庵野秀明監督の映画『シン・ゴジラ』の登場人物たちの名言をまとめてみました。
矢口、赤坂、カヨコ、泉、大河内総理や東長官、財前統合幕僚長、巨災対のメンバー、そして脇役官僚たちにいたるまで、突き刺さる名言の数々。
『シン・ゴジラ』に登場する男たちの戦いを名言で振り返っていきます。
内容はラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。
目次
『シン・ゴジラ』名言63選
矢口、赤坂、カヨコ、泉・・・。
シリアスゆえの喜劇と化す総理や官房長官、大臣たち、
そしてシニカルな会話を繰り広げる脇役たち。
『シン・ゴジラ』映画の名言の数々を振り返っていきます。
しかしそれにしたって名言63選とか多過ぎだろ・・・。
本当は10選くらいに絞りたかったのですが、
あまりの名言の多さに絞りきれなかったので全部紹介していきます。
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矢口 蘭堂(長谷川博己)の名言15選
親のコネと七光りを臆することなく利用し、のし上がってきた理想主義者。
大臣クラスにも臆することなく物を言い、赤坂からたしなめられることも。
日本という国を最後まで諦めない男。
大臣、先の戦争では旧日本軍の希望的観測、机上の空論、こうあってほしいという発想などにしがみついたが為に、国民に300万人以上もの犠牲者が出ています。根拠のない楽観は禁物です。
すごい。まるで進化だ。
矢口、素直に褒めすぎ。
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いえ。2時間強あっても、初期対応が至らず・・・残念です。
初期対応がまず過ぎました。
日本の災害時は大体これ。
本対策室の中ではどう動いても人事査定に影響はない。なので役職・年次・省庁間の縦割りを気にせず、ここでは自由に発言してほしい。
どう動いても人事査定に影響ない災対は最強だと思う。
役職・年次・省庁間の縦割りを気にして動けない、発言できない、結果何もできないがザラ・・・。
しかし総理。総理には東京を捨ててでも守らなければならない国民と国そのものがあります。ここは退避してください。
いない者をあてにするな。今は残った者でやれることをやるだけだろ。
ここがやられた時の政治的空白の心配なら無用だ。次のリーダーがすぐに決まるのが、この国の長所だということがよく分かった。
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政界には敵か味方しかいない。シンプルだ。性に合ってる。
この国はまだまだやれる。そう感じるよ。
矢口は基本日本に対して希望を捨てないのがすごい。
戦後は続くよ、どこまでも。だから諦めるんですか。
「戦後日本は常に彼の国の属国だ」という赤坂に。
牧元教授は、この事態を予測していた気がする。彼は荒ぶる神の力を解放させて、試したかったのかもしれない。人間を、この国を、日本人を。核兵器の使用を含めて、どうするのか好きにしてみろと。
必ず間に合わせるんだ。諦めず、最後までこの国を見捨てずにやろう。
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僕が10年後に総理になるより、10年先にもこの国を残す方が重要だ。この国には有能な若い人材が官民に残っている。君もいるし、次のリーダーは問題ないよ。
矢口のこの言葉にウルっと来たのに、
「後は頼む」への泉の返しが「幹事長なら任せとけ」と来た。
最高すぎるだろ、泉!
ここにいる者の生命の保証は出来ません。だがどうか実行してほしい。我が国の最大の力はこの現場にあり、自衛隊はこの国を守る力が与えられている、最後の砦です。日本の未来を、君たちに託します。
結果はどうあれ、多くの犠牲者を出した。その責任を取るのが、政治家の仕事だ。政治家の責任の取り方は、自らの進退だ。自分の責任は自分で取る。
日本中の政治家に聞かせてやりたい。
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赤坂 秀樹(竹野内豊)の名言10選
理想主義の矢口に対し、徹底したリアリスト。
元外務官僚で、駆け引きの上手さには定評がある。
そう、生物です。ですから人の力で駆除することができます。同じ自然災害と区分しても、地震や台風とは違います。
ここでまともなの、赤坂さんと矢口だけっていう。
完璧ではないが最善は尽くしている。うぬぼれるな、矢口。
すんげえ政治家的発想。
最善すら尽くせてないからこの惨状ではないのか・・・。
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年齢より才能を見るのがあの国の良い所です。
親のコネも臆することなく利用する。矢口と同じ、政治家タイプです。
何でいちいちこうセリフがカッコいいかね?
とう東と赤坂のセリフ。
巨大不明生物生物を消した後の日本のことまでを考えるのが私の仕事だ。
この国を救う道は他にない。矢口、夢ではなく現実を見て考えろ。
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例えここがニューヨークであっても、彼らは同じ決断をするそうだ。
「くそっ!遠いアジアの出来事だからって無茶苦茶言いやがる!」という危機管理担当要員に。
俺じゃない。全て里見さんのシナリオだ。
「長官代理のシナリオ通りにですか」と尋ねる矢口に。
せっかく崩壊した首都と政府だ。まともに機能する形に作り変える。
スクラップ&ビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる。
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カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)の名言3選
それは大統領が決める。あなたの国は誰が決めるの?
だからこそ今は戻らない。祖母を不幸にした原爆を、この国に3度も落とす行為は、私の祖国にさせたくないから。
そうね、あなたに好きにしてみろと。けど、この国で好きを通すのは難しい。
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巨災対メンバーの名言
尾頭「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」
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泉 修一(松尾諭)の名言3選
出世大好き泉ちゃん。
「君のキャラには助けられた」と矢口が評する、憎めない男。
巨災対だろ。君がその事務局長を拝命したと聞いている。出世してるな。いい事だ。
出世は男の本懐だ。そこに燃えんとは君、何で政治家になった?
自国の利益のために他国に犠牲を強いるのは、覇道です。
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大河内総理(大杉漣)の名言3選
どうするんだ!上陸はあり得ないと言っちゃった後だぞ!
言っちゃった総理。
中止だ。攻撃中止。自衛隊の弾を国民に向けることはできない。
発言自体はカッコいいしご立派ですが、トップの判断としてはクソだと思います。
この後この判断のせいでどれだけ犠牲者が出た?
自分が責任とって辞任する覚悟があれば、絶対撃てたと思うんですよね。要は自分だけは責任取りたくない。
日本の役所はそれだけ。
しかし米軍の攻撃が都内で始まる。私にはここでその推移を見極める義務がある。それに都民を置いて我々だけ逃げ出すことはできん
「逃げてください」のセリフありきな気が否めない。
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東官房長官(柄本明)の名言3選
ええ、尻尾ですね。
「尻尾!?」と動揺する総理に対し、長官、超・冷・静。
総理、ここは苦しいところですが承認のご決断を。
総理にとっとと決断せいよとケツたたき用の長官の決めゼリフ。
親からの才能と七光りでのし上がる。君には苦手なタイプだな。
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里見総理臨時代理(平泉成)の名言3選
「腹の内の読めないお人」と泉が評する通り、最後まで腹の読めない人。
こんなことで歴史に名を残したくはなかったなぁ。
避難とは、住民に生活を根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしいな。
我が国では、人徳による王道を行くべきということか。
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財前統合幕僚長(國村隼)の名言2選
制服組のトップ。花森大臣をたてつつ、粛々と任務を遂行する。
官僚たちとは一線を画すプロ意識の持ち主。
役所のすることですから。
礼には及びません。仕事ですから。
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大臣たちの迷言5選
関口文部科学大臣「巨大不明生物としか呼称しようがありませんが・・・目下、省内や大学や研究機関の生物学等、多方面から学識経験者を召集し、研究の有識者会議を設置すべく、候補者リストを作成しております」
「これは一体何だ」って聞かれてもな。
金井防災担当大臣「え、動くの?」
柳原国土交通大臣「そりゃ、生き物だからな」
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菊川環境大臣「図体はでかいのに随分と遅いなぁ」
のんきか!
関口文部科学大臣「東京は意外と狭いし脆いからなぁ」
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官僚たちの名言8選
平岡副長官補内閣官房「それ、どこの役所に言ったんですか?」
「速やかに巨大不明生物の情報を収集し駆除、捕獲、排除と各ケース別の対処方法についての検討を開始してください」って言われても。困るわ。
大門「と言われましても、まだ所管官庁も正式決定しておりませんので」
澁沢「形式的な会議は極力排除したいが、会議を開かないと動けないことが多過ぎる」
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尾高「効率は悪いが、それが文書主義だ。民主主義の根幹だよ」
澁沢「しかし、手続きを経ないと会見も開けないとは」
会議を開かないと災対すら設置できないんですよ、この国は。
危機管理担当要員「今はそんなことを議論してる時じゃないだろう。どう見ても自衛隊しか事態に対処できない」
自衛隊の治安出動の根拠法として76条の解釈で揉める。
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内閣府官僚「前例のない案件なので組織令も曖昧だ。面倒を嫌った消極的権限争いも無理ないよ」
総務省官僚「ホワイトハウスとやりあうなら、駆け引きの上手い赤坂補佐官に期待するしかないよ」
現実にはそんな政治家いないのだけども。
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自衛隊の迷言3選
芦田「CP、アタッカー1、目標が報告と違う。繰り返す、目標が報告と違う」
「臨機応変」って言葉知ってる?
いやこれ真面目に言ってるからもはや失笑しかないんですが、リアルな現場ってほんとこれ。
報告と違ったら違うなりに対処してけや!とマジで思う。
「まだ人がいる!射撃の可否を問う!」
何回伝言ゲームすんねーん。
西郷戦闘団長「気落ちは不要。国民を守るのが我々の仕事だ。攻撃だけが華じゃない。住民の避難を急がせろ」
セリフ自体はものすごくカッコいいんですけど、
自衛隊に国を守れる気がしない。
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1シーン脇役たちの名言4選
ベテラン記者「東京の人口は1300万人強。GNPは約85兆円、日本の17パーセントの水準だ。関東地区に広げると200兆円、40%にあたる。国家の維持を考えた戦略的判断だ。仕方ないだろう」
防衛拠点が関東近郊に偏ってることについて、最適な分析を披露してくれたベテラン記者。
こういうちょっとしたやり取りまで、シニカルなのはさすが。
新人記者「国を守るって大変ですね」
研究所所長「いえ、ここは人間を信じましょう。喜んで参加すると伝えて」
独国のバーグヘッド科学電算研究所の所長さんは演じている女優さんもとても上品で、凛とした素敵な方でした。
カスリー米国政府高官「まさかこの国が狡猾な外交手段を使えるとは驚きだ。危機というものは日本ですら成長させる様だな」