シグナルネタバレ最終回結末 ラスト北村一輝と岩田係長を殺した犯人の正体は?

坂口健太郎主演ドラマ『シグナル』ネタバレあらすじと感想についてまとめています。
時を越えて繋がった原作となった韓国ドラマと結末は違うのか?
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

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登場人物&キャスト(俳優)

長期未解決事件捜査班
■ 三枝健人(坂口健太郎)
警部補。2018年、アメリカでの研修を終え、プロファイラーとして長期未解決事件捜査班に配属される。
  
■ 桜井美咲(吉瀬美智子)
長期未解決事件捜査班長。新人時代に指導係だった大山の行方を今も探している。
  
■ 山田勉(木村祐一)
刑事。
  
■ 小島信也(池田鉄洋)
鑑識官。

■ 大山剛志(北村一輝)
城西警察署の刑事。2000年に収賄容疑をかけられ、失踪。

■ 中本慎之助(渡部篤郎)
警視庁刑事部長。数々の政治家や大企業に絡む隠ぺい工作を行い、現在の地位にのし上がった。

■ 岩田一夫(甲本雅裕)
警視庁捜査一課係長。中本の部下。

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シグナルネタバレあらすじを最終回ラスト結末まで

1話:無線で繋がった過去の大山と現在の三枝

1995年4月10日。
一人の女子児童が下校途中に誘拐された。当時小学1年生だった三枝健人は、学校の帰りに、被害者の田代綾香が連れ去られる現場を目撃。
橋本啓介という男を指名手配し行方を追う警察に、犯人は女だと訴えるが相手にしてもらえない。

管理官の中本のもと、刑事の大山や岩田らは懸命に捜査を続けるが、犯人の手掛かりは得られず、結局事件は未解決のまま、15年の月日が経っていた。

2010年、女児誘拐殺人事件の時効が近づいていた。
そんなある日の夜、三枝は廃棄処分されるはずの無線機から、誰かが自分を呼んでいることに気づく。

声の主は大山という刑事で、大山は巡査の三枝をなぜか「警部補」と呼ぶ。
さらに、三枝の情報を元に訪れた谷原記念病院で、女児誘拐事件で指名手配されている橋本啓介の首つり遺体を発見したという。

半信半疑で谷原記念病院へ向かった三枝は、聞いたとおりの場所で白骨遺体を発見する。

橋本は右手の親指が切り取られていたことから、誰かが橋本に罪を着せて殺した可能性が高いが、刑事部長となった中本は橋本を自殺と断定。事件の幕引きをはかる。

しかし、犯人が女だと断言する三枝は、桜井とともに犯人逮捕に向けて捜査を再開する。

すると、吉本圭子(長谷川京子)という看護師が捜査線上に浮上し、その風貌から、三枝は彼女こそが真犯人だと確信する。

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2話:再び繋がった無線の相手は1997年の大山

マスコミ報道を現場で見ていた吉本圭子を捕まえ、取り調べるが、結局吉本圭子は自白することなく時効を迎えてしまう。

しかし、現場に残っていた遺留品から、橋本啓介は4月12日時点ではまだ生きていたことが判明。
吉本圭子は橋本啓介殺害容疑で逮捕された。

その後、一度だけ無線機は大山繋がる。
しかし大山が

大山「これが最後の通信になるかもしれません。でも終わりじゃありません。また無線は繋がります。その相手は3年前の私です。過去は変えられます。諦めないでください」

と告げた直後、銃声が聞こえ、通信は切れてしまう。

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2010年。
凶悪犯罪の時効撤廃に伴い、警視庁に長期未解決事件捜査班が設立される。
中本から岩田が責任者に命じられ。城西署から桜井、山田、小島が移動となった。

2018年。
アメリカでの研修を終えた三枝は、プロファイラーとして長期未解決事件捜査班に配属される。
最初の事件として、城西地域女性連続殺人事件を洗い直すことに。

城西地域女性連続殺人事件
1997年の未解決事件。半年で合計7人の女性が絞殺により殺害された。
捜査員延べ千人を動員しながらも、未解決のまま。

その最中、大山と再び無線が繋がる。
しかし、大山はまるで初めて三枝と話すかのような口ぶりだ。
大山は城西地域女性連続殺人事件の4件目の被害者を捜索中だった。

無線は1997年の大山とつながっていたのだ。

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3話:変わり始めた過去

三枝は大山に遺体の発見場所を教え、さらに5件目の事件についても情報を与える。
大山が5件目の事件を未然に防ぐと、2018年にもある変化が起きた。
5件目の事件の被害者は「遺体発見」から「未遂」に変わり、残り2人が殺害された日時や犯行現場もなぜか変わってしまったのだ。

犯人はなぜ犯行を急いだのか?捜査を進めるうち、狙われた女性たちは、全員同じ路線バスに乗っていたことが判明する。
大山に未遂に防がれたことで焦った犯人は、目撃者の口封じをしていたのだ。

そして7件目の殺人で狙われたのは、大山が馴染みのラーメン店で働いている北野みどり(佐久間由衣)だった。
三枝は無線でそのことを大山に伝えるが、大山は謹慎中にもかかわらずバス会社へ聞き込みに行ったことで、仲間の刑事たちに手錠で拘束されてしまっていた。

一方、2018年に犯人はついに犯行を再開する。
当時バスを運転していた、田中の手がかりを知っていた元同僚の八代英子が殺された。
それを知った中本は、岩田に未解決事件捜査班は捜査から手を引くよう命じる。

大山は5件目の事件現場で女性を助けた際、犯人を追うも途中で見失い、たまたま通りかかった男性を誤認逮捕してしまっていた。
なぜ大山は間違えたのか。犯人は通りかかったバスに乗車していたのだ。

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4話:城西地域女性連続殺人事件の犯人の正体

大山は何とか拘束を解き現場へ向かうも、時すでに遅し。みどりは既に殺された後だった。

再びバス会社を訪れた三枝は、過去の事件の犯人像と一致しないことに疑問を抱きつつ、事件当時の田中の運行記録を調べていた。すると、犯行時刻に勤務中だった田中にはアリバイがあるものの、もう一つの重要な事実があった。田中は息子をバスに乗せていたというのだ。犯人は田中の息子だ。

ついに事件の全容をつかんだ三枝だったが、同時に桜井の身に危険が迫っていた。息子をかばい続ける田中。

大山に追い詰められた息子は、屋上から飛び降り自殺を図る。

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5話:過去を変える危険、連続窃盗事件が冤罪に変わった代償

三枝は城西署にいた岩田に大山について尋ねた。すると大山は2000年に失踪し、その後懲戒免職となっていた。暴力団関係者から多額の賄賂を受け取っており、警務部が捜査していることに気付き失踪したというのだ。

一方、桜井は大山の実家の時計店を訪れていた。2000年5月1日に、大山の父親から大山が残した時計やノートを託された桜井。自分の教育係だった大山を慕っていた桜井は、度々慶明大学の医学部を訪れ、発見された遺体が大山ではないか調べ、18年間大山の行方を探し続けていた。

岩田の話から、三枝は大山の事件に関与していた元暴力団員の岡本の元へ向かう。岡本から見せられた収賄の証拠は、全部で300万の領収書。

岡本は即岩田に連絡を取る。岩田は中本に報告するが、大山と三枝の接点は見当たらない。大山が失踪した当時三枝はまだ11歳だ。三枝を探ることにした岩田は、桜井に三枝も大山を探していることを知らせ、「部下の行動はしっかり管理しろ」と告げる。

大山収賄の証拠は完璧にそろっていた。だが三枝は違和感を感じ、収賄も失踪も誰かが仕組んだもので、完璧な証拠の偽造から、警察内部の人間が関わっていると推測する。

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1998年。政治家や財界人が多い高級住宅地の城ケ丘地区で、連続窃盗事件が発生。犯人は1か月の間に3件、いずれもセキュリティを切って侵入し、金品を盗んで逃走した。

窃盗の前歴者リストを洗い直していた大山は、自分が逮捕した工藤雅之(平田満)の元を訪れる。工藤は中古で買った車を磨いているところだった。大山は車の資金の出所を訝しむが、工藤は車は自分で買ったもので、連続窃盗犯は自分ではないと否定する。

娘の和美(吉川愛)も、今は真面目に働いている父親を信じてほしいと、大山に懇願する。そして和美は、犯人が近くの家を続けて狙っていることと、盗品が見つかっておらず換金ルートを知らないことから、犯人は素人だと推理する。

捜査に行き詰った大山が頭を抱えていると、1年振りに2018年の三枝と無線がつながる。事件が20年後も未解決だと知った大山は、犯人の情報を教えてほしいと頼むが、「過去を変えるのは危険だ」と三枝は拒否する。それでも大山は食い下がり、せめて次の犯行日を教えてほしいと頼み込む。

三枝は自身のプロファイリングを大山に説明。被害者の身内と使用人にはアリバイがあったことから、外部の人間の犯行だと仮定すると、警備が厳重な家に忍び込むには入念な下調べが必要だ。家の住人を得るために郵便受けから郵便物を取って調べた可能性があることを伝える。

すると翌日、事件ファイルから捜査に関する記録が消滅。事件発生から20年経っても未解決だったはずの事件は、1998年に犯人逮捕で幕引きを迎えていた。

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逮捕されたのは工藤だった。目撃証言と、現場の郵便受けから出た指紋が決め手だった。三枝の助言を元に大山が動いたのだろうが、工藤は無実を続けており、誤認逮捕の可能性がある。工藤は窃盗犯としては伝説的な存在で、現場に指紋ひとつ残さなかった。慎重で計画的な工藤が、城ケ丘地区連続窃盗事件のときだけ指紋を残したことに違和感を覚える。

そんな中誘拐事件が起こり、三枝たちも応援に呼ばれた。被害者は矢部香織(野崎萌香)という大学の研究員。両親と暮らす自宅で拉致された後、行方が分からなくなっていた。防犯カメラの映像と洗面所の鏡に残されていた指紋から、犯人は3日前に刑期を終えて出所したばかりの工藤だと判明する。

捜査本部は金銭目当ての誘拐だと断定するが、顔をさらして指紋を残すずさんな犯行手口から、工藤があえて証拠を残した可能性があり、三枝は犯行の動機が怨恨ではないかと推理する。だが捜査本部で三枝の意見は無視されてしまう。岩田に食って掛かる三枝をたしなめる桜井。

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刑務所へ工藤の様子を聞きに向かった三枝は、工藤が電気技術の資格を取得していたこと、そして火を見て時々発作を起こしていたことを知る。PTSDの原因は、娘が事故で焼死したことだった。

一方、現場を検証していた桜井は、矢部香織が抗不安薬を服用していたことに気付く。矢部香織もPTSDを患っていたのだ。原因は20年前の事故にあった。

自分の発言が原因で、無実の罪を生んだのではないかと動揺する三枝。そんな三枝に、無線の向こうで大山は悲痛な声で

大山「みんな俺のせいです。俺が間違えてました。警部補の言った通りでした。こんな無線機、始めなきゃ良かった」

と告げる。過去が変わったことで、三枝がもっとも恐れていた事態が起こってしまったのだ。

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6話:工藤が起こした誘拐事件の真相と娘の復讐

大山「工藤は犯人じゃありませんでした。この事件は未解決のままで良かったんです」

1998年5月8日。
三枝との会話から、大山は白石家の捜索で鑑識に郵便受けの指紋を採取させた。
息子の白石智弘(白石隼也)は、家屋内に侵入していた男の顔を見ており、その男は工藤だったと証言。郵便受けの指紋も工藤と一致、大山は工藤を連行した。

工藤は自分がいない間、娘の和美を叔母の家へ行かせるため、和美をバスに乗せた。そのバスには矢部香織とその父・英介(小須田康人)も乗っていた。

そして、バスは事故に巻き込まれた。矢部親子は命は助かったものの、香織は今も後遺症に苦しんでいた。

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矢部家に香織本人から電話がかかって来た。香織の情報から監禁場所は冷凍車だと特定できたものの、桜井はなぜ工藤が香織から携帯を取り上げなかったのか?腑に落ちない。そこへ三枝から工藤の動機がわかったと連絡が入る。工藤の狙いは香織ではなく、父親の英介だった。工藤は英介を恨んでいたのだ。

工藤が連続窃盗犯の容疑者として城西署に連行された直後、テレビのニュースでバス事故が報道されていた。事故にあったのは和美の乗ったバスだ。現場では、車内に取り残された乗客の救出作業が進められており、まさに和美が助け出されようとしていた。

だが何故か和美の救助は中断された。矢部英介が和美より先に自分の娘の香織を助けるよう懇願したためだ。先に香織が助け出され、直後にバスは爆発。バスに取り残された和美は、焼死してしまった。

そしてそれこそが、工藤が香織を誘拐した本当の理由だった。工藤の目的は金ではなく、矢部英介への復讐だった。工藤は、娘の和美が死んだのは矢部のせいだと恨んでいた。娘を助けられなかった自分と同じ思いを味わわせるために、香織を誘拐したのだ。

工藤はバス事故の現場付近に矢部をおびき出そうとするはずだ。三枝から工藤の計画を聞いた桜井は、すぐさま20年前の事故現場へ向かう。

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確かに郵便受けから工藤の指紋が出たが、犯行時刻に工藤を別の場所で見たというアリバイがあった。だが事件を早く幕引きしたい警視庁からの指示で、工藤は送検されてしまった。犯人は誰でも良かったのだ。

「俺はやってない」と無実を訴え続けながらも、送検されてしまった工藤。車に乗り込む前に大山に詰め寄った。

工藤「お前のせいだ!お前のせいで和美は死んだんだ!」

大山は自分のせいだと言うが、三枝もまた自分の助言のせいで冤罪を生んでしまったと激しく動揺していた。

一方、一足先に現場にやって来たのは矢部英介だった。娘の命だけは助けてくれと懇願する矢部に、工藤は

工藤「お前も昔ここで同じことをしただろう。俺と同じ思いをさせてやる。娘の死ぬところを目の前で見せてやる」

と言い放つ。
矢部は香織を監禁していると思われる冷凍車を発見。扉を開けようとするが、鍵がかかっていて開かない。

現場に到着した三枝は工藤を確保するが、ふと工藤が刑務所で電気技術の資格を取得していたことを思い出す。なぜ電気技術だったのか?刑に服すかたわら、工藤が矢部への復讐を虎視眈々と考えていたとすれば。

冷凍車にはガスが使われている。冷凍車は矢部の殺害をもくろむ工藤の罠だと気付いた三枝は、桜井を止めようとするが間に合わず、中を調べていた桜井がスイッチを押した瞬間、冷凍車が爆発した。

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三枝は爆発の衝撃で気を失う。目覚めると、燃え跡から桜井の遺体が運び出されていた。自分の発言が原因で桜井の死すら招いてしまったことに大きなショックを受ける三枝。

長期未解決事件捜査班から桜井の机を運び出そうとする岩田に三枝は抗議するが、岩田もまた桜井を失った悲しみに耐えていた。警視庁を訪れた安西は、桜井が三枝に刑事として期待していたことを告げる。桜井の言葉を思い出した三枝は、真犯人を捕まえて未来を変えようと、事件を一から洗い直し始めた。

被害者宅の息子3人は年齢が近いが、高校・大学ともバラバラで一見接点はない。だが3人がいずれも同じヨットクラブのメンバーだったことを突き止めた三枝は、白石智弘の証言が嘘だったのではないかと疑う。

一方、1998年の大山も連続窃盗事件を洗い直していた。三枝と同じく、白石智弘の証言が嘘ではないかと疑う大山は、直接尋問していた。白石智弘が何かを隠していることを確信した大山は、事件は白石智弘の自作自演だと再捜査を岩田に訴えるが、岩田はこれ以上事を荒立てるなと捜査の中止を命じる。

再びつながったトランシーバーで、三枝は大山に盗品を探し出してほしいと頼み、自身は工藤と白石の接点を探すことにした。

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7話:岩田・中本に指示していた黒幕の正体

三枝と大山は再び協力して真犯人逮捕へと動き出した。

三枝の指示で白石が隠した盗品を探すため、大山は白石が所有するクルーザーを捜索していた。すると、クルーザーからコカインが見つかり、大山はすぐに逮捕状を請求しようとする。しかし、白石の指紋は出ていない。相手は経済界で発言力を持つ白石重工の息子であることから、岩田は令状の請求もできないと言う。

2018年で工藤の取り調べを続け、白石との接点を探す三枝。1998年当時、工藤は自分の車で配送の下請けをしていた。GWに同僚に頼まれ、城ケ丘地区の配達を引き受けた工藤は、配達時に魚の受取を拒否した白石智弘と揉めていた。白石に突き飛ばされた工藤の指紋が、その時郵便受けに付いたのだ。たったそれだけの理由で工藤を身代わりにした白石に憤る大山。

だが白石を逮捕するには盗品を見つけ出す他ない。大山は三枝の言葉をヒントに、白石が所有しているはずの青色の車から、盗品の入ったカバンを発見する。さらに白石家で働いていたお手伝いを証人として出頭させ、ついに白石の逮捕状が出た。

一方、中本が電話で政治家の野沢義男に呼び出される。

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朝、三枝が目覚めると過去が変わっていた。そして職場へ向かうと、桜井の姿が。過去が変わったことで、桜井が生き返ったのだ。桜井は風邪で長期休暇を取っていたことになっていたそして、連続窃盗で逮捕されたはずの白石は不起訴になっていた。

被害にあった3軒全てが被害届けを取り下げ、示談も成立したことから、不起訴になったのだ。そして出所した工藤は矢部を刺殺した。

大山「こんなことになるならお前の無実なんて晴らさなきゃ良かった」

工藤「それなら出所した後にやるだけだ。何も変わらない」

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盗品を調べていた大山は、宝石ケースに隠されたフロッピーディスクを発見する。フロッピーの中身は1995年から1997年にわたる政治家野沢義男(西岡徳馬)の裏帳簿だった。大山はフロッピーを引き出しに隠し、鍵をかけて保管するも、中本によって持ち去られてしまう。

大山は白石が不起訴になったのは、中本が手を回し、さらにはバカ息子たちが起こした事件のせいで警察の手に渡った賄賂の裏帳簿を、野沢が中本を使って取り返させたという筋書きに気付く。

中本は忘れろと命じるが、大山は中本と野沢の癒着の証拠を突き止めてやると言い放つ。

三枝が刑務所を訪ねると、工藤は10年近く前に病気で収監中に亡くなっていた。過去が変わっても世の中の不公平さが変わらないことに絶望する三枝は、自分たちがやっていることや無線に意味はあるのかと大山に問い掛ける。大山は「何もしないで後悔するより、やって後悔したほうがマシだ」と告げる。

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三枝が大山とトランシーバーで会話しているのを目撃した岩田は、自分が殺していたはずの大山が生きていることに驚愕する。
三枝が加藤亮太の実の弟であることに気付いた中本は、岩田を呼び出し、三枝の監視と見張りを命じる。だが長年入院し、闘病していた娘が死んだことで、岩田は中本と決別。

娘の治療費のために中本の命令に従って来た岩田だったが、これ以上中本の指示には従わないと宣言。そして三枝に連絡し、事件の真実を知れば兄と同じ目に遭うと忠告する。

命と引き換えにしても真実を明らかにしたいという三枝に、岩田は3時間後東京城西病院へ来るよう言う。

三枝「岩田係長はあの事件についてどこまで知っているんですか」

岩田「お前が知りたいと思っていること、全てだ。兄貴のことも、お前が探している大山のことも。続きは会った時に。その前に一つやらなければいけないことがある」

だが三枝が待ち合わせ場所に着いた時、岩田は何者かに刺されて重症を負っていた。三枝は現場から逃走する犯人の車を目撃するが・・・。

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8話:兄亮太の事件の真相と大山の死

岩田は三枝に

岩田「あの後、直ぐに確認に行った。ちゃんとあった。あの裏庭に。俺が大山を殺したんだ」

と言い残し、事切れた。
現場に居合わせた三枝は、岩田殺しの容疑者にされてしまう。

事件当日、岩田と接触していた暴力団員の岡本は、取り調べで三枝が岩田を調べていたことを証言。「かなり岩田のことを恨んでいるようだった」と、三枝を犯人に仕立て上げようとする。

三枝は桜井に大山の収賄事件は仕組まれたものだと打ち明けた。仕組んだのは岩田で、さらに裏に黒幕がいる。大山と岩田は口封じのために殺されたのだ。

1999年5月26日の大山と無線がつながった三枝は、これから武蔵野市で起きる集団暴行事件の真相を教えてほしいと頼む。それは、健人の兄・亮太が主犯として逮捕された事件だった。亮太は、事件の主犯として逮捕され、少年院を出た後自ら命を絶っていた。

1999年。
複数の男に乱暴された女子生徒・井口奈々(山田愛奈)が、周囲の好奇の目に耐えられず、東条高校の屋上から飛び降り自殺をはかった。井口奈々の自殺未遂により、集団暴行事件が明るみに出る。三枝の言葉を思い出した大山は、応援要請に名乗りを挙げ、捜査に加わった。

一方、中本は再び野沢から指示を受け、暴行事件処理のため動き始める。

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大山は暴行事件の犯行現場と思われる廃屋へ向かった。そこで、裏に住む被害者の同級生・斉藤裕也(瀬戸利樹)と出会う。話によると、裕也は優等生で事件には無関係だというが、大山はどこかその様子が気にかかる。そして後日、あらためて裕也に話を聞くと、加藤亮太が井口奈々に彼の家で勉強を教えていたという。その取り調べを見ていた中本は、

中本「風よけだ。事を穏便に済ませるには風除けが必要だ。金もコネもなく、何があっても誰も味方をしない生贄だ。そういう生徒が一人いればいい」

と言い放ち、加藤亮太を真相を隠すために身代わりに仕立てあげようと決める。岩田は反対するが、娘の治療費の件を出され、従う他なくなる。

そして10人以上いた加害者が、一斉に「加藤亮太が主犯だ」と証言を始めた。親は全員、武蔵野市で一番の大手企業である小川都市開発に勤めていた。
事件の主犯は小川の息子の陽一だった。小川は息子を守るため野沢に泣きつき、野沢はプロジェクト成功のために事件をもみ消すことにしたのだ。

さらに岩田の取り調べで、被害者の井口奈々自身も加藤亮太が犯人だと証言した。中本が井口奈々の父親に金を握らせたとわかっていても、大山はどうすることもできない。

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三枝が兄の事件に隠された真実があることを知ったのは、2006年7月。高校の時、「加藤亮太を嵌めてやった」と飲み屋で自慢していた加害者の一人の元を訪れる。見つけ出して復讐するという三枝に、

「なぜ亮太だったかわかるか?金もコネもなくて、潰しやすいからだ。お前も自分の立場をわきまえて大人しく生きろ」

その言葉に、三枝は誰かを守るために兄が生贄に選ばれたことに気付く。誰を守るためだったのか、誰が指示したのか。必ず真相を暴くと誓う三枝。

そして未解決事件捜査班は、密かに岩田殺しの捜査を始めた。現場から逃げるように立ち去った車は、岡本の車だったことに気付いた三枝。さらに、岩田が殺害される前日、御殿場にある岡本の母親名義の別荘を訪れていたことが判明。

そこに岡本が何らかの証拠を隠し持っていると推理した三枝は、桜井と共に御殿場へ向かう。別荘の裏庭には最近掘り返された跡があり、埋められていたのは大山の白骨遺体だった。

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9話:兄の死は自殺ではなく殺人だった

白骨化した大山の遺体を発見し、大山が生きているのではないかというわずかな希望を打ち砕かれ、悲しみに暮れる桜井。桜井と共に大山の実家を訪れた三枝は、遺品の中から一枚の名刺を見つける。それは、兄・亮太の逮捕後に三枝が通っていた焼き鳥店「ふじよし」のものだった。

兄が集団暴行事件の主犯として逮捕され、加害者家族となった三枝は、母親の旧姓に名字を変え、母親と離れて叔父の家へ行くことになった。夜遅い時間に、叔父から夕食を食べるよう渡された500円玉を握りしめ、1人座り込んでいた三枝。そんな彼の様子を、来る日も来る日も見に来ていたのが大山だったのだ。

中本が誰かをかばうために亮太を陥れたことに気付いていながら、強大な権力を前になすすべもなく、己の無力さを感じていた大山は、叔父の家に預けられた三枝の様子を、ずっと陰ながら見守っていた。三枝が店に来たら、オムライスを作ってやってほしいと、おかみに金を渡して頼んでいた。

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焼き鳥店「ふじよし」を久しぶりに訪れ、おかみ(濱田マリ)から当時の話を聞いた三枝。自分の子供でもないのに不思議だったと女将は語る。しかも、三枝には内緒にするようにと言っていた。

三枝「俺は孤独だ。ひとりぼっちだ。今までずっとそう思っていた。それが何よりも辛かった。でも、そうじゃなかったんだ。俺は1人じゃなかったんだ」

大山が自分をずっと見守ってくれていたことを知った三枝は、やがて命を落とす大山の未来を変えようと、亮太の事件から手を引いてほしいと頼み込む。

三枝「俺は、あなたには幸せでいてほしいんです。あなたが大切な人と一緒にいる方が、事件を解決することよりも大事なことだと思います」

だが毎日毎日、一人で「ふじよし」で泣きながらオムライスを食べる三枝を見ていた大山は、

大山「俺も、三枝警部補の幸せを願ってます。貧しくても、家族で一つ屋根の下で暮らす。あたたかい食卓を囲んで、食事をする。そういう、寂しさと無縁の暮らし、警部補にはそういう生活を」

と告げる。
三枝は、事件から手を引かなければ大山に危険が及ぶことを伝える。3年後の無線から聞こえた銃声。その口ぶりから、大山もこの先自分の身に何が起きるか察した。だが過去が変わることで三枝に幸せを手にしてほしいと願う大山は、これを拒否。

大山「結構です。それ以上は聞かないでおきます。俺は絶対に諦めません。どんなことがあろうと、必ず真実を暴いてみせます」

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大山の遺体が発見され、捜査一課は殺人と死体遺棄で動き始めた。岡本の事務所にガサ入れするが、岡本は逃げた後だった。岡本は間違いなく大山の歯に関わっているから逃げたのだ。そして大山の遺体発見はまだマスコミに発表されていない。

なのに警察の動きを察知できたということは、警察の中に内通者がいる。大山と岩田の死、全ては武蔵野市集団暴行事件から始まった。三枝と桜井は、事件の真相を知る被害者の井口奈々(映美くらら)を見つけ出し、話を聞きに行く。

井口奈々は三枝が亮太の弟だと知り、重い口を開き、19年前の真相を語り出す。加藤亮太は、たった一人、自分に優しくしてくれた人だったと。暴行の主犯は小川陽一。現在は小川都市開発の取締役だ。三枝は今からでも遅くない、小川が犯人だと証言してほしいと頼むが、既に結婚して夫も子供もいる井口奈々はこれを拒否。

真犯人は今ものうのうと生きているのに、なぜ無実の兄が自殺しなければならなかったのか憤る三枝に、井口奈々は少年院にいた亮太から手紙を受け取ったことを明かす。手紙には、自分のことを恨んではいない、全部忘れてやり直せばいいと。そして、自分も諦めずにやり直すつもりだいう内容が書かれていた。井口奈々は、「あれは自殺する人の言葉とは思えない」と語る。

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少年院から出た日、亮太は斉藤裕也に呼び出され、あるものを渡される。紙袋の中身は、真犯人の証拠だった。亮太は、たった一人自分の話を聞いてくれた大山に連絡。証拠を大山に託そうとする。だがその電話を聞いていた岩田は、大山を「今から捜査会議だ」と引き止めた。

一方、井口奈々の言葉で兄の自殺に疑念を抱いた三枝は、岩田が死の直前、東京城西病院にいたことを思い出す。岩田は2000年3月20日に救急搬送された亮太の血液サンプルの記録を依頼していた。アルコールと薬物検査の結果、精神安定剤の成分と抗凝固剤の血中濃度が異常だったことが判明する。

普通の人なら意識を失う量の精神安定剤と、血液を固まりにくくする抗凝固剤。亮太の死は自殺ではなく、他殺だったことを確信する三枝。岩田が調べていたのは、集団暴行事件ではなく亮太の事件だったのだ。

そこへ桜井がやって来た。三枝から亮太が口封じのために殺されたことを聞かされた桜井は、集団暴行事件の責任者が中本だったことを思い出す。今回の事件も中本が責任者だ。だが既に2人も刑事が死んでいる。証拠もなく動くのは危険だと三枝を諭す桜井。

ちょうどその時、無線がつながる。無線の向こうの大山は2000年3月20日だ。三枝は何としても亮太を助けてほしいと大山に頼む。

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最終回(10話):つながった過去と未来、三枝と大山の結末

何としても亮太を助けたい三枝は、大山の身に危険がおよぶことを覚悟の上で、過去を変えるため、桜井の前で無線機を取り出した。桜井は、三枝が持っているトランシーバーが大山のものだと気付く。桜井は大山の机の上にあったトランシーバーの裏に、ニコニコマークを書いたシールを貼り付けていた。

無線の向こうから聞こえる大山の声に混乱する桜井。三枝はこれまでに起きた不思議な出来事を、全て桜井に打ち明けた。そして無線の向こうの大山はまだ生きていると告げる。

そこへ岩田殺害容疑の逮捕状を持って捜査一課が現れた。東京城西病院で発見された凶器から、三枝の指紋が出たというのだ。中本は証拠と目撃者を捏造し、岩田殺害の三枝を犯人に仕立て上げようとしていた。三枝は刑事たちを振り切り、その場から逃亡する。

2000年。
三枝と無線で交信する数時間前、大山は少年院を出たばかりの亮太から連絡を受けていた。自らの無実を証明する真犯人の証拠を持っているという。その矢先、三枝から亮太の死が他殺だと知らされた大山は、その証拠こそが亮太の命取りになると気付き、急いで亮太の元へ向かう。

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兄亮太を殺したのは中本だった。
岩田から連絡を受け、中本は大山の代わりに来たと、アパートを訪ね、亮太に会う。亮太が斉藤裕也から渡されたのは、小川陽一の犯行を録音したカセットテープだった。亮太は中本にテープを渡し、再捜査を依頼する。

亮太が自分の汚名をそそぎたいのは、弟の健人を叔父宅から呼び戻し、弟と母ともう一度3人で暮らしたいがためだった。

中本「家族のためか。それでは、君は何があっても諦められないな」

何があっても諦めないという亮太の決意を知った中本は、亮太に麦茶におかわりを頼み、そのすきに亮太のコップに薬を入れた。そして亮太の手首を自殺に見せかけて切ったのだ。亮太を殺害した中本は、現場から証拠のテープを回収。兄の出所を知ってやって来た三枝と入れ違いにアパートを立ち去る。

大山がアパートに駆け付けたときには、既に亮太が殺された後だった。大山は署に戻り、亮太の思いを踏みにじった中本を問い詰めるが、追い出されてしまう。

大山「あの子が無実を証明しようとしたのは、自分のためじゃない。自分のせいでばらばらになった家族が、また一緒に暮らせるようになるためだ!ただそれだけだ!」

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つながった無線機で、亮太を助けられなかったことを詫びる大山。無線の向こうにいたのは、三枝から無線機を託された桜井だった。

無線機を使って18年ぶりに大山と言葉を交わした桜井は、これまで胸の内に秘めていた想いと、大山が遺体で戻ってきた未来を告げる。何とかして大山の死を防ぎたい桜井は、「4月15日谷原記念病院、そこへ行っちゃだめです」と大山が死ぬ日時と場所を伝えた。

三枝は桜井に連絡を取り、大山の実家の時計店で合流した。未解決事件捜査班の仲間に手に入れてもらったスマホをチェックすると、逃亡中の岡本から留守電にメッセージが入っていた。中本から命を狙われている岡本は、自分の保身をはかるため、三枝に連絡してきたのだ。

岡本を逮捕すれば自分の無実が証明され、大山が殺された原因もわかると考えた三枝は、指定された第一湾岸ビルの地下駐車場へ向かう。

2000年3月21日。
現場では指紋が拭き取られた痕跡が多数見られ、家族以外の指紋はでなかったが、キッチンの流しにあったグラスにわずかに血痕が残っていた。鑑識から報告を受けた大山は、中本が指を怪我して絆創膏を貼っていたことを思い出す。亮太を自殺に見せかけて殺す際、カッターで自分の指を傷つけていたのだ。大山は中本の部屋からタバコの吸殻を採取し、科捜研にDNA鑑定を依頼する。

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2018年5月6日。
約束の23時に、第一湾岸ビルの地下駐車場のやって来た三枝。

岡本「お前は中本というやつをわかってない。絶対尾行されている」

不意を突いて桜井が岡本を確保、三枝は大山を射殺したのは岩田だったこと、そして亮太の死因を明かそうとしたために大山が殺されたことを知る。大山だけが諦めずにいてくれた。だが自分が兄を助けてほしいと頼んだせいで、大山は死んだ。

そこへ中本が差し向けた暴力団員が現れ、岡本が撃たれ、さらには桜井をかばって三枝も撃たれてしまう。

三枝は、いつも大山と無線がつながる23時23分という時間は、大山が亡くなった時間だったことに気付く。そして、その運命の時間は近付いていた。三枝は「繋がれ」と念じるも、大山の無線は過去の三枝とつながってしまう。

2000年4月15日。
ついにDND鑑定の結果が出た。大山は谷原記念病院に向かい、橋本啓介の遺体を発見した直後、後頭部を殴られ、中本に拉致されてしまう。DNA鑑定の結果は既に中本の手に渡っていた。科捜研が中本に連絡を入れたのだ。

中本はこの件から手を引けば命だけは助けてやると大山に取引を持ちかけるが、大山はこれを拒否。拘束を解き、岡本に刺されながらもその場から逃走する。中本が自殺に見せかけて加藤亮太を殺害していたことを知り動揺する岩田。中本は

中本「あいつが逃げたら俺たちはおしまいだ。娘がどうなってもいいのか。大山か娘か、どちらか選べ!」

と脅して大山を追わせ、「最後は岩田にやらせろ」と岡本に命じた。

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自分の死を前に、無線で大山に伝えられず、過去を変えられなかったことを兄と大山に詫びる三枝。桜井は自分が大山に行くなと伝えたから大丈夫だと三枝を励ます。

最初に無線でつながった時、大山に谷原記念病院に行かないよう伝えたのは三枝だった。だが今回「行くな」と言ったのは桜井だ。もし、過去が変わる可能性があるとすれば。一縷の望みを託し、三枝は息を引き取った。

岩田が大山を撃とうとした時、城西署の警官たちが到着した。自分が死ねば武蔵野の集団暴行事件、加瀬亮太の自殺、さらに自分の死すらも闇に葬られてしまう。何としても生き残るため、大山は仲間に応援を頼んでいたのだった。駆け付けた桜井を抱き締め、大山は礼を言った。

大山は亮太の死の真実を伝えに、三枝家を訪れる。三枝は帰っていく大山を呼び止め、「ありがとうございました」と頭を下げた。「本当に悪いやつを野放しにしたらまた悪夢は繰り返される」と思った

岩田を逮捕したが中本の行方は知れず。

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三枝が目覚めると撃たれた傷はどこにもなく、巡査部長時代に戻っていた。一大山の尽力により、過去が変わり、三枝は再び母親と暮らせるようになっていた。さらに1995年の田代綾香殺害事件の犯人、吉本圭子は1999年に逮捕されるなど、記憶が変わっていた。

大山が生きていることを確かめるため、三枝は警視庁を訪れる。だが未解決事件捜査班のメンバーは三枝のことを忘れていた。中本の遺体が発見され、警視庁は中本殺害の重要参考人として大山を追っていた。

大山が中本を殺すとは思えない三枝は、母親から大山が託していった封筒を受け取る。中身はフロッピーディスクとファイル、そして手紙だった。フロッピーディスクには全ての黒幕である、野沢義男議員の汚職と殺人教唆、その他の数々の犯罪に関する隠ぺいデータが入っていた。

大山「誰に送るべきか悩みましたが、俺のいる時代には相応しい人間がいません。だからあなたに託します」

封筒の消印は平成15年8月3日、龍宮岬。三枝は大山を捜して、龍宮岬へ向かう。そこでは桜井と再会した。桜井には三枝の記憶が残っていた。過去は変わったが、大山の失踪は変わっておらず、桜井は18年も行方不明の大山を探し続けていた。

三枝は桜井と共に大山を探しに行く。この道の先で、まだ会ったことのない相棒に会えるのか、それとも事件が待ち構えているのか。わからないが、進むことを三枝は決意する。自分の死に直面しても事件の解決を諦めていなかった大山。
無線越しに大山が教えてくれたように、諦めなければ未来は変わると信じて。

そして、ある病院で大山が目覚めた。

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シグナル時系列順に一覧表に整理

シグナルは過去と現在を行き来しながら、物語が進んでいきます。
これまでに起きた事件や、明らかになったことを時系列順に一覧表に整理してみました。

年月日 起こった事件
1995年4月10日 女児誘拐殺人事件発生。
1997年1月27日 城西地域女性連続殺人事件の最初の被害者が発見される。
1997年 4件目の被害者捜索中の大山と無線が繋がる→大山が5件目を未然に防ぐ
1998年4月1日 桜井が城西署に赴任。大山が教育係に。
1998年5月6日 城ケ丘地区連続窃盗事件発生。
1998年5月8日 工藤逮捕。バス事故発生→工藤の娘が死亡。
1998年5月22日 城ケ丘地区連続窃盗事件で大山が白石を尋問。
1999年5月 武蔵野市で女子高生集団暴行事件発生。→兄・亮太が主犯として逮捕。
1999年7月20日 兄・亮太が送検される。
2000年3月20日 兄・亮太が自殺に見せかけて殺害される。
2000年4月15日 大山が失踪。
2006年6月21日 高校生の三枝が兄・亮太の事件の真相を知り、警察官を志す。
2010年4月 大山の情報をもとに、女児誘拐殺人事件で指名手配されていた橋本啓介の白骨死体を三枝が発見。
2010年4月10日 女児誘拐殺人事件の時効成立。
犯人の吉本圭子は、橋本啓介殺害容疑で逮捕。
2010年4月27日 長期未解決事件捜査班が創設。
2018年4月2日 三枝が長期未解決事件捜査班に配属。
城西地域女性連続殺人事件の再捜査開始。
2018年4月19日 誘拐事件発生。→過去が変わったことで、桜井の死はなくなる。
2018年5月6日 三枝死亡。→過去が変わり、三枝の死はなくなる。

最初に無線が繋がったのは、2010年の三枝と2000年の大山。
次が2018年の三枝と1997年の大山です。

無線は等間隔ではなく、ランダムに過去の大山とつながっていきます。

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シグナル最終回結末予想!原作と違うラスト?

シグナル原作

『シグナル』の原作は、2016年の韓国ドラマです。全16話。
ドラマ『シグナル』はリメイクということになります。
⇒韓国ドラマ版シグナル

兄と大山刑事(北村一輝)を殺した犯人の正体は?

原作通りなら、犯人の正体は刑事部長の中本(渡部篤郎)です。

健人が刑事になるきっかけとなった、兄亮太が犯人とされた1999年の女子高生集団暴行事件。
実はこの事件は冤罪でした。
賄賂を受け取った中本が偽装工作をし、亮太を犯人に仕立て上げていたのです。

さらに、出所した亮太が自分が犯人ではない証拠品を大山に託そうとしていることを知った中本は、亮太を自殺に見せかけて殺害します。

一方、事件の真相を突き止めた大山を拉致。岩田を使い、大山の命を奪います。
無線が通じる23時23分は、大山が亡くなった時間でした。

しかし、健人と大山が無線で繋がったことで、徐々に過去と未来が変わり始めます。

健人が中本の悪事をマスコミに告発したことで、中本は口封じのため裏社会の人間に始末されます。
そしてその場に居合わせた大山も、口封じのため男たちに襲われ、行方不明になってしまいます。

韓国版のラストでは、大山の生死は不明のまま終わります。
日本版ではスッキリしたラストになるといいですね・・・!

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シグナル感想

過去と未来を行き来し、過去の事件を解決し、未来を変えていく・・・のは面白いんです、が。

通常過去が変わると、当然未来も変わります。
城西地域女性連続殺人事件の5件目を、過去に大山が防いだことで、2018年には「未遂」に変わりました。
すると、桜井が落としたノートの文字が「未遂」に変わっても驚かなかったように、その渦中にいる人間は、「過去が変わった」ことにそもそも気づきません。

けどなぜか三枝には記憶が残ってるという・・・。
な ぜ に ・・・・!?

三枝だけタイム・パラドックスから外れ、独立した時間軸を生きているのがちょっと不自然過ぎて・・・。
まあ三枝も記憶を失ってしまえば、事件は全く進展しないのですが、いささかご都合主義な感じはしますね~~~。
それを考えると『君の名は。』はよくできてたなあ・・・。

そして過去とつながる無線も謎すぎる。
韓国ドラマお得意のちょっと不思議展開なので、無線の謎は最後まで解決されないことでしょう・・・。

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9話

泣きました。ここまで見てきてよかった。
三枝をずっと、影から見守っていた大山。彼が一人寂しく泣きながらオムライスを食べるのを見ていたからこそ、例え自分の命を危険にさらしても家族で食卓を囲める生活に戻してやりたいと思う大山の男気。
無線はこのためにつながったんだろうなと・・・。

ただ吉瀬さんの泣きの演技どうにかならないものか・・・。
普段のクールビューティ大好きなんですけど、泣き方・・・!泣き方がどうにも・・・。

桜井が大山の実家の時計店に通い続けてたエピソードもすごくいいのに、吉瀬さんの泣きが入ると途端に萎える・・・。

最終話(10話)

最も印象深かったのは中本部長の亮太とのやり取り。そしてこのセリフです。

中本「家族のためか。それでは、君は何があっても諦められないな」

過去が変わったのに相変わらず大山が行方不明なこと、そもそもなぜ大山に中本殺害容疑がかけられているのか。
なぜ三枝と桜井だけが記憶を保持したまま、過去をやり直しているのか。
そして中本の行動原理は一体・・・。無実の少年に罪を着せたばかりか、自殺に見せかけて殺すとは・・・。出世だけで殺しまでやれるものか・・・。
もう突っ込みどころは満載なんですが、先週の三枝と大山のやり取り、そして今週の中本と亮太のやり取りが見れただけで良かったです。

シグナルの醍醐味は、バッテリーがなくても過去とつながる不可思議な無線ではなく、ただただ、貧しくとも家族と暮らしたいという思いを胸に抱いた少年と、兄と、そしてそれを守ろうとした刑事の姿でした。

最終回もちょいちょい吉瀬さんの泣きブサ顔が入って逆に涙止まりました・・・。感動的なシーンにあれだけはほんと残念だった・・・。

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