大森南朋主演のNHK版ドラマ『ハゲタカ』の登場人物たちの名言をまとめてみました!
鷲津、芝野、治、飯島と、金を武器にしている男たちが金じゃない何かを守りながら戦う。そこには突き刺さる名言の数々がありました。
そして映画『ハゲタカ』では、かつての鷲津ともいうべき劉一華が登場します。彼の人生を語る言葉もまた、深かった・・・!
『ハゲタカ』に登場する男たちの戦いを名言で振り返っていきます。
内容はラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
ハゲタカ名言ベスト63!
鷲津、芝野、劉一華、西野治、飯島・・・。
そして各話で登場する経営者たち。
立場は違えど、みなそれぞれの信念のもと、己の信念を貫き通そうとする最高にかっこいい男たちが紡いだ言葉もまた最高にかっこいい・・・!
⇒ハゲタカ【大森南朋版】の登場人物&キャスト紹介 ガチで面白い理由はコレ!
『ハゲタカ』ドラマの名言の数々を振り返っていきます。
しかしそれにしたって名言63選とか多過ぎだろ・・・。
本当は10選くらいに絞りたかったのですが、
あまりの名言の多さに絞りきれなかったので全部紹介していきます。
きっとあなたの魂を揺さぶる言葉があります・・・!
1話の名言3選
誰かが言った。人生の悲劇は2つしかない。ひとつは、金のない悲劇。もうひとつは。金のある悲劇。世の中は金だ。金が悲劇を生む。
『ハゲタカ』の通じてのテーマ。「世の中は金だ」と言い続けてきた鷲津が、最後にたどり着いた答えが染みる。
治「俺は親父のような生き方はごめんです。金にぶらんぶらん揺さぶられて、もみくちゃになってるような生き方。金は使うもんですよ。金に使われたら人間おしまいでしょ」
言われた鷲津が、完全に虚を突かれた顔をしていたのが印象的。「え、俺のこと?」という、会ったばかりの治に本質を突かれた戸惑いと、「クソガキが・・・」的な悔しさとか、それでいて治の経営者としての素質を認めていたり、とにかく色んな感情がない交ぜになってる表情。最高です。
鷲津「あなたが許せないのは、あなたご自身じゃないんですか。本業だけを一心に守り続けてきたら、こんな莫大な借金を背負うはずがない」
「ハゲタカ」と罵られた返しがコレだ。
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2話の名言9選
鷲津「借金にチンピラも国籍も肌の色も関係ない。あるのはただの金だ。借りたお金は返す、これは万国共通です。子供でもわかることだ」
瑞恵社長にお茶をぶっ掛けられてこの返し。カッコ良すぎる。
芝野「札束で引っぱたいて、人の誇りを踏みにじるのがお前のやり方か。そんなやり方で本当に会社が再生すると思っているのか」
鷲津のゴールデン・パラシュートに対する痛烈な一言。確かに現ナマ3億の威力は凄まじかった。それを「3億程度で母が満足するはずないでしょう」と言ってしまう、大河内伸彰もかなり狂ってる。
鷲津「泣いている私に、あなたが言ったんじゃないですか。『しょうがないだろ、日本は資本主義なんだから』って」
芝野の言葉の極論。
実は鷲津がかなり曲解している感も否めないんですが、三島の親父さんを死なせ、絶望の底にいた鷲津にはこう聞こえたということでしょう・・・。
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芝野「あまり自分を責めるな。借りたものは返してもらわないと、うちだって危ないんだ。酷な言い方だが、借りたものは返してもらうし、金がなければ倒産するしかない。突き詰めれば、それが資本の論理だ。お前が悪いんじゃない」
鷲津の生き方を180度変えた芝野の言葉。
面と向かって「人殺し」と言われてないからこその芝野のセリフだとも言える。そしてやはり、芝野は徹底して銀行の人間なんだと思わせる一言。
この一言が鷲津を怪物に変えたことを、芝野はこの時初めて気付く。
鷲津が劉一華を変えたように、言った方は覚えていなくても言われた方はとんでもなく突き刺さっていた。
鷲津「200万、たった200万の金が返せなかった親父さんが弱かっただけだ。それが世の中です。きれいも汚いもない。善意も悪意もない。200万の金さえあれば、親父さんは死なずに済んだ。そのことに気づかない私が愚かだったんだ」
アメリカに渡ってからも、鷲津は「たった200万円で人を殺した」罪の意識にずっと苛まれています。
7年前の親父さんの自殺が、呪いのように、ずっと鷲津の人生を覆っているのですが、だからこそドラマラストで、やっとその呪縛から解放される鷲津の言葉は本当に感慨深い。
鷲津「私はアメリカに渡り、徹底的に学びましたよ。芝野さんの言う『資本の論理』っていうものを。金を持っている者だけが正義だってことを。私を変えてくれたのはあなたですよ、芝野さん」
金を持っている者だけが正義=ゴールデン・パラシュートも正義。「資本の論理」を説く芝野に自分を非難する資格はないという、痛烈な返し。
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西野治「晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる。それが銀行だって、そう言えば親父言ってたな。今日は貸してくれるんだ、雨なのに」
鷲津に対しても芝野に対しても、淡々としているようで言い知れぬ怒りとやりきれなさを抱えている治。
西野治「できないじゃん、何もできないでしょ?どうせ。俺恨んでないよ。しょうがないでしょ、やっぱサラリーマンなんだもん。あ、そこにいても邪魔なだけだから」
芝野に対する究極の皮肉。いっそ「恨んでる」と言われた方が芝野は楽だったと思う。
芝野「ホライズンを、出し抜きます」
出し抜くと宣言して実際に出し抜く、芝野さんの男気・・・!!
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3話の名言7選
鷲津「お金を稼ぐのがいけないことでしょうか?私がやろうとしていることは、ルールに則った正当な企業再生です。その結果得られる正当な報酬に、何か問題があるんですか。日本は資本主義社会でしょ?そこに何か問題があるんですか」
『ハゲタカ』がブレイクしたのは時代に合ってたのが大きいですが、特にライブドア時代の堀江さんを思わせるセリフ。
鷲津は徹底して芝野に言われた「資本の論理」が染み付いている。
野中「すげえな、こいつ。本音で来たよ」
野中さん何気に好きなんですが、中でも特に好きなセリフです。
実は鷲津が日本に「ハゲタカ」と現れてわくわくしてる感が否めない(笑)
芝野「自分で撒いた種は自分で刈り取ろう、そう思いました」
徹底して自分に厳しい人なので、刈り取り方もエグかったですね・・・。
根一本残さない気だなと。
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芝野「私は44です。人生の折り返し地点は、とっくに過ぎています。ですが、残りの人生、自分に言い訳しながら生きていくには、長過ぎます」
芝野さんらしい、名言中の名言ともいえる一言。
この決断ができない会社員が世の中にどれほどいるか。
飯島「かっこええなあ。お前はいつもかっこええ。だから駄目なんだ」
対する芝野のセリフももちろん名言なんですが、個人的には飯島のこのセリフの方が刺さりました。
かっこよさなんてクソ食らえ。生き残るとはそういうことだと。
常務→副頭取、そして最終的には頭取まで上りつめる、飯島の言葉だからこそ、強いんですよね。
沼田「お前は何も見えてない。いや、見ようとしてない。這いつくばって罵られて それでも与えられた仕事をひとつひとつこなしていく。そうやって生き続けた時、次が見えてくる。辞めないのも勇気だよ、芝野」
二者択一の選択において、何が正しいのか絶対的な答えはないという、立ち位置の違いを見せてくれた沼田の一言でした。
自分の限界を知った上で、辞めないのも確かに勇気。
鷲津「一緒に日本を買い占めましょう」
鷲津渾身のプロポーズ。しかし「俺はお前とは違う」とあっさりかわされる。切ない・・・。
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4話の名言11選
鷲津「我々は筆頭株主です。会長、会社は株主のものであるということをお忘れではないですか。今の日本で大空を立て直す金と力があるのは、我々だけです」
これも一貫して堀江さんが言っていたことですね。会社はあくまで経営者ではなく、株主のものであるということ。
これに対し、芝野が映画で「企業を経営するのは株主ではありません。経営者であるあなたです」と言ったのも印象的。
鷲津が徹底してファンドマネージャーという立場を貫いている、象徴的な一言。
大木会長「余計なお世話というもんだ」
菅原文太さんに言われると震える。
立ってるだけでオーラがハンパないです。これぞカリスマ。
芝野「私は今回の大空電機に、自分自身の再生をかけています」
会社の再生=自分自身の再生というのが、いかにも芝野らしい。
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大木会長「立ったままじゃ話にならんじゃないか」
「座ってくれ」と言ってるのに座らない鷲津に。さすがに鷲津も座るしかない。
大木会長「やり直したかったのかね。それとも、その時の自分を塗り潰したかった」
基本、何を言われても動揺することのない鷲津が、珍しく揺さぶられます。
さすが会長。鷲津の痛いところをブスリと突いてくる。
鷲津「家族主義という耳障りのいい言葉で、何もしないで立ち止まっている。そんな経営者を、私は認めない」
大木会長を痛烈に批判しつつ、それでいて実は会長の立場を深く慮っていたことが5話で判明します。
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大木会長「やり直したいんなら、何もやらないことだよ」
この言葉の意味は、今も考えさせられます。
鷲津の見開かれた目からは、「どういうことだよ・・・」と、今まで自分がやって来たことを全否定されたような絶望感が計り知れない。
加藤「会長、覚えてますか。私が入社したのは東京オリンピックの年だった。入社式で『レンズを磨くことがこの会社の原点だ』とおっしゃった。私にとっては、今でも何も変わってません。変わったのは会社の方ですよ」
加藤さんの生き方はずっと変わらなくて、けれど変わっていった会社を、会長を、痛烈に批判する一言でした。
田中泯さんの声は、本当に静かなんだけれども、静かに人の心を抉ります。
鷲津「誇りで飯が食えますか。誇りで業績が上がりますか。商品が売れますか。そんな実態のないものに囚われて、古い慣習から抜けられず、組織が膠着化して、赤字800億という、今日の事態を招いたのではないのでしょうか」
実に鷲津らしい合理主義。誇りで飯は食えない。
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大木会長「残念ながら、大空電機は今苦境に立っています。その最大の原因は、“カリスマ”などとおだてられてきた私自身にあります。私には大きな責任がある」
自分に責任があることを認識しつつ、それでいて自分の命には時間がない。会長の手紙にはその苦渋が切々と込められていて、だからこそ、鷲津の徹底的な合理主義に対し、情に訴えるという陳腐な方法にもかかわらず株主の心を動かしたのでしょう。
会長の言葉はどれも刺さります。
大木会長「私も、もうそう長くはありません。だけど、それで良かった」
菅原文太さんの声が染みます。
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5話の名言5選
鷲津「そうやって君たちマスコミが、会長を追い込んだんじゃないのか。美談で持ち上げるだけ持ち上げて、自分の会社にメスを入れることができなくなるくらい、会長をがんじがらめにしてきたんじゃないのか」
鷲津が一番会長の立場をわかっていたんじゃないかと思う一言。
そしていつも正義の味方のつもりの由香が、揺らがされた瞬間でした。
鷲津「ITの連中には、意外にも神頼みをする奴が多いと聞いたことがある。自分たちの仕事が、運良く時流に乗っただけの虚業だと、本能的に勘付いている。だから神頼みになる」
ハイパーのオフィスは何にせよヤバい。人を通していい社長室ではない。水槽ボコボコに神棚と、教祖様でも目指してるのかというオフィス。
綾野剛版鷲津はバンバンバンバン、とにかく机を叩いて壊しまくっていましたが、大森南朋版鷲津がテーブルを叩きつけたのは治に銃弾を突き返しに行った、後にも先にもこの一度きりです。
それでいて声は恐ろしく静かっていう。
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鷲津「祭り上げられてるのは、お前じゃないのか」
腸煮えくり返ってるくせに、吐き出す言葉は途轍もなく冷静。
村田「鷲津さん。あなた、そんなに必死になって何を追い掛けてるんですか」
「今のあなたにはついていけなかった」という村田さんの言葉。でもこの後6話と、映画と見れば村田さんが誰より鷲津について行きたかったことがよくわかる。
佐伯さんだけは鷲津のそばに居てくれたのが救いでした。
西野治「結局、俺達も金に振り回されただけなのか?」
才能があり過ぎたがゆえに、完全に金に振り回されてしまった治。
それに対する鷲津の答えが「撃てよ」。
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最終話(6話)の名言9選
芝野「駄目だ、俺は許さない。バブルの落とし前をつけていない日本。お前、前にそう言った。お前こそ、大空電機に落とし前をつけるべきだ。鷲津、お前と俺は同じだ」
「もう疲れた、大空のことは忘れたい」という鷲津に対し、このクソ厳しいお言葉・・・!
鷲津びっくりしすぎて、もう目丸くしてます。
あの芝野さんが初めて鷲津に膝を降り、頼んだ場面でもありました。
しかしレンズ事業部を守るためといいながら、自分の目的のためには手段を選ばず、再び鷲津を地獄へと引きずり戻そうとする芝野さん、恐ろしっ・・・。
鷲津「私は退職時にホライズンから、36億円に上る分配金の形状を受けました。受け取れば、契約上向こう10年、ファンドビジネスに関わることはできない。だがそれは、私に死ねということだ」
三島の親父さんを自殺に追いやり、逃げるようにアメリカに渡った鷲津が、見つけた生きる道がファンドビジネスだったんだと。仕事をやめる=死。
鷲津「芝野さん、あなたとなら、生み出せる気がする」
もはや告白以外の何物でもない。
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鷲津「我々はハゲタカだ。最後までハゲタカなりのやり方を通させていただきます」
鷲津が心底カッコいいのはこういうところ。
徹底的に叩き潰し、壊した後を芝野に託す。
それは、自分が「破壊者」として憎まれ役を買ってでも、真の企業再生を望むファンドマネージャーとしての鷲津のプライドなのでしょう。
鷲津「西野さんはお前に旅館を継がせたがってた。誰よりもお前のことを買ってた。それは金持ちになれってことじゃない。きちんと事業するってことだ。戻って来い、もう一度」
『ハゲタカ』で最も刺された言葉です。
「きちんと事業する」という気持ちが経営者にあまりにも足りていないと、鷲津に言われた気がしました。
加藤「一度ハゲタカとやらにお会いして、聞いてみたかった。他人の金を使って、見ず知らずの会社に投資する。それがあんたたちの仕事だ。あんたら、何かを作るわけでもないし、何ら価値を生み出すわけでもない。所詮金なんだろ。ただの紙っ切れじゃないか。ただの紙っ切れだよ」
技術者としてただひたすらレンズを磨き続けた人生。鷲津の対極に位置する加藤さんの言葉だからこそ、えぐられましたね。
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鷲津「確かに世の中の99.9%は金で決まる。金でほとんどのことが解決する。だけど残りの0.1%、こればっかりはそうもいかない。私はこの仕事を通じて、逆にそのことを学びました。部品一個です。大きな機械の中の、たった一個の部品。だけど、そこに大木昇三郎が宿っているように、部品一個で一生忘れることのできない思い出ができるように、加藤さん、あなたも大空電機全体から見れば、部品一個だ。0.1%です。だけどその0.1%が、時には全てを変えることができる。どういう使われ方をされるのか、そのことによって紙切れ自体の価値が変わる。それはあなた方職人の技術も同じじゃないんですか。加藤さん、懸けてくれませんか。私と芝野に」
かなり長いんですが、このひとまとまりでこそなので、全文引用しました。
「世の中は金だ」の答えが、「99.9%金だ」に変わったとしたら。
これほどの説得をされて、心動かない人はいないだろうと唸らせられる、ファンドマネージャーとしての鷲津の真髄です。
加藤「みんなそれぞれ、考えがあり、生活がある。レンダントに行きたければ行けばいい。だけど、我々50人は移れても、残りの298人は首を切られる。仲間の犠牲の上に、新天地に行ってレンダントの製品を作る。そこに希望はあるんだろうか。誇りはあるだろうか 」
大空電機は鷲津と芝野の物語であると同時に、大木会長と加藤さんの物語でした。
鷲津「アラン、お前にはまだ何も見えてない」
カッコ良すぎる・・・!!
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映画の名言19選
芝野「その腐ったマーケットを作ったのは、俺達じゃないのか。金融立国日本、グローバルスタンダートを日本に、そうやって旗を振ってきたのは俺たちじゃないのか。その俺たちが今、のうのうと何もせず生きていていいのか」
ぶっちゃけ鷲津が銀行員だったのってたかだか2年、しかもただの兵隊。旗を振ってきたのは芝野さん本人なのに、この言われよう・・・。
大空電機の時といい、芝野さんの己の目的を達成せんがために鷲津を骨の髄まで利用する姿勢は相変わらずすごい。震える。
芝野「腐ってしまったのはお前の方じゃないのか」
人のバカンス中にわざわざ日本からやって来て「腐ってしまったのはお前の方」ときた。もはやテロ以外の何物でもない。爆ぜる。
劉一華「地獄だよ、日本は。生ぬるい地獄」
その「生ぬるい地獄」から抜け出せないから、何も変われない。
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鷲津「強くなれ。強くならなきゃ人を殺してしまう。それが資本主義だ」
映画最強の名言。
「あの時の言葉、俺のバイブルだ」と言う劉一華に対し、芝野もそうですが、言った方はそれほど記憶には残っていない。
だけど言われた方は圧倒的な威力を持って覚えている。
そしてその言葉が、言われた者を怪物に変える。
芝野と鷲津、そして劉一華の構図は全く同じで、だからこそ最後の「あいつはあなたですよ」になるのでしょう・・・。
劉一華「楽しかったんだろ?学歴も年功序列も肌の色も関係ない、ただ金を持っている奴だけが、物を言える世界。それが楽しかったんだろ?」
鷲津にとってもある意味で真理だったんだろうなと。
淡々としているようで、実は眉間のシワが深くなっているのがそれを物語っています。
鷲津「あなたが口を開かないからだ。私は通訳と話をしにきたわけではない」
「君はどうして口を開かないんだね」と王子に尋ねられた鷲津の答え。クソカッコいいが座り方といい、どう見ても頼み事に来た態度ではない(笑)
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劉一華「誰かになるんだよ、守山」
守山に言っているようで、自分に言い聞かせている気がする劉一華。
古谷「買い付け価格2200円。この不景気の中、株主は当然そっちに流れる。日本の基幹産業が中国に買われようが買われまいが、自分が儲かればどっちでもいい、それが彼らの考えだ。企業を長期的に育てようなんて考えは、さらさらないんだよ」
大空電機編で株主を動かすのは金や合理主義だけではないことが証明されたのに、その対極に突き進んでしまう絶望・・・。
芝野「生き残れますか?今のままで、生き残れますか?」
アカマ全社員の生活を、命を預かっているという古谷社長を一突きにした一言。さすが芝野さん、相変わらず手厳しい。
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古谷「憧れや夢、そんなもので飯が食えるほど、生易しい時代ではない」
はなはだ正論。毎度思うが芝野さんは理想論過ぎる。「かっこええからお前は駄目なんだ」という、まさに飯島の言葉通り。
芝野「こんな時代だからこそ、夢や希望を語るリーダーが必要なんです!」
これほど切に訴える芝野の言葉が一ミリも響かない古谷社長が逆にすごい。
鷲津「ご安心ください。全てシナリオ通りに進んでいます。想定の範囲内ってやつです」
言わずとしれたホリエモンこと、堀江貴文さんの名言。
まさかここで使ってくるとは・・・。
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劉一華「” 君子不跟命争”。賢い人間は運命には逆らわない。中国のことわざだ。戻れ、元にいた場所に。それが懸命な生き方だ」
母親が売血ブローカーに血を売って工面した金で頭を剃り、劉一華になりすまし残留孤児三世として日本にやって来た劉一華。
徹底して運命に逆らって生きてきた彼が、自分と似ていると思った守山にこう言う。
故郷を、家族を、何もかも捨ててきたことを、後悔する気持ちがあったのだろうか・・・。
鷲津「あぶく銭はいいように使ってやらないとな」
鷲津の言う「あぶく銭」はおそらくアラブ王子のオイルマネーなんでしょうが、自分の稼いだ金も含まれてる気がします。
「いいように使ってやらないと」というのはやっぱり堀江さんなんですよね。
鷲津「私は経営者ではない。ファンドマネージャーにすぎない」
「卑怯者」となじられようとも、それがファンドマネージャーとしての、鷲津のプライドなのだなと。
「すぎない」と自分で言い切ってしまえるのが最高にかっこいい。
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芝野「俺は日本人の勤勉さや誠実さに誇りを持っている。このまま終わってたまるか。まだまだこの国は捨てたもんじゃない」
「クソがつくくらい真面目だ」と鷲津に返されてしまうのですが、古き良き時代の日本人の美徳を持ち続けている。それが芝野の魅力だと思います。
理想主義は理想主義で、それを貫き通せるなら、やっぱりカッコいいもの。
鷲津「クソがつくくらい真面目だ」
そういう芝野に呆れつつ、本当に芝野が好きなんだよなあ、という愛を感じる一言。
鷲津「あいつはあなたですよ、芝野さん。アカマ自動車に夢と希望を与えられ、必死で生き残ってきた」
「俺は、あんただ」と劉にが鷲津に言い、そして最後に、鷲津が芝野に「劉は、あなたですよ」と言う。
大友監督が「敵同士で向き合ってきた人間が、自分たちの類似点に気付いて共鳴し、共感していく」と語る、ドラマからずっと続いてきた”あなたは私です。私はあなたです”という『ハゲタカ』のテーマのラストにふさわしい、鷲津の言葉です。
かつて鷲津が芝野に「あなたと私は同じなんだ」といい、芝野がドラマラストで「お前と俺は同じだ」と言った。
そして劉一華は死んでしまったけれど、その信念は残る。
それはとても幸せなことではないかと。
鷲津「見に行きますよ、焼け野原を。資本主義のね」
「お前らしい」という芝野の言葉が、まさに。
あえて傷を傷として刻みに行くのが、鷲津という男なんですよね・・・。
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