アーノルド・シュワルツェネッガー主演映画『マギー』ネタバレ&感想です。あらすじ、キャスト情報もチェック。
人間がゾンビ化していく近未来、娘マギーがゾンビになってしまうとわかった父親の決断、衝撃のラスト結末とは・・・!?
目次
映画『マギー』基本情報
原題:Maggie
2015年アメリカ映画
監督:ヘンリー・ホブソン
脚本:ジョン・スコット三世
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー
アビゲイル・ブレスリン
ジョエリー・リチャードソン
よもやの”ホラー”映画。
これが「ホラー」にカテゴリーされていることにびっくりです。
どっちかというと内容は「ヒューマン」に近いです。
ゾンビ=ホラー的な分類かな?
ゾンビ出てくるけど全然怖くないし、エグくもないので、苦手な人もその辺りは気にしなくていいんですが、
ただ内容がね・・・
全然面白くないんですよね・・・。
ウィキペディアによると、
450万ドルの制作費に対し、
興行収入が約18万ドルという、
衝撃の数字を叩き出しています。
完全にコケたのも、内容みれば納得です・・・。
シュワルツネッガーなら何でも許せちゃいますが、さすがにこれは・・・という一本。
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あらすじ
近未来、
感染するとゾンビ化していく謎のウイルスが蔓延する世界で、
娘のマギーがゾンビウイルスに感染。
娘を自宅に連れ帰るも、
父・ウェイドは決断を迫られる。
娘として守るか、
ゾンビとして殺すか――――。
徐々にゾンビ化していく娘を恐れ、家を出ていく継母と弟。
隔離施設に入れることを迫る保安官。
ゾンビになってしまうことを覚悟したマギーは、
椅子に腰掛けて眠る父にキスをして、
屋根から飛び降り自ら命を断つ・・・というラスト。
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マギーラスト結末ネタバレ&感想
シュワちゃんがもたらす安心感がアダに!?
マギーを病院から自宅へ車で連れ帰る途中、
立ち寄ったガゾリンスタンド。
うわ~~~めっちゃゾンビ出てきそう・・・!!
という雰囲気の中、
出た。
やっぱりトイレで出た!
しかし、シュワちゃん、
ゾンビ瞬殺。
しかも素手。
・・・・・・え?
・・・・・・うえええ???
ゾンビ・・・
弱くね・・・・・・?
ゾンビの強さ設定にちょっと置き去り感の残ったまま、
自宅に到着。
そして今度は農場で、娘が二人の隣人ゾンビに遭遇。
しかしシュワちゃん、またもや瞬殺。
・・・・・・えええ~~~~。
こうなってくるともう、この映画におけるゾンビの危機感はゼロです。
奥さんがどれだけゾンビに怯えようが、
「いやいや横にシュワちゃんいるんだから大丈夫でしょ」とすら思ってしまう安心感。
しかも今度は武器(猟銃)持って待機ときた。
もはやどっからでもかかってきやがれ状態。
この時点でわかりました・・・。
この映画ダメだ。
というかシュワちゃんがゾンビ映画向いてねえ~~~。
だって死にそうな感がゼロなんですよ。
アーノルド・シュワルツェネッガーのアクションが面白いのは、
彼のもたらす安心感にあります。
どんなにピンチな状況になっても、
シュワちゃんならやってくれるでしょ!という観客の期待。
毎回彼はその観客の期待に見事に応えてきました。
しかし、今回ばかりは逆にその安定感が仇となってしまいます・・・。
つまり、不死のゾンビ相手に
シュワちゃんが全然死にそうにないんです。
これはもう致命的。
主役だから死なないでしょとか、そういうことを差っ引いても、
死なないことへの安定感が半端ない。
アーノルド・シュワルツェネッガーの醸し出す安心感は、そんじょそこらの俳優が醸し出す安心感とは訳が違います。
まあたぶん街全体がゾンビにやられて滅んでもシュワちゃんは生き残るよね、くらいの抜群の信頼感があります。
だって部下が全員死のうとたった一人で地球外生命体と戦える男だぜ!?
いまさらゾンビごとき・・・!!
シュワちゃんが演じることによって、
ゾンビ映画の一番の肝である緊張感は完全に失われました。
いや、むしろちょっとした余裕すら感じます。
この期に及んで、ゾンビ相手に余裕なんです。
こうなってくるともはやゾンビの意味はありません。
ゾンビ映画の面白さは、
いつどこでゾンビが襲ってくるかわからないギリギリの恐怖感と、
いくら倒しても死なない(不死に近い)&強い=ほぼ無敵状態のゾンビをどうやって倒すのか?
にあるわけで。
要は常に緊張状態を保たなきゃならない、
危機感が最大の魅力なんですけど、
シュワちゃんどっちもないんですよね・・・。
危機感ゼロ。
シュワちゃんがゾンビを瞬殺するせいで、
ゾンビ全然たいしたことないじゃん、と観客には見えてくるんです。
何ならゾンビ10匹くらいなら素手で倒せそうですしね・・・。
武器なんか持った日にゃあ、
いよいよゾンビ殲滅できそうな勢いです。
こうなると「父と娘」の物語であることなど完全に忘れ、
いっそシュワちゃんがゾンビの巣にでも攻め入ってくれればいいのにとすら思い始めます。
まあ結局のところ、
やっぱりシュワルツネッガーのアクションが見たいんですよね~~~。
というわけで『マギー』見るくらいなら『ラストスタンド』見てください。
めちゃくちゃおもしろいから!!
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モヤッとポイント多し
モヤッと度が高いのも、この映画のマイナスポイントになってしまっています。
マギーがどうやってゾンビウイルスに感染したのか?いまいち最後まで明かされません・・・。
たぶん家出中?に感染したんでしょうか。
ゾンビに噛まれるとゾンビ化するのか、
友達(彼氏)はなんで感染したの?とか、
感染源もよくわかりません。
そして街の構造もいまいちわからない・・・!!
保安官ちょいちょい来るけど、近いの??遠いの??田舎町の一軒家設定じゃないのか??
微妙なモヤッとが積み重なって、
父と娘の物語に集中できず、
シュワルツネッガーの息子が後妻の子供にしてももう孫レベル、とか
普段なら全然気にならない・流せるとこまで引っかかってくる始末・・・。
だからと言って父と娘の話がそんなに濃く描かれるわけでもなく、
娘が友達と遊んだり、ゾンビ化するまで娘視点の描写も多いんですよね~~~。
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葛藤は後づけだと意味がない?
殺せない。だけど、殺さなきゃいけない。
相手はもう人間じゃない。ゾンビだ。
でも、元は愛する人なのだ・・・。
という葛藤は、ゾンビものだとよくある鉄板ネタ。
今回も、シュワちゃんが瞬殺したゾンビは、
実は隣家の子供とその旦那で、
後で奥さんが現れ、涙ながらにゾンビになってしまったいきさつを語ります。
そして実はシュワちゃんにも葛藤があったんだよ、とわかるんです、が。
瞬殺しておいて?という今更感・・・!
完全に後づけになっちゃってるんですよね~~。
その葛藤はゾンビを倒す前に見せてほしいんですよ・・・!
倒す瞬間の刃に感情が乗るから、
観客は倒されるゾンビにすら同情できるんです。
でも泣きながら「すまない」と斧を振り下ろすシュワルツネッガーなんて誰も見たくない。
だから、瞬殺するしかないんですよね。
結局はここでもシュワルツネッガーのキャラが仇となってしまっているわけです。
皮肉だな・・・。
アクションものだと、スーパーヒーローのシュワルツネッガーを見ているだけで観客はスカッとするし、カタルシスも解消されます。
しかし、ヒューマンものの場合、
どうしてもそこに人間の感情が必須になります。
もちろん、アクションでも感情が描かれないわけじゃありません。
家族のために命を張るシュワルツネッガーにみんな共感するからこそ、応援したくなるんです。
もうぶっちゃけ、シュワルツネッガーがゾンビ映画なんか向かないんだ・・・!!
バッタバッタゾンビを倒しまくって家族を守る話ならいざしらず、
愛する人がゾンビになっちゃうから殺すかどうか?なんて手アカベッタベタのネタを、今さらシュワルツネッガーがやらなくてもいいんじゃ?って話。
しかも葛藤に結局答え出さないのも、モヤッと・・・。
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マギーを見るおすすめの方法
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