庵野秀明監督の映画『シン・ゴジラ』で気になる言葉・用語の意味を解説していきます。
省庁で官僚たちが使う専門用語も多用された『シン・ゴジラ』。総理レク、レッドノーティス、リエゾン、ロジ、金帰火来の意味って?
ヤシオリ作戦やタバ作戦の由来もあわせて考察していきます。
目次
『シン・ゴジラ』の気になる用語解説
石原さとみが言ってた「ザラ」って?
石原さとみ演じるカヨコが、来日するなり矢口に牧元教授捜しを依頼し、
最後に「ザラはどこ?」と尋ねます。
このザラとは、ファッションブランド「ZARA(ザラ)」のことです。
I rushed to yokota straight front a party. so I didn’t have time to change.(友人のパーティーから横田基地まで直行だったので着替えを用意する時間もなかった)
ということだったので、
着替えをZARAで買いたい、ということでしょうね。
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タバ作戦の意味
多摩川を絶対防衛ラインと想定する作戦なので、
「タバ」の由来は、多摩の古い言い方「ダバ」「タバ」からきていると考えられます。
ヤシオリ作戦の意味
ヤマタノオロチが酒を飲んで酔って寝てしまったところを、スサノオノミコトが十拳剣で倒した。
ゴジラに飲ませる血液凝固促進剤をヤシオリに見立て、矢口は「ヤシオリ作戦」と命名したのだと思われます。
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レク
赤坂「総理レクは先に結論有りきの既定路線だ。いい加減かき回すのはやめとけ」
レクはレクチャーの略で、
レクチャーとは、議会で扱う議案、あるいは事件など共有すべき事項、その他行政に関することについて説明すること。
総理にレクするなら「総理レク」、
省内では「部長レク」「局長レク」など、上の役職の人に説明することを意味します。
リエゾン
自衛隊の治安出動で、第76条を適用するかで揉めている官僚たちが、「国土交通省 リエゾン」「警視庁 リエゾン」など、リエゾンと書かれたベストを着ています。
リエゾンとは、橋渡し役、連絡員のこと。
レッドノーティス
矢口から依頼された牧元教授捜しを、警察庁長官官房長が本部警察庁刑事局長に命じるシーン。
本部警察庁刑事局長「日本から追い出されるように米国の研究機関に移籍した異端の老教授。生物学者生物学者なのにエネルギー関連の研究機関に帰属。面白い老人ですね。レッドノーティスですか?」
レッドノーティスとは、国際刑事警察機構(ICPO)が加盟国に向けて発する赤手配書(国際逮捕手配書)のこと。
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グリッドロック状態
志村「ここもグリッドロック状態ですね。車はもう動きません」
グリッドロック状態とは、交差点への進入車両が極度に増えた場合、隣接する交差点まで車両の列が伸びて渋滞が連鎖的に増える「超渋滞」現象のこと。
金帰火来(きんきからい)
泉「俺は金帰火来のおかげで助かったよ。矢口も地元は大事にしとけよ」
金帰火来とは、国会議員が金曜の夜に地元に帰り、週末に政治活動をして火曜日に東京に戻ること。
コアリション
森「ゴジラの研究は、日米コアリションってことですか」
コアリションとは、連携すること。
ロジ
津秋「血液凝固剤の現地輸送は、警察と国交省でロジを詰めておいてくれ」
ロジとは、会議などの日程を決めること。