モンテクリスト伯ネタバレ最終回結末 ドラマラストは暖と愛梨の死!?原作との違いは

ディーン・フジオカ主演ドラマ『モンテ・クリスト伯』ネタバレあらすじと感想についてまとめています。
暖が「モンテ・クリスト伯」となり、自分を陥れた南条幸男と神楽清、そして入間公平の3人に復讐していく物語。
アレクサンドル・デュマの原作小説『モンテ・クリスト伯』をふまえながら、最終回結末が原作と違うラストになるのかどうか?予想していきます。
ラストまでネタバレしていますので、結末を知りたくない方はご注意ください。

登場人物&俳優キャスト

原作『モンテ・クリスト伯』で該当する人物もあわせてチェックしていきます。

原作の人物は⇒モンテクリスト伯原作小説ネタバレあらすじ

■ 柴門暖(ディーン・フジオカ)→エドモン・ダンテス / モンテ・クリスト伯爵
水産業者「守尾漁業」の船員。父も漁師だった。無実の罪でラデル共和国へ送られ、投獄される。ファリア真海に導かれ、14年後脱獄を果たした。ファリアの莫大な隠し財産を受け継いだ後は「モンテ・クリスト・真海」と改名し、世界屈指の投資家となる。

■ 柴門恵(風吹ジュン)→ルイ・ダンテス
暖の母親。夫亡き後、女手一つで暖を育ててきた。暖の無実を信じ続けたが、2017年秋に亡くなる。

暖の協力者たち

■ ファリア・真海(田中泯)→ファリア神父
ラデル共和国の元大統領暖。隣の牢に収監されていた。暖に様々な学問を教え、先祖代々受け継いだ隠し財産を託す。

■ 江田愛梨(桜井ユキ)→エダ
幸男のマネージャー。暖に命を助けられる。

■ 土屋慈 (三浦誠己)→ジョヴァンニ・ベルトゥッチオ 
暖に忠実な秘書。

■ 安藤完治(葉山奨之)→ベネデット
自らのアパレルブランドを立ち上げようとしている青年。正体は、公平と留美が葬り去ろうとした不義の子供。

暖のダンテスの恩人守尾家

■ 守尾英一朗(木下ほうか)→ピエール・モレル
「守尾漁業」社長。情に厚い、暖の恩人。
  
■ 守尾信一朗(高杉真宙)→マクシミリアン
英一朗の息子。入間瑛理奈と出会い、恋に落ちる。

■ 寺角類(渋川清彦)→ガスパール・カドルッス
高校時代は地元で有名な不良だった。暖の実家を狙っていた地元不動産会社の指示を受け、地上げ屋に近い交渉を続けている。

暖の復讐相手①南条家
■ 南条幸男 (大倉忠義)→フェルナン・モンデゴ / モルセール伯爵
暖の親友で、後輩。売れない役者。すみれと結婚する暖を妬み、暖を陥れる。
14年後はCMやテレビで大活躍する人気俳優に。
  
■ 目黒すみれ(山本美月)→メルセデス
暖の婚約者。喫茶店「シンドバッド」を経営している。
14年後は料理研究家に。幸男と結婚し、娘がいる。
  
■ 南条明日花(鎌田恵怜奈)→アルベール
幸男とすみれの娘。暖に命を助けられる。
暖の復讐相手②神楽家
■ 神楽清(新井浩文)→ダングラール
暖の良き先輩でベテラン漁師だったが、暖の出世を妬み、暖を陥れる。
14年後は東京で不動産会社の社長に。
  
■ 神楽留美(稲森いずみ)→エルミーヌ
清の妻。再婚前は公平と愛人関係にあった。

暖の復讐相手③入間家
■ 入間公平(高橋克典)→ジェラール・ド・ヴィルフォール
警視庁公安部外事第三課参事官。自分と母親を捨てた父親を憎んでいる。
14年後は刑事部長にまで大出世。将来の警視総監候補と言われている。
  
■ 入間瑛理奈(山口紗弥加)→エロイーズ
公平の再婚した若い妻。息子を溺愛し、先妻の子の瑛理奈を疎んでいる。
  
■ 入間未蘭(岸井ゆきの)→ヴァランティーヌ
公平の前妻との間の娘。大学院生。
  
■ 入間瑛人(宇都宮太良)→エドゥワール
公平と瑛理奈の息子。幼稚園生。わがままで残酷な子供。
  
■ 入間貞吉(伊武雅刀)→ノワルティエ
巨大金融ファンド「TIファンドマネジメント」代表。公平の父親。

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ドラマ『モンテ・クリスト伯』ネタバレあらすじをラスト結末まで

1話:はめられた暖、神楽・幸男・入間公平が暖を陥れる

2003年春。
小さな漁師町で漁業を営む柴門暖は、社長の信頼を得て仕事も順調で、目黒すみれとの結婚を間近に控え、幸せの絶頂にいた。

そんな矢先、暖の乗る遠洋漁船「海進丸」が遭難してしまう。
守尾漁業の社長の守尾は、全員無事に生きて帰ることを信じて続けていた。

二週間にも及ぶ遭難の末、「海進丸」は何とか帰港し、暖も怪我はしたが生還を果たす。
他の船員も無事で、亡くなったのは船長のバラジだけだっだ。

そこへ、バラジの遺体を調べに、警視庁の入間公平らがやって来る。
バラジにはラデル共和国のテロ組織「ククメット」のメンバーではないかという疑いがかけられていた。

暖は、バラジから東京の渋谷にある「TIファンドマネジメント」に届けるよう、手紙を託される。

手紙は公平の父親、貞吉あてだった。
テロ組織「ククメット」に多額の資金援助をしていたのは、入間貞吉だったのだ。

一方、ラデル共和国からは人質交渉の提案がされていた。
バラジが持っていた手紙が渡されるはずだった人間と、拘束されている外務省の人間を交換する用意があると。
既に官邸は大使館と交渉中だ。

自身の出世と現政府の意向に反することを恐れた公平は、手紙を暖あてにすり替える。
すみれとの結婚披露宴の最中、警察に連行され、取り調べを受けていた暖は、公平から手紙を見せられるが、英語が読めず内容がわからない。
それをいいことに公平はすり替えた手紙に暖の指紋を付け、さらに貞吉あての手紙を燃やしてしまう。

テロリストに資金援助していた犯人に仕立て上げられた暖は、人質交換でラデル共和国に送られる。
激しい拷問の末、ラデル共和国の孤島の刑務所に投獄された。

日本では暖の母親と守尾社長、そしてすみれが、暖の無実を信じて大使館に嘆願書を届け、連日駅前で署名活動を続けていた。
会いに行こうにもラデル共和国への渡航ビザ申請は却下され、すみれの心は限界に来ていた。

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2話:ファリア真海との出会い

2011年。暖が逮捕され、既に8年の月日が流れていた。
ある日、地下牢の壁を破り、一人の男が暖の牢屋に現れる。
男の名はファリア真海。ラデル共和国の元大統領だ。

暖は自分が投獄された理由をファリアに尋ね、フェリアから入間公平が入間貞吉の息子だったこと、そして自分が入間貞吉の身代わりにされたことを教えられる。
さらに、警察に匿名でタレコミの電話をしたのは、手紙のことを話していた神楽ではないかと気付く。

公平や神楽たちにハメられたことを知った暖は、日本に帰り、自分を陥れた人間たちへの復讐を固く誓う。

ベッドのパイプからのみを、肉の油でろうそくを、シーツから紙を、羽からペンを、すすからインクを。
20年牢屋に閉じ込められているにもかかわらず、限られた物資で様々なものを生み出し、生きる希望を失わないファリアの姿に、暖もまた生きる気力を取り戻す。

ファリアから様々な知識と教養を教わりながら、暖は脱獄のためのトンネルを堀り続けた。
いつしか英語以外に、スペイン語、中国語、イタリア語、ドイツ語を自在に操れるまでになっていた。

しかし脱獄を目前に、ファリアは病に力尽きようとしていた。
暖は共に行こうと励ますが、自分の命の終わりを悟っていたファリアは、あるものを暖に託す。

ファリア「必ず相続してくれよ。俺の息子だろ?」

父親のいない暖にとっても、ファリアは父に等しい存在になっていた。
ファリアの死に涙する暖。

遺体袋のファリアの遺体と入れ替わり、ついに暖は脱獄する。

2017年春。
生まれ故郷にたどり着いた暖は実家に向かうが、そこに家はなく、更地になっていた。
通りかかった「守尾漁業」社長の息子・信一朗から、母親が何年も前に餓死に近い形で死んでいたことを聞かされる。

倒れ込んだ暖を介抱する信一朗。
「守尾漁業」が倒産寸前の危機的状況にもかかわらず、心優しい信一朗は暖の怪我の手当をし、食事と服まで与えるのだった。

すみれに会うため、暖は喫茶店「シンドバッド」に向かうが、そこはカラオケスナックになっていた。
店のママに見せられた雑誌で、すみれは人気俳優となった南条幸男と結婚し、子供まで設けていることを知る。
ショックを受けながらも、すみれが幸せそうなことに安堵する暖。

店にたまたま居合わせた寺角類を追いかけ、尋問した暖は、驚くべき真実を知る。

母親から土地を奪ったのが神楽だったこと。そして神楽はその金で東京の不動産会社の社長になったこと。
さらに警察に通報したのは幸男だったこと。暖からすみれを奪い取るために、暖をハメたこと。

全てを知った暖は、ファリアとの約束の地・シンガポールを訪れる。
バンク・オブ・スウィッツランドの貸し金庫に、ファリアは先祖から代々受け継いだ財産を隠していたのだ。

ファリアから聞いていた暗証番号で貸し金庫を開ける。
口座名義は「The Count of Monte Cristo(モンテ・クリスト伯)」。
そこには459億ドルもの資産があった。

ファリア「復讐に使うのは構わん。それで、お前が幸せなら。光の道の導く方へ進め、暖」

2017年秋。
「守尾漁業」社長だった守尾英一朗の葬儀に、東京から神楽と幸男、すみれ、そして入間公平もやって来た。
入間公平は、大出世し、今や刑事部長となり、将来の警視総監の候補までのぼりつめていた。

一方、倒産した「守尾漁業」の1億近い借金を背負うことになってしまった信一朗。
会社に戻ると、ハンガーに半年前のあの日、暖に貸した服がかかっていた。
ポケットにはお礼のメッセージと1億円の小切手が入っていた。

海沿いで話す神楽と幸男の前に、一人の男が現れる。

「竜宮城から来ました」

と語るその男こそ、
オヤジから託された隠し財産を使い、「モンテ・クリスト・真海」となった、 柴門暖だった。

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3話:手に入れた財と復讐の幕開け、狂宴のパーティ

ファリア真海の莫大な隠し資産を譲り受けた暖は、素性を隠して「モンテ・クリスト・真海」と改名。
世界屈指の投資家となった暖は、自分をハメた人間達・・・神楽、幸男、公平への復讐を開始する。
自分をハメてそれぞれに地位と財産を手にした3人。

江田愛梨と南条明日花が2人乗りのシーカヤックで遊んでいると、誤ってパドルを落としてしまう。
手で漕いで浜に帰ろうとするが、潮の流れが悪くなかなか戻れない。

その時、クルーザーが近くを通り過ぎた。愛梨と明日花が助けを求めると、クルーザーが戻ってくる。
クルーザーに乗っていたのは暖と秘書の土屋だった。愛梨たちを助ける暖。

港に戻ると、愛梨は明日花の両親が真海に挨拶がしたいと言うので家に寄って欲しいと頼む。
明日花の家へ行くと、幸男が帰って来た。

明日花は幸男とすみれの娘、愛梨は幸男のマネージャーだったのだ。

ほどなくしてすみれも帰宅する。
実はすみれはひと目見て、モンテ・クリスト・真海が暖であると気付いていたのだが・・・。

帰り際、暖は自分の別荘でホームパーティーをしたいと、幸男とすみれを招待する。

暖が別荘に戻ると神楽清が秘書とともに現れる。この別荘を神楽から買ったものだった。
神楽にも夫婦でパーティーに来て欲しいと招待状を渡す暖。

神楽は家に帰るが、家庭はすでに崩壊しており、妻の留美はマンションの別室で秘書に頼んで男を買っていた。

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さらに、暖は入間公平にも接近していく。

蕎麦アレルギーの公平の妻・瑛理奈の飲み物にそば粉を仕込み、アレルギーによる発作を起こした瑛理奈を助け、入間家に入り込んだ暖。
パーティーの招待状に、公平は警戒して破り捨てるも、住所を確認して愕然とする。

公平にはその場所へ行かねばならないある理由があった。

かつて、留美と不倫関係にあった公平は、留美が産んだ不義の赤ん坊を、その別荘のマリア像の下に箱に入れて埋めていたのだ。

当時金に苦しみ別荘に盗みに入った土屋が、その現場を目撃していた。土屋は赤ん坊を助け出すも、外に連れ出した時には既にぐったりしていたと暖に打ち明ける。

暖は土屋の過去も、公平と留美の不倫関係も知った上でこの別荘を購入し、パーティに招待したのだった。

パーティー当日、すみれは張り切ってケーキを作っていたが、愛梨のパソコンがウイルスに感染。撮っておいたはずのキッシュの写真データが消えてしまい、すみれは急遽パーティーに参加できなくなる。仕方なく一人でパーティーに向かう幸男。

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パーティーで、暖は信一朗から買ったカツオをみんなの前でさばいてみせる。

食事が終わり、庭に出ないかと暖は誘う。瑛理奈がマリア像の下に置かれた花束に気付く。
庭の手入れをするのに掘り返した際、骨が出てきたと暖は説明する。暖の話を聞いて明らかに顔色が変わる留美。

「それはまさか人間の骨か?」と尋ねる公平に、

暖「小型犬のものでしょう。なにせ生まれたばかりの赤ちゃんのように細い骨でしたから」

と答え、2人に揺さぶりをかける暖。

暖「骨は捨てましたから。燃えないゴミの日に」

動揺した留美は、気分が悪いため先に失礼すると申し出る。暖はパーティーをお開きにすることにした。

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みんなが帰った後、暖は神楽からもらったリールを叩き潰していた。

そこへ愛梨が現れ、暖に抱きつく。愛梨は暖の協力者だったのだ。

明日花のパドルを落とし、蕎麦アレルギーの公平の妻・瑛理奈の飲み物にそば粉を入れ、さらにすみれの写真データを削除し、パーティに来られないようにしていたのも、全て愛梨だった。

「こんな回りくどいことをする必要があるのか」と尋ねる愛梨に、暖は

暖「殺すなんて簡単過ぎる。本当の不幸って何だか知ってるか?壊すんだよ。大切なものを全て」

と答える。

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4話:葬り去った赤ちゃんは生きていた?安藤完治の正体

復讐のターゲットたちとの面通しを済ませた暖。

ある土地開発プロジェクトの地鎮祭に、神楽は妻の留美と共に出席していた。政治家の木島義国(嶋田久作)とつながりを持つ神楽は、次の国有地の取引を有利に運ぼうとしていた。木島は神楽に国有地取引に他の建設業者も動いていると、神楽に釘を刺す。神楽は留美を残して先に会場を出た。

そこへ暖が現れた。公平から「真海には近づくな」と電話で忠告されたばかりの留美は驚く。暖は神楽にテナントの相談に来たと言う。
そして、自らのアパレルブランドを立ち上げようとしている安藤完治(あんどうかんじ)を留美に紹介する。素直で明るい安藤を気に入った留美は、神楽に頼んで安藤の力になりたいと告げる。

しかし、別荘に招かれた神楽は、その場で出資を断る。ライバル会社のCMに幸男とすみれ夫婦の出演が決まり、苛立ちを隠せない神楽に、暖は幸男についての情報を話す。

実は、CMは愛梨を通じて暖が仕向けたものだった。
愛梨から送りつけられた「杀人犯(人殺し)」というFAXを見てから、幸男は明らかに動揺していた。幸男は愛梨に、香港マフィアの「ヴァンパ」の名前を口にする。バンパの動向を気にする幸男。

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公平は娘の未蘭と外務官僚・出口との結婚式の日取りを決めていた。戸惑う未蘭は貞吉に相談したいと言うが、貞吉は現在会話もままならず、介護が必要な状態になっていた。まだ結婚には早いと言ってほしいと頼む未蘭。しかし言葉を話せない貞吉をバカにするかのように、公平は結婚準備を推し進める。

未蘭はダボハゼのオスを探して市場を訪れた。そこで、水に濡れてしまったところを守尾信一朗に助けられる。未蘭は大学で海洋学の研究をしており、飼っているダボハゼのメスをつがいにさせてあげたいと信一朗に語る。ちょっと変わった未蘭の話を、引きもせず優しく聞いてくれる信一朗。

突然「もうすぐ結婚するんです」と打ち明け、涙する未蘭に、信一朗は「幸運のパーカーだ」と、パーカーを貸してあげるのだった。

未蘭が家に帰ると、弁護士が来ていた。未蘭の気持ちを知った貞吉は、未蘭が出口と結婚するならば30億ある遺産は、全て世界文化振興財団に寄付すると、遺言書を書き換えさせていた。

貞吉「私の遺産か未蘭の結婚か、どちらか選べ、公平」

喜ぶ未蘭。公平は憤慨するも、家も貞吉の名義になっているため、どうすることもできない。

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一方、留美は安藤の力になりたくてビルコインに投資を始めていた。しかし暖の策略により、ビルコインは大暴落してしまう。留美は公平に300万の借金を頼む。
しかし、神楽は全て気付いていた。政治家の木島に言われて留美と結婚させられた神楽は、かつて公平と留美が不倫関係にあったことも調べて知っていた。留美に若い男をあてがったのも、神楽だった。結婚させられた妻に興味はないという神楽。

神楽「何をしようと勝手だが、二度と俺の金に手を出すな」

罵倒され、留美は泣きながら家を飛び出し、安藤の元へ向かう。そしてついに、禁断の一線を越えてしまう。

安藤完治の正体は、公平と留美の実の子供だ。公平があの日、埋めて葬り去ろうとした赤ちゃんは生きていたのだ。

密かにDNA鑑定をしていた暖はその事実に気付いた上で、2人を引き合わせ、母親と息子の禁断の関係を結ぶよう仕向けていた。

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5話:入間家の悪魔・瑛理奈に毒殺された婚約者・出口文矢

暖は未蘭の婚約者の出口文矢(尾上寛之)を日本に呼び戻し、別荘に招待する。出口は外務省勤務で、マレーシアに駐在していた。

日本に帰れたことを喜ぶ出口に、暖は頼みがあると持ちかける。それは入間の父、貞吉を殺して欲しいというものだった。驚く出口に暖は冗談だと告げるが、入間家は貞吉の莫大な遺産相続で揉めていることを吹き込む。

一方、未蘭は信一朗に頼んでおいたダボハゼのオスを取りに行く。祖父の貞吉が反対してくれたことで、結婚がなくなったことを信一朗に報告する未蘭。喜ぶ信一朗は、未蘭にまた会えないかと尋ねる。お互いに惹かれ合っていく未蘭と信一朗。

未蘭が帰宅すると、出口が入間家に来ていた。公平は出口に貞吉の遺言書の件を話し、それでも未蘭と結婚してほしいと頼む。出口は遺産目的ではないと、未蘭との結婚を快諾する。未蘭は、結婚することになったのでダボハゼはもう要らないと信一朗にメッセージを送った。

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出口は暖に成り行きを報告。すると暖は、未蘭との結婚前に貞吉を殺して遺産を相続してしまえば良いと出口にささやく。逡巡する出口に、暖は貞吉はかつて人を殺している悪人だと告げる。13年前に急死した未蘭の母親は毒殺された可能性が高く、元々結婚に強く反対していた貞吉がやったのではないかと。

次に出口が入間家を訪れる時、自分が入間夫妻を家の外へおびき出し、そのすきに貞吉を殺すよう、暖は指示。

暖「何、簡単なことですよ。濡れたハンカチで1分ほど口と鼻を押さえればいい。全身麻痺のお年寄りが亡くなったところで誰も疑問に思いません。それに警察官僚の入間公平が、自宅で事件があったなんて認めるわけがない。必ずや穏便に事を済ますでしょう」

暖のこの悪魔のささやきに、最初は冗談としか思っていなかった出口も、徐々に本気になり始めていた。

さらに、暖は一通の手紙を出しておくよう、愛梨に指示する。

暖「感謝の気持ちだよ。手紙には人の人生を壊すほどの力があると、教えてくれた人がいてね。その人へのお返しだ」

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当日、暖は折り入って出口文矢について話があると、入間夫妻を食事に招待する。一方愛梨は、暖の許可なく、ずっと真海に会いたがっていたすみれも招いていた。
突然のすみれの来訪に、動揺を隠せない暖。

そしてやはり、すみれが作った料理には手を付けられない。瑛理奈が勧めた小籠包を口にした暖は、以前のケーキと同じく吐くために席を立った。
そこへすみれが明日花の書いた絵を渡しに現れる。

かつて一度だけ、結婚を考えた女性がいたこと。だが、自分が長い旅をしている間にその女性は別の男性を結婚してしまったこと。
「その女性を恨んでいるか」と尋ねるすみれに、暖は「その女性はもう死んでしまったと思っている」と答えた。

すみれ「真海さんは、今幸せですか?」

暖「ええ、とっても」

すみれ「良かったです。真海さんが幸せに生きていて、本当に良かったです。さようなら。お元気で」

すみれが帰った後、席に戻った暖は公平にファイルを手渡す。クアラルンプールにいる友人から送られてきた報告書だ。

マレー語がわからない公平は、書類に目を通さず、ファイルを閉じてしまう。かつて、英語が読めず暖がそうしてしまったのと同じように。

暖は、出口が日本からの援助金の一部を、ペーパーカンパニーを経由させ、横領していたことを公平に告げる。

そこへ未蘭から出口が倒れたとの連絡が入る。公平は城南中央病院への搬送を指示し、自身も急いで病院へ向かった。

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入間家のチャイムが鳴り、未蘭が出ていくと、訪ねてきたのはダボハゼのオスを届けに来た信一朗だった。受け取れないという未蘭に、信一朗はなぜ親の決めた相手なのか、自分では駄目かと尋ねる。

未蘭は自分の過去を信一朗に打ち明ける。小学生の時、母が死んで学校に行けず、部屋に引きこもっていた自分を助けてくれたのが、当時家庭教師だった瑛理奈だったこと。そして父親と瑛理奈が直ぐに再婚したこと。だから自分だけ勝手なことをするわけにはいかないと。

そのまま帰ろうとしていた信一朗だったが、未蘭の悲鳴を聞き、入間家の中へ駆け込む。

未蘭が外に出たすきを突いて、出口はハンカチを濡らし、貞吉の部屋へ向かっていた。だが、貞吉の部屋で泡を吹いて倒れていたのは出口だった。

信一朗はそのまま未蘭に病院まで付き添うが、駆け付けた公平に追い払われてしまう。

城南中央病院の医師・尾崎実は、出口文矢の死について、前妻が亡くなった時と症状が似ていることから、事件性を示唆。しかし、刑事部長である自分の家で殺人が起こったという前代未聞のスキャンダルを怖れた公平は、解剖を拒否する。結局出口文矢は心不全で処理された。

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出口を殺した犯人の正体は誰だったのか?尋ねる愛梨に、暖は

暖「私はあの呪われた家に住む悪魔を目覚めさせただけだ」

と答える。

暖が愛梨に出すよう命じていた手紙は、実は瑛理奈あてだったのだ。

13年前、前の奥様を毒殺したように
入間貞吉を殺してください。
遺産を戴ければ、他言は致しません。

出口文矢

出口文矢からの脅迫文を受け取ったと勘違いした瑛理奈は、炭酸水に毒を仕込み、出口を毒殺したのだった。
13年前、未蘭の母親を葬り去ったのと同じ方法で。そしてその毒牙は、入間の最愛の娘・未蘭へと向けられることになる。

そして暖は明日花が書いた絵を燃やし、次のターゲットは南条幸男だと愛梨に告げる。幸男の一番の宝物を壊しても構わない。すみれはもう死んだのだから、と。

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6話:まずは1人目、寺門類の末路

香港のタブロイド紙が、13年前に失踪した有名俳優ショーン・リーの家族が裏組織ヴァンパに殺害されたという新証言を掲載した。記事は暖が裏で手を回したもので、幸男の弱点を探っていた神楽も食いつく。ショーン家族失踪当時の付き人が幸男だったからだ。

ヴァンパに多額の借金をしていた幸男は、ショーン家族の留守宅に、組織を招き入れた。宝飾品などを盗み出し、借金をチャラにしようとしたのだ。だが、そこにショーンたちが帰宅。組織のメンバーは夫婦を殴り殺し、さらに一人娘のエデルヴァを人身売買で売り飛ばしてしまう。

情報をリークした裏切り者を始末するため、ヴァンパが幸男の前に現れた。幸男は、自宅に「人殺し」と脅し文句が書かれたファックスが送られてきたことを話す。すると最近、香港で過去の幸男のことを嗅ぎ回る人間がいたと教えられる。神楽の秘書、牛山直紀(久保田悠来)だ。ヴァンパは、牛山の動きを止めるよう幸男に命令する。

だが、事件の真相を知っている人間は、幸男とヴァンパのメンバーだけではなかった。それは、両親を目の前で殺害されたショーンの娘・エデルヴァ。エデルヴァは江田愛梨と名を変え、両親の敵である幸男に復讐するため、マネージャーとして幸男の近くで機会を伺っていた。かつて幸男がそうしたのと同じように。

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信一朗が魚を届けに入間家を訪れた。信一朗を追い返し、もう会わないよう命じる公平。父親の態度を不審に思った未蘭は、市場へ行き、信一朗の過去について話を聞く。そこで父親が表彰された事件、国際的テロ組織「ククメット」とのつながりが浮かび上がる。

そして入間家では、瑛理奈が未蘭の母親と出口文矢を葬った毒薬で、今度は未蘭をどう料理しようか思案していた。それを目ざとく見つける貞吉。

一方、財務大臣婦人お気に入りの幸男を失墜させ、何とかして五蓉不動産から国有地の取引を奪い取りたい神楽は、ヴァンパと幸男の関係についての情報を求めて暖の元を訪ねた。暖は香港警察の捜査資料と証拠品をちらつかせ、しかし「友人を売るような真似はできない」と神楽に見せることを断る。

神楽は寺門を呼び出し、真海邸に盗みに入るよう命じる。盗聴でそのことを知った暖は、「化学反応を楽しんでみよう」と寺門を泳がせることにした。

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真海邸の下見をしていた寺門は、安藤完治を目撃する。寺門と安藤はムショ仲間だったのだ。寺門は真海邸の防犯設備や間取りを知っている安藤を盗みに誘う。一旦は断ったものの、F&Dファイナンスから722万の借金の返済を迫られ追い詰められた安藤は、窃盗に協力することを決意する。

暖は留美を呼び出し、安藤は盗みや詐欺で前科があり、闇金業者に借金をしており、その返済のために金を集めていたことを明かす。さらに、安藤の正体が22年前の1996年4月15日に電話ボックスに捨てられていた赤ちゃんだったことを告げる。

公平が埋めた子供が生きていたことを知った留美は喜び、涙した。自分の息子と寝ていたことを知って絶望すると思っていた暖は驚く。そんな留美に、暖は安藤が窃盗の常習犯である寺門と行動を共にしていると忠告する。刑務所に戻るのも時間の問題だと。

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車が出て行ったのを確認し、寺門と安藤は真海邸に侵入した。時計や金品を物色していると、留美が現れる。留美は安藤に「こんなことをしていては駄目だ、一緒に帰ろう」と言う。

だが寺門が留美を後ろから襲い、殴りつけてしまう。それでも安藤を守ろうとする留美。なおも暴力を振るい、留美の首を締めて殺そうとする寺門を、安藤は刺し殺してしまう。

自分を逃がそうとする安藤に、留美は寺門の死体を外に運び出し、部屋の中をきれいにするよう告げる。

留美「埋めるのよ。こういう時は、埋めればいいんだよ」

その一部始終を階上から見ていた暖。

鎌倉の樋口山に寺門を埋めて留美と安藤が去った後、暖が近づくと寺門はまだ生きていた。「助けてくれ」と助けを求める寺門に、暖は自分の正体を明かし、土をかける。15年前、神楽と幸男の企みを知りながら何もせず、自分の母親をあまりにもむごい孤独死に追い込んだ男を、暖は土中へ葬った。

暖「これでまず一人」

神楽の元に金の無心に訪れた留美は、金を出さなければ木島への賄賂をバラすと脅す。
そしてヴァンパがついに南条邸へ現れた。すみれと明日花を人質に取られ、為す術がない幸男。

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7話:愛梨ことエデルヴァの復讐、ヴァンパに殺された両親の敵・南条幸男の最期

ヴァンパのダニー・ウォン(葉山豪)とサム・ユンロン(ジョン・リ)が南条邸に押し入り、すみれと明日花を人質にとられてしまった幸男。ダニーはショーン・リー(ジョー ナカムラ)事件の目撃者が香港警察と接触することになったと告げる。目撃者はショーン夫婦の一人娘、エデルヴァ。

ダニーたちが人身売買で売り飛ばしたエデルヴァを、日本語を話す男が買い取っていた。ダニーはその男を探し出すよう、幸男に命令する。15時までに見つけ出さねば、すみれと明日花を殺して魚の餌にすると。幸男は愛梨に予定のキャンセルを連絡し、家を飛び出した。

その頃、神楽は訪ねてきた暖と会っていた。暖は留美に引き合わせた安藤完治が詐欺師だったと神楽に謝る。そして、間もなく幸男がショーンの事件に関与していたことを香港警察が知ることになるとも教えた。

神楽「これって全て真海さんのシナリオですか?」

真海「いいえ、私は何もしていません。因果応報、というやつでしょうか」

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留美は夫からもらった金で、安藤完治の借金を元金・利息すべて支払った。F&Dファイナンスの天野満(栁俊太郎)に722万4800円完済し、借用書を受け取るが、隠した寺門類の死体が見つからないか、不安にかられる安藤。

留美は「大丈夫だ」と言うが、今まさに寺門の遺体が匿名の通報で警察に発見されていた。寺門が静岡県浜浦町の出身で、15年前に暖が捕まった時の関係者だと国見悠馬(森岡龍)は入間公平に報告。公平はラデル共和国から死亡報告が届いている暖を調べ始める。

2003年の外事三課の資料を確認した公平は、ラデル共和国の第3代大統領の名がファリア・真海だと知る。

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入間家では、お手伝いの馬場が貞吉に頼まれ、瑛理奈の毒薬の瓶の匂いを嗅いでいた。それを目撃した瑛理奈は馬場に暇を出し、恐るべき殺人計画を貞吉の前でしゃべり始める。

瑛理奈「気付いてたんですね~。私が出口さんや前の奥様を毒殺したこと。うれしいです、計画を話せる相手ができて」

瑛理奈は未蘭と信一朗が親の反対を押し切って一緒になると踏んでいた。貞吉が溺愛する孫を取られてはなるまいと未蘭を病気に見せかけて毒殺した後、後追い自殺するシナリオだ。

瑛理奈は公平が自宅で殺人が起きたなど絶対に認めず、本格的な捜査が入ることことまで織り込み済みだった。その上で毒瓶に貞吉の指紋を付け、写真を取り、着々と瑛理奈と貞吉を殺す準備を進めていく瑛理奈。

神楽の元へやって来た幸男は、エデルヴァを握り、自分を潰そうとしているのは神楽ではないかと詰め寄る。全てが真海のシナリオ通りだと気付いた神楽は、幸男を狙っているのは真海だと教える。

現れた幸男に、暖はあえて翡翠を見せ、さらに「2時か」と刻限が迫っていることを教えて幸男を煽った。慌てて幸男は家に戻り、自分を狙っている犯人はモンテ・クリスト・真海だとダニーに報告する。暖が持っていた翡翠は、幸男が手引きしてダニーに盗ませたショーン・リーの翡翠だったのだ。

ダニーたちが帰った後、幸男はすみれに問い詰められ、ショーン・リーを陥れたことを明かす。自分と一緒にいない方がいいという幸男に、すみれは

すみれ「一緒に乗り切ろ。今度は私が幸男を助ける番だよ。幸男がやったこと、私も抱えて生きていく。一生償っていこ?」

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ベストパートナー賞の授賞式前に真海邸を訪れたすみれは、悪いのは幸男ではなく暖を待っていることができなかった自分だと謝る。暖が刑務所で死んだと死亡通知が届き、死のうとした自分を助けてくれたのは幸男だった。だから幸男は悪くないというすみれに、暖は幸男が自分を陥れた真実を告げる。

真海邸にダニーらヴァンパが現れた。暖を連れ去ろうとしたダニーをサムが後ろから襲い、殺す。そんなサムに後の処理を任せる暖。既に暖はヴァンパにも手を回していたのだ。

一方、ベストパートナー賞の授賞式の会場で、幸男のスピーチ中に集まった記者たちマスコミの携帯が一斉に鳴り響いた。暖が送った”祝電”が届いたのだ。幸男がヴァンパと関係し、ショーンリー一家失踪の犯人だという早刷り記事が出た。すみれは幸男との離婚を宣言し、会場を立ち去る。

その様子をテレビで見ていた神楽は、暖が死んでおらず、生きていたことを確信した。同じく入間公平も。

すみれが明日花を連れて出ていった自宅に戻った幸男に、愛梨もマネージャーを辞めるが、最後の仕事として

愛梨「遺書を書いてください」

と言う。驚く幸男に、愛梨は自分の正体がエデルヴァであることを明かす。

ヴァンパは売り飛ばされ、自分が送ってきた壮絶な人生を語る。ショーン・リー一家を殺害したのは自分だと遺書を書いて責任を取らねば、すみれと明日花がヴァンパに狙われ、自分と同じ目に遭うと。

エデルヴァ「人生の全てに懺悔しろ」

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エデルヴァは幸男を残して立ち去るが、明日花の電話を受け、南条邸に戻る。すると幸男が遺書を書き終え、首を吊って自殺しようとするところだった。踏み台を蹴る幸男。

一方、真海邸に警察がやって来た。もちろん、刑事部長の入間公平の差金だ。寺門類殺害容疑で任意同行を求められるが、暖は令状のない同行を拒否。

公平「この国の警察を舐めるなよ」

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8話:暖の生存に気付いた神楽と公平、忍び寄る罠

南条家に戻った愛梨は、首を吊った幸男の縄を切って、幸男の命を助けた。それを知った暖は激昂する。

暖「どういうつもりだ!あの薄汚い宿で私が手を差し伸べた時に、どんなことでもすると誓ったはずだ!この瞬間のために生き長らえてきたのではなかったのか!」

今でも殺したいほど憎いが明日花を思うと幸男を殺せない愛梨に、暖は10億の小切手を渡し、出ていくよう告げる。そして暖は、自ら手を下すため、幸男が入院している病院を訪れた。点滴に毒物を注射しようとしたところへすみれが現れ、それを止める。「暖にそんなことさせたくない」というすみれに、「だったらお前がやれ」と注射器を手渡し、暖は去った。

未蘭は公平に信一朗と会ってくれるよう頼むが、公平は頑なに拒絶していた。瑛理奈は時間をかけて説得しようと未蘭を慰め、貞吉の部屋に連れて行く。瑛理奈の殺害計画を知る貞吉は、必死に未蘭に危険を伝えようとする。しかし、会話用のタッチパッドが瑛理奈に操作され、未蘭に伝えることが出来ない。そこへ暖が貞吉に会いに現れる。

貞吉から紙のボードを使い、未蘭が明日殺されることを聞いた暖は驚く。未蘭が信一朗の恋人だと知り、どうすべきか悩む。

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一方、神楽は入間公平に接触し、幸男の自殺、そして寺角類殺害は真海の仕業だと話す。さらに、神楽は真海が自分と入間もターゲットにしていると告げた。真海は何者だと思うと問う公平。公平と神楽の脳裏に浮かぶのは、自分たちが陥れた柴門暖だ。神楽は暖をもう一度葬ってくれるよう頼む。

公平は暖を呼び出した。暖と話すために使う取調室は、15年前に暖を陥れた運命の部屋だった。

公平は採取した真海の指紋を暖の指紋と照合。モンテ・クリスト・真海の正体が暖であることを見破り、暖をラデル共和国に強制送還しようとする。

公平「復讐ごっこは終わりだよ。お前の負けだ、柴門暖」

だが暖は、公平が埋めた子供が安藤完治として生きていること、さらに安藤完治が寺角類を殺して逃走していることを明かし、黙っている対価に、あの時のように証拠書類を燃やすよう言う。公平は仕方なく、指紋の証拠書類を燃やし、立ち去った。

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安藤完治と逃亡を続けていた留美は再び神楽の元へ金の無心にやって来た。安藤が金を借りていたF&Dファイナンスの天野満を連れ、神楽に借金を迫る留美。金を持って出ていこうとする留美を神楽は止めるが、秘書の牛山はそれを通し、逆に神楽を襲う。牛山は天野と、さらには裏で暖とつながっていたのだ。

入間家に向かう信一朗に「あなたの恋人を殺そうとしている人がいます」と告げ、薬の瓶を手渡す。

瑛理奈はレモネードに毒を入れ、それを飲んだ未蘭が倒れた。信一朗は瑛理奈が出ていった後、未蘭に真海からもらった薬を飲ませるが、飲んだ直後、未蘭は鼻血を出し、口から泡を吹いて失神してしまう。

意識不明の重体となった未蘭の元へ公平が駆け付ける。城南中央病院の医師・尾崎実は、症状は前妻と出口文矢が死んだ時と同じ、チシルアラニンの成分が未蘭から検出されたことを告げる。誰かが毒を飲ませたのだ。警察に通報するよう進言するが、公平は自分で処理しようとする。

自分が毒を飲ませたと土下座して詫びる信一朗。信一朗を病院の屋上から突き落とそうとする公平に、信一朗は薬を真海からもらったことを明かす。その様子を眺める暖の姿があった。

一命を取り留めた幸男は、すみれを人質に暖の元へ向かう。一方、神楽はある倉庫に閉じ込められていた。暖が閉じ込められたラデル共和国の刑務所を模した倉庫に。

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最終話(9話):裏切り者たちの末路とモンテ・クリスト・真海の死

暖が信一朗に渡した薬を飲んだ未蘭は未だに昏睡状態で、面会謝絶が続いていた。信一朗は真海邸を訪ね、「絶対に許さない」と詰め寄る。暖は信一朗を巻き込んてしまったことを詫び、

暖「いずれ私は罰を受けるでしょう。どうかあなただけは、このむごい世界に足を踏み入れないでください」

と告げる。

未蘭を排除した瑛理奈は、いよいよ貞吉を殺害しようとしていた。だが、そこに公平が帰ってきた。貞吉は眼で話があると公平に合図。公平と2人きりになった貞吉は、暖が残していったボードを使って会話を始める。

貞吉から瑛理奈が未蘭を殺そうとした犯人だと聞かされるも、公平はなおも「どうするかは私が決める」と言い張る。

一方、倉庫に閉じ込められた神楽は、設置されたテレビのニュースで国有地売却の件で木島義国議員への闇献金疑惑がかけられ、東京地検特捜部が自分の行方を追っていることを知る。

そこへ天野満が手下を連れて現れ、神楽に拷問を始めた。かつて自分が受けたのと同じ、過酷な拷問を受ける神楽を眺める暖。そこへ愛梨から幸男が病院から姿を消したと連絡が入る。愛梨は幸男が暖の命を狙うはずだと忠告するが、暖は

暖「南条幸男に殺されるのも悪くない終わり方だな」

と意に介さない。

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幸男はすみれを人質に、真海邸へ向かっていた。だがその途中、愛梨から明日花と一緒にいると連絡が入る。自分に恨みを持つ愛梨と娘が一緒だと知った幸男は、すみれを帰して独りで暖に会いに行くことにする。

城南中央病院を訪れた暖は、公平に留美と安堂完治と一緒に逃げていると教える。公平は留美に連絡。留美は安堂完治を助けてほしいと公平に頼む。

留美「私達は一度あの子を見殺しにした。今度は助けよう」

母親の墓の前ですみれと再会した暖。もう復讐は十分だというすみれに、殺したいほど憎い者たちがもがき、苦しむ姿を見ることほど幸せはないという。しかし、すみれがそこまで言うなら復讐をやめてもいいとも。だが復讐復讐をやめる条件として、南条幸男も明日花も全て投げ捨てて、自分と一緒にほしいと告げる。

暖「二人だけで幸せになりましょう。そうすれば、私は復讐をやめます」

返事は明日の晩餐会で聞くとすみれと別れた暖は、土屋に明日から休暇を取るよう命じる。そして休暇前の最後の仕事として、ターゲットを追うよう頼んだ。

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公平は留美と廃屋で合流。安堂に当時自分の愛人だった留美との間に産まれた息子であることを告げる。母親と禁断の関係を持っていたことに絶望する安堂。

安堂「通りで俺の人生メチャメチャなわけだ。お前ら最悪にやべえもん!」

検問の位置や捜査本部の動向も知りうる立場にある公平は、安堂を海外へ逃がすと宣言。だが安堂は一度殺そうとした相手を信用などできない。そんな安堂を、留美は、公平は自分の保身のためなら安堂を逃がすと説得。

安堂をフィリピンへ向かう船に乗せるため、埠頭へとやって来た公平は、桟橋を歩きながら安堂を捨てた過去について語った。

公平「あの日からずっと罪悪感に悩まされ続けてきた。だが今は本当に救われた気分だよ。何しろもう、これ以上罪悪感が増えることはないんだからな。同じことをしても」

そして、不意をついて安堂を襲い、警棒で殴りつけた。公平は海外へ逃がすと見せかけ、再び安堂完治を葬ろうとしていたのだ。

山中に安堂を埋める公平。まだ意識のあった安堂は、留美もグルかと尋ねる。留美が共犯ではないと知った安堂は、留美にブレスレットを渡してほしいと頼む。安堂を地中深く埋め、公平は立ち去った。

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真海邸に侵入した幸男は、自分と神楽、入間について調べ上げた膨大な資料を見つける。エデルヴァから出されたワインを呑んだくれる幸男。だがワインには睡眠薬が入っており、幸男は意識を失った。

何日も食事をしていない神楽の前で、豪華な食事をする暖。神楽は悪いのは寺門類や幸男で、「俺はお前に何一つ悪いことしてないって!」と開き直るが、暖はそれが一番悪質だと反論する。人を使って邪魔な人間を潰しておきながら、自分は後悔や罪悪感から逃れて平然と生きる。自分の手は一切汚さない、それが最も残酷だと。

暖「だから私の復讐も全て他人任せです。一番残酷な方法を選びました。神兄に、教えてもらった方法を」

そう簡単には殺さないと宣告し、立ち去った暖と入れ違いに、天野がパンとスープと持って入ってきた。パンとスープで一千万円だ。ベッドには融資された三千万円が入っており、その金で払えという。空腹に耐えかねる神楽は、やむなく一千万を払った。

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教会で公平と落ち合った留美は、安堂に渡したはずのブレスレットを手渡され、公平が2度も息子を殺したことを知って絶望する。そして22年前のあの時、本当に息子は息をしていなかったのかと公平を問い詰めた。

22年前、公平は赤ん坊が生きていることに気付きながら、そのまま埋めていたのだ。そのことを指摘され、逆上した公平は留美を突き飛ばし、その場を立ち去った。

そこへ暖が現れた。留美は息子に会わせてくれた暖に、感謝の意を伝える。一方で暖も自分の計画の誤算となった留美の母親の愛情に敬意を評し、「感動を頂いた感謝の印」だと一通の封筒を手渡す。封筒の中身を見た留美は、「神様ありがとう」と涙した。

その頃、瑛理奈の元に隠し子がいるとメールが届く。帰ってきた公平を問い詰める瑛理奈。だが公平は、前妻と出口、そして未蘭を殺したことを問い詰め、

公平「慰謝料ならくれてやる。瑛人を置いてとっととこの家から出て行け」

と言い放つ。

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寺門類殺害の捜査本部による会見が行われようとしていた。そこへ留美が乗り込んできた。安堂完治と警視庁刑事部長の入間公平が親子であること、そして公平が22年前産まれたばかりの安堂完治を遺棄、そして昨日再び安堂完治を足高山に遺棄したことを暴露した。

暖が留美に渡した封筒の中身は、公平と安堂のDNAの鑑定の鑑定書と、安堂の写真だった。土屋に病院に運ばれ、安堂は生きていた。公平が立ち去った直後、公平を尾行していた土屋が再び地中から安堂を助け出したのだった。

息子が生きていることを知った留美は、多数のマスコミが集まる公衆の面前で公平の罪を告発した。

公平は自宅へ逃げ帰り、警察が来る前に瑛理奈と共に逃亡しようとする。一緒に来てほしいという公平の言葉に瑛理奈は喜ぶが、既に遅かった。毒を飲んでいた瑛理奈は、血を吐いて死亡してしまう。

息子を探して貞吉の部屋に向かうと、暖がいた。暖に瑛理奈が息子の瑛人まで服毒自殺の道連れにしたことを聞かされ、公平は発狂。「埋めなきゃ・・・」と呟きながら庭をスコップで掘り始める。

暖は貞吉に死んだほうがマシだと思うならと毒の瓶を見せるが、貞吉はそれを拒否。この結末を見届けることを選ぶ。実は瑛人は生きていたが、もうその声は公平には届かなかった。

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その頃、病院では未蘭が目覚めていた。信一朗はそこで初めて真実を聞かされる。瑛理奈が未蘭を毒殺しようとしていると、暖から相談を受けた城南中央病院の医師・尾崎実は、未蘭が緊急搬送された後も警察に届けようとしない公平に、暖に協力することを決意。未蘭を守るため、面会謝絶にしていたのだった。

暖が信一朗に渡した薬は、やはり解毒剤だった。無事快復した未蘭は、信一朗と抱き合い、喜び合う。そして信一朗は真海の正体に気付く。かつて自分が助け、自分に1億の小切手をくれた人物は、暖だったことに。

そして暖の復讐劇は最終局面を迎えていた。暖はエデルヴァに、土屋に封筒をことづける。中身はいつか連れて行ってやると約束した、シンガポールへの航空チケットだ。

倉庫から神楽が運び出された。天野の正体は、バンク・オブ・スウィッツランドの真海の個人資産管理を担当しているバンカーだった。

幸男、神楽、すみれの3人を招いた、最後の晩餐会が始まった。椅子に縛り付けられた幸男と神楽。屋敷には灯油が巻かれており、すみれが席につかねば火が放たれる仕掛けだ。すみれが席につき、余興として懐かしいビデオテープが流された。幸せの絶頂だった当時の映像を前に、暖は

暖「誰ですかこの頭の悪そうな男は。こういう人間にだけはなりたくないなあ。人に騙されるのが目に見えている」

自分たちの罪を前に開き直る神楽と幸男。そこで暖はすみれの返答を尋ねる。すみれは自分の子供より、暖を選んだ。

暖「やっぱり最後に愛は勝つんだ」

暖は計画の終わりを告げ、拘束を解いて3人を介抱した。そしてそのまま屋敷に火を放ち、炎の中へ姿を消した。
エデルヴァは土屋を乗せ屋敷へ向かうが、もう間に合わない。

こうしてモンテ・クリスト・真海こと、柴門暖の復讐は幕を下ろした。

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すみれは暖の墓参りに明日花と共に向かっていた。事件後、幸男と神楽は警察の事情聴取で、暖が死んだと証言。だが暖の遺体は依然見つかっていなかった。
公平は医療刑務所に収監され、安堂は意識を取り戻し、快復に向かっていた。

「人間は悲しい」という未蘭に、信一朗は暖からもらった手紙を見せる。暖が信一朗に託した手紙の内容は、イタリア語で「Attendere e sperare」。「待て、しかして希望せよ」。
待て、そして希望せよ。

海辺を一人の男が歩いていた。
全ての復讐を終えた暖が、エデルヴァと再会の約束を果たそうとしていた。

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ドラマ『モンテ・クリスト伯』最終回結末予想!原作と違うラスト?

原作小説『モンテ・クリスト伯』通りであれば、暖がハメられ、自分をハメた相手に復讐していく話になります。

最終回結末予想詳細は⇒モンテクリスト伯最終回結末予想!未蘭は暖の薬で本当に死んだ?生きていた幸男は

暖をハメた犯人の正体は?

暖をハメた犯人の正体は、

  • 南条幸男 (大倉忠義)→すみれと結婚する暖を妬む。
  • 神楽清(新井浩文)→暖の出世を妬む。
  • 入間公平(高橋克典)→父親の秘密がばれ、自身の失脚を恐れる。

の3人です。

暖が「モンテ・クリスト伯」として復讐していく相手ですね。

寺角類は一応メインからは外れますが、暖の復讐に飲み込まれていきます。
根は悪いやつではないのですが、幸男と神楽の企みを止められず、さらに欲を出したせいで自滅することになります。

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暖の復讐方法は?

全員暖をハメたことで築き上げた地位と財産を奪われ、失脚します。
原作通りの展開であれば、

  • 南条幸男 →俳優としての地位を奪われ、妻と娘に見捨てられ、自殺。
  • 神楽清→全財産を失い、廃人同然に。
  • 入間公平→刑事部長の地位を失い、発狂。

というラストになるはずです。

暖の復讐に協力する、キーパーソンは3人。

一人は1話ラストで登場したファリア真海(田中泯)
暖を教え導き、脱獄の手助けをし、さらに暖に財を授けてくれます。

もう一人は江田愛梨(桜井ユキ)
名前がエダ姫まんまですね。

暖が助け出し、幸男への復讐の道具としてそばに置いていた愛梨。
もちろん両親を殺された愛梨に情はありましたが、
愛梨が自分をずっと愛してくれていたことに気付いた暖は、ラスト恋人として共に旅立ちます。

すみれは幸男が暖をハメたともしらず、幸男と結婚しています。

やっぱり見どころはラスボス高橋さんですね~~~。
瑛理奈が未蘭を毒殺しようとしていたり、家庭内の問題が山積み。

さらに清の妻の留美とは、かつて不倫関係にあり、子供が生まれています。
原作通りであれば、生まれたその子供を公平は葬り去ろうとしますが、後に暖の協力者として、父親の罪の告発に現れます。

で、その子供こそが暖の復讐における3人目のキーパーソン、安藤完治(葉山奨之)です。
ついに4話で登場しました。
公平を現在の刑事部長の地位から追い落とすため、安藤完治は自分の父親の嬰児殺しの罪を法廷で告発します。

メインが復讐劇なので、ラストハッピーエンドはなかなか難しいと思いますが、暖には幸せになってほしいですね・・・!

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モンテ・クリスト伯原作小説

ざっくりしたあらすじ

ドラマ『モンテ・クリスト伯』の原作は、アレクサンドル・デュマ・ペールによる小説です。
日本では『巌窟王』の名称でも知られています。
全7巻の長編です。

長いよ!!という人のためにざっくりとしたあらすじを説明すると、
無実の罪で14年もの間投獄されたエドモン・ダンテスが、脱獄し秘宝を得て、「モンテ・クリスト伯爵」として自分を陥れた者たちに復讐していく物語です。

単なる復讐劇ではなく、ラスト復讐を終えたダンテスは、エダがずっと自分を愛していたことに気づき、二人で旅立ちます。
ハッピーエンドとはいい難いですが、長年に渡る復讐からダンテスが解放され、自分のそばにあった愛に気づくのは、感慨深い結末です。

原作小説のネタバレをもっと詳しく⇒モンテクリスト伯原作小説ネタバレあらすじ

巌窟王(がんくつおう)の意味

巌窟王とは、岩の洞窟の王。
すなわち、モンテ・クリスト島の秘宝が隠された岩の洞窟と、その秘宝を得た、その秘宝を得たエドモン・ダンテスのことを意味しています。

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モンテ・クリスト伯主題歌・挿入曲

モンテクリスト伯主題歌・曲名まとめ 女性青木カレンが歌う歌詞の意味は暖の復讐?

モンテ・クリスト伯解説&小ネタ

2話

暖はファリア真海に様々な教養を教えられます。
そこで出てくるフォンテーヌブロー条約。

フォンテーヌブロー条約とは
1814年フランスと第六次対仏大同盟諸国との間で締結された講和条約。

ざっくり言うとナポレオンの皇帝退位を条件を定めたものです。
帝位を追われたナポレオンはエルバ島に流されます。

暖「でもさ、こん時マリー・ルイーズはほんとに旦那の元に戻る気あったのかな。俺にはとても・・・」

と口にするのがめちゃくちゃ皮肉です・・・。

当時のナポレオンの妻がマリー・ルイーズ。
ハプスブルク家の皇女で、元々ナポレオンとは望まざる結婚だったマリー・ルイーズは、夫のいるエルバ島には向かわず、ナイペルク伯と関係を持ち、そのままパルマを統治します。
ちなみにこの時、絶望したナポレオンは自殺未遂を図っています。

一方、暖もラデル共和国孤島の刑務所を脱し、命からがら故郷へ帰るも、すみれは自分を待ってはおらず、他の男(幸男)のもとへ走っています。

ナポレオンの元へは来ず、待ってもいなかったマリー・ルイーズ。

今も昔も、人間の本性はそうは変わらないのでしょう・・・。

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モンテ・クリスト伯感想

1話

やべえ、面白え・・・!!!

今クールベストになるかもしれません・・・!
そのくらい1話面白かったです・・・!!

いや、あの2003年っつーか90年代オーラ丸出しの前半のぐだっぐだはちょっと長かったですよ?
確かに長かったんですけど、あそこが幸せであればあるほど、暖の叩き落とされっぷりがキツくなるので、ムズムズしながらも我慢して見ました。

そして高橋さんえげつねえ・・・!!
「お、いくか!?やるのか!?」と高橋さんが出てきた時のワクワク感ったらなかったんですが、本家ヴィルフォールよりエグいレベルです。
だってこれだけ治外法権が進んだ時代にコレやる!?ってくらい、潔い悪っぷり。
いや~・・・いいですね。

シャトー・ディフがあそこまで再現されるとは思わなかったので、ちょっと笑いました。
すごい。ファリア神父とかモロ原作まんまじゃないですか。
ファンタジーっちゃファンタジーなんですけど、テロの危機が間近にある今、あり得ない話でもないリアルさが怖い。

キラッキラ無知な海の男を演じていたディーン・フジオカが、この後どうモンテ・クリスト伯爵に変貌して来るのか。
楽しみです・・・!!

2話

ふおおおお・・・・。
涙が止まらない2話・・・。

『ストロベリーナイト』といい『僕のヤバイ妻』といい、黒岩勉さんの脚本めちゃくちゃツボです。

父とも慕うファリアが死んで、それを床下の洞窟からしか悲しむことができず、さらにその遺体をすり替えて脱獄せねばならない暖の思いとはいかばかりか・・・。
シンガポールの銀行で暗証番号の解除に成功した暖が

「正解ね、オヤジ」

というところがもう・・・。

あとサントラ最高です。めちゃくちゃいいところで流れる。そしてなんて泣ける曲・・・!

3話

原作小説に沿わせたいのはわかるんですが、1800年代のフランスならいざしらず、現代日本で赤ちゃん埋めるのはやり過ぎだ・・・!!
ただただ犯罪だからな・・・!?
産む前に堕ろすなり何なりの選択はなかったのか・・・。

安いドラマだと女の協力者は足引っ張られる雰囲気ムンムンなんですが、愛梨の場合最終的に暖と結ばれる・・・はずなので、大丈夫だと信じてます。
でも愛梨はちょっと原作のエダ姫のイメージではないですね。清楚な感じのイメージが・・・。

4話

ディーン様ほとんど出てこないですね・・・・・??

どうしたの・・・?

神楽もまあクソなんですが、それを超える留美のクソさ加減・・・。同じマンションに男は囲うわ、若い男に貢ぐため1000万仮想通貨に投資して負けるわ、昔の男に借金頼むわ・・・。男に貢がないと生きていけない依存体質がやば過ぎですね・・・。
「母と息子と禁断の関係」はさすがにびっくりというか、ちょっと正直気持ち悪いというか・・・。でも神楽は全然留美に興味ないのに、この先どうするんだろう?

そしてビットコインならぬビルコイン。
3兆も遺産相続した暖にとっては今更小金だとは思うんですが、一応持ってるんですね、仮想通貨も。というか留美に買わせて暴落させるためだけに買っていたとしたら笑うしかない。
愛梨が言う通りどんだけ回りくどい復讐だよ!

あと葉山奨之演じる安藤の演技が棒読み過ぎてびっくりでしたが、おそらくこれから牙を向いてくる安藤の本性を隠すためだと・・・思いたい。

5話

直接的指導・・・!!
あんまりにも矢口に直接的に殺す方法を指導するのでふきました。真海さんやりすぎ・・・!

そしてこのドラマで一番エグいのはやはりすみれだなと確信しました。えりなも大概なんですけどね・・・彼女はまだ、自分で手を下しているだけマシだと思います。望んだものを手に入れるべく、自分で罪を追う肚で犯行を犯しているから。無意識の悪意が一番質が悪い。

真海が暖だとわかった上で、愛した女性のこと、そして今幸せかを尋ねるのは完全に自己保身以外の何物でもなく。日本から遠く離れた異国の刑務所に送られた彼の苦境がわからないはずもなく、彼がこの15年どれだけの辛酸を舐めたか、わかった上でよくこんな質問ができるな・・・と。
夫婦そろってどこまで自己愛強いんだ・・・。もうほんと、愛梨に地獄の底まで叩き落としてもらうといい。

しかし1話にして殺されてしまった婚約者矢口、哀れ・・・。尾上寛之さんはちょうど一年前のリバースを思い出しました。最近こういう役多いですね~・・・。

7話

真海邸警備ぬるぬる・・・!!
誰でも出入り自由か!!次から次へとお前ら・・・!幸男といいすみれといいヴァンパといい、なんでみんな人の家に勝手に入ってくるの・・・!?!?

いや、暖が復讐のためにそうしてるのはわかるんですが、それにしても世界的富豪設定なのに別荘の警備ぬる過ぎてちょっとふきました。

あと暖がヴァンパに手を回してるのはわかったんですが、土屋さんおもっくそスタンガンでやられたましたよね・・・・・・???
まあ暖にとって土屋はどうでも良かったのか・・・。

そして相変わらずのすみれのおめでた思考にドン引きです。旦那が一家殺害の手引きをしていた時点で普通即離婚だと思うんだけど、「償っていこ?」???
で、無関係の他人はいくら殺してても構わないけど、昔の男を殺したのは許さん!って???暖のお母さん餓死させたのに?

あともし明日花の存在でエデルヴァが幸男の自殺に気が引けたとしたらぬるいなーと。両親殺して自分を地獄に落とした男なのに・・・。

そして高橋さん気付くの遅っ・・・!!!
もっと早く気付こうよ・・・。本当に人を陥れることのみで出世したんじゃなかろうか、この人。

「この国の警察を舐めるなよ」というより、自分の邪魔になる人間は何度でも叩き落としにかかるあなたにびっくりだよ・・・!

そして入間家は嫁のせいでえらいことになってきました。瑛理奈さんベラベラ計画しゃべりすぎだよ・・・。でも面白いよ・・・。

瑛理奈「ロミオとジュリエット気取りで盛り上がっちゃって、今どきウブでバカですよねあの2人。うふっ」

って前妻を殺してまで入間家に入り込んだあんたに比べりゃな・・・。
そして伊武雅刀さんの目力がすごい。じいちゃん頑張って・・・!

8話

高橋さんとディーンの爆笑シーンがたまらない。

高橋さんが信一朗を病院の屋上から突き落とそうとしたのもふきました。足から落とそうとするのはガチ過ぎるだろ!プロの手口。

そして暖は指紋対策くらいしとけ!!なんでイチイチそんな詰めが甘いの・・・!任意なんだから手袋でもしとけば!?そして科捜研の女でも見て指紋消してきてください。
土屋が「お使いください」ってろうそく出してきたのは面白すぎました。あっ、そう使うんですね。

土山の頭突きィ!!
何気に天野濃いキャラだったので再登場するとは思ってましたが、まさかこういう形とは・・・。

ベートーヴェンの『歓喜の歌』に乗せて歌い出す瑛理奈怖すぎる(笑)山口紗弥加さんは悪女役の時の方がハマりますね!

未蘭が鼻血出して泡吹いて倒れたのはめちゃくちゃ怖かったです・・・。
あと医者。いくら警察とはいえ言いくるめられ過ぎで怖いぞ・・・。

最終話(9話)

最終回の尻すぼみ感が凄まじかった・・・。
2時間スペシャルじゃなくて1時間にまとめられた内容・・・。

結局暖はすみれがほしかったのね・・・??
すみれを奪い返すためだけの復讐だったのかと思うと・・・う~~~ん・・・。
原作のダンテスはそこまでメルセデス、メルセデスではなく復讐最優先だったので、ラスト復讐自体が安い最後になってしまったのが非常に残念です。

暖の復讐を止めるためなら子供を捨ててもいいすみれの選択にもドン引き。
ラストは明らかに原作小説の方がいいです。
ていうか、ここまで上手く原作を使ってきたのになぜ最後の最後でこうなる・・・!?

エデルヴァが原作イメージとかけ離れていたのがかなり不安要素ではあったんですが、暖にとってこれからの未来を思い描く存在になり得てなかったのが寂しいですね・・・。

パンツ一丁ですごすご逃げていく新井浩文さんと、プチトマトをすんごい形相で食べる山口紗弥加さんが最高でした。
暖とすみれのプロポーズビデオを「ええ~~・・・」みたいな顔で見てたのも良かった(笑)