水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン18第13話「神の声」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに松居直美が登場。
右京と冠城は遺留品の返却に訪れた奥多摩の神木村で、謎の変死体に遭遇した。男は山中でなぜか溺死しており、神木村での奇妙な出来事が次々と明らかになってきた・・・。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
第13話「神の声」ゲスト俳優キャスト
■ 山下琴江(松居直美)
移動スーパー「きくばりくん」の店員。
■ 美濃部達彦(小宮健五)
美濃部林業の社長。
■ 草野奏太(粕谷吉洋)
神木村の駐在。
第13話「神の声」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで
起:山中で溺死!?神木村での殺人事件
右京と冠城は、遺留品の返却で奥多摩の神木村を訪れた。
そこで出会った駐在の草野や移動スーパーを営む琴江によると、村にはいまだ山岳信仰が残っており、その日、山は禁足地になっていた。
村人の一人によれば、どこからともなく唸り声が聞こえてきたという。「あれは神の声に違いない」という村人。
そんな中、誰も立ち入っていないはずの山中で、変死体が発見された。
被害者は真柴恭平(鹿出しゅんのすけ)。
以前、役場に勤めていた初老の男性で、山中の地面に磔にされていた。
伊丹たち捜査一課が捜査に乗り出す中、右京と冠城は気になる噂を耳にする。
橋沼が復讐のために村に戻ってきたのではないかというのだ。
3年前、宮城県で若くて髪の長い一人暮らしの女性ばかりを狙った連続殺人事件が起きた。
3か月前にようやく真犯人が逮捕されたが、最初に被疑者として上がったのが橋沼一誠(庄大地)という男だった。
橋沼の無実は確定しているが、週刊誌がつきまとい、橋沼は居場所を失った。
そして、橋沼は流れ流れて神木村にたどり着いた。
村中が橋沼を煙たがり、恐れ、ついには橋沼を村から追い出そうという運動に発展した。その中心が真柴だったのだ。
そして10か月前、村の若い女性・三ツ谷乙羽(川添野愛)が行方不明になった。
橋沼が殺したに違いないと村人たちは噂したが、乙羽はもともとこの村の暮らしに嫌気が差していたという話もあり、行方不明者として扱われた。
乙羽が消えた直後、橋沼も姿を消していた。
それで、草野は迫害を受けたこの村に復讐すべく舞い戻り、真柴を殺害したと考えていた。
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承:行方不明者の女性・乙羽と怪しい男・皆川
右京と冠城は、乙羽が働いていた美濃部林業を訪れ、社長の美濃部に話を聞くことに。
乙羽は村のアイドルで、小さい頃に母親を亡くした彼女を、みな自分の娘のように可愛がっていた。
若い人が少しでも林業に興味を持ってくれたらと、乙羽はブログを書いており、村や木を愛していた。
なのになぜ、突然いなくなったのか。
そこで右京は、森林の調査や苗木の運搬にドローンが活用されることを知る。
橋沼の住んでいた家を見に行くと、ひどい有り様だった。
家の中には木工職人だった橋沼が作った寄木細工が多数残っていた。
神木村は上質な木材で有名な林業の村だ。だから橋沼は神木村に移住してきたのだろう。
橋沼の家を覗いていた男がいた。
右京と冠城は追いかけるが、見失ってしまう。
相手は山を熟知しているようだ。
橋沼が乙羽と真柴を殺害した場合、どこに潜伏しているかが問題になる。
村の集会に出席すると、村人たちは皆川良一(比佐仁)という男を疑っていた。
皆川は5年ほど前にこの村に移住してきて、何やら不審な行動を取っている。
そんな中、山中で磔にされていた真柴の死因が、溺死であることが判明した。
遺体の様子から溺死には見えなかったが、肺から水が検出されたのだ。
犯人はなぜ、真柴をどこかで溺死させた後、わざわざ山中に運んで遺体を地面に縛り付けたのか。
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転:殺害方法はウォーターボーディング、「神の声」の正体はドローン
右京と冠城は、草野の案内で皆川宅を訪ねた。
皆川は「CIA流実践訓練マニュアル」という本を所有しており、殺害方法についての知識がある。
ウォーターボーディングという、顔に布やタオルを押し当て、上から水を掛ける、かつてCIAがテロリストの尋問に使っていた手法だ。
人道の見地から今は行われていないようだが。
真柴の死因は溺死だ。皆川ならウォーターボーディングの手法を知っていても不思議ではない。
真柴の殺害に使われたのと同じ登山用のロープを購入していたことから、皆川は捜査一課に身柄を拘束された。
琴江に話を聞くと、皆川も村八分にあっており、陰湿な嫌がらせを受けていた。
だが、琴江はそんなに悪い人ではないという。月に1度大きな買い物をしてくれるからだ。
皆川は水や缶詰を大量に買い込んでいた。
一方、乙羽のブログの記事全てに目を通した右京は、寄木細工のネックレスをしている写真を見つける。
皆川の自宅を捜索すると、乙羽がしていた寄木細工のネックレスがあった。
神木村神社の世話役である小島孝之(原田文明)が殺害された。
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遺体は真柴と同じく、地面に磔にされていた。
警察で身柄を拘束されている皆川に犯行は不可能だ。
現場から水が落ちてきた頃から、右京は殺害の手口に気づく。
犯人は被害者を拉致して現場に運び、体を地面に固定した。
そして顔に布をかけ、頭上から水が落ちるよう穴を開けた容器を仕掛けた。ウォーターボーディングだ。
仕掛けは、ドローンで回収したのだ。ドローンのモーター音が、村人が聞いた「神の声」の正体だ。
伊丹たちは皆川宅周辺を捜索したが、犯行に使われたドローンは一向に見つからない。
右京は移動スーパーで買い込んだ大量の水や缶詰めがどこにもないのが気に掛かっていた。
すると、地下のシェルターへの扉が見つかった。
消えた食料はここで保管していたのだ。
そこには登山用のロープもあった。
皆川は自然災害や戦争に備え、食料を備蓄し、シェルターを作るプレッパーズだった。
皆川が5年もの間村八分を受けても神木村に留まり続けていたのは、来る戦争に備えるためだった。
皆川は山の中でサバイバル訓練を行っており、その時の様子を撮影した動画もパソコンに残っていた。
狩猟が盛んな神木村はカモフラージュにもってこいだったのだろう。
橋沼の家の近くで、実弾が見つかった。
林で、皆川は橋沼が真柴と小島に連れて行かれる現場を目撃していた。
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結:第3のターゲット、母親の復讐
警察に通報すれば銃の不法所持がバレてしまうため、皆川は通報しなかった。
次の日、橋沼がどうなったか気になった皆川は、林道をたどった。
すると、池のほとりに乙羽のネックレスが落ちていた。
橋沼と乙羽は、真柴たちに殺害された可能性が高い。
今回の殺人はその復讐だろう。
右京は、神木村で皆川と接点を持っていた琴江が犯人ではないかと睨んでいた。
草野によれば、ちょうど乙羽が消えたのと入れ替わりで、琴江は移動スーパーの店員になったという。
伊丹たちの調べで、琴江は乙羽の実の母親だったことが判明した。
琴江は、1才で乙羽を養子に出していた。
さらに琴江の自宅から、ドローンと容器が見つかった。
だが琴江は移動スーパーで出たきり、連絡がつかない。
右京は、第3のターゲットがいるのではないかと推測。
琴江がドローンを使ってまでアリバイ工作をしたのは、復讐のターゲットを殺害するまで捕まるわけにはいかなかったからだ。
しかし琴江は、2人目の小島の殺害にも同じ手法を使った。
一体3人目のターゲットは誰なのか。
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乙羽がこの村の暮らしに嫌気が差していたという噂は、おそらく犯人たちが流したものだろう。
噂を流したのは美濃部だ。
池のほとりで琴江が美濃部を殺害しようとしている現場へ、右京と冠城が駆け付けた。
自殺しようとする琴江を、右京は説得する。
全てを明らかにせねば、乙羽は浮かばれないと。
乙羽を育てていた養母が亡くなったと聞き、琴江は乙羽に会いに行こうとした。
最初はハイキングを装って、乙羽に会いに行った。
それから、何度も会って話をした。
村のことや林業のこと、そして橋沼のこと。
乙羽は迫害されている橋沼を支え、やがて2人は恋人になった。
乙羽は琴江を橋沼に会わせたいと話していた。
だが、それが乙羽を見た最後になった。
村の人達は橋沼が乙羽を殺したと噂したが、琴江はどうしても信じられなかった。
何かあると思い、隣町の移動スーパーで働き始めた。
そして、橋沼と家が近い皆川が何か知っているのではと、皆川に近付いた。
皆川の家で乙羽が橋沼にもらったと話していたネックレスを見つけ、皆川の目を盗んでパソコンを覗き、真実を知った。
2人が池で殺されたと直感した琴江は、娘とその恋人を殺した奴らを絶対に同じ目に遭わせてやると誓った。
だから溺死にこだわったのだ。
美濃部たちは橋沼を殺す現場を乙羽に見られ、乙羽も殺害していた。
右京は、乙羽のネックレスを手渡した。
右京「そのネックレスは、乙羽さんの人生そのものです。木々を愛し、村を愛し、そして一人の青年を愛した乙羽さんの人生」
おそらく彼女は、琴江に普通とは違う何かを感じていたのだろう。
だからこそ、琴江にも同じ物を贈りたかった。
次は⇒第14話 「善悪の彼岸~ピエタ」ネタバレと感想 南井再び!最終決戦
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第13話「神の声」感想
東京でも奥多摩とかこんな村社会なんでしょうか・・・。
村社会の嫌な面が本当に全面に出てますね・・・。
田舎育ちなのでわかり過ぎるくらいわかる。
冤罪で苦しんだ人を殺して、さらに何の罪もない若い女性を殺して「これも村を守るためだ」とほざく。
そんな村滅んでしまえばいい。
草野さんがいかにも村の駐在っぽいくていい演技してたな~と思います。
脇が光るのが相棒らしい。