HUNTERXHUNTER(ハンターハンター)最新361話で、ついにクラピカの人差し指の能力が判明しました!その名も”奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”。
イルカ付き注射器は、一体どんな能力なのか?クロロの”盗賊の極意(スキルハンター)”との違いについて、考察してみました。
目次
クラピカの人差し指の能力が判明!
奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)
クラピカの人差し指の能力がついに判明しました。
→HUNTER×HUNTER 34巻
能力名は“奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”。
人差し指の鎖から出てきた注射器の針を対象に挿し、
念能力を一時的に預かります。
注射器でオーラを吸い続けると、
“絶”と同じ状態にも出来る、凄まじい能力です。
エンペラータイムでイルカ出現
そして緋の眼状態になると、
人指し指の “絶対時間(エンペラータイム)”が発動。
イルカが出てきます。
イルカは吸い取った念能力の解析をしてくれます。
まず、奪った能力をセット。→イルカが解析開始。
今回奪ったサイールドの念能力 “裏窓(リトルアイ)”について解析してくれました。
イルカ、超優秀。
能力を発動し、イルカを解除しない限り“絶対時間(エンペラータイム)”は強制的に続きます。
これはちょっとネックですね。
クラピカが現状どのくらい緋の眼を発動していられるのか、時間にもよりますが、エンペラータイムが強制的に続くのはキツイな・・・。
奪った能力は、クラピカが発動するまで注射器の中に残っています。
しかしクラピカの能力、全部チート過ぎる・・・!!
33巻の表紙は伏線?
実は33巻の表紙、
クラピカが人差し指を立てて、イルカがいるんですよね。
完全に今回の”奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”の伏線です。
さすがの富樫先生。
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クロロの盗賊の極意(スキルハンター)との違いは?
他人の念能力を一時的にではありますが「奪う」ということで、
クロロの”盗賊の極意(スキルハンター)”とかなり似ています。
クロロの”盗賊の極意(スキルハンター)”は、
他者の念能力を盗み、自分の能力として使うことができる能力で、
盗まれた相手はその能力を使えなくなるのが特徴です。
一方、クラピカの”奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”は、奪った能力を発動し、イルカを解除すれば、おそらく持ち主に戻るのでしょう。
能力を完全に「奪う」か、一時的に「借りる」か。
そこがクロロとクラピカの一番の違いだと言えます。
イズナビのアドバイス
人差し指以外の4本の指の能力は、
- 癒す親指の鎖(ホーリーチェーン):自己治癒力を強化し傷を癒す。
- 束縛する中指の鎖(チェーンジェイル):相手に巻きつけ、強制的に絶状態にして捕縛する。
- 導く薬指の鎖(ダウジングチェーン):ダウジング効果。
- 律する小指の鎖(ジャッジメントチェーン):対象者の体内に鎖を打ち込んで心臓に鎖を巻きつけ、設定したルールを破った場合、鎖が心臓を握り潰す。
旅団を探し、捕らえ、倒す。
そして自らの回復。
まさに、「一人で戦い抜くため」の能力です。
クラピカが自分の戦いに、
他者を巻き込むべきではない、
あるいは他者の力を借りたくないと考えていたことがうかがえます。
しかし、クラピカの師匠・イズナビは、
イズナビ「実際に戦ってみて何が足りないかを実感したら、それを補う能力を加えることを勧める」
とクラピカにアドバイスします。
人差し指は、残り4本の指の能力を補う役割を担うべきではないかと。
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複数か、個人か
イズナビ「念の戦闘は相手が複数なら、こっちも複数が大原則だ。それ程に能力の相性やコンビでの攻撃は個人の力を凌駕しやすい」
まさに旅団はその典型で、
クロロを筆頭に、団員の能力は「旅団(クモ)を生かす」ことを最優先に考えられています。
それゆえ、個人の能力を圧倒的に凌駕した力を発揮。
クロロVSヒソカ戦にみられるように、
組織戦では旅団はハンパないですが、
やはり個人戦になると弱いんですよね。
対してクラピカは徹底して個人戦を想定しており、
ダウジングチェーン以外は発動対象が自身か旅団とかなり限定的です。
旅団以外とのバトルには向かない、っていうか無理なんじゃ???と思われていました。
まあそれでもクラピカ強かったけど。
“奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”の意味
クラピカ「だが・・・!それでも・・・!!だからこそ!!一人で戦い抜く力が欲しい!!」
とそれでもなお、一人で戦うことを渇望するクラピカ。
イズナビは、クラピカを「目的達成の為になら凡ゆるものを二の次にしたい類の人間」と評しています。
しかし、ゴンやキルア、レオリオという仲間に出会ったことで、クラピカにも確実に変化は起きています。
仲間の緋の眼奪還という目的が何より優先されるけれど、
仲間への思いがあるのもまた事実です。
だからこそ、”奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”を奪うと言いながら、「借りる」能力にしたのではないかと思います。
今回の継承戦。
イズナビ「A級首の集団と戦争する気なら私情を捨てて仲間を募れ」
というイズナビの言葉通り、
継承戦に際し、クラピカは各王子への潜入にイズナビ、ハンゾー、バショウ、センリツ、ビスケの力を借ります。
いずれも「都合のいい捨て駒」にはできない仲間。
そして、生まれたばかりで継承戦に巻き込まれたワブル王子。
最後の緋の眼の所有者であるツェードニヒ王子に近づくため、利用すると決めたはずが、
ワブル王子を抱いた時から、
ワブル王子と王妃を守りたいという気持ちもクラピカの中に生まれたはずです。
クラピカ「なのに・・・現実は単純じゃない・・・!!」
目的達成のためだけでなく、
「仲間を生かす」ために使えるよう、”奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”を考えたんじゃないかと。
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クロロとクラピカの違い
もともと、クロロの思想は、
「旅団を生かす」ことを最優先すべきというもの。
もちろん団員である仲間は大事でしょうが、
最優先すべきは旅団です。
クロロ「オレも旅団(クモ)の一部。生かすべきは個人ではなく旅団(クモ)」
ヨークシンで捕まった際、
クロロはクラピカを「使命より仲間をとる」と言っていましたが、
最終的にクロロは「仲間より使命をとる」のでしょう。
センリツが見抜いた通り、
鉄の掟を作り団長はそれを遵守しようとしているけれど、
団員は、少なくともパクノダは使命より仲間をとりました。
それが同時にクモの弱点とも言えるのでしょうが・・・。
この考え方の差が、
そのまま念能力の違いにも出ていると言えそうです。
つまりは、「仲間より使命をとる」能力と、
「使命より仲間をとる」能力ですね。
クロロと同じ逆十字
“奪う人指し指の鎖(スチールチェーン)”の注射器には、十字架とイルカが描かれています。
先端を下にすれば、
クロロと同じ逆十字になります。
仲間の緋の眼を取り戻すためとはいえ、
一時的にでも他人の念能力を奪うことへの「許し」が込められているのかもしれません・・・。