東京・新宿の路上で突然倒れ、心肺停止で緊急搬送されていたお笑い芸人の前田健が、4月26日に44歳で亡くなりました。
倒れてからわずか1日半での急逝に、芸能界にも激震が走っています。
前田健の死因となった病名は何だったのでしょうか?
持病はあったのでしょうか?調べてみました。
目次
前田健死去
4月24日夜、東京・新宿三丁目の路上で突然倒れ、
心肺停止の状態で病院に搬送されていた前田健。
→前田健が心肺停止で緊急搬送の原因は心筋梗塞か?前田健の現在は?
集中治療室(ICU)で治療を受け、心臓は動き出しましたが、
意識は戻らない状態が続いており、
4月26日午前1時36分、帰らぬ人となりました。
倒れてから、わずか1日半での急逝でした。
それも44歳という若さ・・・。
原因は虚血性心不全
前田健の死因となった虚血性心不全とは、一体どんな病気なのでしょうか?
虚血性心不全(虚血性心疾患)
冠動脈が動脈硬化などが原因で狭くなったり、閉塞したりして心筋に血液が行かなくなること(心筋虚血)で起こる疾患。
心臓は1日に約10万回も収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。
この収縮・拡張する心臓の筋肉(心筋)に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、心臓のまわりを通っている「冠動脈」という血管です。
冠状動脈とも言います。
引用元:bostonscientific.com
この冠動脈が狭くなったり、血栓ができたり、何らかの異常が起きると、虚血性心疾患を発症します。
虚血性心疾患に含まれる疾患
・狭心症
・心筋梗塞
・虚血性心不全
・虚血性心疾患の致死性不整脈
狭心症とは?
冠動脈が動脈硬化などで狭くなり、血流が悪くなって心筋に必要な血液が不足し、胸が痛くなること。
動脈硬化とは、
老化によって血管が硬くなったり、
血管の壁に脂肪などの固まり(プラーク)が蓄積して血管の壁の一部が盛り上がり、血管の内腔が狭くなっている状態のことです。
心筋梗塞とは?
動脈硬化が進み、何かの原因で血管内のプラークが破れて冠動脈の血管内に血栓ができ、完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態。
心筋に血液が行かないと、その部分が壊死してしまい、
壊死の部分が大きくなると、心臓の収縮・拡張ができなくなるため、
命にかかわる危険な状態となり、緊急の治療が必要です。
最近は、狭心症の中でも心筋梗塞に移行しやすい不安定狭心症と、心筋梗塞を合わせ、急性冠症候群と呼んで原因や病態、治療について研究されています。
虚血性心不全とは?
冠動脈における血流の部分的な閉塞は、心筋への血流が減少した状態=心筋虚血を引き起こします。
簡単に言うと、血管がふさがれ、心臓の筋肉に栄養がいかなくなっている状態です。
心筋虚血により、心筋の収縮力が弱まると、心不全状態=虚血性心不全になります。
心不全とは
さまざまな心臓の病気の結果、全身に血液を送り出す心臓のポンプの働きに障害が生じて、いろいろな症状を引き起こしている状態。
また、心筋虚血により心室細動など、致命的な不整脈を引き起こすことがあります。
血管が詰まる→心筋梗塞、
血管が閉塞する→虚血性心不全
ということでしょうか。
いずれにせよ、血液の流れが悪くなると危険だということですね。
天海祐希も2013年に心筋梗塞で入院していましたが、
→前田健が心肺停止で緊急搬送の原因は心筋梗塞か?前田健の現在は?
虚血性心疾患の三大因子は
・高血圧
・糖尿病
・高コレステロール血症
他にもストレスが要因となるようです。
※日本心臓財団HPより引用。
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前田健に持病はあった?
自身のツイッターで
健康は大事、とわかっていながら健康のためにしていることは何一つない。まだ不摂生を嫌いになれない。不摂生への執着を捨てきれない。そんな44歳。
— 前田健 (@ken_m614) 2016年3月20日
「あーなんで人間て胃袋がひとつしかないんだろ。」って思うくらい美味しいものを食べるのが好きです。
— 前田健 (@ken_m614) 2016年3月29日
と書いていた前田健。
メタボ体型ではありましたが、持病もあったのでしょうか?
バー経営者「前田さんはもともとB型肝炎で、肥満にありがちな不整脈でもありました。この10年くらいは体調を気遣ってかアルコールはほとんど飲まなかったんじゃないかな。たまにちょっとだけビールを飲んで『ヤバイ、心臓がドキドキしてきちゃった』などと言って、胸を押さえながら身体を丸くするところを見かけたこともあります」
前田健には不整脈の持病があったようですね。
不整脈とは?
心臓の電気的興奮のリズム(調律)の異常のこと。
大きく分けて
①脈がとぶように感じる期外収縮
②脈が速くなる頻脈
③脈が遅くなる徐脈
の3つがあります。
不整脈は、心不全や脳梗塞を引き起こす危険性をはらんでいます。
直前にロンハーの収録に参加
前田健は、4月24日に栃木県で行われた、
バラエティー番組『金曜★ロンドンハーツ(ロンハー)』の企画「スポーツテスト」に参加。
午前中に50メートル走と走り高跳びを行いましたが、
前田健「ちょっと体調が悪い」
と、昼休憩の時に体調不良を訴え、医務室で医師に相談していたそうです。
その後、
前田健「回復した」
と、医師の了解を得て収録に参加。
腕相撲やリレーなどを通常通りこなしたということですが・・・。
50メートル走や走り高跳びくらいだと、
心臓に負担のかかる急激な運動ではないような気はしますが、
日頃の運動不足や不摂生な生活がたたって、
もしかしたらこの時既に何か異常が起きていたのかもしれません・・・。
収録後、マネジャーがご自宅に送っていって、
その後プライベートで外出した時に倒れたとのこと。
所属事務所は前田健の不整脈を把握しており、
事前にロケ内容を確認しましたが、
通常のダンスなどと比べて負担が軽いと判断して参加したそうです。
一方、テレビ局側は
テレビ朝日「前田さんのほうからは説明はなく、持病などについては把握していなかった」
ロンハーの収録が直接の原因ではないでしょうが、
この時にもっと検査していればと、
悔やまれますね・・・。
本人も軽い体調不良と流してしまったんでしょう・・・。
このロンハーの収録内容について、放送予定は未定です。
あややがコメント
前田健がブレイクするきっかけとなった、松浦亜弥(あやや)のモノマネ。
松浦亜弥は、前田健の突然の死に
松浦亜弥「昨日からのニュースを見て、心配していました。突然の悲報にビックリしています。私のことを、おもしろかわいくモノマネをしてくれて、楽しく話題にしてくれて、うれしかったです。マエケンさんのモノマネで自分のクセを知ったりして」
と追悼のコメント。
初共演した時のエピソードを語り、しのんでいました。
松浦亜弥「私の体調やスケジュールまで気遣ってくださったり、プレゼントと一緒に、手書きのとっても丁寧なお手紙をいただいたことを覚えています。マエケンさん、『あやや』の思い出をありがとうございます。今はただ、心からご冥福をお祈り致します」