【相棒17最終回ネタバレ】2070年の未来から来た少年!?パンデミック阻止なるか

水谷豊&反町隆史のドラマ『相棒』シーズン17最終回「新世界より」のネタバレあらすじと感想についてまとめています。ゲストに仲間由紀恵が再登場。
鳥インフルエンザに関する研究を行っていた秋川教授が殺害された。現場に残されていたのは、過激な反科学主義団体『楽園の扉』のバッチ。教授の研究室では、致死率100%の新型ウイルスを作ることに成功しており、その研究成果が過激な反科学主義団体の『楽園の扉』に渡っている可能性が浮上する。
このままでは致死率100%のパンデミックが発生してしまう。特命係は謎の男女2人を保護。パンデミックを阻止するため、『楽園の扉』の本拠地へと乗り込むが・・・。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

参考⇒相棒シーズン16を見逃した人はまずこちらをチェック!

最終回「新世界より」ゲスト俳優キャスト

■ 鷺宮栄一(中原丈雄)
小説家。20年前、生物兵器によって滅亡した世界を描いた『沈む天体』という小説を発表した。作家になる前は情報工学の研究者で、阿藤と共にIT企業を創設。しかし、5年ほどで2人とも会社を離れたという。

■ 阿藤修(小木茂光)
過激な反科学主義を持つ団体『楽園の扉』の代表。2年前、クローン技術研究所に爆発物を仕掛けた疑いで逮捕されたが、証拠不十分で不起訴処分になった。

■ 八木橋健司(大浦龍宇一)
慶明大学准教授。殺された大学教授と共に鳥インフルエンザの研究をしていた。事件当時は、打ち合わせで機材メーカーに行っていたとアリバイを主張する。

■ 成瀬真一郎(渕野右登)
記憶喪失の青年。山深い場所で倒れているところを発見され、群馬県の病院に保護される。事件への関与を否定しながらも、「世界が滅びる」と不可解なことを口にする。

■ 水原美波(八木優希)
成瀬と共に発見された記憶喪失の少女。保護した医師によると、インターネットに興味を持った様子で、成瀬と共に何か調べていたという。

■ 社 美彌子(仲間由紀恵)
警視庁総務部広報課課長。

■ 風間楓子(芦名星)
「週刊フォトス」の記者。

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最終回「新世界より」ネタバレ・あらすじをラスト結末まで

起:秋川教授殺人事件、犯人は『楽園の扉』の人間か

遺伝子工学の世界的権威である慶明大学の秋川教授が殺害される事件が発生した。

准教授の八木橋によると、教授が取り組んでいたのは鳥インフルエンザに関する研究だったという。

その後、現場から有毒ガスの発生装箱と、『楽園の扉』という反科学主義を標榜する団体のバッチが発見される。

『楽園の扉』の代表・阿藤修は、かつてクローン技術研究所に爆発物を仕掛けた疑いで逮捕されたものの、証拠不十分で不起訴になったいわく付きの人物だ。

警察は殺人への関与を疑い、阿藤を拘束するが、阿藤は「天の仕業だ」と言って取り付く島がない。

そんな中、右京が防犯カメラの映像に不審な若い男女が映っているのを発見した。

2人の名前を突き止めるも、それは世界滅亡を描いた『沈む天体』という小説の主人公の名前だった。

作者である鷺宮栄一が何らかの事情を知っているのではないかと考えた右京は、冠城と共に鷺宮の元を訪ねる。すると、鷺宮と阿藤が、かつて共同でIT企業を立ち上げていたことが判明した。

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承:謎の男女2人が予言する人類滅亡

防犯カメラに映っていた若い男女の行方が判明した。

小説の登場人物と同じ、成瀬真一郎水原美波を名乗る彼らから事情を聞くと、2人は記憶喪失で、事件とは関係ないと主張する。

しかし、「このままじゃ世界が滅びる」と、奇妙なことも口にしていた。

男女が主張する滅亡のカウントダウンは果たしてただの妄想なのか、それとも本当に未来予知なのか・・・。

さらに、殺された大学教授の研究室では、鳥インフルエンザから致死率100%の新型ウイルスを作ることが可能で、その研究成果が『楽園の扉』に渡っている可能性が浮上してきた。

右京と冠城は、『楽園の扉』を取材したことがある「週刊フォトス」の記者・風間楓子の協力で、彼らの本拠地に乗り込むことに。

カメラマンとそのアシスタントとして潜入した右京は、代表の阿藤のパソコンで、北尾香織からのメールを見つける。

やはり北尾香織は『楽園の扉』のスパイだったのだ。

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転:阿藤が新型ウイルスを拡散、パンデミックが現実に

捜査本部が北尾香織の確保に向かうも、北尾香織が失踪した。

冠城は釈放されることになった真一郎と美波を車で送っていく。

警察の警備を頑なに断る八木橋に右京が付き添っている最中、八木橋が大学の講堂で狙撃された。犯人は真一郎だ。そして、その現場には鷺宮の姿もあった。

角田課長によると、2人が冠城を車を降りたのは、ネットでの拳銃売買の受け渡しになっている場所だった。

鷺宮と真一郎に何らかのつながりがあると踏んだ右京は、鷺宮の元を訪ねる。

真一郎と美波は、保護された診療所にも戻っていなかった。

鷺宮が真一郎の狙撃の邪魔をした理由は何なのか。

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鷺宮は阿藤と共にガイアパブリックを起業するも、わずか5年で会社を去り、自然と共生して生きるというそれまでとは正反対の生活を始めた。

会社を始めて5年ほど経った頃、ガイアパブリックが始めたSNSのせいで逃げ場を失ったと若者たちが惨状を訴えて来た。

親が犯罪者、性犯罪の被害者、自ら罪を犯して更正した者は、インターネット上に全てをさらされ、逃げ場がなかった。自殺した者も少なからずいた。

その中に、阿藤の娘もいた。阿藤の娘は痴漢被害にあい警察に届け出た。だが、彼女の方から誘ったのだとネットに拡散され、悪意によって学校で執拗ないじめを受け、耐え切れず自殺してしまった。

名前が出ないという匿名性を得た時に、しばしば人は残酷になる。

情報化社会が人々に幸せをもたらすと信じていたが、そうではなかった。自分たちの作ったツールやテクノロジーが、多くの不幸を生み出していたと知ったから、鷺宮と阿藤は会社を辞めた。

だが今や、ガイアパブリックは日本を代表するIT企業へと成長している。

鷺宮「やはりあの時潰しておくべきだった」

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北尾香織の遺体が発見された。北尾香織は、秋川教授を殺害したと、携帯に遺書を残して自殺していた。

だが北尾香織は新型ウイルスのアンプルを持ち出し、「我々の大義のために使われんことを」と、『楽園の扉』へと送っていた。

八木橋の話では、秋川教授は鳥インフルエンザウイルスをゲノム編集し、毒性を数十倍に高め、人に感染しやすくし、感染すれば24時間以内に死に至る新型ウイルスを作り上げることに成功していた。

もしその新型ウイルスが拡散されれば、パンデミックが現実のものとなってしまう。

捜査本部は『楽園の扉』へ強制捜査に入るが、阿藤は既にアンプルを持ってガイアパブリックへと向かっていた。

阿藤はガイアパブリックでウイルスを拡散させるつもりだ。

右京は中園参事官にそのことを伝え、捜査員たちはガイアパブリックに急行した。

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突然の事態にガイアパブリックはパニックとなり、騒然としていた。

捜査本部に阿藤から入電が入った。中園参事官が電話で、そして伊丹が現場で阿藤の説得を試みるも、

阿藤「悲劇を終わらせる。世界を変える」

阿藤はアンプルを投げた。

伊丹が2つ受け止めるも、残りの3つは破損した。

恐るべきパンデミックが現実となってしまった。

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伊丹たちは阿藤の身柄を確保するが、ウイルスに感染している可能性があるため、隔離を余儀なくされる。

そんな時、美波が冠城に連絡して来た。

真一郎が八木橋の命を狙ったのは、パンデミックを阻止するためだった。

驚くべきことに、真一郎と美波は、西暦2070年の未来から来たというのだ。小さな村で暮らしていたという2人は、飼っている犬を追いかけるうち、50年も前の時代に来ていた。パンデミックが起きる前の世界に。

2人が保護された時、新聞を見て驚いていたのは記事の内容ではなく日付だった。

にわかに信じがたい話に、2人を訝しむ右京。そこへ、角田課長からアンプルの中身は無害なものだったと連絡が入る。隔離されていた伊丹たちも解放された。

しかし、ならば新型ウイルスのアンプルはどこへいったのか。

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結:事件の真相と真一郎と美波の正体、2070年の未来の嘘

真一郎と美波は何度も慶明大学を訪れ、八木橋がメシオテックの中川礼子に研究データを売り渡す現場を目撃していた。

中川礼子は、東国(とうこく)の工作員の疑いがかかっている人物だ。

ウイルスのアンプルをすり替えたのは八木橋だったのだ。

八木橋はすり替えたアンプルを、東国に売り渡たす気だ。

衣笠副長官は甲斐長官官房付と中川礼子の対応について協議。甲斐長官官房付は、東国大使館に抗議を申し入れることを提案する。

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八木橋の取引現場に現れた真一郎は、拳銃で八木橋を殺そうとする。

そこへ、右京と冠城が駆け付けた。

真一郎は、自分が生きていた世界が2070年だと信じ込まされていたのだ。

鷺宮が現れ、「私が作った世界に生きていただけだ」と真一郎に告げる。

新型ウイルスを作り出したのは八木橋だった。

だから秋川教授は暗証番号を変えたのだ。通報しようとした秋川教授を、八木橋が背後から襲って殺害。

北尾香織が『楽園の扉』のスパイだと気付いていた中川は、『楽園の扉』のバッチを八木橋に手渡し、アンプルが盗まれたよう偽装するよう指示。さらに、アンプルを盗んだと見せ掛け、北尾香織を殺害するよう指示していた。

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鷺宮は右京と冠城を連れ、村へと戻る。

村にいたのは、ガイアパブリックを辞めた大人たちだった。

鷺宮は文明や科学から自由になるべく、廃村になっていた村を、20年前に山ごと買い取って移住した。

鷺宮「私は理想の新世界を作った」

鷺宮は、小説『沈む天体』の中の出来事を、現実にあった出来事のように子供たちに教えていた。

しかし右京は、その罪を責める。

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最終回「新世界より」感想

結果的に阿藤より鷺宮の方がよっぽどヤバイ世界を構築していたっていう・・・。

大人たちは自ら選択してあの村に来ているからいいですが、子供は何の選択肢も与えられないまま、強制的に原始的な生活を強いられているわけで、選択肢が与えられないのは果たして幸せなのか?と思います。

それが「幸せ」だと押し付けるのは、それこそ、右京さんの言うように傲慢以外の何物でもないのではないかと。

美波が「見たこともない景色、見たこともない食べ物、食べ物が満ち溢れていて」って言っていました。
少なくとも、美波は外の世界に憧れを抱いたんじゃないかなあ・・・。

架空の歴史を教えられ、しかも「過去に自分たち以外の人類は滅びた」と聞かされ、育った子供が果たしてどんな大人になるのか・・・。

考えただけでも恐ろしい。

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あと途中から鷺宮の創った世界であろうことは予想はついたんですけど、
超能力だの余地だの2070年の未来から来ただの、刑事物でSF設定はマジで勘弁してくれ・・・。

後で「全部嘘でした」とひっくり返されるとわかってはいても、めちゃくちゃ萎えます・・・。
真面目にやってと思ってしまう。
「いやこれマジでガチで信じてないよね右京さん?」と激しく不安になった・・・。
今シーズン、幽霊だ心霊現象だと、明らかに『相棒』の枠を超えた話が多かったから・・・。

シーズン18の相棒は仲間由紀恵になるのかな~~。

しかしそろそろここらで幕引きを図ってもいいんじゃないかと。
水谷豊の変装に激しく無理を感じ、先週の幸子さんの回想で亀山さんとのシーンを見て、「若いな~」と思うと同時に、やっぱり『相棒』はあの頃が一番面白かったなあとしみじみ。