糸魚川市で発生した大規模火災は、火元の上海軒店主が鍋を火にかけたまま外出し、鍋を空だきしたことが原因と判明しました。
常識では考えられない火の不始末、明らかな重過失ですが、果たして損害賠償責任は問えるのでしょうか?
火事がどのように燃え広がったのか、徐々に明らかになってきました。
※【続報】店主に業務上失火罪の可能性
上海軒の店主業務上失火罪の可能性あり?競馬・パチンコ好きで店は老朽化、不衛生?
※糸魚川大火災、これまでの経緯は
→新潟県糸魚川市火事の出火原因は?中華料理店は罪になる?
目次
火事の原因は鍋の空だき
店主は鍋を火にかけたまま外出
新潟県警の発表によると、
出火元は
糸魚川市大町1丁目のラーメン店「上海軒」で確定。
→上海軒の場所はどこ?台所から出火?フェーン現象って?
「上海軒」の店主、72歳の男性は
上海軒店主「鍋を火にかけたまま店を出た」
と話しており、
鍋に火をかけたまま店を出て、
厨房で鍋を空だきしたのが今回の火災の原因と見られています。
→上海軒の店主業務上失火罪の可能性あり?競馬・パチンコ好きで店は老朽化、不衛生?
・・・・・・鍋を火にかけたまま店を出た?
常識的には考えられないことですが、
もしかしてこの店主は日常的にそんなことをやっていたのでしょうか?
とんでもないですね。
だとしたら、今まで家事にならなかったのが不思議なくらいです。
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重過失だが損害賠償はどうなる?
これは完全な重過失でしょう。
→新潟県糸魚川市火事の出火原因は?中華料理店は罪になる?
「失火法」の「失火」というには、あまりにも注意不足です。
まして飲食店の人間、もっと火の管理を徹底すべきだった。
重過失の場合、損害賠償は免れません。
しかし、損害賠償責任を問われたところで、
72歳のラーメン店店主に支払い能力があるとはとても思えません。
現実的には損害賠償請求しても回収できないと思います。
「上海軒」の店主はおそらく自己破産するでしょう。
そして、損害賠償請求も、店主が死ぬまで債権はうやむやのままになるのではないかと思います。
これだけの大火災を起こした人間が、
何ら罪に問われないなんて・・・。
家を失った人達を思うと・・・。
48歳男性「なんもなくなっちゃったんだな。街も、思い出も」
76歳男性「元の土地に早く家を再建して、みんなと一緒に地域の生活を取り戻したい。違う場所での生活は考えられない」
奪ったものの重さを、せめて生涯抱えて生きていくべきではないかと思います。
大規模火災の全貌
火元の「上海軒」から複数の飛び火が発生し、
それをきっかけに広範囲に延焼。
火事は出火から約30時間後の、
12月23日午後4時半に鎮火されました。
計約150棟の住宅や店舗などが燃える被害に。
火事はどのように広がった?
市消防本部の男性消防司令によると、
通報を受けて現場に駆けつけた時、
既に出火元と隣接する2~3軒から煙が出ていたといいます。
1時間ほど過ぎたころ、
北に200メートル近く離れた元書店から煙が出ていると消防団員から連絡を受けました。
引用元:asahi.com
消防無線では、
同じ通り沿いにある、空き家となっている民家付近にも飛び火しているという報告が聞こえたといいます。
強い南風とフェーン現象の影響もあり、
→上海軒の場所はどこ?台所から出火?フェーン現象って?
恐ろしいスピードで飛び火し、
燃え広がっていったことがわかります。
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木造家屋は消化困難?
瓦屋根の木造家屋の場合、
瓦の下の屋根板が焼けると、
屋外からの放水ではなかなか消火できないそうです。
消火が追いつかないまま、
強い風の影響で延焼がみるみる拡大したとみられています。
市消防本部・大滝正史消防長「絶対的な消防力がこの火災に対して不足していた」
消防本部の応援要請が遅かったのではないかとの声もありますが・・・
→上海軒の場所はどこ?台所から出火?フェーン現象って?
火事が広がるスピードをやはり消防も読めなかったのでしょうね。
街の再建は?
火災現場のがれきについて、
新潟県は年内の撤去を目指す方針です。
住まいについては、
公営住宅のほか、
民間住宅を活用する「みなし仮設」を整備していくとのこと。