セブンネタバレあらすじラスト結末 真犯人はモーガン・フリーマン説を解説

映画『セブン(Se7en)』ネタバレあらすじと感想についてまとめています。
「七つの大罪」になぞらえて次々と起こる連続殺人事件を追うサマセットとミルズ。犯人の男ジョン・ドゥは一体何者なのか?目的は?
衝撃のラスト結末の解説や、セブンに用いられた引用まとめ、さらに真犯人モーガン・フリーマン説についても徹底考察していきます。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

登場人物&キャスト(俳優)

1995年アメリカ映画
上映時間127分
監督:デヴィッド・フィンチャー

■ デイヴィッド・ミルズ(ブラッド・ピット)
地方から立身出世を目指してやって来た若い刑事。血気盛んな直情型。

■ ウィリアム・サマセット(モーガン・フリーマン)
長らく殺人事件を見つめて来た老刑事。残り一週間で定年退職を迎える。

■ ジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)
カメラマン。偽名の「ジョン・ドゥ(John Do)」は、身元不明死体に付けられる仮の名前の意味。

■ トレイシー・ミルズ(グウィネス・パルトロー)
ミルズの妻。 以前は小学校の教師をしていた。

■ 警部(R・リー・アーメイ)
殺人課の責任者。サマセットとミルズの上司で、サマセットの実力を高く評価している。

■ マーティン・タルボット(リチャード・ラウンドトゥリー)
検事。

■ マーク・スワー(リチャード・シフ)
弁護士。

■ テイラー(ダニエル・ザカパ)
刑事。

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セブンネタバレをラスト結末まで

起:連続殺人事件の幕開け

雨の降り止まぬ月曜日。
退職まであと一週間となった老刑事サマセットは、後任として地方から赴任して来た若い刑事ミルズと共に、奇妙な死体の検分に直面していた。
大量のパスタの山に顔を突っ伏したまま死んでいる肥満体の男。

死因は、食物の大量摂取と、その状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。
男の後頭部に付けられた銃口の痕から、何者かに死ぬまで食べ続けるよう強制させられていたことが判明する。
犯人の異常性に気付いたサマセットは、この事件は続くと直感する。

火曜日。
裁判を利用して巨万の富を築いていた悪徳弁護士グールドの遺体が、自宅オフィスで発見される。
床には血文字で「GREED(強欲)」という単語が残されており、グールドは縛られてちょうど贅肉の部分を1ポンド分切り落とされていた。
現場の状況から、犯人は二日間に渡り、グールドにどこの肉を切り取るか選ばせていた。

再度第一の事件現場を訪れたサマセットは、冷蔵庫の裏に脂で書かれた「GLUTTONY(大食)」の文字と、「失楽園」の一節が書かれたメモを発見する。
犯人が残したこれらのメッセージから、サマセットはこの連続殺人事件が「七つの大罪」になぞらえた見立て殺人ではないかと推理する。

その後、グールドの妻から部屋に飾ってある絵が逆さまになっていることを聞いたサマセットは、絵を外した壁に、指で書かれた「HELP ME(助けて)」という文字を発見する。

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承:犯人の異常性とトレイシーの秘密

鑑識の結果、指紋は被害者のグールドのものではなく、前科者の通称ヴィクターという男のものだと判明する。

警察がヴィクターの部屋に突入するが、ヴィクターは左手首を切断された上ベッドに縛りつけられ、廃人同然の姿になっていた。
部屋にはヴィクターが衰弱していく様を撮影した写真と、「SLOTH(怠惰)」と書かれた紙が残されていた。

グールドの部屋の指紋は、ヴィクターの切り取った左手首で付けたものだった。
さらに、犯人は綿密な計算の上、一年もの時間を掛けて、警察をヴィクター宅に踏み込ませていた。

一年前から薬物を投与され、監視されていたヴィクター。
自殺しようと舌を噛み切ってなお、犯人はヴィクターにあらゆる処置を施し、生き長らえさせていた。

その夜、トレイシーが夫ミルズの目を盗み、サマセットに「相談したいことがある」と電話をかけてくる。

翌朝、カフェでサマセットと落ち合ったトレイシーは、子供ができたことを打ち明ける。
サマセットはトレイシーの孤独や悩みに理解を示す一方で、自分の過去を語り、「産むなら愛情を注いで二人で育てること、もし堕ろすならミルズには内緒に」とアドバイスした。

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転:犯人はジョン・ドゥ

金曜日。
ビクターの部屋に出入りしていた犯人の目撃情報はなく、捜査は行き詰っていた。
サマセット奥の手を使い、FBIから秘密裏に図書館の本の閲覧記録を入手し、容疑者を割り出そうと試みる。

結果、要注意図書リストである『ダンテ』や『カンタベリー物語』を借りた一人の男が浮上する。
男の名はジョン・ドゥ

サマセットとミルズがアパートを訪ねたところ、偶然帰ってきたジョン・ドゥはいきなり発砲し、逃走する。
どしゃ降りの雨の中、追いかけて来たミルズを、ジョン・ドゥは待ち伏せ銃口を頭に突きつけるも、なぜかミルズを殺すことなく姿を消した。

ジョン・ドゥの部屋を調べたくとも、違法捜査ゆえ中には踏み込めない。
しかしジョン・ドゥに殴られた怒りがおさまらないミルズは、サマセットの制止を無視してドアを蹴破ってしまう。
仕方なく金を握らせて、偽の証人を仕立て上げるサマセット。

ジョン・ドゥの部屋には数々の犯行の証拠が残されていた。
ヴィクターの左腕、大量の犯行計画書。
そしてこれまでの被害者の写真に加え、ヴィクター宅の捜査時に撮られたミルズの写真まで見つかった。
ジョン・ドゥはカメラマンを装い、大胆にも警察の前に現れていたのだ。

そこへジョン・ドゥから電話があり、サマセットとミルズへの称賛と計画変更を挑戦的に告げる。

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結:七つの殺人の完成とジョン・ドゥのもくろみ

その後もジョン・ドゥの犯行は続いた。
土曜日に「LUST(肉欲)」として娼婦が殺害され、さらに日曜日には顔を切り裂かれ悲観した美人モデルが自ら命を絶ってしまう。
壁には血文字で「PRIDE(高慢)」と残されていた。

しかし「ENVY(嫉妬)」「WRATH(憤怒)」を残し、ジョン・ドウは警察に自首して来る。

ジョン・ドゥは取り調べを受けるが、本名や経歴、身元は全く不明だった。
ジョン・ドゥは弁護士を通じてミルズとサマセットを指名し、彼らに残る二つの死体の隠し場所を教えるという。

ジョン・ドゥは二人を伴い、ある荒野に車を向かわせた。
三人が待っていると、宅配便がやって来て小さな箱を置いていった。

サマセットが調べると、箱の中にはミルズの妻トレイシーの生首が入っていた。

ジョン・ドゥは箱の中身をミルズに告げる。
ミルズを羨んでトレイシーを殺した「ENVY(嫉妬)」の罪だとも。

逆上したミルズは、ジョン・ドゥに銃口を向ける。
ジョン・ドゥの意図を悟ったサマセットは、「殺せばおまえの負けだ」と必死で止めるが、ミルズはジョン・ドゥを射殺してしまう。

自らが「ENVY(嫉妬)」の罪を犯し、さらにミルズに自分を殺させて「WRATH(憤怒)」とする、ジョン・ドゥの目論見は成功した。

こうして七つの連続殺人事件は終結したが、ジョン・ドゥと名乗る男の正体も動機も闇と消えた。
サマセットは絶望感に苛まれながら、再び雨が降りしきる町に戻っていった。

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セブン解説&考察

真犯人はモーガン・フリーマン説を徹底検証

ネット上などで密かにささやかれているのが、「真犯人はサマセット(モーガン・フリーマン)」説。
ジョン・ドゥを操っていた真の黒幕はサマセットではないか?というものです。

そんな説が出た理由はいくつかありますが、
最大の疑問は、なぜジョン・ドゥがトレイシーの妊娠を知っていたのか?という点です。

トレイシーが作中で妊娠を明かしたのは、サマセットだけです。
トレイシーはまだ夫のミルズにすら告げていませんでした。
ここから考えられるのは、

  • 仮説①サマセットがジョン・ドゥに教えた
  • 仮説②トレイシーがジョン・ドゥに殺される時話した

「七つの大罪」の起源は「八つの枢要罪」といい、
「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」を指します。
6世紀後半にグレゴリウス1世により、八つから七つに改正され、「虚飾」は「傲慢」へ、「憂鬱」は「怠惰」へとそれぞれ一つの大罪となり、「嫉妬」が追加されました。

この「八つの枢要罪」から掘り下げていくと、
「憂鬱」→トレイシー
「虚飾」→サマセット
となるではないかと。

ジョン・ドゥはあくまでミルズに「憤怒」の罪を侵させるためにトレイシーを殺しており、トレイシー自身は直接の罪には該当しないと考えられます。
しかし、もし仮にトレイシーが「憂鬱」の罪だったとすれば、トレイシーが鬱だったのを知っていたのはサマセットだけです。

一方、サマセットにはかつて自分の子供を堕胎させた罪があり、しかしそれを隠して正義を執行する警官を続けてきた「虚飾」の罪が当てはまります。

そこから強引に考えれば、サマセットがジョン・ドゥを操って今回の連続殺人事件を起こした・・・となるのです、が。

まあ仮説②が妥当なところでしょうね。
トレイシーが子供を身ごもっていることを告げ、ジョン・ドゥの慈悲に訴えかけようとするのは自然な流れです。
もっとも、そんな話が通用する相手ではなかったわけですが・・・。

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サマセットの不自然な怪しい言動?

・自身の退職7日前に「七つの大罪」にそった犯罪が起き、ちょうど一週間で解決した。
単に偶然でしょう。サマセットが退職を延期する準備をしていたことからも、日曜にまとめて残り二件の殺人が起きるのはサマセットの想定外だったと思われます。

・日曜に三件の殺人が起きた。
ジョン・ドゥは綿密に準備してきた計画の変更をわざわざサマセット達に告げており、大幅な計画変更があったと推測できます。なので不自然ではありません。

・ジョン・ドゥの「嫉妬」に違和感。
確かに、ここまでの犯行をするジョン・ドゥが平凡な夫としての暮らしを妬み、妻を殺すか?疑問ですが、サイコパス的気質として、ありえないとも言い切れないでしょう。

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ラスト結末の解説

『セブン』の作中で起きる七つの連続殺人事件は、月曜に始まり日曜で終わります。
偶然にもサマセットの定年まで一週間という期間にあわせる形で、解決していきます。

  • 月曜日:GREED(強欲)
  • 火曜日:GLUTTONY(大食)
  • 木曜日:SLOTH(怠惰)
  • 土曜日:LUST(肉欲)
  • 日曜日:PRIDE(高慢)、ENVY(嫉妬)、WRATH(憤怒)

日曜に立て続けに三件もの殺人事件が起きるので、ちょっとわかりにくいですね。

まずモデルの殺害現場で見つかったもう一人の血は、ミルズの妻トレイシーのものです。
ジョン・ドゥは警察に出頭する前に全ての準備を終えており、トレイシーの首を入れた箱を6時に鉄塔のそばまで届けるよう、宅配便を指定していたと考えられます。

そして、トレイシーを殺した犯人=ジョン・ドゥ自身の罪が6番目の「ENVY(嫉妬)」。
妻を殺され逆上し、ミルズがジョン・ドゥを殺した罪が7番目の「WRATH(憤怒)」になります。
ミルズに自分を殺させ「七つの殺人」を完遂するため、あえてジョン・ドゥは挑発していたのでした。

サマセットの説得で一旦は落ち着きを取り戻していたミルズでしたが、憤怒を抑えきれず、ジョン・ドゥの目論見通りにジョン・ドゥを射殺してしまいます。

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「七つの殺人」整理とまとめ

  1. 大食(Gluttony) :肥満体の男→食い過ぎによる窒息
  2. 強欲(Greed) :悪徳弁護士→自ら腹の肉を落とす
  3. 怠惰(Sloth) :麻薬中毒者→一年に渡る衰弱
  4. 肉欲(Lust) :娼婦→鋭利な刃物を股間に付けた相手との性行
  5. 高慢(Pride) :モデル→美貌を奪われ放置
  6. 嫉妬(Envy) :ジョン・ドゥ→トレイシーの殺害
  7. 憤怒(Wrath) :ミルズ→ジョン・ドゥの殺害

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タイトル『セブン(SE7EN)』の意味

タイトルのセブンが意味するのは、

  1. 七つの大罪
  2. 事件が一週間で終わること

おそらくダブルミーニングです。

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ジョン・ドゥの謎と殺人の目的

指紋が出なかった理由は?

警察がジョン・ドゥの部屋を調べた際、ジョン・ドゥの指紋は一つも出てきませんでした。
その理由は、ラスト、ジョン・ドゥが警察に自首した場面で判明します。

ジョン・ドゥはだいぶ前に手の皮膚の皮をすべて剥いており、つまりは指紋を自ら切り取っていたために、指紋が検出されなかったのでした。

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ジョン・ドゥの殺人の目的は?

ジョン・ドゥは
第二の殺人グールドは二日掛かり、
ヴィクターに至っては一年掛かりで監視しています。

いずれもかなり長期の計画で、かつヴィクターやモデルについては命までは奪っていません。
つまり、目的は殺すことではなく、「罪を償わせる」ことにあったのではないでしょうか。

逮捕時、ジョン・ドゥは

「自分は選ばれた人間で、誰もなし遂げなかった偉大なことを行った」

と語っており、「神の代行者」として神に代わり罪深き者達を断罪し、この世界をよりよいものへ導くことが目的だったのではないかと。
すなわち「七つの殺人」の動機は「希望」です。

このメッセージを残した殺人者は決して絶望からではなく希望から発した殺人を行ったメッセージだと裏付けられるのである。
引用元:セブンスペシャルDVDボックスの解説書

早い段階で事件の動機が「罪の贖いにある」と睨んでいたサマセットの見込みは正しかったと言えます。

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セブンの引用まとめ

セブンでは数々の作品から引用・オマージュがされています。
その元ネタをまとめておきます。

『失楽園』の一節

サマセットが第一の殺人現場で見つけるメモは、ジョン・ミルトンの『失楽園』の一節です。

Long is the way
that out of Hell leads up to Light.
地獄より光明(ひかり)に至る道は長くして険し

第二の殺人

第二の殺人現場には、

「1ポンドきっかりの、骨も軟骨もない肉をよこせ。それを為せばあとは自由だ」

と書かれたメモと天秤があり、
天秤には1ポンドの重りと同じ重さのグールドの肉片が残されていました。

これはシェイクスピア『ヴェニスの商人』の引用です。
悪名高いユダヤ人の金貸しシャイロックがアントーニオに出す条件、「指定された日付までに借りた金を返すことが出来なければ、肉1ポンドを与えなければいけない」という部分のオマージュですね。

ラストのサマセットのセリフ

連行されていくミルズを見送ったサマセットがつぶやく、

この世は素晴らしい。戦う価値がある。後半は賛成だ。

というセリフ。
これはアーネスト・ヘミングウェイ『誰がために鐘は鳴る』からの引用です。

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