【相棒17】第1話・2話ネタバレと感想 ボディの隠し場所と二重の罠

水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン17第1話・2話「ボディ~二重の罠」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。
国家公安委員を務める大学教授・三上冨貴江の自宅で殺人事件が発生した。殺害されたのは義父の鬼束鐵太郎。夫の鋼太郎が、冨貴江のために父を殺したというのだ。冨貴江は夫と、鐵太郎の若い後妻・祥と3人で、鐵太郎の死を隠蔽しようとするが・・・。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒相棒シーズン16を見逃した人はまずこちらをチェック!

第1話 ・2話 「ボディ~二重の罠」ゲスト俳優キャスト

■ 三上 冨貴江(とよた真帆)
国家公安委員で、成林大学経済学部経済学科教授。成林大学の副学長。

■ 鬼束 鋼太郎(利重剛)
冨貴江の夫。学校法人鬼束学園の副理事長。成林大学の学長。

■ 鬼束 祥(谷村美月)
鐵太郎の若い後妻。元看護師。

■ 鬼束 鐵太郎(中田博久)
鋼太郎の父。学校法人鬼束学園の理事長。

■ 善波 圭佑(土屋佑壱)
学校法人鬼束学園の顧問弁護士。

■ 鑓鞍 兵衛(柄本明)
衆議院議員で、国家公安委員長。

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第1話 ・2話 「ボディ~二重の罠」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:義父の死を隠蔽しようとする国家公安委員VS特命係

国家公安委員の定例会で、委員長の鑓鞍兵衛が突如耳自慢を始めた。その意図は、委員の一人である三上冨貴江にしつこく掛かってきている電話を指摘することだ。

会議終了後、部屋の外に出て電話に出た冨貴江は驚愕する。

冨貴江「あなたなの?

着信画面に表示されていたのは、義父・鬼束鐵太郎の名前だったが、声の主は夫の鬼束鋼太郎だった。さらに、鋼太郎は驚くべきことを口にする。

鋼太郎「驚くな。親父を殺した」

冨貴江が急いで鬼束邸に戻ると、大広間で鐵太郎が縄文の壺で頭を殴打され、頭から血を流して絶命していた。

「君のためだよ」と告げる鋼太郎。

冨貴江の不貞の証拠を掴んだ鐵太郎が、冨貴江を鬼束家から追い出す算段を進めていたので、それを阻止するために殺したというのだ。

冨貴江は自身の社会的立場を守るため、鋼太郎に促されるまま事件の隠蔽を手伝うことになった。

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数日後、殺害の裏事情を知る鐵太郎の若い後妻・祥によって、警察に鐵太郎の失踪届が出された。

しかし、写真誌「週刊フォトス」の記者・風間楓子(芦名星)が、鐵太郎の失踪と祥の放蕩を面白おかしく書き立て、世間が注目し始める。

記事を読んだ右京と冠城は、失踪に端を発する一連の経緯に興味を持ち、独自に調べ始めた。制裁のため特命係に左遷されて来た青木(浅利陽介)は、既に鐵太郎は死んでいるのではないかと疑っているが・・・。

国家公安員の義理の父親ということで所轄は直ちに捜査を開始しようとしたが、それを冨貴江は断っていた。

冨貴江と懇意にしている甲斐(石坂浩二)は、鐵太郎の身を案じ、特命係の2人を派遣する。早速右京は成林大学の冨貴江の元を訪ね、鐵太郎の失踪直後に部屋のリフォームと離れ屋の建築をしていたことを尋ねる。

鬼束邸へと向かった右京は、祥の案内で離れ屋を訪れる。離れ屋は冨貴江の増殖し続ける縄文土器を保管するコレクションルームとして建築したということだ。鐵太郎の失踪当時の様子を聞くも、どうにも不審な点が多い。しかも家出の理由も不明だ。

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承:鬼束邸のリフォームと離れ屋建築に隠された秘密

花の里で、右京と冠城は楓子から鬼束家に関するスクープの第2弾が用意されていることを聞かされる。

リフォーム計画は鐵太郎が行方をくらませる3日前に業者に発注していたという。

定例委員会の最中にしつこく冨貴江に電話が入っていたことを甲斐から聞いた右京は、国家公安委員長の鑓鞍兵衛の元を訪れる。

鑓鞍は繰り返し何度も掛かってきていたのは普通ではなかったこと、さらに電話の主は本当に鬼束鐵太郎からだったのか、疑問を呈す。鑓鞍は冨貴江が電話の主に「あなたなの?」と意外そうに言っていたのを聞いていたのだ。

冨貴江の知り合いの何者かが電話を掛けていた可能性が高い。

そんな中、伊丹と芹沢の調査で、離れ屋の建築は前から進んでいたが、リフォームは急遽金に糸目をつけずねじ込んだことが判明する。

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再び鬼束邸を訪れた右京と冠城は、竹林の中を見て回る。冠城は祥が後妻になった経緯を聞く。

鐵太郎は姿を消す前日と前々日、風邪をひいて伏せっていた。仕事の予定のキャンセルの連絡は、携帯で鐵太郎本人がメールでしたという。

右京が離れ屋の建築に便乗して大広間をリフォームした理由を尋ねると、鋼太郎はしどろもどろで要領を得ない。

この対応に鐵太郎がすでに殺害されていると確信した右京は、鬼束邸の家宅捜査の令状を取ってくれるよう一課に頼む。

だが遺体は離れ屋の基礎工事の最中に埋められてしまった可能性がある。右京は離れ屋を破壊するよう告げるが、国家公安委員の新築の離れ屋を壊し、遺体が出なければ大問題になる。

大反対する内村刑事部長(片桐竜次)と中園参事官(小野了)に、遺体は出ると言い切り、杉下右京のクビを懸けると勝手に宣言する冠城。

遺体が出れば国家公安委員を下手人にでき、出なければ杉下右京のクビを狩れるこの案に、「いずれにしても面白い」と副総監の衣笠(杉本哲太)は離れ家の解体を許可した。

離れ家の解体工事が開始され、焦った鋼太郎は再び鐵太郎の携帯で冨貴江に連絡を取った。

急ぎ戻った冨貴江は止めるが、右京は解体を断行する。

離れ屋の建築に便乗するように大広間のリフォームをした理由は証拠の隠滅、つまり犯行現場の消滅だ。鐵太郎が姿を消したという日の数日前からその生存が曖昧だったことも大いに怪しい。

だが基礎まで砕いても、鐵太郎の遺体は発見できなかった。

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転:消えた遺体はどこに?

右京が進退を懸けて臨んだ鬼束家の離れ家の捜索が空振りに終わり、右京の退職はもはや既定路線になっていた。

しかし、右京は残務処理という名目のもと、冠城と共に捜査を続行していた。

事件解決の鍵になるのは消えた遺体の発見だ。

鋼太郎がいまだ手放せないでいる鐵太郎の携帯電話を足掛かりに、隠蔽に荷担している祥ら鬼束家の面々に心理的な圧力を掛けていく。

そんな中、楓子が冨貴江に接触。冨貴江がゼミの学生・中迫教之(松本享恭)と不倫関係にある証拠写真を見せ、記事にしない交換条件を持ち掛ける。

そして発売された「週刊フォトス」には、警察の横暴な捜査で家一軒が破壊されたというセンセーショナルな記事が掲載された。記事に副総監は激怒するも、「それでも国家公安委員として警察への信頼は揺るがない」という冨貴江のしたたかなコメントにより、警察は動きを封じられてしまう。

大河内監察官(神保悟志)は記者会見で懲戒処分はあり得ないと宣言しつつも、右京に正式に辞表の提出を求める。

右京は絶体絶命の窮地に立たされた。

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一方、鬼束邸では再び離れ屋の基礎工事が開始されようとしていた。基礎にコンクリートを流し込む、右京が狙っていたのはまさにこのタイミングだった。

一旦調べの入ったここ以上に安全な場所はない。そう考えて、昨夜遺体を移し替えたのではないかと右京は見ていたのだ。

そして基礎からついに、鐵太郎の遺体が発見された。

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結:崩れ去った完全犯罪、事件の真相と真犯人の正体

取り調べで「鋼太郎が縄文の壺で頭部を殴打した」と言う冨貴江に対し、鋼太郎と祥は「ソファクッションで冨貴江が窒息させた」と供述。夫婦で供述が食い違っている。

解剖の結果、鐵太郎の遺体は死後2か月の間、竹林に埋められており、死因は窒息死だったことが判明する。しかも、鐵太郎の頭部に外傷はなかったというのだ。困惑する冨貴江。

鬼束学園の顧問弁護士の善波は、利益相反になるため、3人の弁護はできないと冨貴江に告げる。

自宅に帰るという冨貴江に、死体遺棄容疑は明白なため、逮捕状を取られ強制的に拘留になると忠告するが、冨貴江はブタ箱に泊まることを断固拒否。

鑓鞍に連絡して、ホテルに泊まることにする。

これまで冨貴江の動向を静観していた鑓鞍だったが、冨貴江に国家公安委員を辞任するよう迫る。

鑓鞍と入れ替わりで、右京と冠城が訪ねて来た。

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遺体とともに発見された鐵太郎の携帯からは、指紋が全て拭き取られていた。しかし、携帯の通信記録から、右京は鋼太郎が携帯を持っていたのではないかと推測していた。

「社会的に破滅したが、やってもいない罪を負うのはごめんだ」と、冨貴江は事件当時の状況を話し始める。

しかし冨貴江の言い分を証明しようにも、冨貴江は鐵太郎の頭部の傷は確認していない。しかも、犯行現場である大広間はリフォームされ、血痕のある絨毯も割れた縄文土器も何もかも残っていない。

一方で鋼太郎と祥の言い分通り、鐵太郎の遺体からは鎮静剤の成分が検出されていた。

冨貴江「恋々としたくなる地位を得た人間ならわかるはずよ。仮に自分の誤ちで失うのだって我慢出来ないのに、ましてや人の落ち度でそれを失うなんて、我慢できるわけないじゃない。あの人のせいで私のキャリアが台無しになるなんて、まっぴらだったのよ」

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右京と冠城は、祥と鋼太郎の事情聴取を行う。

右京は旦那を殺した人物と結託して死体を遺棄し、冨貴江を殺人犯として告発しなかった祥を不審に思う。

金目当てで鐵太郎と結婚した祥は、鋼太郎に泣いて頼まれたからだと言うが、自分を裏切っていた妻をかばおうとする鋼太郎もまた怪しい。鋼太郎は妻への「惚れた弱み」だと言う。

再び鬼束邸を訪れた2人は、善波に会い、祥がアライグマを飼っていたことを聞く。だがアライグマのケージはなくなっていた。

蔵でケージを発見するも、アライグマはいない。

鐵太郎を殺した犯人は、祥だった。

鐵太郎の遺体には、アライグマの血が付着していた。遺体は頭部を殴られて死んだように偽装されていたのだ。リアルな血のりを演出するために、祥はアライグマを殺してその血を使ったのだ。

実は祥と鋼太郎は不貞の関係にあった。祥が鐵太郎を殺したと知った時、鋼太郎は祥を守る方法を考えた。通報をさけるには冨貴江を巻き込む必要があり、冨貴江を巻き込むには自分が殺したことにするしかない。

鬼束家の遺産相続権のない冨貴江にとって、夫・鋼太郎は頼みの綱だ。

遺体の秘匿は冨貴江の主導で行われたが、鋼太郎は万が一の時の保険を掛けていた。つまり、遺体の偽装だ。運悪く遺体が発見されてしまった場合でも、罪を冨貴江になすりつけられるよう工作を施したのだ。

祥「鐵太郎さんが悪いんです。私奥さんなのに、ちっともお金を自由にさせてくれないから」

うろたえる演技をする祥に、「2人で考えよう」という鋼太郎。そんな鋼太郎の様子に、祥は笑みを浮かべていた。

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拘置所の冨貴江の元を、甲斐が面会に訪れる。

甲斐「僕はね、しくじりに対してどんどん寛容になっている。それこそ前はしくじる人間を許せなかった。失敗する奴はそれまで、そこで終わり。やり直せるなんて思っちゃいなかったんだよ」

そんな甲斐に、冨貴江は「今は違うのか」と問い掛ける。甲斐の脳裏には、罪を犯した息子・亨(成宮寛貴)の姿があった。

甲斐「再チャレンジをすることを勧めたいと思う。心底ね。勝手なもんだね、人間なんて」

3話ネタバレは⇒『千言万辞(せんげんばんじ)』を作った辞書の神様への殺意!

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第1話 ・2話 「ボディ~二重の罠」感想

勝手に人のクビを懸けるな・・・!!
過去最高に冠城にイラッとしました。
右京さんもっと冠城に怒っていいと思う。

演じてる反町さん自身は決してきらいじゃないんですが、冠城は過去最高に嫌いな相棒です。
そろそろ相棒交代でもいいのにな・・・。

青木の特命係配属で3人で捜査なんて冗談じゃない&それはもはや”相棒”ではない&冠城とタブルのうざさになるのかとうんざりしてたんですが、捜査には全然絡んでこなくて良かった・・・!

しかし今回のスペシャルは全部柄本明が持ってっちゃいましたね~~~。
そんなに出番は多くないのに強烈でした。
笑い方怖っ・・・!!

モスキート音で16kH聞き取るってやべえ・・・。耳驚異的過ぎるだろ(笑)
津川雅彦に代わる新しい議員として期待大です。

そしてすごく良かったのが甲斐峯秋。

甲斐「出来の悪い子ほどかわいい。僕もその気持ちはわかるよ」

そしてラストのセリフ。
度々カイトくんを思い出す父親の姿にホロリ・・・(涙)

あれだけ冷たくあたってたのになあ・・・。
そしてこちらを見る成宮くんの表情もまた良かった。
いろいろウワサはあれど、惜しい俳優を失くしたなあと思います。