【相棒18】第3話ネタバレ 大島美優を連れて逃走した島村の目的


水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン18第3話「少女」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに大島美優が登場。
右京と冠城の猫探しを手伝ってくれた小学生・明菜が、殺人事件の犯人に連れ去れられる事件が発生。明菜が抱える秘密とは・・・?
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒相棒シーズン17を見逃した人はまずこちらをチェック!

第3話「少女」ゲスト俳優キャスト

■ 秦野明菜(大島美優)
小学生。

■ 島村裕之(三浦誠己)
警備会社勤務。明菜を連れて殺人現場から逃走した。

第3話「少女」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:殺人犯の島村に誘拐された少女・明菜

益子から飼い猫・メイの捜索を依頼された右京と冠城は、郊外の一角で無事に猫を保護した。

後日、益子と連れ立って、保護に協力してくれた小学生・明菜に礼を言うため、マンションを訪れる。

すると、隣室で殺人事件が起き、偶然居合わせた明菜が連れ去られてしまったことが判明した。

被害者は沢木大輔。死因は頭部打撲による脳挫傷。

右京は、現場の床にあるけずれたような痕が気に掛かる。

右京と冠城が明菜の部屋を訪れると、入り口にナイフケースが落ちていた。

そこへ、明菜の母親がパートから帰って来た。

明菜は昨年病死した妹の若菜の病気を、自分で治すのだと医学書を何冊も読んでいた。

ゴミ箱に血の付いた衣類が捨てられており、寝室が荒らされていた。

島村は逃亡のために着替えたようだ。

明菜はリュックを持って家を出ており、さらに引き出しに入れて置いたキャッシュカードも失くなっている。

明菜を連れ出したのは、逃走資金を得るためだろう。

一方、伊丹たちの調べで、沢木は強請りの常習犯で、女性を暴行して盗撮した映像が多数見つかった。

遺体の衣服や部屋のあちこちに指紋を残していたことから、犯人は島村裕之という警備会社勤務の男だと判明する。

自殺した恋人のことで調べてほしいと警察に相談に来たことがあった。

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承:島村と明菜の行方、妹の死に隠された謎

島村は現場に多数の指紋を残しており、犯行を隠す気はないようだ。

それなのになぜ、明菜を連れて逃亡したのか。

1時間前にコンビニのATMから明菜が現金を引き出す映像を、青木が見つけ出した。

島村の恋人だった瑞穂は、沢木に暴行され、強請られていた。それを誰にも言えずに悩み、自殺してしまったのだ。

そのことを瑞穂が残した遺書で知った島村は、沢木に復讐することにしたのだ。

腕時計が止まっていることを指摘すると、

島村「どうせ俺は去年から時間が止まってる」

という島村に、明菜は

明菜「私も。妹が死んだの」

と打ち明ける。

脊髄が悪く、手足が不自由でほとんどベッドから出られなかった妹。

恋人を失った島村は、今日の日のことばかり考えていたと話し始める。散々だった島村に、人生がいい物だと教えてくれたのは瑞穂だった。

彼女のいない世界に、島村は未練などなかった。

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犯行について聞かせてほしいという明菜に、島村は語り始めた。

近所のスーパーで小さくて持ち運びやすいナイフを購入したこと。そしてマンションに着いてからの犯行。

島村は一発で決めるつもりだったが、沢木ともみ合いになってしまった。パニックになりナイフを落とした島村は、沢木を黙らせようと何発も殴った。

頭を打って、沢木は死んだ。

それを聞いて、

明菜「すごいね。おじさん、恋人のためにそこまでできるなんて」

という明菜。

島村「俺が怖くないのか?」

明菜「どうして?」

警官に呼び止められても、明菜は助けを求めなかった。

一方、島村と明菜の足取りを追跡していた右京は、現金を降ろしたコンビニ前の上西台三丁目のバス停から、2人は路線バスに乗ったのではないかと推測する。

怯えている子供は印象に残りやすいはずだが、聞き込みでは誰も明菜のことを覚えていなかった。

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転:島村のもう一人の復讐相手・小田桐

青木はGPSの途絶えた位置から、沢木のスマホを見つけ出した。

スマホのメールから、沢木と金の取り分で揉めていた男・小田桐徹の存在が浮かび上がる。

小田桐徹は沢木とは学生時代からの付き合いで、これまでに何度も恐喝や暴力沙汰で捕まっている。

島村が当初の計画を変更したのは、復讐の相手が一人ではなかったことに気付いたからだろう。

島村は逃亡しているのではなく、次の相手を殺しに行ったのだ。

右京と冠城は島村と明菜の元へ急いだ。

小田桐を待ち伏せする間、明菜はお守りに入れて持ち歩いていた妹の骨を島村に見せた。

妹は急性心不全で死んだが、明菜は違うと言う。

明菜「お母さんが殺したから。許さない」

小田桐が帰って来た。

島村は小田桐にナイフで襲い掛かるが、揉み合いになり、逆に殴られ昏倒してしまう。

島村のナイフで島村を刺し殺そうとする小田桐に、明菜はその場にあったポールを手に向かっていった。

間一髪、右京と冠城が駆け付け、小田桐を取り押さえた。

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右京はリュックに着替えが入っていたことから、どこへ出掛けるつもりだったのか明菜に尋ねた。

明菜は頭のいい子だ。無理矢理連れ去られたのならば、周りの人に助けを求めたはずだ。

しかし、明菜はそうしなかった。

右京は、明菜が自分から島村に付いていったのではないかと考えていた。その証拠に、明菜はコンビニでも店員に助けを求めなかった。

右京は、沢木殺害の現場の床にあったけずれたような痕が気に掛かっていた。

一方、病院で意識を取り戻した島村は、冠城に自供を始めた。

やはり、明菜は自分から付いてきたという。

明菜が島村の話を聞きたがったのは、復讐に興味を持っているからかもしれない。

冠城は右京と共に急いで明菜のアパートへ向かった。

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結:事件の真相と真犯人の正体、妹の死の真相

ちょうど明菜は家を出ようとしていたところだった。

右京は、明菜は妹のところへ行こうとしたのではないかと考えていた。

明菜の爪はボロボロだった。わずか10歳の子供がこれほどまでにストレスを抱える原因。

母親が妹を殺したと思っていたからだ。

しかし、母親に復讐することはできず、だから今日、一人で留守番をしている時に家を出ようとしたのだ。

ところがそこで、ばったり島村と出会った。

明菜は恋人の復讐をしようとしている島村にシンパシーを感じ、自分から付いていった。お互い大切な人を失っている。

復讐が終われば死ぬという島村の言葉に、明菜も同じ気持ちになった。

死ねば、妹のところにいけると。

死んでも構わないと思っていたから、小田桐に立ち向かうのも、怖くはなかった。

その日、母親はひどく妹を叱りつけていた。その後妹の身体を見ると、ひどいアザがあった。

若菜は母親がやったという。

だがそのアザは、何度もベッドから抜け出そうとして出来たものだ。若菜をほったらかしにして母親が働きに出ていたのも、治療にお金が掛かるからだ。

そう必死に訴える母親に、明菜は「うそつき!」と叫んだ。

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右京は妹が病気で亡くなったのは間違いないことを伝えた。

病理解剖の結果も、脊髄炎の後遺症による急性心不全。不審な点はない。

そう、あれは妹の嘘だったのだ。

ずっとベッドで寝たきりだった妹は、いつも元気な姉が羨ましく、もっと構ってほしくて嘘をついた。

右京「明菜ちゃん、もう自分を許してあげなさい。妹さんの命を守れなかったのは、君のせいじゃありませんよ。たとえ、どんなに苦しくても、自分から死のうとするのは間違っています。妹さんは限りある命を一生懸命生きました。ですから君も、生きてください。妹さんの分まで、生きてください」

右京にそう言われ、明菜は妹が寝ていたベッドに突っ伏して、泣いた。

右京と冠城は、明菜の顛末を島村に

島村は、自分の行いを正義のように明菜に話したことを悔いていた。間違っていると伝えるべきだったと。復讐なんかしても、気持ちは晴れない。

実は、島村は沢木を殺してはいなかった。

沢木を殺したのは、小田桐だった。

右京が気にしていた部屋のすり傷は、小田桐が腰からぶら下げていたチェーンの痕だったのだ。

島村は沢木の部屋から出てきた際、小田桐に遭遇していた。今なら全て島村のせいにできると、小田桐はまだ息のあった沢木を殺害したのだ。

島村の病室を、明菜が訪ねて来た。

島村「俺はね、止まっていた時間がやっと動き出したような気がしてるんだ。君は?」

明菜「うん。私も」

そう言って明菜は笑った。

それは、島村が初めて見た明菜の笑顔だった。

右京「もう心配いりません。止まっていた時間が動き出したのですから、これからは前に向かって生きていくでしょう。ですからあなたも、犯した罪ときちんと向き合ってくださいね」

島村は右京に頭を下げた。

次は⇒【相棒18】第4話「声なき声」ネタバレと感想 かとく職員の転落事件の犯人は中川?

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第3話「少女」感想

ラスト、右京さんが明菜ちゃんにかけた言葉に泣きました。

こんなに泣いたのはseason5第15話「裏切者」の小野田官房長の言葉、

小野田官房長「僕は、特命係を動かしているのは杉下だと思っていました。実は、君の旦那様だったんだね。亀山薫くん」

以来です。

最近の『相棒』はスペシャルより1話完結ストーリーの方が断然いいなあ・・・。
スペシャルの後にいい話来ることが多いですよね。

あのくらいの年頃の子が、元気に動けるお姉ちゃんを羨ましく思う気持ちが、本当に演出が上手くて、グッと刺さりました。
病気の娘を抱えた母親の苦悩と、
妹の言葉を信じてその母親を憎んでしまった明菜ちゃん。

それを全部包み込む、右京さんの一言。
これぞ相棒だと思います。

右京さんは常に正しく厳しいけれど、何だかんだ子供には優しいんだよなあ・・・。