年末に急遽喪中になった場合など、喪中はがきの準備が間に合わないことがあります。そういった場合は、「寒中見舞い」で対応します。
寒中見舞いは出すべき時期が決まっているので、注意が必要です。いつからいつまでに出せばいいのか、寒中見舞いの書き方と使うべきハガキ・切手の種類、文例集もあわせて見ていきます。
目次
喪中はがきが間に合わない場合はどうすればいい?
「喪中はがき」は遅くとも12月初旬までに送る必要があります。
先方が年賀状の用意を始める前に手元に届くよう、11月中か遅くとも12月初旬頃までには届くように出すのがマナーだからです。
しかし、年末に身内の不幸があり、急遽喪中になった場合は「喪中はがき」の準備が間に合いませんよね。
そんな場合は、「寒中見舞い」で対応すれば大丈夫です。
「寒中見舞い」とは?
寒さが厳しい時期に、相手の安否を気遣って出す季節の挨拶状。
事情があって年賀状を準備できなかったり、
急遽喪中になった場合に、
年が明けてからの挨拶として使うことができます。
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寒中見舞いのマナー
寒中見舞いを出す時期はいつからいつまで?
松の内(1月7日)以降から立春(2月4日)までの間
立春前、つまり2/3の節分までに届くのがよいとされます。
投函のタイミングは1月末までを目安としましょう。
立春をすぎてしまうと、「余寒見舞い」となります。
注意しましょう。
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使うはがきと切手
喪中見舞いのはがきには、
切手部分が「胡蝶蘭」デザインのはがきを使いましょう。
切手の場合は、62円の普通切手(ソメイヨシノ)を使います。
弔事用切手「花文様」は、寒中見舞いの場合にはマナー違反とされます。
※弔事用切手「花文様」は喪中はがきに用います。
喪中に関わる寒中見舞いは、
通常(官製)はがきは弔事用でも使えるものが好ましいですが、
私製はがきに貼る切手は弔事用を使うのはマナー違反です。
ややこしいので注意してください。
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書き方
- 句読点は入れない。
- 行頭の一字下げはしない。
- 数字は漢数字で表記。
- 「拝啓」などの頭語、「敬具」などの結語は付けない。
- 本文の後には差出日付(平成◯◯年◯月)と、差出人住所、差出人氏名も裏面に記す。
喪中はがきのマナーと基本的には同じです。
縦書きが一般的で、表面と裏面は縦横そろえるのが基本なので、宛名も縦書きとしましょう。
裏面に記載する場合、表面(宛名面)への住所氏名は不要です。
- 謹賀新年
- 謹んで新年のお慶びを申し上げます
- 賀春
- おめでとうございます など、新年の挨拶にあたる「賀詞」
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寒中見舞いの文例集
寒中お見舞い申し上げます
年頭のご挨拶を頂きありがとうございました
父◯◯は昨年◯月に他界いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるべきものを
年を越してしまいましたご無礼の段 どうかお許し願います
故人が生前に賜りましたご厚情に深謝申し上げますとともに
厳寒の折柄 皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
昨年十二月に 父 ◯◯が◯歳にて永眠いたしましたので
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに
本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
平成◯◯年一月