【小さな巨人最終回ネタバレ結末】長谷川博己VS香川照之!真の敵の正体は誰?

長谷川博己&岡田将生の刑事ドラマ『小さな巨人』最終回ネタバレ&感想です。
長谷川博己VS香川照之、所轄と捜査一課長、戦いの最終回の結末はどうなるのか・・・!?
真の敵の正体は誰なのか!?
今後の展開予想、最終回ラストの結末ネタバレをチェック!
岡田将生がノンキャリを選んだ理由など、ドラマの伏線や謎も考察していきます。

参考⇒小さな巨人を見逃した時はまずこちらをチェック!

芝署編(第1・2・3・4・5話)ネタバレ&感想

ゴーンバンク事件まとめ

芝署管内で、日本有数のIT企業・ゴーンバンク社社長(桂三枝)誘拐事件が発生。
表向きは5億円の身代金目当ての誘拐。

しかし本当の目的は、
一ヶ月前に自殺として処理された、風見京子の死の真相を突き止めることでした。

誘拐犯は、
京子の父親である風見エレック社長の風見康夫。

風見京子は、恋人だった中田社長の息子・中田隆一にフラれたことを苦に、ビルから飛び降り自殺したと思われていましたが、娘の自殺に納得ができず、誘拐事件を起こしたのでした。

香坂ら所轄が再捜査を約束した矢先、
捜査一課が突入を図り、
結果中田社長は無事保護されるも、
風見康夫は服毒自殺を図り、意識不明の重体に。

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事件の真相

風見京子が飛び降りたビルは、
中田社長の息子・中田隆一(加藤晴彦)が経営するナカタエレクトロニクスのビルであり、ゴーンバンク社が新たに開発した防犯カメラが使用されていました。

ビルの出退勤記録は改ざんされ、
監視カメラの映像には加工がされていたことが発覚。

ビルの防犯管理担当である
池沢菜穂(吉田羊)が、
事件当日、風見京子と一緒に屋上に行っていたことが判明します。

池沢菜穂は風見エレックの元社員で、
インサイダー取引で心臓移植が必要な息子を海外で手術するための1億円を得ていました。

風見京子を突き落とした真犯人が別にいるにもかかわらず、
息子の治療費の代わりに、
風見京子殺害の罪を被り、「全て一人でやった」と供述をひるがえした池沢菜穂。

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真犯人は誰?

風見京子を殺した真犯人は、
中田隆一(加藤晴彦)です。

風見エレックのシステムの権利がどうしてもほしかった中田隆一。
開発の中枢にいた風見京子に近づき恋人にまでなるも、ガートが固くて特許のデータが手に入らない。

そこで目をつけたのが、池沢菜穂でした。
池沢菜穂は息子の多額の治療費と引き換えに、
特許データを中田隆一に渡していました。

しかし、バーのオーナーである山本アリサ(佐々木希)が中田隆一のアリバイを証言します。

元ロンドン・リバー証券トレーダーだった山本アリサ。
優秀な社員でしたが、
アメリカの防犯システムに投資し、大きな損失を出して解雇されています。

そして拾われたのが、中田隆一。

風見京子殺人事件のアリバイ証言だけでなく、
インサイダー取引に関しても、
中田隆一の顧客との仲介役になっていたのでは・・・?

防犯カメラを徹底的に調査したところ、
証言者だったボーイは、その日発売の人気ゲームソフトを買うために列に並んでおり、バーにはいなかったことが発覚。
山本アリサを引っ張ろうとした矢先、今度は山本アリサに逃げられます。

捜査情報が漏洩していることに気付いた香坂。

インサイダー取引で利益を得た個人投資家に、一課長の嫁・小野田ゆかりの口座が・・・。

一課長が情報を漏らし、ゴーンバンクから賄賂を受け取っていたのでは?

毎朝新聞に警察の内部情報をリークし、一課長と中田社長の会合の現場を押さえようとするも、失敗。

しかし、最終的に懲戒免職をかけた捨て身の「逆インサイダー取引」が功を奏し、山本アリサを自首させた香坂。
山本アリサは殺人事件とは知らず、中田隆一のアリバイを証言していただけでした。

さらにはゴーンバンクとの内通者=三笠署長もあぶり出します。

しかし、山本アリサの身柄は捜査一課に奪われてしまい・・・。

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真の敵=内通者の正体は昇太さん!?

「敵は味方のふりをする」

なにかと出てくるこのセリフですが、
ゴーンバンク社社長と通じている一課長以外にも、どうやら警察内部に裏切り者がいるようです。

まあ一番怪しいのは昇太さんですよね。

※4話で判明!
情報漏えいしていた犯人は、やっぱり昇太さんでした。
案の定だよ・・・。

そもそも香坂が所轄に飛ばされた原因は、
中田隆一に職質をした際車に傷をつけ、
そのことがゴーンバンク社のニュースサイトにあげられたからでした。
リークしたのも、一課長じゃなくて昇太さん演じる三笠署長だったんですね。

ゴーンバンクから賄賂を貰い、警察内部の情報を漏洩していたのでしょう・・・。
理由は一課から所轄に飛ばされ、正義を捨てた・・・ってとこでしょうか。

しかし本性暴露した昇太さん、最高でした!
4話のために演技押さえてたのか?と思うほど。
今までの大根振りは何だったんだ・・・(笑)

春風亭昇太「99%の疑いがあっても、100%の確証がなければ意味がない。それはゼロと同じなんだよ。私には何の関係もない。ゼロだ」

長谷川博己「いえ、あなたは100%黒です。私の勘です」

この期に及んで勘って・・・。

そもそも一課長を疑って、料亭に部下を使って張り込んだ事自体、裏取りが死ぬほど甘い。
一課長の奥さんの口座の金の流れなんて、すぐ裏取りできそうなのに・・・。
これ、一課長が完全にシロだった場合、訴えられても文句言えないと思うぞ・・・。

長谷川博己「私はあなたのことを絶対に許さない!!」

・・・それ朝日奈検事(眞野あずさ)の決めゼリフだからな!?

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三笠署長が隠し持っていた証拠とは?

中田隆一の海外出国が決定。

中田隆一が乗る飛行機は、明日午前8時。
令状の請求をして逮捕状を出すのに3時間。
タイムリミットは朝5時

それまでに証拠を見つけ出せなければ、中田隆一も三笠署長も逃がすことになる。

木を隠すなら森。
5000の証拠が保管されている証拠品保管庫に、三笠署長が隠した証拠とは一体何なのか?

捜査一課長が命令してくれたおかげで、
藤倉ら捜査一課の協力を得て、ついにその証拠を見つけ出します。

三笠署長が隠し持っていた中田隆一が風見京子を殺害した証拠。
それは、USBメモリの破片でした。

風見京子と共に落下した際、衝撃で欠けたUSBの破片。
三笠署長はその破片を現場から持ち去り、隠し持っていたのです。

破片から微量の風見京子の血液が検出され、
さらに損傷状態から約40メートルの高さから落下したとの分析も出ており、ちょうど現場となった中田隆一のビルと同じ高さです。

システムデータの入ったUSBを、風見京子から盗んだ中田隆一。

富永沙織「お金の問題じゃない!あのシステムは私とお父さんの全てなの!!」

USBを取り返そうとした風見京子と屋上でもみ合いになり、風見京子を突き落としてしまいます。

風見京子の死を自殺に見せかけるため、
中田隆一は池沢菜穂に命じ、出退勤記録とビルの監視カメラの映像に細工し、自分の存在を消したのです。

ついに暴かれた事件の真相。
そして、三笠署長の不正。

長谷川博己「これでもう0ではない。正真正銘100だ!あなたはもう警察官ではない。犯罪者だ!」

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豊洲署編(第6・7・8・9・10話)ネタバレ&感想

※豊洲署編ネタバレは
【小さな巨人】山田も左遷で所轄に異動→逮捕!?香坂の味方と敵、黒幕は?

三笠署長が処分なしの理由は?

前半戦、風見京子殺害事件は解決したものの、
香坂VS捜査一課長の対決は、
またしても香坂の敗北で終わります。

新聞記者に情報漏えいした処分で、香坂は今度は豊洲署へ左遷されることに。

一方、三笠署長は別の警察署長へ横滑りでの転出。
殺人の隠蔽など、本件に関する処分は一切ありませんでした。

なぜなのか?

業務の傍ら、警察幹部の天下り先を斡旋していた三笠署長。
その中で、中田社長と大きな癒着関係となっていたわけですが、
今回のことが表が出れば、困る人間が警察内部にたくさんいる。

春風亭昇太「この私を敵に回すということは、警察組織全体を敵に回すことなんだよ。いずれわかるよ。お前達のしていることは、お前達自身を否定することになる。結局お前達も、0なんだよ」

三笠署長を処分しなかったのは、警察の組織自体。

ならば正義とは何なのか。警察とは何なのか。

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なぜ山田は逃げた?

6話から7話への失速感がもうハンパなかったです・・・。
6話あんなにワクワクしたのに~~~。

父親のコネ使い過ぎで飛ばされたのに、
父親の力使って釈放って、もうええ加減にせいよと。

そして最も不可解なのが、山田なんで逃げた!?ってことなんですよね。
香坂もなぜかそこはスルー。聞けよ!!

江口の死体を発見し、犯人に頭部を強打されて倒れた。
で、気付いたらなんで逃げた??
普通にその場で他の刑事の現着を待って、事情聴取に応じればいいだけの話です。
自分で話をややこしくしといて、親父の力使って釈放されるって・・・。
完全に7話への引きを作るため、そして長谷川博己と岡田将生を走らせたいがために、山田を逃したとしか思えない・・・。

もう一つ。二課所属の江口に、なぜ捜査一課長が内偵捜査の指示を出せるのか?
二課長をすっ飛ばして、なぜそんな命令ができる??

いくら父親のコネがあるとはいえ、警部補の山田ごときに課長クラスの人間が呼び出されてヘコヘコ来てること自体おかしいと思ってたんですが、もうこの辺無茶苦茶ですね・・・。

そしてなんで柳沢監察官は芳根京子に協力的なの・・・!?
上司でもない監察官にいきなりベラベラしゃべる芳根京子もどうよ、って感じなんですが。

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現場から逃げたのは誰?梅沢富美男は犯人ではない?

ユースケ・サンタマリアを殺した犯人は、横沢裕一じゃないでしょうか。
梅沢富美男が実行犯になるのは結構無理ある気がするんですよね~~~。

香坂が梅沢富美男が実行犯だと疑う理由は、
現場に落ちていた横沢裕一の3本の毛髪。

DNA鑑定に必要なちょうど3本発見されたことから、
捜査一課長になる前、鑑識課長を務めていた梅沢富美男の仕業では?と推理。

横沢裕一のロッカーのタオルから、髪の毛を採取していったということなんですが、
タオルにそんな毛髪ボコボコついてるもの・・・??
しかも髪の毛を取りに来て、自分の指紋が付いたペン落としていくなど、あえて証拠を残しに来たようなものです。
鑑識課長までやっていた捜査のプロが、そんなミスするか??

梅沢富美男のアリバイを崩す確定的な証拠はないのに、
見切り発車で梅沢富美男にケンカを売りに行ったせいで返り討ちに・・・。

香川照之「癒着のどこが悪い?時には必要なことだ。しかし、殺人は別だ。殺人だけはどんな言い訳も通用しない。だからこそ慎重に当たらなければならない。相手が元捜査一課長であればなおさらだ。適当な証拠だけで疑うことなど許されない」

一課長が完全に正論です。

半沢でも大和田専務が自分と半沢の言っていることはミクロとマクロの違いだ、と指摘するシーンがありますが、今回の場合は全面的に一課長が正しい。

香坂の根拠は常に勘のみ。
正直こんな勘だけで動いたら冤罪生みまくりだろ・・・。

早明学園の土地売買については、
山田勲官房副長官(高橋英樹)―富永専務(梅沢富美男)―小野田一課長の
警視庁OBの縦ラインが既に出来上がっており、正直ここを切り崩すのは相当厳しいでしょう。

そして、三笠署長の時と同じく、梅沢富美男は実行犯でない可能性が高い。
そうなるとますます、逮捕は難しい。

なのに香坂先走りすぎ!!
もっとある程度対抗できるだけの証拠見つけてから動けよ・・・と。

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真の黒幕は高橋英樹演じる山田父親?

7話でついに、内閣官房副長官である山田の父親が登場。
父親役のキャストは高橋英樹
小さな巨人高橋英樹が真の黒幕?山田父親が梅沢富美男に指示した真犯人?

内閣官房副長官の前は、元刑事局長
つまり梅沢富美男の上司です。

俄然、豊洲署編の黒幕候補として怪しくなってきました。
梅沢富美男じゃちょっと力不足だもんな~。

早明学園問題が森友学園問題へのアンチテーゼならば、おそらく目指すラストは政治家の逮捕=高橋英樹の失脚でしょう。

ただ、ここまでぬるっぬるの捜査しかできてない香坂と山田が果たして高橋英樹まで届くかどうか・・・。
梅沢富美男ですら潰せるか微妙ですからね~~~。

となると、結局一課長は何も悪くないんじゃないか・・・?

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内通者の正体は山田

横沢裕一の妻・横沢亜美を囮に、横沢裕一をおびき出す作戦に出た捜査一課。
横沢裕一失踪の相談を受け、親しくしていた三島を亜美の護衛に推薦する香坂。

しかしまあ三島が使えないどころか、
操作情報を漏えいした挙句、懲戒免職ものの失態を犯します。

横沢亜美の前で、不用意にスマホのロックを解除してみせた三島。
警察官として危機管理能力ゼロです・・・。
案の定、三島の携帯を利用して、横沢亜美が夫・裕一と連絡を取ります。

中村アン「私の顔をひと目見たら、警察に出頭するって言ってくれた。ただひと目会う、それだけでいいの!お願い!」

もちろんウソです。
逃走資金と別の携帯を渡し、夫の逃亡を手助けしようとしていた横沢亜美。

しかし、三島が情報漏えいしたことを逆手に取り、
香坂達は横沢裕一を確保しますが、
またしても身柄を一課に奪われます。

このあと一歩で一課に身柄奪われる展開もういい・・!!飽きた・・・!!

しかし、意外と泣き落としに弱い男・藤倉が一課長から香坂に寝返り、横沢裕一を豊洲署に連行してくれます。

半沢の時は、滝藤賢一が最後の最後で裏切りましたが、
あれはあれで個人の信念や生き方の違いで良かったんだけどなあ・・・。
誰もが組織の中でそんな風に生き残れるわけじゃないんだから・・・。

藤倉が自分の出世を犠牲に連行した横沢裕一に逃げられる所轄。
一体何やってたんだ!?という大失態です。
が。
実は早明学園の裏帳簿を手に入れるため、山田が取調室から横沢裕一を逃していたことが判明。

長谷川博己「どうして横沢は、あの場所に警察が張り込んでいないことを事前に知っていたんだ?横沢に警察の情報を教えていた内通者がもう一人いたということだ」

そう、
もう一人の内通者の正体は山田です。

部下の失態に、自宅謹慎を言い渡されてしまう香坂。

っていうかもう、コイツすぐ泣きついてくるくせになんでこんな単独行動するかね!?
【小さな巨人】山田も左遷で所轄に異動→逮捕!?香坂の味方と敵、黒幕は?
パパに泣きつくか香坂に泣きつくしかできないくせに、山田お前・・・!

そして横沢を連れてスルッと香坂家に入り込むことに成功した山田。
お前・・・まさかこのためにお中元で39,540円の松阪牛を嫁に・・・。
なんて計算高い男・・・。

リーガルハイと同じく山田が香坂好きオチが来そうな予感がしなくもないよ・・・。
もう岡田将生ゲイ設定はお腹いっぱいなんだぜ・・・。

そもそも自分が連れて逃亡した殺人事件の容疑者を上司宅で匿えって無茶苦茶な話だけどな・・・。

裏帳簿を隠した倉庫の鍵を香坂に託し、
山田は17年前の真相を聞くべく、直接父と対峙します。
「お父さん!!」と泣きつくも、

高橋英樹「誰のことだ?」

とバッサリ。
小さな巨人高橋英樹が真の黒幕?山田父親が梅沢富美男に指示した真犯人?

武士や・・・。
本物の武士やでえ・・・!

そして高橋英樹が呼んでいた一課長にアッサリ確保される山田。
9話はまたしても山田逮捕→取り調べです。
しかも一課長自ら取り調べときたよ。

代々一課長の引き継ぎ事項として、一課長のみが知り得た秘密
山田が一課長になって知ればいいじゃんという感じですが、
小野田一課長は17年前の事件の真相と引き換えに、横沢裕一の居場所と裏帳簿のありかを聞き出そうとします。
しかし、山田は取引には応じず。

・・・が。

甘かったですね~~、香坂。
渡部がマークされていたため、横沢裕一は逮捕され、
裏帳簿も一課長の手に渡ってしまいます。

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17年前の事件の真相

小野田が捜査一課長になれた理由

春風亭昇太「本当に恐ろしいのは、あの男なんだよ。現場畑の小野田が、なぜ捜査一課長にまでなれたと思う?刑事として優秀なだけではなれない。出世のために、仲間を裏切ったから」

小野田一課長が裏切ったのは、香坂の父親です。

そして、香坂の父親を左遷した当時の一課長・梅沢富美男が、未だに香坂の父親を病院に見舞っていたことが8話で判明。
小野田を一課長にまで引き上げた、梅沢富美男の目的は一体何なのか?

一方、柳沢監察官が調べている、小野田が警部時代に担当した17年前の事件。
香坂の父親が左遷された事件の真相とは?

17年前の事件で、梅沢富美男と小野田はおそらく何かを隠ぺいしたのでしょうが、
となるとやっぱり当時のボスは刑事局長の高橋英樹かな~~~。
小さな巨人高橋英樹が真の黒幕?山田父親が梅沢富美男に指示した真犯人?

早明学園の裏帳簿の1ページ目。
破られたページに名前があったのは、香坂敦史
香坂の父親でした。

早明学園から賄賂を受け取っていたのは、香坂の父親だったのです。

当時上司だった香坂敦史を告発することで、小野田は警視庁に返り咲いた?

でも、破るなら当時の一課長・梅沢富美男、そして局長・高橋英樹の名前部分もあわせて破るべきですよね。
なぜ香坂の父親の名前だけが、隠ぺいされなければならなかったのか?

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裏切り者は香坂の父親

裏帳簿にあった香坂の父親の名前は、
実態はただの名義貸しで、賄賂を受け取ってはいませんでした。

しかし、松山殺しで自首すると言った和田アキ子の意向を汲み、
辞職する覚悟だったはずが、
息子の進退をタテに取られたことで、辞職を踏みとどまります。

仲間を裏切ったのは香坂の父親の方だったんですね。

裏切られたのはもちろん、小野田一課長です。

香川照之「全てはお前の父親が逃げ出したからだろう。あの男はな、全てを表に出すと言っておきながら、最後の最後に背中を向けて放り投げたんだ。さあ後に残ったのは私一人だ。私一人に全て押し付けられたんだ!どれほどの屈辱かわかるかお前には!?警察官であるこの私が、殺人の証拠を捨てろと言われたんだぞ!?」

梅沢富美男は真相を黙らせ続ける代わりに、小野田を一課長にしたのでしょう・・・。
しかし、小野田もまた、正義を守るため、証拠を持ち続けていました。

香坂に証拠を見せたのは、いい加減組織を守り続ける苦しみから、解放されたかったからじゃないかなあ・・・。

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高橋英樹の運転担当自殺の真相

高橋英樹が捜査の打ち切りを命令した、運転担当・松山義則の自殺。

高橋英樹「もういい、捜査を打ち切れ。自殺ということで処理しろ。死んだ人間はどうでもいい。生きている組織の方が大事だ。全て隠ぺいしなさい」

高橋英樹が政界に出るため、色々と手を汚すこともしていた松山。
さらにその捜査打ち切りを指示した部下は、香坂の父親でした。

香川照之「金崎理事長から賄賂を受け取っていたのは私ではない、お前の父親だ。敵は味方のフリをするんだろう?香坂、本当の裏切り者は、お前の父親なんだよ」

近い近い近い。
キスでもするんですか(2回目)。

17年前の松山の自殺と、早明学園の事件はやはりつながっていました。

高橋英樹は政界進出のための資金をもらう代わりに、
学園設立のための便宜を図り、
それが発覚しそうになると運転担当だった松山に罪をなすりつけた。

罪を押し付けられた松山は、自分の無実を証明するため、早明学園の裏帳簿を手に入れます。

裏帳簿を奪い合い、揉み合った末、
松山を突き落として、殺害してしまった和田アキ子。

その際裏帳簿の一部が破れ、和田アキ子の血が付いた切れ端が、死んだ松山の手元に残ってしまった。
「香坂の父親の名前だけが、隠ぺいされた」のではなく、「偶然そこだけ破れた」のでした。

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17年前の事件の謎

う~~~ん・・・。
17年前の事件、ツッコミどころは山ほどあって、

まず早明学園の裏帳簿はなぜホイホイ持ち出せる所にあったのか?
松山の一件で懲りたらなら、さらに厳重に保管しておくべきなのに、また横沢裕一に持ち出されてるし。
しかも全冊。どういうことだ。

次に政治家が秘書に自分の罪をかぶせるのはセオリーですが、
刑事局長が運転担当に罪を着せるのはムチャクチャ過ぎる。

そして17年前当時、まだ政治家ではなく刑事局長だった高橋英樹が、どうやって学園認可の便宜を図ったのか?
政治家になった後認可を通したとしても、
今でこそ内閣官房副長官として絶大な権力を持っていましが、当時ペーペーの新米政治家にそんな権力があるか??

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6月18日ドラマ最終回結末ネタバレ

犯人逃亡を幇助したとして、留置所に入れられた香坂・山田・渡部。

懲戒免職となる代わりに、留置所から釈放、捜査を許された香坂達。
柳沢監察官から出された条件は、
横沢送検の36時間以内に真犯人を挙げること。

裏帳簿の原本が揃わなければ、二課も和田アキ子に手は出せない。

一課の保管室に保管された早明学園の裏帳は、
小野田一課長によって原本をすり替えられていたのですが、
17年前の裏帳簿がコピーされたばかりのピカピカ白紙だったらいくらなんでもおかしいだろ・・・。

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三笠署長再登場

一課長の金庫に隠されていた裏帳簿の切れ端の真相を知るため、三笠署長を訪ねる香坂。

昇太さん久しぶり~!
髪型かなりやさぐれましたね(笑)

春風亭昇太「お前、小野田に似てきたな」

顔芸がね。

似てきたというか・・・小野田一課長よりはるかに悪質です。
息子を盾に三笠署長を脅すのは、
梅沢富美男が自分の父親に使ったのと全く同じ手だからな・・・?

さらに捜査資料を奪い、梅沢富美男と通じていた須藤課長を、
知っていることを全て話さなければ「柳沢監察官に言いつけるぞ!」と脅す香坂。
柳沢監察官ともはやオトモダチ気取り・・・!
もうお前・・・主人公としてどうなんだそれ・・・。

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捜査本部は豊洲署

藤倉といい渡部さんといい・・・
なんでみんな豊洲署に集まってくんねーん!

36時間以内に真犯人を挙げるため、香坂達は今回も徹夜仕事になるのですが、
徹夜した疲れを全く感じさせない男、山田。
バッチリ8時間睡眠をとったかのごとく、
お肌ツルツル・・・!!
ヒゲ伸びない体質ですか・・・??

昇太さんが公式ガイドブックで

春風亭昇太「このドラマに出て一番悔しかったのは岡田くんの肌が綺麗過ぎる」

と語ってましたが、まさに。
⇒小さな巨人公式BOOK

そして最終回香坂と山田イチャイチャしすぎです。

岡田将生「ここまで来たら、運命共同体ってやつでしょ」

タイタニック号に乗った恋人同士か!

 岡田将生「あなたが辞める時は、僕が辞める時です」

こいつら2人を懲戒免職にした方が警察組織は良くなると思うぞ・・・。

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真犯人は和田アキ子!?

ユースケ・サンタマリアを殺した犯人は和田アキ子でした。

そうか、このキャスティングは和田アキ子なら鉄骨を落とせるからか・・・と思いきや、
リモコン操作で鉄骨落としてました。
そんなピンポイントでリモコンで落とせるのか・・・??

横沢裕一がユースケ・サンタマリアが殺された現場に到着した時、早明学園記念ボールペンのキャップを蹴り飛ばし、そのキャップが排水口に転がっていたことが判明。

リモコン操作した際に和田アキ子が落としていたのです、が。
いやいやいや・・・
梅沢富美男といい、みんなボールペン落としすぎじゃね!?!?

横沢裕一が犯人ではないことを立証するため、
早明学園の設計図から排水口をたどり、キャップを見つけ出した香坂。
残念ながら、雨水で持ち主の指紋は洗い流されてしまっていました。

雨水ごときで人間の指紋が洗い流されるとは到底思えないんですけど。下足痕ならいざしらず。

一課長がキャップのない記念ボールペンを使っているのを見て、全力で一課長を疑っていた香坂と山田。

香川照之「キャップ?今使ってるんだよ、外してあるだろ普通」

そうなんですよ、確かに和田アキ子のボールペンにもキャップなかったけど、
使ってたからね?

香川照之「キャップは、この中に、ありました!」

ですよねー!!!
このシーンふきました(笑)

しかし香坂と山田はよくまあ何の証拠もないのに一課長を3回も疑ったな!?

もうええ加減にせいよと。
せめてボールペンの鑑識結果出るまで待てや。
なぜこいつらは毎度毎度証拠が出るまで待てないのか・・・。
証拠なしの見切り捜査なんて、それこそ警察官失格だと思うんですが・・・。

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それぞれの結末

梅沢富美男は警察の上層部と示し合わせ、ユースケ・サンタマリア殺害の罪を免れます。
そして高橋英樹は体調不良を理由に、内閣官房副長官の座をおります。

結局政治家まで届かずか~~~。

籠池理事長と同じく、和田アキ子もしょせんはトカゲの尻尾切りです。
どうせ森友学園問題をモデルにするなら、政治家=高橋英樹とガチガチにやり合ってほしかったですが、香坂と山田じゃ力不足すぎましたね~~~・・・。
残念。

藤倉は捜査一課に復帰、
渡部さんは再び所轄へ。
これ、最終回でまた小汚い渡部さんを出したかっただけの人事としか思えないんだぜ・・・。

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小野田一課長の選択

小野田一課長は、混乱をおさめるために任期の続投を打診されましたが、固辞。
退職を引き止める上層部に、
ある交換条件を出します。

自分が捜査一課を去る代わりに、
香坂と山田を、捜査一課へ復帰させること。

捜査一課長を退き、豊洲署の署長となった小野田一課長。

香坂VS小野田一課長の対決は、
香坂の完敗でしたね~~~。
警察官としても、演技でも。

『小さな巨人』は香川照之による香川照之のためのドラマだったなあ~と思います。

香川照之「従うしかなかったよ。それは警察という組織を守るためだ。警察は組織でなくなったら警察でなくなる。お前やお前の父親が言う青臭い正義などでは何も守れん。そんなものは本当の正義じゃない。全てを犠牲にして、使命と心中する覚悟が必要なんだ。覚悟なき者に、正義を口にする資格などない!」

警察という組織と心中する覚悟。

17年前に仲間に裏切られ、煮え湯を飲まされながら、それでもなお警察官としての矜持を持ち続け、捜査一課長として、正義を守り続けた。

もうね~~~香坂と山田の青臭さには最後までイライラしました。
「正義」って言葉に酔って、出世と自分を守ることに執着してるだけで。
よくまあここまで小野田一課長を疑い続けたなと。
香坂と山田は頑なに「小野田一課長が犯人」という前提ありきで動いているせいで、全く事件が客観視できてないんですよね・・・。何なんだこいつら。

小野田一課長を失ったことこそが、警察組織にとって最大の損失あり、最後の良心を失ったと言っていいでしょう。

結局梅沢富美男を罰することも、
17年前の真相を明らかにすることもできなかったわけですから、
小野田一課長の選択はそれを踏まえてなお煮え湯を飲んでも組織を守ることを優先した結果で。

“小さな巨人”は香坂じゃなくて小野田一課長だったと思う。
間違いなく。

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香川照之がおもしろすぎる件

『半沢直樹』でも

香川照之「はい、よくわかりました」

香川照之「やれるもんならやってみな」

数々の名言と顔芸で楽しませてくれた香川照之。

今回も最高に面白いです!!
香川さんを見るために見てます。

香川照之「もうやってられん!と思わんか?」

言い方・・・(笑)

香川照之「その勘に、覚悟は、あるのか。この警視庁捜査一課小野田義信の目を見て、答えろ!覚悟なき者に、何も言う資格はない!」

武士か。
なんでこんな芝居が時代劇調なの・・・。

そして極めつけはラスト。

え、何その首の動き!?!?

どういう意味!?

長谷川博己も岡田将生もめっちゃ不審な顔してるんですけど!!

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岡田将生が長谷川博己好き過ぎる件

長谷川博己「なあ山田」「頼む山田!」

岡田将生が「山田」であることにものっそい違和感・・・。

STといいリーガルハイといい、
主人公に好き好きオーラを出すことに安定のある岡田将生。

ソッチ系ですか?という疑惑が拭えない彼は、
ついに好きな子をいじめて楽しむ古典的手法に出ました。

岡田将生「人をストーカーみたいに言わないでください」

ストーカー以外の何者でもないわ!!

わざわざ嫌味言うためだけに所轄に来るってヒマか!!

一課長の命令というより個人的趣味で長谷川博己を追ってるとしか思えないんですけど・・・!?

安田顕「最強のストーカーってことですか」

一課長じゃなくて長谷川博己のな・・・。

岡田将生の口端をあげたニヒルな笑い大好きです。
いいですね~。

岡田将生「ご苦労さまでした」

近い近い近い。
キスでもするんですかぐらいの距離でしゃべる2人。

『半沢直樹』もみんな距離近かったけど、『小さな巨人』も近いですね。
『BLEACH』かよ。

身長も近いんですよね~、この2人。
(長谷川博己:182cm、岡田将生:180cm)
シルエットも似てるし。

平井堅がいいぞ!

平井堅のエンディングが毎回まあいいところでかかるんです。

人生は苦痛ですか
成功が全てですか

歌詞がドラマの内容ドンピシャ。
いいです!

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 『小さな巨人』設定が矛盾しまくり!?

刑事ドラマとしては結構穴ボコボコの『小さな巨人』。

今クール、『CRISIS/クライシス』『緊急取調室』と刑事ドラマが乱立してる上に、
奇しくもネタもろかぶりな『警視庁捜査一課長』やってるせいで、
穴が目立っちゃうんですよねえ・・・。

ということで、いろいろツッコミまくっていきます。
ヤボは承知。

岡田将生がノンキャリを選んだ理由って?

はい、まずこの人。

今のところ一番お気に入りキャラなんですが、
役職が捜査一課長運転担当です。

「捜査一課長運転担当」って?
将来を有望視されるものが抜擢される役職。

ここまではOK。
問題はここからです。

『捜査一課長』だと、運転担当は
金田明夫演じる山さんに

金田明夫「運転担当は捜査に首を突っ込むな!」

って怒られて、
捜査会議にも参加できないし、捜査もさせてもらえないんですよ。
(ちなみにシーズン2では田中圭が運転担当。)

なのに岡田将生は捜査会議には参加するわ、バリバリ捜査はするわ、所轄に指示はするわ、超偉そうだわ・・・
管理官かお前は!!的な動きしてます。
運転担当の域ちょっと超えちゃってない・・・??

実際のところどうなんでしょうか。
運転担当って捜査していいの?ダメなの?

しかも岡田将生一課長ほったらかしで長谷川博己に張り付いてるんですよね。
一課長に張り付けよ・・・。

そして長谷川博己とつながってることが一課長にバレて、運転担当なのに運転させてもらえないっていう・・・。

パパの力を使いまくる東大卒ノンキャリ

長谷川博己「二課も山田だけは無視できません。なにしろコイツには最強の切り札があるんですからね。そのカード、使ってくれないか?」

最強の切り札使うの早いな!!

しかも最強の切り札っていうから何かと思えば、
内閣官房副長官のパパでした。

いやいやいや・・・・・・
あかん・・・。
こんなやつ捜査一課長にしたら絶対あかん・・・。

『相棒』で成宮寛貴演じる甲斐享もお坊ちゃんだったけど、
警察庁次長のパパの力なんか一回も使わなかったからね・・・!?

しかもあんな深夜に会いに行って、
さらに息子の出世のために二課動かしてくれるって、
別に軽蔑してないやん。めっちゃパパ息子愛してるやんパパ・・・。

2話で最強の切り札使うなら、
一体この先どれだけこのカードを切ることになるのか・・・。
もはや切りすぎたらそれはジョーカーでもなんでもないのだけれど。

と思ったら3話でもやっぱりパパの力使ったー!!

岡田将生「僕もなりふり構ってられませんから」

東大法学部卒なのに、キャリアではなくあえてノンキャリの道を選んだのは、一課長になりたかったから。
一課長はノンキャリから選出されるのが通例ですからね。

でも、組織を変えたい=早く出世したいなら、どうあろうとキャリアの道を選ぶべきだったし、
どっちにしろ親の力で組織を動かすような人間が、組織のトップになりたいと思うことこそおこがましいわ・・・!!

捜査一課長の犬でいいと言うのは、
そんなもの覚悟とは言わない。

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長谷川博己(所轄刑事)VS香川照之(一課長)

捜査一課長VS所轄刑事
という構図に無理があるんですよね~~~。

所轄に飛ばされちゃった時点で、
戦うのがキビシイ。

『踊る大捜査線』でも湾岸署管内の事件には毎度室井さんがやってきて、
室井さんが担当なのか?って感じでしたけど、
まあ管理官レベルだったのでそこまで違和感はなかったんですよ。

でも捜査一課長クラスになると一所轄刑事とそんな接点ないだろ・・・!!

芝署管内で一課長が出張ってくるレベルの事件がそうそう起きてもおかしいし、
このまま誘拐事件~ゴーンバンク社の不正をずっと引っ張っていくのはさすがに・・・。

『半沢直樹』路線をとるなら、
一部の終わりで香坂が捜査一課に戻って、
二部は一課内で一課長と戦うんでしょうか・・・?

そもそもゴーンバンク事件って、
一課長が香坂を所轄に追いやったことにより、
山田を所轄に張り付かせる羽目になり(=人員の無駄遣い)
香坂が一課にいれば一本道で解決できたものを、
わざわざ所轄を経由させることによってすんげえ回り道させてるだけなんですよね・・・。
もっとスマートに解決できたはず。

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芳根京子の違和感がハンパない

芳根京子、いる・・・???

カワイイ若い女子がほしかったんなら、
長谷川博己の嫁にすればよかったのに・・・!!

ドラマにおける芳根京子の違和感がハンパないです。

芳根京子は人事課職員なので、
所属は警務部です。
一課長は刑事部。

部が違う時点で相当接点ないぞ、なのに、
一話ではあんな奥まった部屋にいる一課長と廊下ですれ違うというとんでもない奇跡が起こり、
さらにあまつさえ芳根京子が一課長にすんげーど~でもいい個人的な話をし出します。

しかもそれを一笑に付すわけでもなく、
芳根京子がカワイイからか、
真面目には聞いてくれる一課長。

どうなのよ・・・!!!

真面目に突っ込むと、
一職員が他部の課長職クラスの人間に、部をまたいで書類確認にいくことなんてまずないでしょう・・・。
それこそ組織のルールがわかってないってことに・・・。

一課長クラスって、一課の人間でもなかなか決裁案件でも会えないだろうに、
他部の一下っ端職員がふつーに会話できるってどうなの・・・?

しかも芳根京子、新任設定なんですけど・・・!?

さらにおかしいのがこの人。
手塚とおる演じる柳沢肇。

監察官なのに、
直属の部下(監察官補佐等)でもない芳根京子=新任と一緒に行動・・・。

お か し い ・・・。

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捜査一課長に、おれはなる!

「捜査一課長になる」と、
「海賊王に、おれはなる!」バリに捜査一課長になりたがってる長谷川博己と岡田将生ですが、
なぜこの2人の最終目標が捜査一課長に位置づけられてるのか?

ドラマにおける一課長の位置づけがよくわからないんですよね。
一課長と言えど、言ってもたかが課長だよ?

トップオブトップというなら警視総監じゃあ?

『踊る大捜査線』で
いかりや長介演じる和久さんの名言

いかりや長介「正しいことをしたければ、偉くなれ」

が全てを物語っている通り、
組織を変えたければ上に行くしかなく、
だからこそ室井さんに、

織田裕二「あんたは上にいろ」

と青島は言うわけです。

その頂点たる警視総監になっても、
関係省庁や政治家との軋轢で何も変えられないのが現実でしょうが・・・

だからこそ、「捜査一課長」という地位に執着する理由がよくわからない。
2人は捜査一課長になって一体何がしたいのか?

そして「捜査一課長」が最終目標になってしまうと、
現在既にその地位にいる香川照之は落ちるしかなく、
さらに下を蹴落とすしかやることがなくなって、
ちっちぇえな~・・・という感じなんですよね。

まださらに出世の道で上がいるにもかかわらず、
有望な部下を蹴落としにかかるのが小さ過ぎる・・・。

そして新聞記者を介さないととなりの課の動きすらわからないのはどうなの・・・。

少年漫画のセオリーですが、
敵は大きければ大きいほど、主人公も際立つわけで、
敵が小物だと必然的に主人公もちっちゃく見えちゃうんです。
残念ながら。

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半沢直樹と徹底比較!小さな巨人はヒットする?

1話冒頭、

長谷川博己が堺雅人の顔マネしてる・・・??

というほどに、カット割りやセット、撮り方、アップカットの多用、
さらには話の進め方まで、
まんま『半沢直樹』じゃん!!という『小さな巨人』。

真似すりゃあいいってもんじゃないのよ・・・。

主役のキャラ

半沢に比べてやっぱり香坂が弱い。
キャラが弱いんです・・・。

1話から土下座しちゃったので、
やっすい土下座やな!!とちょっと軽く失望。
さらに2話には山田に頭下げるし、
この勢いでいくと毎話頭下げるんじゃあ・・・。

なんていうか、
やっぱり戦ってほしいんですよね。半沢みたいに。
現実じゃ上に頭下げまくりな日々がゆえに、
やり返してほしい。

そして嫁の意見をき く な よ ・・・。

さらにここまで香坂は連敗中。

半沢も最初「やられたらやり返す!」ってとにかく口先だけの負け惜しみだったけど、
でもひっくり返しました。

あのひっくり返しが『半沢直樹』の最大の魅力で、
とにかく半沢は負けなかった。
だからカッコよかったんです。

香坂がこれからひっくり返せるかは、3話以降次第ですが、
「事件を解決する」最終目的が同じである以上、なかなか大逆転はキビシイでしょうね~~・・・。

セットが一緒?

小野田捜査一課長の部屋は、
大和田常務の部屋ですか?
というくらい、セットが似ています。

一課長レベルでこんな部屋にいるんなら警視総監のはワンフロア貸し切ってんのか?というくらい豪華な部屋です。
税金無駄遣いしすぎ。

あのセットは銀行だったからそこまで違和感なかったんですよ・・・。
警視庁内だと違和感半端ない・・・。

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本庁VS所轄は古い!?

『捜査一課長』では既に本庁と所轄、
さらには捜査一課の各係も、
捜査一課長を頂点に非常に連携が取れていて、
捜査一課長と刑事部長の関係も含め、理想の組織像が描かれています。

刑事ドラマでは警察組織内の「対立」に焦点があてられることが多い中、
「いい人しかいない」警察組織という、新しい切り口で成功したタイプのドラマですね。

その意味で、やっぱり「本庁VS所轄」って構図は、手アカベタベタなんですよね~・・・。

さらに言うなら、捜査一課長を悪者にするのに限界があります。

『砂の塔』でも、警察が犯人という線は意外性があっても取られなかったように、
やはり警察官である以上、
敵キャラを「極悪非道」に描くのは無理があるんですよ。

そこが『半沢直樹』の大和田常務と小野田一課長の違いかな~と。

大和田常務は半沢の父親を自殺に追いやった仇でしたからね。
自分の出世のために、コツコツ生きている個人を切り捨てる。
悪いやっちゃな~半沢やっちまえ!という感情が、見ている方に生まれた。

でも「捜査一課長をやっちまえ!」って感情を生むのは・・・
正直無理でしょうね~~~。

既に一課長がゴーンバンク社社長と通じてる時点でオイオイオイ・・・って感じですからね。

現実はそうだとしても、ドラマはクリーンであってほしい。

『半沢直樹』が成功したのはあくまで銀行の中の話で、
父親を自殺に追いやった仇という、
銀行内での出世=復讐になってたのが非常に上手かったんですよね。

復讐を果たすというマイナス目標が、
出世というプラス目標と完全に表裏一体になっていたからです。

だからこそ復讐に正当性が生まれたし、
半沢にみんな感情移入できた。

香坂の場合は、
ただ単に組織の陰謀で左遷されて、
かといって警視庁に戻るのが目的ではなく、所轄で戦うと一話で表明してしまっていて、
さらに最終目標が捜査一課長と、
どーにも感情移入が難しい・・・。

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嫁はカワイイ方がいい

半沢直樹で上戸彩がなぜあんなに評価されているのか?
まったくわからなかったんですが、
小さな巨人を見ていてようやくわかりました。

嫁はカワイイ方がいい。

絶対にいい!!

上戸彩カワイイもん。
演技下手だけどカワイイもん。

「夜中にあんなバッチリメイクで旦那迎える嫁なんかいねーよ!」と世の奥様陣はキレてましたが、
外で仕事して戦って帰るんだから、
家ではカワイイ嫁とおいしいご飯で癒やされたいよ・・・!!

あんな微妙な嫁とオカンの待つ家に帰りたくないよ~・・・。

ご飯すらないのよ。
コロッケ取られるのよ・・・(涙)