『死霊館のシスター』ネタバレ&あらすじをラスト結末まで フレンチの伏線とアイリーンのその後を解説

映画『死霊館のシスター』のネタバレ・あらすじと感想についてまとめています。
エド&ロレイン夫婦がはらった悪魔「ヴァラク」の起源を描く物語。
ルーマニアの聖カルタ修道院で、尼僧が自殺するという事件が起きた。修道院を調べるため、バチカンに派遣された見習いシスターのアイリーンとバーク神父は、強力な悪魔・ヴァラクとの激しい戦いに巻き込まれていく。
『死霊館のシスター』のシリーズでの時系列や、『死霊館』とのつながり、フレンチの伏線についても徹底考察&解説。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

登場人物&俳優キャスト

2018年アメリカ映画
上映時間96分
監督:コリン・ハーディ

■ アイリーン(タイッサ・ファーミガ)
修道女見習い。

■ アンソニー・バーク(デミアン・ビチル)
神父。バチカンが聖カルタ修道院の調査に派遣した。従軍神父の経験がある。

■ フレンチー(ジョナ・ブロケ)
フランス系カナダ人。均の採掘を目的にルーマニアに来たが、村人たちが好きになり、働いている。本名はモリース・ティロー。

■ ヴァラク(ボニー・アーロンズ)
悪魔の尼僧。

■ ビクトリア(シャーロット・ホープ)
聖カルタ修道院の尼僧。首を吊って自殺した。

■ オアナ(イングリット・ビス)
聖カルタ修道院の尼僧。アイリーンを案内してくれる。

『死霊館』へのつながり

■ エド・ウォーレン(パトリック・ウィルソン)
カトリック教会が唯一公認した非聖職者の悪魔研究家。

■ ロレイン・ウォーレン(ヴェラ・ファーミガ)
エドの妻。透視能力を持つ。

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『死霊館のシスター』ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:エドとロレインがはらった悪魔の尼僧「ヴァラク」の起源

ロレインはアミティビルで予知夢を見た。見えたのはエドの死だ。

予知夢でエドを殺したのは、エドが描いていた悪魔の尼僧「ヴァラク」。

時はさかのぼり、1952年、ルーマニアの聖カルタ修道院。

「神はここで死す」という文字が書かれた部屋に、2人の尼僧が入ってきた。

「聖遺物が救いになるのか」と怯えおののく若い尼僧・ビクトリアに後を頼み、修道長は部屋の中へと歩を進めた。

獰猛な唸り声が響き、修道長の血まみれの手が伸びてきた。

「やつは憑依して逃げる気だ」と、ビクトリアにある部屋の鍵を託す。修道長はそのまま扉の中へと引きずり込まれていった。

そして、次は自分の番だと悟ったビクトリアは、礼拝堂へと逃げ込み、ロープを手に窓から飛び降り、首を吊った。

窓へ忍び寄る何者かの影。

すると窓がひとりでに締まり、そこにはヴァラクの姿が映り込んでいた。

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ビエルタン村から聖カルタ修道院に荷物の配達にやって来たフレンチーは、あまりにも多くのカラスが鳴き喚いているのに違和感を感じる。

カラスが鳴く方へ行くと、尼僧の血塗れの遺体が吊るされていた。

一方、バーク神父は司教に呼び出され、バチカン市国を訪れていた。

そして、ルーマニアの山奥にある、尼僧が自殺した修道院を調べてほしいと依頼される。

バチカンに呼び出されたことで、バーク神父は何か裏があるのではと疑うが、裏があるのは修道院の方だという。

修道院に男子禁制のエリアがある可能性を考え、調査の助手として尼僧志願生がつけられた。

英国のロンドンにある聖ビンセント病院にいるアイリーンだ。

アイリーンはまだ志願生にもかかわらず、突然のバチカンの訪問を受け、驚く。

土地勘があるから助手に推薦されたというが、ルーマニアには一度も行ったことがない。何かの間違いだ。

しかし、バーク神父は「バチカンの決定には必ず意図がある」と、アイリーンを連れてルーマニアへと向かった。

ルーマニアのビエルタン村に到着したバーク神父とアイリーンは、まずフレンチーの元を訪ねた。

フレンチーは昔からの村と修道院の取り決めで、3か月ごとに食料などを配達している。

バーク神父は修道院に連れて行ってほしいと頼むが、フレンチーは「ごめんだ」と断った。

他の村人もみな修道院を避け、忌み嫌っている。

美人のアイリーンを気に入ったフレンチーは、彼女に強く頼まれ、2人を修道院に連れて行くことを了承した。

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ローマから飛行機で、ブカレストからバス。不便な土地だ。修道院へは馬車で向かう。

道中、バーク神父はクロスワードを楽しみ、フレンチーとアイリーンはお互いの身の上話をする。

アイリーンは仮誓願もまだだった。神に一生を捧げる準備期間だが、フレンチーは「まだ迷ってるの?」と核心を突く。

馬が怖がって進めなくなり、そこから徒歩で修道院へ向かうことに。

アイリーンはなぜバチカンがバーク神父に依頼したのか、尋ねた。

不思議な現象があると、バーク神父に連絡が来る。教義に関わる現象、いわば”不思議狩り”だ。

自殺の調査は一端にすぎない。バチカンの依頼は、修道院が神聖かどうか見極めること。

修道院を囲んで無数の十字架が立っているのは、悪魔を閉じ込めるためだが、フレンチーは「バカげた迷信だ」と吐き捨てる。

中の尼僧は呼んでも応答がない。配達して2年になるが、見たことがあるのは死んだ尼僧だけだという。

フレンチーはカラスがつつかないよう、遺体を配達物を置く氷冷室に運んでいた。

氷冷室の中に入って、フレンチーは驚いた。遺体が動いているのだ。

バーク神父は、遺体が握っていた鍵を取り出した後、遺体を土中に埋葬した。

疫病が流行した頃の生き埋め対策で、墓にはベルが付けられていた。

ひつぎの中で息を吹き返したら、ベルを鳴らして間違いだと生存を知らせる。

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承:バーク神父とアイリーンの調査

次に、一行はフレンチーが尼僧の遺体を発見した現場に向かった。

尼僧が死んで何週間も経つにもかかわらず、驚くべきことに階段についた血はまだ乾いていなかった。

修道院の中に入り、辺りを調べていたところ、アイリーンは視線を感じて振り返った。

そこには黒いヴェールをまとった人物が立っていた。修道長だ。

バーク神父は教皇庁を代表して自殺を調べに来たと伝えるが、修道長は尼僧の自殺は知らないという。

修道長「許可も取らずに埋めたの?」

と、バーク神父とアイリーンに、フレンチーと一緒に帰るよう告げる。

尼僧たちに話を聞いてバチカンに報告するというバーク神父に、修道長は安全面は問題ないと食い下がる。

だが、調査を拒めばもっと大人数で強制調査が入る。

じきにうち門が閉まり、聖歌礼拝が始まる。続いて夜の礼拝に入り、終わるのは翌朝だ。

今夜は来客用の部屋に泊まり、明日出直せば調査に応じると、修道長は折れた。

バーク神父は数日に迎えを頼み、フレンチーを帰らせた。

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暗い夜道を帰る途中、フレンチーは尼僧の姿を目撃し、追いかける。

すると、そこにいたのは首を吊る輪っかのついた縄を引きずる、死んだはずの尼僧だ。

さらに追うと、尼僧の体が木に吊るされ、そのまま落ちてきた。獰猛な唸り声をあげ、遅い来るそれに、フレンチーは慌てて逃げ出した。

魔除けとして十字架を一本引き抜き、それを持って逃げた。

食事中、アイリーンはバーク神父に自ら”不思議狩り”に志願したのか、たずねた。

バーク神父は自ら志願したわけではなく、教会に選ばれた少数の調査員の1人だった。調査の対象は特殊な現象。

アイリーンは幼い頃幻覚を見て父親にも虚言癖だと見放されたが、話が教会に伝わり、コンロイ枢機卿の指示で調査に来たフォーン司教に助けられた。

幻覚の内容は様々だったが、最後には必ず「マリア様が示す」という言葉が浮かんだ。

バーク神父もフランスで似たような調査をしていた。

大戦中、リヨン近郊で駐屯していた際に調査した幻覚を見る少年ダニエルは、悪魔に憑依されており、悪魔ばらいをした。

悪魔ばらいは成功し、悪魔は消えたはずだったが、儀式中にダニエルは重傷を負い、数日後に亡くなった。

バーク神父は、ダニエルより職務を優先したことを未だに悩んでいた。

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その夜、バーク神父はラジオの音楽で目を覚ました。

懐中電灯で照らすと、ラジオは勝手に止まった。

そして、何者かが走り去る足音が聞こえた。

外まで追いかけて行くと、そこには死んだはずのダニエルがいた。

口から蛇を出し、バーク神父に襲いかかって来た。

バーク神父は足を取られてひつぎの中に入ってしまい、そのまま生き埋めにされてしまう。必死でベルを鳴らすバーク神父。

地上には「アンソニー・バーク神父の墓」と書かれた墓が立っていた。

一方、アイリーンは風の音で目を覚ました。

ランプを手に修道院の中を進み、礼拝堂で動く不気味な尼僧の影を目撃した。

すると鏡にヴァラクの姿が映り、次の瞬間、鏡が砕け散った。さらに、十字架が崩れ落ちてきた。

アイリーンは悲鳴をあげてその場から逃げ出し、外に出たところでバーク神父の叫びを聞いた。

ベルの音を頼りにバーク神父を見つけようとするも、いたる所のベルが一斉に鳴り出した。

ひときわ強く鳴るベルを見極め、アイリーンはスコップを手にひつぎを掘り起こしにかかった。

だが棺の中のバーク神父に、ヴァラクが襲いかかる。

間一髪、アイリーンはバーク神父を助け出した。

棺の中には本が何冊も入れられていた。本の中に邪悪な力を葬り去る答えがあるかもしれない。

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転:聖カルタ修道院の歴史、蘇った悪魔「ヴァラク」

翌朝、修道院前の階段の血は、前日より増えていた。

門が開けられ、女性であるアイリーンだけ、中へと進むことに。

バーク神父は、尼僧が握っていた鍵が何の鍵なのか探るよう、アイリーンに託した。

廊下で見た人影を追って、アイリーンは一心に祈りを捧げるシスター・ルースに出会う。

話しかけようとしたところを、シスター・オアナに止められた。

この修道院では尼僧が交代で礼拝し、何世紀も祈りを続けている。一秒たりとも中断はできない。

ルースの祈りの邪魔をしてしまったことを詫びるアイリーン。

一方、無事村へと帰ったフレンチーは、バー”ブラック・ベア”で酒を飲んでいた。

村ではルカの12歳の子供が納屋で首を吊って自殺していた。

さらにアディの作物は枯れ、幼いステファンは盲目になってしまった。

「全部修道院のせいだ」というバーの店主は、修道院に向かったバーク神父とアイリーンも死体で見つかると予言する。

その頃、バーク神父はひつぎから持ち帰った本の解読を進めていた。

本には悪魔の名前「ヴァラク」が記されていた。ヴァラクは冒涜、地獄の侯爵、蛇どもの首領だ。

その時、修道院への門が閉じられてしまった。アイリーンはまだ中に入ったままだ。

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アイリーンはオアナから死んだ尼僧・ビクトリアのこと、そして修道院の歴史について話を聞く。

この修道院は、元は暗黒時代に公爵が建てた、聖カルタ公の城だ。

カルタ公は悪魔を呼び出すために魔術と儀式を繰り返し、地獄の使いとなり、悪魔を送る扉を開けた。

そこに教会が踏み込んで、聖遺物・キリストの血で扉を閉じた。

教会は城を占拠して、悪魔を閉じこめるために礼拝を始めた。

それから何世紀も悪魔は出てこなかった。

しかし戦争が始まり、修道院は爆撃を受け、扉が壊れて悪魔が再び動き出した。

アイリーンは、昨夜、礼拝堂で目撃した尼僧についてたずねる。

「あれは人間ではない、邪悪なものだ」というアイリーンに、オアナは夜中に出没するそれを、全員が見たことを明かす。

正体は悪魔だ。

尼僧に紛れて、一人残らず襲う気だ。つまり、地獄の扉が開いた。そのせいでビクトリアは自殺した。

そこへ別の尼僧が、オアナにルースと交代するよう言いに来た。

そして、終生誓願を受けていないアイリーンは部外者だとして立ち去るように告げる。

だがもう門は全て閉まっている。オアナは門が開く明朝まで、泊まっていくよう部屋へと案内してくれた。

アイリーンはビクトリアが持っていた鍵についてたずねるが、オアナは知らないという。

部屋は外側から施錠されてしまった。

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バーク神父は閉じ込められたアイリーンを助け出すため、ロウソクの明かりを頼りに、修道院の見取り図を調べていた。

中に入る通路はないと告げる修道長。一体いつからそこにいたのか、驚くバーク神父。

尼僧が握りしめていた鍵についてたずねるが、修道長は

修道長「もう手遅れです。シスター・アイリーンは死ぬ」

と言い放つ。

次の瞬間、ロウソクの炎が消えた。

バーク神父が修道長のヴェールに触れようとすると、修道長が襲ってきた。

バーク神父がそれを退けると、修道長は姿を消した。

一方、アイリーンは恐ろしい悪夢を見て目が覚めた。

部屋で誰かがうずくまって泣いている。「誰なの」と呼びかけても答えない。

今度はドアがノックされ、開いた。オアナに呼ばれ、アイリーンは燭台を手に廊下に出た。

そして、井戸を見つけた。

さらに奥へと進み、「神はここで死す」と書かれた部屋にたどり着く。

風でロウソクの炎が消え、部屋から出てきたヴァラクに引き寄せられてしまう。

壁にかかった十字架にしがみつき、何とか踏ん張るアイリーンだったが、そのまま転落。

身を起こし、鍵を手に逃げようとしたところをヴァラクに捕まった――と思ったら、オアナだった。

力を増した悪魔を、全員で祈って封じ込めるため、礼拝堂へ行くよう促される。

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バーク神父の前に、ダニエルが再び姿をあらわした。

遅い来るダニエルから逃げると、なぜかクロスワードの紙が落ちていた。

「配達物」というキーワードを手掛かりに、フレンチーから聞いた尼僧が配達物を取るドアのことを思い出す。

今度は床にベルが突然現れた。ベルがたぐりよせられた先から、悪魔が飛び出して来た。

そこへフレンチーが現れ、悪魔を殴り倒してバーク神父を助けてくれた。

一方、アイリーンは礼拝堂で、一心に祈るルースの隣りに布を掛けられたオアナの遺体を見つけ、驚愕する。

そして礼拝堂の扉が開き、何人もの尼僧が入ってきた。

「全員で祈るの。何が起きようと前だけを見るのよ。祈りを続けて」

だが一人、また一人と尼僧が吹き飛ばされていく。

それでも祈り続けるアイリーンだったが、服が剥ぎ取られ、背中に五芒星を刻まれてしまう。

もう駄目かと思ったその時、礼拝堂の扉を叩くバーク神父の声が聞こえ、アイリーンは安堵した。

バーク神父に状況を説明するが、振り返ると礼拝堂には誰もいなかった。

アイリーンが見ていたのは幻覚だったのか。

残っていたのはミイラ化し始めたオアナの遺体だけだ。ここはもう神聖ではない。

次の瞬間、オアナの遺体が起き上がり、十字架でバーク神父を突き刺した。

十字架に聖水をかけ、悪魔ばらいをするバーク神父。

炎に包まれてなお、遅い来る悪魔を、フレンチーが持ってきていた銃で撃ち殺した。

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結:アイリーンとヴァラクの対決、フレンチーの正体

悪魔は人間に憑依しないと外には出られない。

自殺したビクトリアは、最後の一人だったのだ。ビクトリアは悪魔に憑依されないよう、犠牲を払った。

アイリーンは外へ逃げる前に、地獄の扉を閉めて悪魔を封印することを決意する。

その前に、アイリーンは終生誓願の儀式をバーク神父に頼んだ。

アイリーン「私の幻覚は神のご意志です。神に尽くすことが使命」

扉は地下墓地にあるが、キリストの血がないと閉められない。

修道長は地下通路で死んだ。ビクトリアが握っていたのはキリストの血の保管庫の鍵だ。

一行は地下通路を調べに向かった。

マリア像が指し示す壁に、穴があった。鍵を差し込むと壁の扉が開き、そこにキリストの血が安置されていた。

フレンチーは「冗談だろ」と笑うが、バーク神父は「奇跡だ」と感動した。

これを使いこなせるのは、神に嫁いだものだけだ。バーク神父はキリストの血をアイリーンの首に掛けた。

そして「神はここで死す」と書かれた扉を開け、奥へと進む。

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3人はバラバラに地獄の扉を探し始めた。

すると、3人の身に次々と奇妙なことが起こり始める。

フレンチーは、手にしていたたいまつの火が突然消えた。

バーク神父の行く手には無数の尼僧たちが現れた。バーク神父はこれにランプの火を放ち、応戦する。

一方、アイリーンの後ろにも尼僧の姿が。遅い来るヴァラクの手から逃れ、進んだ先に、ロウソクの明かりが見えた。

そこへアイリーンが歩を進めると、突然、ロウソクの火が次々と灯った。

アイリーンは、床に五芒星が描かれた場所へとおびき寄せられていたのだ。

アイリーンの悲鳴を聞いたフレンチーは、銃で扉を破って中へと突き進んだ。

すると、無数の尼僧たちが現れ、その中から「フレンチー、助けて」というアイリーンのささやきが聞こえた。

袋を被せられ、血塗れの尼僧たちをかき分けて進むと、奥に同じ様に袋を被せられ、五芒星の真ん中に吊るされたアイリーンがいた。

フレンチーが袋を取ると、現れたのはヴァラクだった。

フレンチーが落とした銃を手に、遅い来るヴァラクの顔に触れると、憑依していたアイリーンの体からヴァラクが離れた。

フレンチーはアイリーンの手を引いて逃げようとするが、ヴァラクに首を絞められてしまう。

アイリーンはヴァラクに地獄の扉へと吹き飛ばされた。

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アイリーンが水面から顔を上げると、首に下げていたはずのレリックがない。

慌てて辺りを見回すと、レリックは近くに浮いていた。

手を伸ばしたその時。水面の底から、ヴァラクが現れた。

アイリーンの首を絞め、殺そうとするヴァラク。

駆け付けたバーク神父の前に、またしてもダニエルの姿をした悪魔が現れ、口から蛇を出して襲って来た。

バーク神父はその蛇に左目に噛み付かれてしまう。

何とか蛇を引き剥がし、ヴァラクをはらおうとするが敵わず、弾き飛ばされてしまう。

ヴァラクはアイリーンが手にしたキリスト後を奪い取った。

だが、すでに瓶は割られていた。

アイリーンは口に含んだキリストの血をヴァラクに吹きかけた。

悶え苦しみながら、再び水面の奥へと沈んでいくヴァラク。

かくして地獄の扉は閉じられた。

力尽きたアイリーンをフレンチーが助け出し、人工呼吸を施した。

水を吐き出し、何とか一命を取り留めた。

アイリーンはフレンチーの本名をたずね、「助けてくれてありがとう、モリース」と礼を言った。

命がけで神に尽くした聖カルタの尼僧たちを埋葬し、バーク神父とアイリーンは帰路についた。

修道院の呪いは消えた。

この地にこりごりしたモリースは、実家に帰り、農夫になるという。

アイリーン「旅人には退屈かもね」

モリース「だろうな」

そう笑って首をさするモリースの首には、逆十字が刻まれていた

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それから20年後。

マサチューセッツ州ウェイクフィールドで、エドが悪魔ばらいについて講義をしていた。

スライドで映し出されたのは、農夫のモリース。通称フレンチー。

モリースはヴァラクに襲われたあの時、既に憑依されていたのだ。

モリースの教養は小学生レベルだが、悪魔に憑依されて見事なラテン語を話した。

その後、モリースの体に逆さ十字が浮き出てきた。

悪魔の活動は三段階。出没、攻撃、憑依。

モリースに憑依したヴァラクの姿を見て、ロレインは悲鳴をあげたのだった。

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『死霊館のシスター』解説&考察

『死霊館のシスター』の時系列はどこ?前作&続編は?

『死霊館』でエドに悪魔ばらいの例として紹介されていたのは、バーク神父とアイリーンの調査に同行したフレンチーことモリースでした。

なので、時系列は『死霊館のシスター』→『死霊館』とつながります。

『死霊館のシスター』の時系列
  • 1952年 死霊館のシスター
  • 1957年 アナベル 死霊人形の誕生
  • 1967年 アナベル 死霊館の人形
  • 1971年 死霊館
  • 1977年 死霊館 エンフィールド事件

公開順でいくと、

『死霊館のシスター』の公開時期
  • 2013年 死霊館
  • 2014年 アナベル 死霊館の人形
  • 2016年 死霊館 エンフィールド事件
  • 2017年 アナベル 死霊人形の誕生
  • 2018年 死霊館のシスター
  • 2019年 アナベル 死霊博物館

の順番になります。

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『死霊館』へとつながる伏線、モリースがフレンチーと呼ばれていた理由

フレンチーがなぜ通称で呼ばれていたのか?

これは、おそらくモリースがフランス系カナダ人だったことから、フランス人としての意味合いで「Frenchie」と呼ばれていたのではないでしょうか。

フレンチの本名は「Maurice Theriault」。
読みや訳し方はいろいろありますが、「モーリス・ティロー」が正解ではないかと。ネットでよくみる「モリース」は間違いです。

『死霊館』でモリースを演じていたのはクリストフ・ヴェイロンで、俳優さんも変わっているので、これに気づくのはなっかなか難しかったですね~。

あんな脇役の名前覚えてないって・・・!

エドによれば、モリースは幼い頃父親から性的虐待と暴力を受けています。
だから母国カナダを離れ、はるばるルーマニアの奥地へと渡ったのでしょう。

しかし、今回の経験を機に、モリースはトマト農家の父親の跡を継ぎ、農夫となることを決意します。

そしてエド&ロレインの悪魔払いを受けることにつながると。

ヴァラクがフレンチーを捕らえた際、実は蛇をフレンチーの中に放っていたんですね。

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バチカンはなぜアイリーンをバーク神父の助手に選んだのか?

アイリーンをバーク神父に同行させるというバチカンの決定はかなり異例といえます。

アイリーンは終生誓願前の、しかも仮誓願もまだの見習いシスターですからね。

ではなぜバチカンはアイリーンを指名したのか?

バーク神父が「バチカンの決定には必ず意図がある」と言っているように、その理由はアイリーンの過去からわかります。

アイリーンは幼い頃幻覚を見て父親にも虚言癖だと見放されましたが、話が教会に伝わり、コンロイ枢機卿の指示で調査に来たフォーン司教に助けられた経験があります。

幻覚の内容は様々でしたが、最後には必ず「マリア様が示す」という言葉が浮かんだというアイリーン。

バーク神父はアイリーンのこの話を聞き、バチカンの意図を悟ったのでしょう。

すなわち、聖遺物であるキリストの血を扱えるのは、キリストの聖母マリアが示す、アイリーンだけだと。

今回地上に現れた悪魔ヴァラクを封じ込めるには、キリスト血が不可欠です。

バーク神父の悪魔ばらいも全く意味をなしませんでした。

それを見越して、バチカンはアイリーンを選んだのだと思われます。

アイリーンのその後は?ロレインと出会う?

モーリスがエド&ロレイン夫妻と出会ったということは、年齢的にモーリスより若いアイリーンも出会う可能性がありますね。

『死霊館のシスター』は続編『The Nun 2 (仮)』が予定されているので、そこでアイリーンのその後が描かれるかもしれません。

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『死霊館のシスター』感想

ジェームズ・ワンが撮らないとここまで面白くないかっていうくらい、面白くなかったです。
死霊館&アナベルシリーズの中でも最低じゃないかと。
なのに続編の2が予定されてるって、よっぽどヒットしてるんだなーこのシリーズ。

ジャンルはもうガッツリホラーです。
ゴシックホラーはいよいよ何が起こってもおかしくない感じになるので、ホラーとしてもあんまり面白くないんですよね・・・。
まだ『死霊館』シリーズの方が地に足がついていた。
ここで一気にドファンタジーです。

修道院の中の出来事はほぼほぼアイリーンの幻覚オチなのがなあ・・・。

そんでもって毎度クソなバチカンですが、今回もやらかしてくれました。

バーク神父・・・・・・!!

見習いのアイリーンに助けてもらうってどういうことだよ・・・!
棺に閉じ込められたシーンは失笑しかないです。
エドですらはらえてたのに、バーク神父の悪魔ばらいがヴァラクに微塵も通用してなくて笑えます。
ってか神父いくらなんでも弱すぎないか・・・!?
まだフレンチーの方が使えるってどういうことよ・・・。

しかもフレンチー、超いいやつなのに「教養は小学生レベル」とエドに評されてて笑える。

毎度毎度悪魔の力強すぎ・・・!!で対抗手段がなさ過ぎてちょっともう・・・。

「一秒たりとも中断はできない」って祈り超過酷。
なのにあれだけの数の尼僧が全力で祈りを捧げても無残に殺されるしかないって、神の力とはこれいかに・・・。

祈りの文言についてはよくわからないんですが、
シスター・ルース、「アヴェ・マリア」しか唱えてなくない?

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