妻殺人事件の担当刑事。

■ ピート・ヒギンズ(ブライアン・ホウ)
ミアたちのお隣さん。

■ シャロン・ヒギンズ (ケリー・オマリー)
ピートの妻。

■ アナベル・ヒギンズ(ツリー・オトゥール)
ピートとシャロンの娘。2年前に家出した。

『死霊館』&『アナベル』シリーズとのつながり

■ エド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)
カトリック教会が唯一公認した非聖職者の悪魔研究家。

■ ロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)
エドの妻。透視能力を持つ。

■ デビー(モルガンナ・ブリッジャーズ)
アナベル人形の持ち主。看護師。アナベル人形を手に負えず、エドとロレインの元に持ち込んだ。

■ カーミラ(エイミー・ティプトン)
デビーのルームメイト。

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『アナベル 死霊館の人形』ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:ヒギンズ夫妻殺人事件の犯人は娘・アナベル、ミアとジョンを襲った惨劇

古来より人形は子供に愛され、熱心な収集家が多い。精霊や悪魔の媒体として儀式に使われてきた。

『死霊館』冒頭で、デビーとカーミラから、エドロレイン・ウォーレン夫妻の元に一体の人形が持ち込まれた。

誕生日にデビーの母親が贈ってくれたその人形には、アナベル・ヒギンズというこの部屋で死んだ7歳の少女の霊が取り憑いているという。

デビーとカーミラは看護師だ。

事情を知ってアナベルに同情した2人は、人形に取り憑く許可を与えた。

だが、それから恐ろしい出来事が起こり、手に負えなくなった2人は、ウォーレン夫妻に助けを求めたのである。

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1年前、カリフォルニア州、サンタモニカ。

ジョンミアは、日曜礼拝の後、隣の家に住むピートとシャロン・ヒギンズ夫妻に車で自宅まで送ってもらう。

子供を妊娠しているミアをいたわるジョン。ジョンとミアはとても仲の良い夫婦だ。

ヒギンズ夫妻の娘は2年前に家出しており、ミアは彼らの前で子供の話をするジョンをとがめた。

ミアがミシンで縫い物をしていると、テレビから当局が”暴力的カルト”に指定したカルト集団のニュースが流れてきた。

メンバーは30人ほどで、ほとんどが麻薬常習者で犯罪歴があり、女優のシャロン・テートを惨殺した容疑で、数人のメンバーが拘留中だ。

ロサンゼルスを震撼させた事件だ。

リーダーのチャールズ・マンソンは神と呼ばれ、悪魔と仰がれた。彼は最終戦争を予言して、”ヘルター・スケルター”と命名した。

研修医で勉強中のジョンは、テレビの音がうるさいから消してくれとミアに頼む。

研修医になり、さらに父親になるこの状況は、厄介で面倒だというジョンに、ミアは機嫌を損ねてしまう。

仲直りするため、ジョンはミアにプレゼントを贈る。

ジョンが持ってきた大きな箱に入っていたのは、人形だった。

人形好きのミアがずっと探していた、どの店を探してもなかったアンティーク品だ。

ミアは早速人形を他の人形たちと並べて、棚に飾った。

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その夜、事件が起きた。

シャロンの叫び声で目が覚めたミアは、ジョンを起こした。

ミアは警察への通報を勧めるが、ジョンはヒギンズ家の様子を見てくると、隣へ向かった。

なかなか戻ってこないジョンに、不安になったミアが外に出ると、ヒギンズ家からジョンが血塗れで走って来た。

ジョンの血ではない。ジョンは急いで救急車を呼ぶよう、ミアに指示。

ミアが通報しているあいだに、女が家に入り込み、人形を手にした。

「いい人形ばかり」

女に気を取られているすきに、後ろから近付いてきた男に、ミアはナイフで腹部を刺されてしまった。

ジョンが戻ってきて男を突き飛ばし、ミアに「逃げろ!」と叫んだ。

男ともみ合い、床に落ちたナイフを女が拾い、ミアに襲い掛かった。

間一髪、ジョンが食い止めるも、男が部屋に置かれていた置物でジョンを攻撃。

女は扉を閉めて部屋に立てこもった。

なおも男がジョンに殴りかかろうとした時、現れた警察が男に向かって発砲、射殺した。

救急隊員に搬送されながら、薄れゆく意識の中で、ミアは喉を切って自殺した女の姿を見た。

女は人形を抱き、壁に血で謎のマークを書いていた。

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先のオカルト殺人を連想させるような事件で、またも夫婦が惨殺されたと、テレビのニュースが報じた。

家出した娘のアナベルとその恋人の犯行で、2人はカルト信者だった。

ミアのお腹の子供は無事だった。

傷は羊膜まで達しておらず、破裂はない。

しかし、子宮頸部に張りが見られた。原因は精神的ショックによるものだ。治すには出産までベッドで安静にしているしかない。

医者は、動くのはトイレくらいにしないと、母体と赤ちゃんが危ないと忠告する。

家に戻ったミアは、鍵を掛ける習慣のないジョンに、鍵をかけるよう言う。

ジョンはミアが退屈しないように、ベッドを寝室へと運んで来た。

家中2度洗い落とされていたが、ミアは事件が赤ちゃんに影響を与えないか、不安を隠せない。万一の時は、自分より赤ちゃんを救ってほしいとジョンに頼む。

ミア「何があってもこの子を守りたいの。約束して。必ず赤ちゃんを救うと」

その夜、奇妙な音がしてジョンとミアは目が覚めた。

ジョンがバットを手に様子を見に行くと、ミシンがひとりでに動いていた。

ジョンはミシンの電気コードを抜くと、ドアに引っかかっていた人形をイスに座らせ、扉を閉めた。

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承:捨てたはずの呪いの人形、エブリンとの出会い

翌日。

ミアがテレビを見ていると、突然テレビの映りが悪くなった。寝室に移してから度々故障している。

イスの音がして部屋に行くと、人形がイスを揺らしていた。

ジョンがスーパーで妊婦の好物を大量に買い込んで帰宅した。

ジョンが買ってきたピクルスとマスタードに喜ぶミア。

ジョンの研修先は、パサデナ市内のハンティントン記念病院に見込みがあった。

サクラメントで関係者の会議があり、出席すると有利になる。向こうで一泊することになるが、ミアは「平気よ」と答えた。

ジョンはクラーキン刑事から連絡があり、今週中に家に来ることを伝えた。

事情聴取は済んでおり、事件のことは思い出したくないというミア。

だが、いくつか確認したいことがあるそうだ。

ミアは、人形を捨てるようジョンに頼んだ。

犯人のアナベルが手にした人形だ。ジョンもミアの気持ちを察し、すぐに外のゴミ箱に捨てた。

クラーキン刑事が訪ねて来た。

動機が気になっていたミアは、アナベルとその恋人は悪魔崇拝をしていたのかと尋ねる。

2人はカルトに傾倒し、悪魔への忠誠を証明するために殺人を犯した。イカれた連中で、他に動機はない。

心配ならもっと調べて情報を集めるというクラーキン刑事。

だがミアは、自分たちに危険が及ばないなら、これ以上事件の話は聞きたくないと告げた。

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ジョンが会議に出発した。

ミアは、ミシンで縫い物をしながらテレビを見ていた。

ドラマに集中していたミアは、ミシンの針で指を切ってしまった。

その頃、キッチンでは誰も触れていないコンロの火が勝手についていた。

ジョンがコンロに乗せたままになっていたポップコーンが大きく膨れ上がり、ついには火を噴いた。

洗面所で手の血を洗って部屋に戻ったミアは、ただよう異臭に気付いた。

様子を見に行くと、キッチンは既に火の海だった。

慌てて逃げようとするも煙にむせ、イスに足を取られて転倒してしまう。

床を這って逃げようとすると、何者かにキッチンに引きずり込まれた。

騒ぎを聞きつけた近所の住民たちが、ミアを助け出してくれた。

ジョンが病院に駆けつけると、ミアは無事に女の子を出産していた。名前はリア

ミアは、

ミア「火事の原因がわからない。あの家は呪われてる。この子を連れてあそこに戻るのは嫌」

とジョンに訴えた。

ジョンはミアの希望通り、引っ越しを決意した。

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カリフォルニア州、パサデナのアパートで、ミアたち一家の新しい生活が始まった。

家に引きこもりがちなミアを外に連れ出すため、ジョンはリアも一緒に日曜礼拝に行くことにした。

リアがぐずり初め、ミアは教会のから外に出た。

礼拝後、ペレズ神父がリアの写真を撮りたいとミアに願い出た。

ヒギンズ夫妻の話を始めようとするペレズ神父に、ミアは話を切り上げ、ジョンの元へ走った。

アパートに帰って引っ越しの荷ほどきをしていると、ダンボールに捨てたはずのあの人形が入っていた。

今度こそ捨てるというジョンに、ミアは恐怖に打ち勝つため、捨てずに飾るという。

ミアが昼寝をしていると、またしてもテレビの映りが悪くなった。

そして、部屋には死んだはずのアナベルの姿があり、リアに近付いていく。

リアが泣き出し、ミアは目を覚ました。テレビも元通りに戻っている。

ミアが出かけようとすると、階段で兄妹が絵を描いて遊んでいた。

ミアが話しかけると、妹のナンシーは好意的な笑顔を見せるが、兄は「知らない人と口をきいちゃダメだ」ときつく怒った。

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ベビーカーをついてアパートの外に出たミアは、オールドタウンという書店の前を通り掛かる。

ショーウインドウに飾られた『悪魔の誘い』という本が気にかかるミア。

中から店主のエブリンが出て来て、ミアに話しかけた。エブリンも同じアパートに住んでいる。

娘が好きだった本をもらってほしいと渡され、ミアはお礼を言った。

アパートに戻ると、階段に兄が描いていた絵が置かれていた。

ミアがベビーカーをついている絵だ。

絵は何枚もあり、徐々にトラックが近付いて来て、最後にはリアがトラックに引かれて血塗れになっていた。

ミアは絵をジョンに見せ、親に注意してほしいと頼んだ。

ジョンは、注意はするが、子供の行き過ぎた妄想だから深刻になるなとミアに言った。

しかしミアは事件の恐怖や不安を忘れるのは簡単ではないと、言い合いになってしまう。

ジョンは言い過ぎたことを謝り、明日の晩は早く帰れるからきちんと話し合おうと提案した。

翌日、ミアは夕食を準備してレコードをかけてジョンを待っていたが、ジョンは帰ってこない。

止めたはずのレコードが再び流れ始めた。

ミアがおそるおそるカーテンに手を伸ばすと、突風が吹き、女の子が家の中へ走っていた。

すると、今度はミシンがひとりでに動き始めた。

そして、女の子がアナベルへと姿を変え、ミアに向かって突進してきた。

ミアは帰宅したジョンにアナベルのことを話すが、ジョンはミアの不安が創り出した幻覚ではないかと言う。

またしても言い合いになってしまい、ジョンはペレズ神父に相談しに行くことに。

ペレズ神父に諭され、ミアは強くならねばと思い直す。

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転:ミアとリアを襲う幽霊の正体は、アナベルが呼び出した悪魔

ある夜、リアをベビーベッドに寝かせ、ミアは地下のゴミ捨て場に引っ越しのダンボールを捨てに行った。

ジョンは病院で夜勤で不在だ。

すると、どこからともなくベビーカーが現れ、泣き叫ぶ子供の声が聞こえてきた。

ベビーカーの布を取ろうとすると、黒い手がミアの手を掴んだ。

ミアは悲鳴をあげて逃げ出し、走ってエレベーターに乗り込んだ。

しかし、エレベーターは一向に動き出さない。

しかも、驚くべきことにミアの手には、アナベルが自分の血で壁に書いていた謎のマークが刻まれていた。

エレベーターの明かりが明滅し始めた。

リアに危険が迫っているのではと感じたミアは、エレベーターを飛び出し、非常口から階段を駆け上った。

途中、天井からぶら下がった悪魔の姿を目撃する。

翌日、傷テープで隠していた例の刻印は、キレイに消えていた。

不可解なことが多すぎる。

ミアは、担当刑事のクラーキン刑事を呼び出し、話を聞くことにした。

クラーキン刑事は事件の資料として、アナベルの子供の頃を写真を見せてくれる。

あの夜部屋にいた少女だ。

2人が殺人を犯した動機は、”信仰の証”ではなく、何かを呼び出すための”まじない”をしていたという。

呼び出そうとしていたのは悪魔か、魔物か。

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クラーキン刑事は「バカげた妄想だ」と片付けるが、ミアはどうしてもそれだけとは思えない。

壁の印の意味を尋ねるが、意味などないという。

カルト教団の名前は”羊の使徒たち”。

ミアは何かしらの手掛かりを求めてオールドタウン書店に行き、黒魔術の本を手に取った。

ミアの思い詰めた表情に、エブリンが何があったのか尋ねた。

ミアは「家族が幽霊に取り憑かれてる」と打ち明けた。

自分自身も不思議な体験をしたことがあるエブリンは、ミアの話を信じて力になってくれることに。

エブリンによると、幽霊は場所に取り憑く。たいていは事件現場、ミアの前の家だ。

引っ越したのにまだ続いているということは、原因は幽霊ではない。

問題はカルトだ。

カルト信者が呼び出すのは人間の霊ではなく、肉体がない邪悪なもの、悪魔だ。

悪魔の目的は人間の魂。手に入れるまで攻撃する。

エブリンが持ってきてくれた本の中に、悪魔を追い払う答えがあるかもしれない。

エブリンの手には自殺未遂の跡があった。

エブリンは娘のルビーを、ミアくらいの年で亡くしていた。娘を失い、生きる気力までなくしてしまった。

死を待ちながら横たわっていたら、娘の声が聞こえてきた。

「まだ死ぬ時じゃない。母さんには務めがある」

エブリンはミアにも、家族を守る務めがあると諭し、自分を信じるよう励ました。

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アパートの入り口で鍵を落とし、拾おうとした時、不意に名前を呼ばれた。

顔を上げると、エントランスのドアのガラスに、人形を抱いたアナベルが映っていた。

驚愕するミア。

アナベルに気を取られたすきに、ベビーカーが後ろ向きに転がり始め、車道へ飛び出してしまった。

激しいクラクションの音が鳴り響く。

トラックにひかれてベビーカーが大破した。

リアはミアが抱いていて無事だったが、恐ろしい出来事にミアは震えた。

部屋に戻ったミアは、エブリンに渡された”悪魔の誘い”という本を読んでみた。

呼び出すまじないを実行するには、近親者の血を流す

あのマークがあった。

無垢な赤子の血も

だからアナベルたちは執拗にミアを狙ったのだ。そして今はリアを狙っている。

どうすれば防げるのか、悩むミア。

イスを揺らす音が聞こえ、ミアが子供部屋に入ると、全てのドアが閉められてしまった。

ミアがドアの隙間から覗くと、リアに向かって、本棚の本が次々に落ちてきていた。

そして目の前にあの人形が転がってきた。

ミアはイスでドアを破り、リアの元へ走った。

すると、今度は人形が宙に浮かび上がった。後ろに悪魔が取り憑いている。

ミアの叫び声を聞き、仕事から帰ったばかりのジョンが急いで部屋に駆け付けた。

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結:エブリンの犠牲で守られたリアの命、アナベル人形は次の持ち主へ

ジョンはペレズ神父に助けを求め、問題の人形を見せて、これまでの経緯を話した。

人形と悪魔がどうつながるのかわからないというジョンに、ペレズ神父は、悪魔は物を媒体にして目的を果たす場合があると説明する。

悪魔は人間の承諾がないと魂を奪えないが、自分から差し出すように人間に罠をかける。

悪魔を追い払う方法はペレズ神父にもわからないが、教皇庁なら。

バチカンが認めた夫妻に連絡がつくまで、ペレズ神父が人形を預かってくれることになった。

聖なる教会に置けば、悪魔の力が弱まってここに戻れないかもしれない。

ジョンはリアには自分がついているから、少し眠るように言った。

ラジオの電波が悪くなり、突如「神は汝の罪を許したもう!」と奇妙な声が聞こえてきた。

教会に到着し、人形を持って教会の中に入ろうとしたところ、アナベルが現れた。

ペレズ神父は慌てて教会に入ろうとするが、謎の力に弾き飛ばされてしまった。

地面に転がった人形をアナベルが持って去った。

ペレズ神父はジョンの勤務する病院に重体で運ばれた。

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エブリンがたくさんの子供服を買って訪ねて来た。

ミアは、エブリンの娘はなぜ亡くなったのか、尋ねた。

実家に遊びに行って帰る途中、エブリンはクタクタで、夜中だったが、無理をして運転した。

そして、事故を起こした。

エブリン自身は3週間後に意識が戻ったが、助手席にいた娘のルビーは亡くなった。

自分が犯した過ちで、娘が犠牲を払った。

そのことをエブリンはずっと悔いていた。

一方、病院で意識が戻ったペレズ神父は、悪魔の姿を見たとジョンに告げる。悪魔はなんとしてもリアの魂を奪い取る気だ。

しかし、赤ん坊は承諾できない。つまり、母親のミアの承諾が必要だ。

ジョンはミアに電話し、すぐにアパートを出るよう言うが、悪魔に電波を遮られ、ミアには何も伝えられなかった。

するとアパートのドアがノックされ、ミアがドアを開けると病院に入院中のはずのペレズ神父がいた。

悪魔だ。

エブリンは外に出るようミアに言う。

ミアはリアを連れに行くが、部屋が荒らされており、ベビーベッドにリアがいない。

天井にいた悪魔がエブリンに襲い掛かり、部屋から追い出してしまった。

ミアはひとりアパートに閉じ込められた。

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リアの泣き叫ぶ声が聞こえ、ミアは家中を探したが、リアの姿は見当たらない。

リビングのソファに人形が座っていた。

ミア「目当ては何?どうしろと言うの!」

廊下に赤いクレヨンが転がって来て、ミアは子供部屋へと足を踏み入れた。

赤いクレヨンで天井中に「her SOUL(彼女の魂)」と書かれていた。

そしてベビーベッドにはリビングにいたはずの人形が寝ていた。

ミア「リアを返して。娘を返して!どこなの!」

と、ミアはベビーベッドの柵に人形を何度も叩きつけた。

すると、リアが廊下に倒れていた。

ミアは泣きながらリアを抱きかかえるが、またしてもそれは人形だった。

娘を返してくれるなら何でもするとミアが叫んだ時、窓が揺れた。

窓には「your SOUL(お前の魂)」と赤いクレヨンで書かれていた。

そして、ミアを誘うように窓がひとりでに開いていく。リアの泣き声が聞こえた。

ミア「ママが助けるからね。すぐに行くわ」

窓の下にあの人形がいた。

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人形を抱いてミアが窓の縁に足を掛けた時、病院から車で駆け付けたジョンとエブリンが扉を破って入ってきた。

リアの代わりにミアの魂を捧げなければ、奪われたリアは戻ってこない。

だがミアがいなければリアは生きてはいけない。自分もだと、ジョンはミアを説得する。

ミア「愛してるわ、ジョン。ずっと。リアの面倒を見て。毎晩キスしてね。大きくなったら伝えて。命がけで守ったこと」

窓から飛び降りようとしたミアを、ジョンがすんでのところで引き戻した。

エブリン「ジョンは正しい。リアを育てるの。娘には母親が必要よ」

エブリンが人形を手に窓の縁に立った。

エブリン「私が止める。これが私の務め」

エブリンが窓から飛び降り、犠牲となったことでリアが戻ってきた。

半年後。

ペレズ神父は無事回復し、ミアたち一家も平穏を取り戻していた。

人形はあの晩から見ていない。

没収されたかと思ったが、警察にも記録はない。

悪魔は活動を続ける。実体がないから滅ぼせない。「次に人形が渡った先で対処できるといいが・・・」とペレズ神父は懸念する。

看護師の娘・デビーの誕生日祝いを探していた母親が、あるアンティーク店に入ってきた。

そこにはあの人形が置かれていた。

母親は、その人形を手に取った。

アナベル人形はウォーレン夫妻が保管。月に2回、神父が清めている。

悪魔の攻撃は続く。封印することはできても、決して滅ぼせない。――ロレイン・ウォーレン

『アナベル 死霊人形の誕生』へ続く⇒『アナベル 死霊人形の誕生』ネタバレ&あらすじをラスト結末まで 写真に写っていたシスターはヴァラク?

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『アナベル 死霊館の人形』解説&考察

結局アナベルって誰なの?

これ、もうすーごいややこしいかったですが、

『アナベル 死霊人形の誕生』を見ると完全にわかります。

ネタバレになるので避けますが・・・。

今回ヒギンズ夫妻の娘、アナベル・ヒギンズが出てくるので、
え、このアナベルが人形の持ち主??

『死霊館』で言ってた7歳の女の子の霊って何だったの?

となりますよね・・・。

これを解決するには『アナベル 死霊人形の誕生』を見てください。

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『アナベル 死霊館の人形』の時系列はどこ?前作&続編は?

『アナベル 死霊館の人形』では、『死霊館』冒頭でデビーとカーミラがウォーレン夫妻の元に持ち込んだアナベル人形の前の持ち主、ミアの話が描かれました。

なので、時系列は『アナベル 死霊館の人形』→『死霊館』とつながります。

『アナベル 死霊館の人形』の時系列
  • 1952年 死霊館のシスター
  • 1957年 アナベル 死霊人形の誕生
  • 1970年 アナベル 死霊館の人形
  • 1971年 死霊館
  • 1977年 死霊館 エンフィールド事件

タイトルが似ていて非常にややこしいですが、
後に製作された『アナベル 死霊人形の誕生』の方が、時系列は前になります。

『アナベル 死霊人形の誕生』では、さらに時代をさかのぼり、アナベル人形がどうやって創り出されたかが描かれます。

公開順でいくと、

『アナベル 死霊館の人形』の公開時期
  • 2013年 死霊館
  • 2014年 アナベル 死霊館の人形
  • 2016年 死霊館 エンフィールド事件
  • 2017年 アナベル 死霊人形の誕生
  • 2018年 死霊館のシスター
  • 2019年 アナベル 死霊博物館

の順番になります。

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『アナベル 死霊館の人形』の時系列まとめ

今回時系列がかなりややこしかったので、エピソードを時系列順にまとめておきます。

  • ジョンがミアに人形をプレゼントする。
  • アナベルが悪魔を呼び出す儀式のため、恋人と共に両親を殺害。
  • さらに、無垢な赤子の血を求めて、ミアを襲う。
  • ミアは一命をとりとめ、娘のリアを出産。
  • 一家はジョンの勤務する病院のあるカリフォルニア州パサデナのアパートへ引っ越す。
  • 捨てたはずの人形が引っ越しの荷物に紛れ込んでいた。
  • なぜかミアは人形を捨てずに、再び部屋に飾ることに。
  • 悪魔に度々襲われ、リアの命が狙われる。
  • ミアは同じアパートに住むエブリンと親しくなる。
  • エブリンはミアの話を信じ、力になってくれることに。
  • ペレズ神父に相談し、人形を預かってもらうが、ペレズ神父が重体に。
  • 悪魔がいよいよ本格的にリアの命を狙ってきた。
  • リアを救うには、ミアの魂を差し出せと悪魔が要求。
  • エブリンが代わりに犠牲となり、ミアたち一家は救われた。
  • 半年後、行方知れずになっていた人形は、あるアンティーク店に移動。
  • デビーの母親が娘の誕生日祝いとして購入。
  • 恐ろしい出来事が起き、手に負えなくなったデビーは人形をウォーレン夫妻に持ち込む。(『死霊館』)
  • 人形はウォーレン夫妻が保管。

12年周期で悪魔が復活しているのは意味があるのかな・・・?

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アナベル人形の持ち主の移り変わり、ジャニスからミアへ

アナベルの父親サミュエルが作った人形の持ち主の移り変わりをまとめると、

サミュエル・マリンズ
→ジャニス=アナベル・ヒギンズ(悪魔に憑依され、アナベルと名乗りヒギンズ夫妻の養女に)
→ミア
→ドビー
→エド&ロレインが保管

となります。

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『アナベル 死霊館の人形』感想

ジェームズ・ワンが撮らないとこんなに面白くなくなる・・・?

っていうくらい、面白くなかったですね~~。

『死霊館』からの期待度が半端なかった分、ガッカリ度がひどかった・・・。

悪魔って得体が知れないから恐ろしいのであって、今回みたいにガッツリ姿見えるとめちゃくちゃ萎えるんですよね・・・。
一気にバカバカしくなる・・・。

一番怖かったのは最初のヒギンズ夫妻殺人事件ですね。

悪魔より生きてる人間の方がよっぽど怖いわっていう・・・。

そして相も変わらず全く力になってくれないバチカン。
ペレズ神父弱すぎないか・・・!?
このシリーズでは毎度悪魔の力が強すぎて、「神の力とは・・・?」と思わされてしまいます・・・。

ていうか悪魔は奪う魂誰でもいいんかーい。

エブリンが身を投げてミアたち一家を守るラストは切なかった・・・。
そこはさすがにミアでないとリアの魂の対価にはならないだろうと。

でもこの後も悪魔はアナベル人形に入り続けてるわけで、全然満足してないやんね?

そもそもミアはあんなに人形を嫌がってたのに、
捨てたはずが引っ越しの荷物に入っているという最強に奇妙な事が起こってるにもかかわらず、
棚に飾るとはどゆこと・・・?
あの時点から悪魔に操られでもしてたのか・・・?

エレベーターはギミックとして怖いですよね。
だからマンション住まい嫌なんだ・・・。

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