相棒シーズン16第3話「銀婚式」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに菊池桃子が登場。
落馬事故で、半身不随の車椅子生活となった妻を襲った事故。仕組んだのは夫なのか?親代わりの家政婦の涙した理由とは?
エグすぎる旦那の裏切りが明らかに・・・!
目次
第3話「銀婚式」ゲスト俳優キャスト
■ 瀬川 楓(菊池 桃子)
大手商社「貴城商事」の令嬢。25年前落馬し、車椅子生活に。
■ 瀬川 巧(川野 太郎)
楓の夫。「貴城商事」専務。
第3話「銀婚式」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで
起:車椅子の転落事故、夫の殺意
大手商社の専務・瀬川巧(川野太郎)の家の玄関に、灯油がまかれる騒ぎが発生した。
甲斐長官官房付から内々に頼まれ、右京と冠城は連れ立って瀬川家に向かう。
その道すがら、車いすが大破した事故現場に遭遇する。
車いすに乗っていたのは瀬川の妻・楓(菊池桃子)。
楓は21歳の時、乗馬中に落馬し、半身不随となり、車イスでの生活となっていた。
瀬川がちょっと目を離したスキに、坂道を滑り下りてしまったというが・・・。
幸い楓は軽傷で済んだが、右京は車いすに細工がされていた可能性を感じ、灯油の一件との関連を含めて調べ始める。
すると、楓が銀婚式の招待状配布を急きょ取りやめていたことや、顧問弁護士の事務所を訪ねていたことが判明した。
楓が離婚を考えているとしたら、娘婿として現在の地位を手にした瀬川が、先手を打って妻の謀殺を狙っているのではないかと推測する。
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承:妻の殺意と事件の犯人
灯油をまいた犯人は、瀬川の秘書だった。彼女は瀬川の不倫相手で、瀬川の子を妊娠までしていた。
楓は、銀婚式の招待状の宅配が届いた際、インターホン越しに、秘書の子供ができたという妊娠の告白と、5年越しの自分たちの関係を奥さんに言うよう迫っているのを目撃してしまう。
楓「思っていたのと違っていたものだから・・・」
混乱しつつも、黙って身を引くことにした楓は、弁護士事務所を訪れ、離婚の手続きを始める。
楓「瀬川が子供がいる人生を望んでいるのなら、私に止めることは出来ない」
しかし、2週間近く経っても夫からは離婚に関して何の話もなく、代わりに起きたのは車椅子の事故だった。
夫の殺意を感じた楓は、売却予定だった山荘をあらかじめ訪れ、夫の転落事故が起こるよう仕組む。
夫の趣味の釣り道具を使い、一階の柱時計が鳴り注意が向かったスキに、車椅子でラグを引き、階段から転落させたのだ。
トリックの後始末をする時間は十分にあるはずだったが、介護士の牧野準(玉木玲央)が山荘へやって来てしまう。牧野は車椅子の細工に気付いており、楓を心配して山荘を訪れたのだ。
少年時代の前歴を気にせず、立派な介護士として認めてくれた楓の役に立ちたかった牧野は、楓の代わりにタバコでラグに焼け焦げを作ったのだった。
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転:25年前の落馬事故の真相
楓が瀬川と出会ったのは、高校生の時だ。当時瀬川は大学生で、楓の家庭教師だった。瀬川がアメリカの大学に留学中も、2人は交際を続けていたが、両親は反対だった。
そんな中落馬事故が起き、事故の時一緒にいたことに責任を感じ、自分に一生楓の面倒をみさせてくれと頼み込んだ瀬川に、両親は2人の結婚を許し、一族が経営する貴城商事に入社させた。
しかし、それこそが瀬川の目的だった。
楓「瀬川は、駆け落ちした私とではなく、創業者の娘である私と結婚したかったんです。どんなことをしてでも。そして今度は、別れるだけではなく、私が相続した遺産も、手に入れたがっていた・・・」
車椅子に細工された転落事故を気に、楓はあることに気付く。
坂を降りる前、急に眠くなった。
25年前、落馬した時も、突然意識が朦朧とした。
ずっと暑さのせいばかりだと思っていたけれど、そうではなかった・・・。
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結:親代わりの家政婦の涙
不倫相手を憎むでもなく、
楓「これは、瀬川と私の問題でしたから。その人が瀬川のことを本当に愛しているのなら、彼のことを失うこと以上に悲しいことはないでしょう。私にはもう悲しむものもない」
ただ、そう告げる楓。
右京「それでも、あなたの行為を悲しむ人はいると思いますがね」
楓の手を握り、家政婦のセツ(大方斐紗子)が悲痛な叫びを上げる。楓の兄の貴城商事の社長ですら頭が上がらないはずのセツの涙。
早くに母を亡くし、母親代わりだったセツが号泣するのを見て、楓もまた涙するのだった。
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第3話「銀婚式」感想
旦那がクソすぎる・・・!!!
睡眠薬を仕込んで落馬させ、妻の自由を奪っただけでは飽き足らず、
不倫し、裏切った上財産目当てで殺そうなんて、
なんてえげつない・・・。
妻のおかげで得た大手商事の地位に固執するばかりか、
あまつさえ嫁の遺産まで狙う。
相棒史上最高に胸糞の旦那でしたね。
妻の復讐の正当性は言わずもがな。
こんなゴミみたいな人間を殺しても罪になるとは・・・。
これほど犯人に情状酌量を感じる事件もめずらしいのではないでしょうか。
菊池桃子「愛情がなくなった相手にしがみつくのは惨めですから」
どこまでも気丈な令嬢が、法律ではなく、自らの手で人生を奪った相手を裁くことを決意した心中はいかばかりか・・・。
菊池桃子「私は、自分が何をしたのかわかっています。愚かだと思われるでしょうけど、25年間、ずっと信じてきた愛情を法律で裁いてほしくなかったんです」
インターホン越しに旦那の裏切りを知ってしまう「偶然」の演出がなんとも悲しい・・・。
ストーリーテリングの効いた、染みる事件でした。